| 侯成 | |
| 姓氏 | 侯 |
| 諱 | 成 |
| 字 | (不詳) |
| 本貫地 | (不詳) |
「先ごろ、将軍の恩を蒙り、失う所の馬を逐い得ました。諸将が来たりて相賀するとのことで、自らも少しばかりの酒を醸して、猪を猟し得ました。敢えて未だ飲食せず、先に奉上して微意(ささやかな心ざし)とするものです」
「布(わたし)が酒を禁じているのに、卿は酒を釀し、諸将と共に飲食して兄弟を作るのか。共に布を謀殺するつもりか?」(*1)
*1 酒席は謀議と結盟の舞台とも成りえるので呂布はこれを疑ったのである。「三人以上が故無くして群れて酒を飲む」ことを禁じる条文が漢律に存在したほどだった。また、後漢末の乱世では、慢性的に不足する糧食を確保するため、群雄逹はたびたび酒の醸造を禁じる布令を出した。