アショーズシュタ(黒白のアヴェスター)

作品名:黒白のアヴェスター
使用者:-
別呼称:アーちゃん、透徹

神座万象シリーズに登場する存在。
星霊の一つ。形状は陸地ほど巨大なフクロウ。
元は空葬圏の高次生命だったが星霊に昇格したフクロウの霊鳥




存在についての詳細

星体

  • 空葬圏の星体を持つ
    • 作中では星体の登場はないため詳細不明。

魂体

  • 獣人めいた少女体
    • 翼を模した杖を持ちどこか老成した雰囲気を出している。
 舞い上がる砂塵を吸い込んで思い切り噎せながら、つらつらと愚痴るソレはどこか浮世
離れした少女だった。外見だけなら一〇歳そこらにしか見えぬ幼さだが、奇妙に老成した
雰囲気と野生動物じみた話の通じなさを感じる。
 だいたい、あのぴこぴこ動いている髪の毛は何なんだ? まるで犬の尻尾か耳のような、
いいや、鳥の羽みたいではないか。

+ マジカルステッキ
  • 星霊の権能の一部を切り離してステッキにしている
    • 新米の星霊が作った能力制御用の端末。
    • 翼を模した形で権能を使うとぴろぴろと音が鳴る。デラックス権能ステッキ
 それは翼を模したステッキだった。一見すると小児用の玩具めいた拵えだが、この局面
で遊びを始めるわけもない。事実として強い力を帯びているのが傍目に分かり、味方であ
るはずのサムルークたちでさえ咄嗟に身構えてしまったほど。
 が、柄頭に嵌め込まれた大粒の宝石が瞬いたとき、起こった現象はなんとも呑気なぴろ
ぴろという音だけだった。後は気まずい沈黙が場に流れる。

星霊加護

  • 飛行と瞬間移動と隠形の加護を持つ
    • 星霊になる前は使用できるのは空葬圏内限定で他者に与える条件や効果範囲に制約があった。
「この星限定だけど、瞬間移動も使えるよ。そこで君らをこっちに運んできたんだし、僕
とアーちゃんに感謝したまえ」

隠形(ステルス)

  • 使用者の権能
    • 気配を消し姿を認識させない。
      • 相手は感覚的、霊覚的に感知不能で魔王級でも接触されない限り見つけられない。
      • 同じ義者で信頼関係のある者にも加護として付与可能。
 彼女の隠形能力は、以前までなら相応の合意や信頼関係を結んだ相手にしか分け与える
ことができなかった。戒律は自己強化が原則という都合上、それは当然の縛りと言える。

亜光速飛行

  • 光に迫る速度で飛行できる
    • 加護として与えることも可能だが、他人には速すぎて制御できない。
 アーちゃんが施した術は、端的に表現すると超高速の飛行加護だ。空葬圏を統べる彼
女は飛ぶという行為において右に出る者がなく、その気になれば光に迫る速さで飛べるら
しい。けれど制御が難しく、ウォフ・マナフの妨害下においては目隠し状態に等しくなる
ため思い通りにはいかなかった。私は一瞬のうちに王都を通り過ぎてしまい、そこからU
ターンした結果として今がある。


使用者との関連性

星霊化

  • 星霊になったことで能力の効果が大幅に強化された
    • 制限が取り払われ母星の外でも対面した同属ならば加護を与えられる。
 だが星霊となった今は、かつてと比べて力の枠が明らかに広がっていた。空葬圏の内部
であれば問答無用で発動し、たとえ現在のような外地でも、相手が面と向かった義者なら
ほぼ強制的に執行できる。
 そして無論、気配遮断の効果自体も飛躍的に増していた。これが飛蝗を相手にどれだけ
有効なものになるかは、論じるまでもあるまい。


元ネタ

アショー・ズシュタ(Ashozushta
ゾロアスター教に登場する鳥。フクロウとされる。
名前は「アシャのお気に入り」を意味する。
「ウィーデーウダード」第17章で登場し、人が切った爪を献じられることでそれらを武器としてドルグワントに向ける。
爪を不義者に向けなければ逆にそれらがアショー・ズシュタに襲い掛かるとされている。
これはゾロアスター教における抜け毛や切った爪を清潔に処理するための話である。


関連項目

アショーズシュタの種族分類。

アショーズシュタの戒律

関連タグ


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最終更新:2023年04月17日 23:39