精霊について
高霊力体
- 高次空間に存在する霊力の固まり
- 低次空間である基本世界に呼び出されると即座に崩壊、消滅する。
- この仕組みを利用して莫大な霊力を生成する装置を精霊炉という。
精霊とは、高次空間に存在するエネルギー体。極めて高純度な霊力の固まりだ。
この世界に呼び出された精霊は、一瞬で崩壊して消滅する。高位の魔術師や聖職者ならば、
攻撃魔術として利用することもできるが、逆に言えば、その程度にしか使い途のない存在だ。
運用方法
- 安定的な運用には戦艦クラスしか搭載できない精霊炉が必要
- "精霊遣い"による精霊召喚
- 体内に精霊を召喚することで膨大な霊力を得ることが可能。
安定的に精霊を召喚して利用するためには、戦艦クラスにしか搭載できない巨大な精霊炉
が必要だといわれている。とても個人レベルで扱える代物ではない。
しかしごく希に、例外も存在する。それが"精霊遣い"──精霊召喚士だ。
たとえば北欧アルティギア王家の姫御子は、自らの体内に精霊を召喚して、その霊力を自在
に操るといわれている。おそらくこの老人も、そのような精霊召喚士なのだろう。
世界に順応している存在
キリカ・ギリカが操る炎精霊は、霊力が桁外れに高いだけであって、この世界の物理法則に
反する存在ではない。
精霊炉
精霊召喚・霊力貯蓄装置
- 精霊を召喚し続けて霊力を蓄える装置
- 精霊炉に召喚された精霊は即座に消滅せず、月の満ち欠けと共にゆっくりと崩壊する。
- 精霊炉は高霊力を漏出しないように結界で覆われている。
- 封印が破れれば莫大な霊力漏出によって甚大な被害が出る。
精霊とは、理論的には吸血鬼の眷獣と対になる存在だ。眷獣が意思を持つ魔力の塊ならば、
精霊とは同じく濃密な霊力の塊なのだ。その精霊を人工的に召喚して、霊力の供給源とした
ものが精霊炉のシステムなのである。
- 事故に備えて結界以外の防護策も用意されている
- 絃神島では四重の魔術防壁と厚さ四メートルのコンクリート防護壁で覆っている。
ただし、精霊という未知の高次元エネルギー体を取り扱う関係上、安全が完全に保障されて
いるとは言い難い。ひとたび精霊炉が暴走した場合、周囲にどのような被害が出るのか、誰も
わかっていないのだ。そのため絃神島の精霊炉の敷地は、四重の魔術防壁に加えて、厚さ四メ
ートルものコンクリート防護壁に覆われていた。戦略級の魔術攻撃にも耐えうる鉄壁の安全対
策だ。
形容
- 直径三メートル足らずの銀とパラジウムの合金でできた球体
- 合金には魔術的な特殊加工を施している。
- 内部には全面に魔法陣を刻み込んでいる。
魔術実験用の精霊炉は、直径三メートル足らずの球体だ。銀とパラジウムの合金に魔術的
な特殊加工を施し、内側の全面に魔法陣を刻みこんでいる。
球体の内部に召喚された精霊は、月の満ち欠けとともにゆっくりと崩壊し、その際に膨大
な霊力を放出する。技術的な難易度と建造コストの関係で量産は不可能だが、精霊炉とは廃熱
も汚染物質も残さない凄まじく高効率な霊力源なのである。
元ネタ
精霊
英語で元素を意味する「エレメント」 (element) の形容詞形「エレメンタル」 (elemental) は「四大元素の霊」という意味の名詞としても使われ、その訳語として「精霊」が使われることがある。
関連項目
作中の精霊
精霊を利用した力
関連タグ
リンク
最終更新:2022年08月18日 01:24