同訓異字と同音異字

同訓異字とは同じ読みでありながら、漢字表記が違う言葉を指す。例:有る、在る
また、漢字の詳しい意味(同音異字)についてもここで解説をしていきます。
いくつかの漢字は日本ではその漢字同士、同じ意味で使われており、何か格好付けたい時にしか使われない例もあります。
また、小中学生でもその違いが分かるような物はまとめません。例えば「紙」と「神」と「髪」など。

「」は連想語

あ行

あ(訓)

  • 会う、遭う、逢う
    • 会う:出会う。顔を合わせる。
    • 遭う:遭遇。不意な事に出くわす。
    • 逢う:巡り会う。幸運な事に出くわす。「逢瀬」。
  • 和える、韲える
    • 和える:混ぜる。
    • 韲える:韲え物を調理する。和えるに同じ。
  • 青、蒼、碧
    • 青:晴れた空のような色。
    • 蒼:青に同じ。濃い青色。
    • 碧:青緑色。
  • 仰ぐ、扇ぐ、煽ぐ
    • 仰ぐ:他からの作用を求める。
    • 扇ぐ:団扇などで風を起こす。
    • 煽ぐ:急かす。扇ぐに同じ。
  • 皸、皹
    • 皸:寒い時期に手足に出来る裂け目。
    • 皹:皸に同じ(皸の異体字)。
  • 上がる、挙がる、揚がる、騰がる
    • 上がる:位置を高い所に移す。上昇する。献上。終わりにする。
    • 挙がる:示す。列挙。行事などを行う。挙行。物を自分の頭より上に持ち上げる。「重量挙げ」。
    • 揚がる:揚げ物を作る。掲げる。空中に飛ばす。名声を揚げる。昂揚。
    • 騰がる:値上がりする。高騰。
  • 贖う、購う
    • 贖う:償う。贖罪。
    • 購う:買う。購入。
  • 飽きる、厭きる、倦きる
    • 飽きる:満足してその事をしなくなる。
    • 厭きる:飽きるに同じ。嫌になる。
    • 倦きる:飽きるに同じ。疲れてやめる。
  • 朱、緋
    • 朱:黄色みがかった赤色。
    • 緋:深い赤色。
  • 開ける、空ける、明ける
    • 開ける:開封。
    • 空ける:(から)の状態にする。「空席」。
    • 明ける:()が出る。照らす。「黎明」。
  • 顎、頤、腭
    • 顎:顔の一番下の食べ物を噛むのに使う可動する器官。
    • 頤:顎に同じ。
    • 腭:口蓋。顎に同じ。
  • 憧れる、憬れる
    • 憧れる:目標にしたいと思う事。惹かれる。
    • 憬れる:憧れるに同じ。
  • 痣、黶
    • 痣:皮膚の変色した部分。
    • 黶:黒っぽい痣。またはほくろ。
  • 足、脚、肢
    • 足:くるぶしから先の部分。歩く際に使う地に付いている可動部位。
    • 脚:歩く際に使う地に付いている可動部位。足に同じ。
    • 肢:胴体に付いた手や足の総称。
  • 葦、蘆、葭、芦
    • 葦:イネ科の多年草。
    • 蘆:葦に同じ。
    • 葭:若い葦。葦に同じ。
    • 芦:蘆に同じ(蘆の異体字)。
  • 畦、畔
    • 畦: 水田と水田との間の高台。
    • 畔:畦に同じ。
  • 仇、寇、徒
    • 仇:(かたき)や恨み。
    • 寇:仇に同じ。
    • 徒:無益な事。
  • 価、値
    • 価:価格や価値。
    • 値:数値。
  • 温かい、暖かい
    • 温かい:内的な温度についていう。温もり。温厚。
    • 暖かい:外的な温度についていう。ぽかぽか。「暖冬」。
  • 暑い、熱い
    • 暑い:外的な温度についていう。「酷暑」。
    • 熱い:内的な温度についていう。「熱湯」。
  • 厚い、篤い
    • 厚い:その物の面と面の距離が大きい。真心が有る。
    • 篤い:誠実である。症状が重い。重篤。
  • 当てる、充てる、宛てる
    • 当てる:的中する。ぶつける。
    • 充てる:充塡。間に合うようにする。割り当てる。
    • 宛てる:指定する。物をぴったりとくっつける。宛てがう。
  • 跡、痕、蹟
    • 跡:足跡。形跡。
    • 痕:傷痕。確かな事後証拠。「血痕」。
    • 蹟:跡に同じ。遺蹟。史蹟。
  • 穴、孔
    • 穴:反対側まで貫通したその空間。(ほら)
    • 孔:穴に同じ。
  • 暴く、発く
    • 暴く:公にする。暴露。
    • 発く:暴くに同じ。
  • 虻、蝱
    • 虻:アブ科の昆虫の総称。
    • 蝱:虻に同じ。
  • 油、脂
    • 油:水に溶けない可燃性液体の総称。「灯油」。
    • 脂:水に溶けない可燃性固体の総称。「牛脂」。
  • 焙る、炙る
    • 焙る:火に当てて軽く焼く。
    • 炙る:火を当て表面を焼き焦がす。
  • 遍く、普く
    • 遍く:漏れなく全てに及んでいるさま。
    • 普く:遍くに同じ。
  • 文、綾
    • 文:文様。言い回し。
    • 綾:編み物の模様。
  • 怪しい、妖しい
    • 怪しい:不気味。不審。
    • 妖しい:不思議である。「妖艶」。
  • 過ち、誤ち
    • 過ち:過失。
    • 誤ち:間違い。過ちに同じ。
  • 誤る、謬る
    • 誤る:間違える。誤解。
    • 謬る:誤るに同じ。
  • 危める、殺める
    • 危める:傷付ける。危害を加える。
    • 殺める:殺す。
  • 荒い、粗い
    • 荒い:激しい。「荒波」。乱暴。
    • 粗い:粒が大きい。粗挽き。ざっくり。大雑把。ざらざら。
  • 抗う、争う、諍う
    • 抗う:逆らう。抵抗。
    • 争う:抗うに同じ。
    • 諍う:言い返す。
  • 表す、現す、顕す
    • 表す:言葉や身振りなどで意思を表現する。
    • 現す:露わになる。出現する。
    • 顕す:広く知れ渡る。現すに同じ。
  • 有る、在る
    • 有る:所有。持っている。
    • 在る:存在している。その状態にある。
  • 合わせる、併せる
    • 合わせる:二つ以上の事柄を一つにする。
    • 併せる:合わせるに同じ。
  • 鮑、鰒
    • 鮑:楕円形の貝殻を付けた海の軟体動物。
    • 鰒:鮑に同じ。
  • 哀れむ、憐れむ
    • 哀れむ:かわいそうに思う事。
    • 憐れむ:哀れむに同じ。

あ(音)

  • 暗、闇
    • 暗:日光が弱い、則ち暗い。よく見えない。
    • 闇:暗がり。闇。見えない。「暗」に同じ。
      • 一例:夜は日光が無いため「あんや」のより正しい表記は「闇夜」となります。

い(訓)

  • 言う、謂う、云う
    • 言う:言葉を放つ。発言。話す。
    • 謂う:称する。説明。所謂。「これを何々と謂う」。
    • 云う:言うに同じ。曰く。引用。「誰々が云うには…」。
  • 錨、碇
    • 錨:船を(とど)めておくための金属の重り。
    • 碇:船を(とど)めておくための石の重り。錨に同じ。
  • 生きる、活きる
    • 生きる:命が尽きていない状態。生存。
    • 活きる:そのものの能力が発揮される。活用。活性化する。
  • 行く、往く、逝く
    • 行く:その方向に移動する。向かう。
    • 往く:行くに同じ。帰る事を前提に行く。「往復」。
    • 逝く:亡くなる。逝去。
  • 頂く、戴く
    • 頂く:戴くに同じ。貰う。
    • 戴く:飲食する。目上の人から物を貰う。頭に冠を貰う。戴冠。
  • 痛む、傷む
    • 痛む:内的な痛みがある。「頭痛」。
    • 傷む:腐る。物に目視できる傷ができる。
  • 煎る、炒る、熬る
    • 煎る:水気が無くなるまで火で熱し焦がす。
    • 炒る:煎るに同じ。油で炒める。
    • 熬る:煎るに同じ。
  • 入れる、容れる、淹れる
    • 入れる:対象を中に移す。
    • 容れる:容認する。
    • 淹れる:湯で飲み物を作る。

い(音)

う(訓)

  • 歌う、謡う、唄う、謳う
    • 歌う:韻を踏んで発声する。
    • 謡う:歌うに同じ。文学的な歌を歌う。「童謡」。
    • 唄う:歌うに同じ。古来からある歌を歌う。「長唄」。
    • 謳う:主張する。宣伝する。
  • 撃つ、射つ
    • 撃つ:物を発射する。射撃。
    • 射つ:矢を放つ。射る。
  • 移す、遷す
    • 移す:物などの位置を変える。移動。
    • 遷す:神聖なものの場所を変える。「遷都」。
  • 写す、映す
    • 写す:対象をそのまま別の物に書く。転写。
    • 映す:目に見えるようにする。
  • 生む、産む
    • 生む:生じる。発生。
    • 産む:子供を産む。出産。
  • 憂える、愁える、患える
    • 憂える:心配する。「憂鬱」。
    • 愁える:悲しむ。哀愁。
    • 患える:病に苦しむ。患う。

う(音)

え(訓)

  • 描く、画く
    • 描く:絵を描く。像を思い浮かべる。描写。
    • 画く:描くに同じ。象る。
  • 選ぶ、択ぶ、撰ぶ
    • 選ぶ:どれにするか決める。選択。
    • 択ぶ:選ぶに同じ。
    • 撰ぶ:良い物を選ぶ。
  • 得る、獲る
    • 得る:手に入れる。取得。
    • 獲る:獲物を捕まえる。

え(音)

  • 英、叡、穎
    • 英:優れていることや賢いこと。またはそのような人。「英雄」。
    • 叡:洞察力がある。賢い。聡い。「叡智」。
    • 穎:とても賢い。「穎悟」。
  • 延、衍
    • 延:延びる。延ばす。「延長」。
    • 衍:広まる。溢れる。「蔓衍」。

お(訓)

  • 侵す、犯す、冒す
    • 侵す:他人の財産に手を出す。侵入。
    • 犯す:道徳や法に反する。「犯罪」。
    • 冒す:危険なことをする。「冒険」。
  • 送る、贈る
    • 送る:どこかに行かすまたは届ける。「郵送」。
    • 贈る:金品などを渡す。贈与。
  • 起こす、興す
    • 起こす:倒れている物を立たす。目覚めさせる。刺戟する。
    • 興す:事業などを始める。「復興」。
  • 押さえる、抑える
    • 押さえる:圧を掛ける。動きを封じる。取り押さえる。
    • 抑える:気持ちなどを落ち着かせる。抑制。
  • 収める、納める
    • 収める:物を何かにしまっておく。収納。
    • 納める:収めるに同じ。大事に保管する。「奉納」。終わりにする。「仕事納め」。
  • 恐れる、怖れる、畏れる、懼れる
    • 恐れる:恐怖する。心配する。
    • 怖れる:びくびくする。恐れるより程度が大きい。
    • 畏れる:敬う。畏敬。
    • 懼れる:恐れるに同じ。
  • 落ちる、堕ちる、墜ちる
    • 落ちる:落下。
    • 堕ちる:落ちぶれる。堕落。
    • 墜ちる:失う。失墜。落ちるに同じ。落ちるより深刻。「撃墜」。
  • 踊る、躍る
    • 踊る:体を動かし舞う。舞踊。
    • 躍る:気持ちなどが揺れ動く。わくわく。
  • 思う、想う
    • 思う:考える。思考。
    • 想う:想像する。像を思い浮かべる。
  • 下ろす、降ろす
    • 下ろす:物を上から下に移す。
    • 降ろす:下ろすに同じ。落下させる。

お(音)

  • 憶、臆
    • 憶:思い出。「記憶」。
    • 臆:推し量る。「臆測」。

か行

か(訓)

  • 変える、替える、換える、代える
    • 変える:状態などを変化させる。
    • 替える:交換する。同等の物と交換する。「両替」。
    • 換える:別の物に替える。変更する。「換気」。替えるに同じ。
    • 代える:代わりの物に替える。代用。
  • 鏡、鑑、鑒
    • 鏡:光を反射する物。
    • 鑑:手本となる物。
    • 鑒:鑑に同じ。
  • 関わる、係わる、拘る
    • 関わる:その物事に繋がる。関与。
    • 係わる:関わるに同じ。従事する。
    • 拘る:(こだわ)る。拘泥。
  • 書く、描く、画く
    • 書く:文字などを記す。
    • 描く:絵を描く。
    • 画く:描くに同じ。図を書く。
  • 崖、厓
    • 崖:山などの突き出したところ。
    • 厓:崖に同じ。
  • 掛ける、懸ける、架ける、賭ける
    • 掛ける:対象の物に何かを加える。
    • 懸ける:ぶら下げる。「懸垂」。捧げる。「命を懸ける」。
    • 架ける:跨ぐように空中に物を設ける。「架橋」。
    • 賭ける:当たり外れを予想する。
  • 駆ける、駈ける
    • 駆ける:走る。
    • 駈ける:駆けるに同じ。
  • 傘、笠
    • 傘:手に持つ型の雨具
    • 笠:被る型の雨具。
  • 固い、硬い、堅い
    • 固い:物や性質が鞏固である。
    • 硬い:固いに同じ。物の硬さについていう。硬度。
    • 堅い:固いに同じ。厳しい。頑固。
  • 釜、窯、竈
    • 釜:鍋状の調理器具。「羽釜」。
    • 窯:煉瓦などで覆った陶器などを作る装置。
    • 竈:(かまど)
  • 乾く、渇く
    • 乾く:その物の水気が無くなる。乾燥。
    • 渇く:水を欲している。

か(音)

き(訓)

  • 聞く、聴く、訊く
    • 聞く:音を認識する。
    • 聴く:聞くに同じ。見聞きする。視聴。
    • 訊く:質問をする。訊問。
  • 効く、利く
    • 効く:効果が現れる。
    • 利く:感覚などが鋭くなる。発揮する。
  • 切る、斬る
    • 切る:切断。
    • 斬る:切るに同じ。武器などで物を切る。
  • 極める、究める、窮める
    • 極める:行き着く所に達する。
    • 究める:学問などでその道を極める。追究。
    • 窮める:極めるに同じ。

き(音)

  • 希、稀
    • 希:願いや望み。希望。
    • 稀:稀。稀少。薄い。「稀釈」。

く(訓)

  • 食う、喰う
    • 食う:食べるまたは飲む。
    • 喰う:食うに同じ。がっつく。
  • 靴、沓、履、鞋
    • 靴:革製の沓。履き物の総称。
    • 沓:履き物の総称。靴に同じ。
    • 履:沓に同じ。「草履」。
    • 鞋:沓に同じ。「草鞋」。
  • 国、邦
    • 国:国家。
    • 邦:国に同じ。地方。
  • 首、頸
    • 首:頭を含めた肩から上の部位。頭。
    • 頸:頸部。
  • 凹む、窪む
    • 凹む:周りより低い所。
    • 窪む:凹むに同じ。
  • 汲む、酌む
    • 汲む:液体を掬う。
    • 酌む:推し量る。酌量。汲むに同じ。酒を()ぐ。
  • 蔵、倉、庫
    • 蔵:物を保管する保管庫。
    • 倉:物を溜めておく建物。古くは穀倉を指す。
    • 庫:蔵に同じ。兵器庫。
  • 比べる、較べる
    • 比べる:いくつかの物の良否を判定する。比較。
    • 較べる:比べるに同じ。

く(音)

け(訓)

  • 汚れる、穢れる
    • 汚れる:穢れるに同じ。
    • 穢れる:名誉や神聖さなどが(よご)れる。
  • 険しい、嶮しい
    • 険しい:道のりが急で進むのが困難なこと。
    • 嶮しい:険しいに同じ。

け(音)

こ(訓)

  • 子、児
    • 子:子供。年齢が低い幼い人。
    • 児:子に同じ。児童。
  • 希う、冀う
    • 希う:強く願う。
    • 冀う:希うに同じ。
  • 請う、乞う
    • 請う:許しを求める。
    • 乞う:物を強請る。「乞食」。神仏に祈り求める。
  • 被る、蒙る
    • 被る:自身に何らかの影響を受ける。「被害」。
    • 蒙る:被るに同じ。
  • 越える、超える
    • 越える:物理的に対象の事柄の上を行く。「越境」。飛び越える。乗り越える。「越冬」。
    • 超える:他より優れている。ある基準から出る。過度。
  • 転ける、倒ける
    • 転ける:転ぶ。
    • 倒ける:転けるに同じ。
  • 濾す、漉す
    • 濾す:液体などの汚れを布などを介して取る。濾過。
    • 漉す:濾すに同じ
  • 答える、応える
    • 答える:解答する。返答。
    • 応える:応じる。反応。
  • 事、言
    • 事:事物や事柄。
    • 言:言葉。発言。
  • 琴、箏
    • 琴:弦楽器の総称。
    • 箏:十三本の弦を張った床置きの細長い弦楽器。琴に同じ。
  • 尽く、悉く
    • 尽く:全て。
    • 悉く:尽くに同じ。
  • 零れる、溢れる、翻れる
    • 零れる:液体などが外に漏れる。
    • 溢れる:(あふ)れ出る。
    • 翻れる:溢れるに同じ。
  • 駒、齣
    • 駒:将棋などの役。
    • 齣:映像などの幕。
  • 込む、混む
    • 込む:中に入る。
    • 混む:混雑している。
  • 怖い、恐い
    • 怖い:恐怖でびくびくすること。
    • 恐い:恐ろしいこと。

こ(音)

さ行

さ(訓)

  • 冴える、冱える
    • 冴える:すっかり冷え込む。感覚などが鋭くなる。
    • 冱える:冴えるに同じ。
  • 坂、阪
    • 坂:歩ける斜面の道の部分。
    • 阪:坂に同じ。
  • 探す、捜す
    • 探す:目的の物を見つける。
    • 捜す:失った物を探す。
  • 杯、盃
    • 杯:酒を飲むための器。
    • 盃:杯に同じ。
  • 魚、肴
    • 魚:水中の脊椎動物の総称。
    • 肴:酒のつまみ。
  • 遡る、溯る
    • 遡る:事柄の過去に戻る。
    • 溯る:上流する。
  • 裂く、割く
    • 裂く:引き裂く。分裂。
    • 割く:他の事に時間などを充てる。
  • 下げる、提げる
    • 下げる:対象の位置などを低い所に移す。位などを落とす。却下。
    • 提げる:物を身体の一部に付け、下ろす。
  • 指す、差す、刺す、挿す
    • 指す:示す。「指針」。
    • 差す:ある気持ちが促される。「嫌気が差す」。
    • 刺す:対象に尖った物を突く。
    • 挿す:細い物などを対象に突っ込む。
  • 裁く、捌く
    • 裁く:はっきりさせる。決定する。裁判。
    • 捌く:適切に処理する。魚などを解体する。
  • 寂しい、淋しい
    • 寂しい:頼れる人などが居ない状態。何か物足りない様子。
    • 淋しい:寂しいに同じ。ひっそりしているその様子。
  • 寂びる、錆びる
    • 寂びる:もの静かで趣がある。
    • 錆びる:金属が酸化する。
  • 冷ます、覚ます、醒ます
    • 冷ます:熱い物を冷やす。熱中している事柄や関係などが疎遠になる。
    • 覚ます:睡眠状態から体が活発になる。起床する。
    • 醒ます:覚ますに同じ。酒の酔いが無くなる。
  • 攫う、掠う
    • 攫う:誘拐する。
    • 掠う:攫うに同じ。
  • 浚う、渫う
    • 浚う:塵や滓を取り除く。浚渫。
    • 渫う:浚うに同じ。
  • 晒す、曝す
    • 晒す:日光に当て乾かす。人目に付くようにする。
    • 曝す:分かるように示す。危険な状態に身を置く。晒すに同じ。
  • 触る、障る
    • 触る:手などで物体などに弱い力で付ける。接触。
    • 障る:妨げられる。差し障る。

さ(音)

  • 座、坐
    • 座:座り方。「正座」。席。座席。台。台座。星の名前。星座。
    • 坐:坐る。
      • 一例:「ざいす」は腰を下ろして使う椅子を言うのでより正しい表記は「坐椅子」となります。

し(訓)

  • 潮、汐
    • 潮: 一日 (いちにち)の内に海の水位が変わるその事柄。海の流れ。
    • 汐:潮に同じ。夜の潮。
  • 屍、尸
    • 屍:死んだ人や動物の体。
    • 尸:屍に同じ。
  • 𠮟る、呵る
    • 𠮟る:目下の者に強く咎める。
    • 呵る:叱るに同じ。
  • 敷く、布く、領く、藉く
    • 敷く:一面に平らに広げる。設置する。敷設。
    • 布く:広い範囲に物事を行き渡らせる。
    • 領く:治める。「占領」。
    • 藉く:敷くに同じ。
  • 茂る、繁る
    • 茂る:草木がたくさん生えている。
    • 繁る:茂るに同じ。
  • 凝り、痼り
    • 凝り:痼りに同じ。物事の後も残る蟠り。
    • 痼り:体内の固まった細胞の塊。
  • 静か、閑か
    • 静か:大きな音が無い様子。落ち着いている。
    • 閑か:静かに同じ。ひっそりしている。閑散。
  • 滴、雫
    • 滴:滴る液体の粒。
    • 雫:滴に同じ。雨の一滴。雨粒。
  • 静める、鎮める
    • 静める:静かにさせる。落ち着かせる。
    • 鎮める:抑える。抑制する。消す。「鎮火」。「鎮痛剤」。
  • 従う、随う、順う、遵う
    • 従う:命令などに逆らわないでそのとおりにする。服従。後に続く。追従。
    • 随う:一緒に付いて行く。随行。
    • 順う:従うに同じ。順を追って事を熟す。
    • 遵う:掟や規則に沿う。準ずる。遵守。
  • 強か、健か
    • 強か:強いこと。倔強。
    • 健か:勇猛である。健闘。甚だしい。
  • 滴る、瀝る
    • 滴る:滴の液体が落ちる。
    • 瀝る:滴るに同じ。
  • 茵、褥
    • 茵:坐具の敷き物。
    • 褥:布団。寝具の敷き物。
  • 品、科、階
    • 品:品物や器物。品格。
    • 科:仕草。
    • 階:地位または階級。
  • 忍ぶ、偲ぶ
    • 忍ぶ:身を隠す。耐える。忍耐。
    • 偲ぶ:懐かしむ。
  • 芝、柴
    • 芝:地に密になって生えているイネ科の植物。芝生。
    • 柴:山野に生える小さい雑木の総称。
  • 暫く、姑く
    • 暫く:少し後の。少しばかりの時間。暫時。
    • 姑く:暫くに同じ。
  • 蕊、蘂
    • 蕊:種子植物の花の生殖器官。
    • 蘂:蕊に同じ。
  • 島、嶋
    • 島:四方が水で囲まれた比較的小さい陸地。
    • 嶋:島に同じ。
  • 仕舞う、終う、了う
    • 仕舞う:片付ける。納める、終わる。
    • 終う:仕舞うに同じ。すっかり終わる。終わりにする。
    • 了う:仕舞うに同じ。完了する。完遂する。
  • 染みる、沁みる、浸みる、滲みる、凍みる
    • 染みる:液体などが他の物に付く。着色される。染まる。「感染」。
    • 沁みる:感動する。心に沁みる。
    • 浸みる:滲みるに同じ。
    • 滲みる:染み込む。
    • 凍みる:凍り付く。
  • 閉める、締める、絞める
    • 閉める:開いている物を閉ざす。封ずる。
    • 締める:緩まないようにする。結ぶ。約束などを結ぶ。締結。
    • 絞める:縄などで縛る。「絞首」。絞め殺す。
  • 舅、姑
    • 舅:夫または妻の父。
    • 姑:(しゅうとめ)。夫または妻の母。
  • 精げる、白げる
    • 精げる:精米する。仕上げる。
    • 白げる:精げるに同じ。
  • 知らせる、報せる
    • 知らせる:分からせる。告知。
    • 報せる:伝える。報告。知らせるに同じ。
  • 尻、臀、後
    • 尻:動物の背の腰と脚の連結部。肛門の回りの部分。臀部。
    • 臀:尻に同じ。
    • 後:後部。
  • 退ける、斥ける
    • 退ける:相手を遠ざける。「撃退」。辞退させる。
    • 斥ける:追い払う。拒む。排斥。
  • 印、標、証
    • 印:ある目的のための他と紛れない記号などの表示。
    • 標:旗などの目印になる物。標識。
    • 証:感謝の気持ちを形にした物。
  • 徴、験
    • 徴:兆し。徴候。
    • 験:神仏の現す霊験。効果や効き目。
  • 記す、誌す、識す
    • 記す:物に文字などを書く。記載。
    • 誌す:記すに同じ。
    • 識す:覚える。記すに同じ。
  • 印す、標す
    • 印す:印を付ける。
    • 標す:印すに同じ。
  • 皺、皴
    • 皺:皮膚や布などが縮んだ表面にできた筋目。
    • 皴:皺に同じ。

し(音)

  • 士、師
    • 士:人。その道を修めた人。「学士」。あるいは女性に対する男性。
    • 師:教える立場にある人。専門家。「師匠」。
      • 註:「士」と「師」はその物事にどれほど精通しているかという認識でよいです。汎用性が高いのは「士」。
        また、看護婦などに対し、男性を指す場合に看護士と表記する例があります。

す(訓)

  • 州、洲
    • 州:洲に同じ。
    • 洲:川底に土砂が堆積して陸になった物。中洲。
  • 酢、醋、酸
    • 酢:酢酸を含む酸味のある調味料。
    • 醋:酢に同じ。
    • 酸:酢に同じ。
  • 尽れる、末枯れる
    • 尽れる:末枯れるに同じ。
    • 末枯れる:枯れる。衰える。
  • 透き、隙
    • 透き:隙に同じ。
    • 隙:隙間。気の弛み。
  • 鋤、犂
    • 鋤:土を掘り起こす農具。
    • 犂:牛や馬に引かせ、畑や田を耕す農具。
  • 杉、椙
    • 杉:スギ科の常緑大高木。
    • 椙:杉に同じ。
  • 漉く、抄く
    • 漉く:紙を作る。またそれに似た薄い物を作る。
    • 抄く:漉くに同じ。
  • 救う、済う
    • 救う:助ける。救済。導く。
    • 済う:救うに同じ。
  • 掬う、抄う
    • 掬う:液体などを匙や容器を使って取り出す。
    • 抄う:掬うに同じ。
  • 少ない、尠い、寡い
    • 少ない:数などが少ししかない。
    • 尠い:少ないに同じ。
    • 寡い:少ないに同じ。
  • 優れる、勝れる
    • 優れる:他のものより勝っている。
    • 勝れる:優れるに同じ。
  • 少し、寡し
    • 少し:僅かである。ほんのちょっと。
    • 寡し:少しに同じ。
  • 荒む、進む、遊む
    • 荒む:落ち着きが無くなる。勢いが衰える。
    • 進む:嫌って遠ざける。疎む。
    • 遊む:気の向く儘にする。
  • 筋、条
    • 筋:繊維。腱。道理。
    • 条:糸や線、道路などの真っ直ぐで細い物。
  • 濯ぐ、洒ぐ、滌ぐ、漱ぐ
    • 濯ぐ:衣類などを洗う。洗濯。
    • 洒ぐ:濯ぐに同じ。
    • 滌ぐ:濯ぐに同じ。
    • 漱ぐ:口中を綺麗にする。
  • 薦める、勧める、奨める
    • 薦める:紹介する。採ってもらうように説く。推薦。
    • 勧める:誘う。勧誘。促す。「勧告」。
    • 奨める:励まし促す。勧めるに同じ。推奨する。薦めるに同じ。
  • 廃れる、頽れる
    • 廃れる:一般的ではなくなる。
    • 頽れる:衰える。衰頽。
  • 既に、已に
    • 既に:以前に。その物事がもう行われている。とっくに。
    • 已に:既にに同じ。
  • 捨てる、棄てる
    • 捨てる:物などを要らない物として放る。
    • 棄てる:諦める。棄権。捨てるに同じ。
  • 砂、沙
    • 砂:粒状の石。
    • 沙:砂に同じ。
  • 即ち、則ち、乃ち
    • 即ち:言い換えれば。つまり。
    • 則ち:即ちに同じ。
    • 乃ち:即ちに同じ。
  • 脛、臑
    • 脛:膝から踝までの間の部分。
    • 臑:脛に同じ。
  • 全て、凡て、総て
    • 全て:全部。
    • 凡て:全てに同じ。
    • 総て:全てに同じ。
  • 滑る、辷る
    • 滑る:滑らかに動く。地面などがつるつるで転げる。
    • 辷る:滑るに同じ。
  • 統べる、総べる
    • 統べる:治める。支配する。統治。
    • 総べる:まとめる。
  • 澄ます、清ます
    • 澄ます:透き通らす。一つの事に集中する。
    • 清ます:澄ますに同じ。洗い清める。
  • 住む、棲む、栖む
    • 住む:住まう。居住。
    • 棲む:動物などが生息する。住処としている。
    • 栖む:棲むに同じ。
  • 刷る、摺る
    • 刷る:紙などに機械を使って文字などを書く。印刷。
    • 摺る:版画などで染料を写す。
  • 擦る、摩る、擂る、掏る
    • 擦る:物同士で(こす)り合わす。
    • 摩る:擦るに同じ。
    • 擂る:擂り鉢などで物を細かくする。
    • 掏る:盗み取る。
  • 座る、坐る
    • 座る:坐るに同じ。
    • 坐る:腰を下ろす。

す(音)

せ(訓)

  • 背、脊
    • 背:背中。動物の腹に対する裏の部分。
    • 脊:背に同じ。脊髄。
  • 倅、悴
    • 倅:自分の息子をへりくだっていう語。
    • 悴:倅に同じ。(倅の見間違いか)。
  • 関、堰
    • 関:関所。余所からの人を検問する所。
    • 堰:川の水量などを調節する構造物。
  • 塞く、堰く
    • 塞く:塞き止める。妨げる。
    • 堰く:塞くに同じ。
  • 迫る、逼る
    • 迫る:ある物事が近づいている。逼迫している。
    • 逼る:迫るに同じ。
  • 責める、攻める
    • 責める:咎める。問い質す。
    • 攻める:攻撃を仕掛ける。
  • 競り、糶り
    • 競り:競り合うこと。
    • 糶り:競売。競りに同じ。

せ(音)

そ(訓)

  • 沿う、添う、副う
    • 沿う:道などの長く続いているものに随う。方針などに則る。
    • 添う:付き従う。応える。
    • 副う:誰かの傍として仕える。添うに同じ。
  • 削ぐ、殺ぐ
    • 削ぐ:物を切り落とす。削る。
    • 殺ぐ:削ぐに同じ。
  • 損なう、害う
    • 損なう:駄目になる。失う。
    • 害う:損なうに同じ。
  • 謗る、譏る、誹る
    • 謗る:他人を悪く言う。
    • 譏る:謗るに同じ。
    • 誹る:謗るに同じ。
  • 注ぐ、灌ぐ、雪ぐ、濯ぐ
    • 注ぐ:液体などを流し込む。集中する。
    • 灌ぐ:注ぐに同じ。
    • 雪ぐ:汚名などを洗い落とす。清める。
    • 濯ぐ:綺麗にする。
  • 唆す、嗾す
    • 唆す:仕向ける。誘う。
    • 嗾す:急き立てる。
  • 供える、備える、具える
    • 供える:給う。供給。
    • 備える:万が一のために調えておく。準備。持っている。揃える。
    • 具える:備えるに同じ。
  • 嫉む、妬む
    • 嫉む:他人のことを羨ましく思う。嫉妬。
    • 妬む:嫉むに同じ。
  • 園、苑
    • 園:手入れされた植物が育っている一角。庭。
    • 苑:園に同じ。
  • 側、傍
    • 側:傍に同じ。
    • 傍:近く。
  • 稜、岨
    • 稜:物の角。
    • 岨:崖。または地形の尖った所。
  • 峙つ、聳つ
    • 峙つ:山などが切り立つ。
    • 聳つ:峙つに同じ。
  • 背く、叛く
    • 背く:逆らう。相反する。
    • 叛く:背くに同じ。謀反する。
  • 空、虚
    • 空:天。雲や鳥がいる所。
    • 虚:頭の中。不確か。
  • 逸らす、反らす
    • 逸らす:紛らわす。逃す。
    • 反らす:真っ直ぐな物を曲げる。反る。

そ(音)

  • 阻、沮、岨
    • 阻:妨げられる。
    • 沮:阻に通ず。衰える。「沮喪」。湿っている。
    • 岨:険しい。岨。「嶮岨」。
      • 註:妨げられるという意味であれば基本的には「阻」の方で問題無いです。
  • 総、綜
    • 総:全て。全部。
    • 綜:統べる。束ねる。合わせる。
      • 一例:「そうごう」は合わせるという意味なのでより正しい表記は「綜合」となります。
        また「総合」という表記は本来であれば「総和(全てを合わせる)」の意味に等しいです。

た行

た(訓)

  • 栲、𣑥
    • 栲:梶の木などの繊維で織った布。
    • 𣑥:栲に同じ。
  • 耐える、堪える
    • 耐える:物体などで他からの作用に持ちこたえること。耐久。
    • 堪える:人や気質などで他からの圧力や作用に持ちこたえること。(こら)える。
  • 倒れる、斃れる、殪れる、仆れる
    • 倒れる:立っている物体が横になる。転倒。
    • 斃れる:死ぬ。
    • 殪れる:斃れるに同じ。
    • 仆れる:斃れるに同じ。
  • 高ぶる、昂る
    • 高ぶる:ある事柄が高いところに行く。高まる。驕る。
    • 昂る:気分などが上がる。興奮する。
  • 宝、財、貨
    • 宝:高価な物。大切にしている物。
    • 財:銭。宝に同じ。
    • 貨:宝に同じ。
  • 箍、𥶡
    • 箍:桶や樽などについている形を維持するための輪っか。
    • 𥶡:箍に同じ。
  • 鏨、鑽
    • 鏨:木材以外の加工に用いるの切削工具。
    • 鑽:鏨に同じ。
  • 炊く、焚く
    • 炊く:米などを食べられるようにすること。「炊飯」。炊ぐ。
    • 焚く:薪などを使って燃やす。焼べる。
  • 巧み、工、匠
    • 巧み:素晴らしい技能や手腕があること。
    • 工:匠に同じ。物作りに携わっている人。職人。
    • 匠:素晴らしい物を作る人。「巨匠」。
  • 蓄える、貯える
    • 蓄える:あるものを一定の場所に置いておくこと。知識などが身に付くこと。
    • 貯える:蓄えるに同じ。
  • 類い、比い
    • 類い:似たようなものの集まり。
    • 比い:類いに同じ。
  • 丈、長
    • 丈:長さや高さ。「背丈」。
    • 長:丈に同じ。
  • 岳、嶽
    • 岳:嶽に同じ。
    • 嶽:(岳の旧字体)。山。
  • 酣、闌
    • 酣:行事や祭りの最も盛んな時。真っ盛り。
    • 闌:酣に同じ。
  • 竹の子、筍、笋
    • 竹の子:筍に同じ。
    • 筍:竹の若芽。
    • 笋:筍に同じ。
  • 長ける、闌ける
    • 長ける:ある分野に詳しいこと。得意。
    • 闌ける:真っ盛りになる。またはそれを過ぎる。
  • 胼胝、胝
    • 胼胝:皮膚の一部が角質化し、厚くなったもの。
    • 胝:胼胝に同じ。
  • 蛸、章魚、鮹
    • 蛸:頭足綱八腕目の軟体動物の総称。
    • 章魚:蛸に同じ。
    • 鮹:蛸に同じ。
  • 確か、慥か
    • 確か:はっきりしていること。確かである。「正確」。
    • 慥か:おそらく。多分。確かに同じ。
  • 助ける、扶ける、援ける、佐ける、輔ける、佑ける
    • 助ける:救う。補う。力を添える。
    • 扶ける:助けるに同じ。力を添える。支援する。扶養。
    • 援ける:助けるに同じ。
    • 佐ける:助けるに同じ。
    • 輔ける:助けるに同じ。
    • 佑ける:助けるに同じ。
  • 訪ねる、尋ねる、訊ねる
    • 訪ねる:訪れる。趣く。参る。
    • 尋ねる:問い質す。声を掛ける。
    • 訊ねる:尋ねるに同じ。問う。質問をする。訊問。
  • 直、徒、只、唯、但
    • 直:真っ直ぐである。直ぐに。
    • 徒:普通の。
    • 只:無料。唯に同じ。徒に同じ。
    • 唯:ひたすら。僅かな。
    • 但:唯に同じ。
  • 称える、讚える
    • 称える:褒める。称する。
    • 讚える:称えるに同じ。
  • 戦う、闘う
    • 戦う:武器などを用いて争う。物理的なものについていう。
    • 闘う: 葛藤 (かっとう)する。精神的なものについていう。
  • 叩く、敲く
    • 叩く:繰り返し打つこと。
    • 敲く:叩くに同じ。
  • 正す、糺す、質す
    • 正す:正しくする。修正。矯正。
    • 糺す:問い詰める。
    • 質す:分からないところを明らかにする。
  • 佇む、彳む
    • 佇む:しばらくの間、同じところに立っている。
    • 彳む:佇むに同じ。
  • 立つ、建つ
    • 立つ:横になっていたものが垂直になる。直立。足が伸びていて、且つ地に足だけが着いている状態になる。
    • 建つ:建物が作られる。
  • 絶つ、断つ、裁つ、截つ
    • 絶つ:繋がりなどが無くなる。終わる。「絶命」。
    • 断つ:切る。切断。遮られる。遮断。
    • 裁つ:使うための布を切ること。
    • 截つ:裁つに同じ。
  • 尊い、貴い
    • 尊い:尊敬に値すること。
    • 貴い:地位や価値などが高い。高貴。
  • 盾、楯
    • 盾:他からの物理攻撃を防ぐ防具。
    • 楯:盾に同じ。木製の盾。
  • 縦、竪、経
    • 縦:上下方向のこと。または立体や平面の一番長い方向。
    • 竪:縦に同じ。垂直方向。
    • 経:縦に同じ。(たていと)
  • 例える、譬える、喩える
    • 例える:譬えるに同じ。
    • 譬える:ある事柄を分かりやすい形に言い換える。
    • 喩える:ある言葉を他の事柄に準える。比喩。譬えるに同じ。
  • 谷、渓、谿
    • 谷:地表の入り込んだところ。山と山の間の部分。
    • 渓:谷に同じ。
    • 谿:谷に同じ。
  • 壁蝨、蜱、蟎
    • 壁蝨:蜱に同じ。
    • 蜱:クモ綱ダニ目に属する節足動物の総称。
    • 蟎:蜱に同じ。
  • 狸、貍
    • 狸:イヌ科の哺乳類。
    • 貍:狸に同じ。(狸の本字)。
  • 頼む、恃む、憑む
    • 頼む:請うこと。ある事柄をしてもらうようにする。
    • 恃む:頼むに同じ。
    • 憑む:頼むに同じ。
  • 束、把
    • 束:いくつかの物が一つに括ったもの。
    • 把:束に同じ。
  • 髱、髩
    • 髱:日本髪の背の方に張り出した部分。
    • 髩:髱に同じ。
  • 玉、球、珠、弾
    • 玉:立体の丸い物。または美しい物。
    • 球:楕円のところが無い玉。球体。運動競技などで使う丸い物。鞠。
    • 珠:玉に同じ。真珠。
    • 弾:大砲や銃などで使う発射物。弾丸。
  • 偶、適
    • 偶:稀であること。時々。
    • 適:偶に同じ。
  • 賜う、給う
    • 賜う:「与える」や「くれる」の尊敬語。
    • 給う:賜うに同じ。
  • 手纏、環、鐶
    • 手纏:上代の装身具。釧。弓籠手。
    • 環:手纏に同じ。
    • 鐶:手纏に同じ。
  • 魂、魄
    • 魂:生き物に宿り生命を司るとされるもの。霊魂。志。闘志。
    • 魄:魂に同じ。
  • 溜める、貯める
    • 溜める:あるものを少しずつ同じところに保管する。蓄積。
    • 貯める:金銭を保持しておく。溜めるに同じ。
  • 矯める、揉める、撓める
    • 矯める:整える。直す。
    • 揉める:矯めるに同じ。
    • 撓める:矯めるに同じ。
  • 頼り、便り
    • 頼り:頼ること。拠り所。
    • 便り:知らせ。
  • 誑す、蕩す
    • 誑す:うまく言ってごまかす。
    • 蕩す:宥める。
  • 怠い、懈い
    • 怠い:体の調子が悪い。締まりがない。
    • 懈い:怠いに同じ。
  • 垂木、椽、榱、棰、架
    • 垂木:屋根面を(ささ)えるための棟から軒先に渡す木材。
    • 椽:垂木に同じ。
    • 榱:垂木に同じ。
    • 棰:垂木に同じ。
    • 架:垂木に同じ。

た(音)

ち(訓)

  • 誓う、盟う
    • 誓う:掟や天啓などに同意することや約束すること。契る。
    • 盟う:誓うに同じ。
  • 千鳥、鵆
    • 千鳥:チドリ目チドリ科の鳥の総称。沢山の鳥。
    • 鵆:千鳥に同じ。
  • 血塗る、釁る
    • 血塗る:刀剣などに血を塗り付ける。
    • 釁る:血塗るに同じ。
  • 襅、千早
    • 襅:神事に携わる女性が掛けた襷。巫女や先払いの神人などが着る上衣。
    • 千早:襅に同じ。
  • 粽、茅巻き
    • 粽:笹や真菰などの葉で巻いた餅。
    • 茅巻き:粽に同じ。
  • 巷、岐、衢
    • 巷:人々。世間。
    • 岐:分かれ道。
    • 衢:巷に同じ。
  • 鏤める、散りばめる
    • 鏤める:宝飾を飾り付ける。
    • 散りばめる:鏤めるに同じ。

ち(音)

  • 知、智
    • 知:知る。分かる。
    • 智:賢い。
      • 一例:「ちのう」は賢さの事をいうのでより正しい表記は「智能」となります。
        また「ちしき」は専ら知れたことや分かったことという意味で用いられているのでより正しい表記は「知識」となります。
        賢さが関係している言葉であれば「智」が正しい表記です。

つ(訓)

  • 費える、弊える、潰える
    • 費える:金銭などがひどく減る。必要以上に使われる。
    • 弊える:疲れる。疲弊。
    • 潰える:崩れる。
  • 一日、朔、朔日
    • 一日:月の一番目。
    • 朔:月の初め頃。一日に同じ。
    • 朔日:一日に同じ。
  • 序で、次いで
    • 序で:ある物事の同時に他の物事ができる機会。「序でに」。
    • 次いで:前にくる事柄の後に。そして。
  • 終に、遂に、竟に
    • 終に:遂にに同じ。
    • 遂に:やっと。結局。
    • 竟に:遂にに同じ。
  • 塚、冢
    • 塚:土が盛られた所。
    • 冢:塚に同じ。
  • 柄、欛
    • 柄:刀剣などの手で握るところ。()
    • 欛:柄に同じ。
  • 使う、遣う
    • 使う:ある目的に応じて物を用いる。使用。労働に用いる。
    • 遣う:使うに同じ。銭を除く物以外の事柄で何かを用いる。「気を遣う」。「仮名遣い」。「金遣い」。巧みに操る。
  • 支える、閊える
    • 支える:差し障る。
    • 閊える:支えるに同じ。(ただし(ささ)えるとかぶるため、かな書きか閊えるの使用を推奨)。
  • 官、司、長、首
    • 官:官庁または官庁に属している人。幹事。
    • 司:官に同じ。
    • 長:集団などの一番上の立場の人。(おさ)
    • 首:長に同じ。
  • 阜、丘、司
    • 阜:周囲より少し高くなっているところ。(おか)。塚。
    • 丘:阜に同じ。
    • 司:阜に同じ。
  • 司る、掌る
    • 司る:制御や治めること。「司法」。
    • 掌る:司るに同じ。
  • 捕まえる、掴まえる、捉まえる
    • 捕まえる:狙っている対象や獲物などを取り押さえること。捕獲。
    • 掴まえる:しっかりと握ること。
    • 捉まえる:呼び止めること。
  • 掴む、攫む
    • 掴む:しっかりと握る。把握する。
    • 攫む:掴むに同じ。手に入れる。
  • 浸かる、漬かる
    • 浸かる:液体の中に入る。浸る。
    • 漬かる:浸かるに同じ。漬物が食べ頃になる。
  • 使わす、遣わす
    • 使わす:お使いになる。
    • 遣わす:人を労働などのために送り込む。派遣。
  • 尽きる、竭きる、歇きる
    • 尽きる:終わる。果てる。
    • 竭きる:尽きるに同じ。
    • 歇きる:尽きるに同じ。
  • 付く、附く、点く、着く、就く、憑く、吐く
    • 付く:対象にあるものに付け加える。
    • 附く:傍に居る。付き随う。附帯。
    • 点く:明かりが灯る。点灯。
    • 着く:あるところに到達する。到着。話などが片付く。決着。
    • 就く:ある地位や仕事に当てられる。就任。
    • 憑く:生き霊などが人に移る。憑依。
    • 吐く:息を()く。「吐息」。好ましくないことを言う。
  • 突く、衝く、撞く、搗く、舂く
    • 突く:尖ったもので(つつ)く。
    • 衝く:突くに同じ。
    • 撞く:物の先を打つ当てて音を鳴らす。「撞き鐘」。突くに同じ。ぶつかる。
    • 搗く:杵や棒などで押しつぶしたりする。
    • 舂く:搗くに同じ。
  • 継ぐ、続ぐ、接ぐ、次ぐ、亜ぐ
    • 継ぐ:前の仕事や伝統などを次に繋げる。伝える。
    • 続ぐ:継ぐに同じ。
    • 接ぐ:繋げる。接続。
    • 次ぐ:一つ前から見ての一つ後の事柄。次の。引き続き。
    • 亜ぐ:次ぐに同じ。二番目の。
  • 机、案
    • 机:物などを置く脚の付いた物。
    • 案:机に同じ。
  • 噤む、鉗む
    • 噤む:黙る。
    • 鉗む:閉じる。
  • 作る、造る、創る
    • 作る:物と物を組み合わせてたり、手を加えて新しい物にする。製作。
    • 造る:作るに同じ。大規模なものを作る。
    • 創る:作るに同じ。生み出すこと。芸術性のあるものを作る。
  • 土、地
    • 土:大地の形作る巌に無き物。土壌。
    • 地:陸。大地。
  • 槌、鎚、椎
    • 槌:物を叩く道具。
    • 鎚:金属製の槌。
    • 椎:槌に同じ。
  • 土塊、塊
    • 土塊:塊に同じ。
    • 塊:土が固まり。
  • 慎む、謹む
    • 慎む:心を置くこと。
    • 謹む:慎むに同じ。
  • 恙む、障む
    • 恙む:患う。
    • 障む:差し支える。
  • 葛、黒葛、葛籠
    • 葛:蔓性の植物の総称。
    • 黒葛:葛に同じ。
    • 葛籠:葛を使って作った籠。
  • 苞、苞苴
    • 苞:食べ物を包んでおく物。藁苞。
    • 苞苴:苞に同じ。
  • 髱、髩
    • 髱:日本髪の後ろに張り出した髪を謂う。(たぼ)
    • 髩:髱に同じ。
  • 努める、勉める、力める、勤める、務める
    • 努める:。努力。
    • 勉める:努めるに同じ。
    • 力める:努めるに同じ。
    • 勤める:会社などへ働きに通う。
    • 務める:担う。役目を為す。
  • 常、恒
    • 常:いつも。日常。
    • 恒:常に同じ。
  • 鍔、鐔
    • 鍔:刀剣の柄と刃の境にある金属板。
    • 鐔:鍔に同じ。
  • 椿山茶海石榴
    • 椿:ツバキ科の樹木。
    • 山茶:椿に同じ。
    • 海石榴:椿に同じ。
  • 螺、海螺
    • 螺:巻き貝の総称。
    • 海螺:螺に同じ。
  • 具に、備に、悉に
    • 具に:詳しく。
    • 備に:具にに同じ。
    • 悉に:具にに同じ。
  • 飛礫、礫
    • 飛礫:礫に同じ。
    • 礫:小石。
  • 窄む、蕾む、莟む
    • 窄む:物の先などが小さくなる。開いていたものが閉じる。
    • 蕾む:蕾ができる。
    • 莟む:蕾むに同じ。
  • 妻、夫
    • 妻:夫婦や恋人の相方。女のつま。
    • 夫:夫婦や恋人の相方。男のつま。
  • 端、妻、褄
    • 端:(はし)
    • 妻:端に同じ。棟と直角になる壁。軒先。
    • 褄:長着の裾の末端。
  • 倹しい、約しい
    • 倹しい:奢っていないこと。倹約。
    • 約しい:倹しいに同じ。
  • 詳らか、審らか
    • 詳らか:詳しいこと。
    • 審らか:詳らかに同じ。
  • 摘む、撮む、抓む
    • 摘む:物の先や指先で物を取ること。
    • 撮む:摘むに同じ。
    • 抓む:摘むに同じ。
  • 錘、紡錘
    • 錘:紡錘に同じ。
    • 紡錘:糸を巻き付ける心棒。または糸を紡ぐ道具。
  • 液、汁
    • 液:水。液体。
    • 汁:味がある飲める水。つけ汁。
  • 面、頰
    • 面:顔。表面。
    • 頰:(ほほ)
  • 連、列
    • 連:連なり。または仲間。
    • 列:連に同じ。
  • 熟、熟熟、倩
    • 熟:よくよく。「熟慮」。
    • 熟熟:熟に同じ。
    • 倩:熟に同じ。
  • 連ねる、列ねる
    • 連ねる:並べること。
    • 列ねる:連ねるに同じ。
  • 吊る、釣る、攣る
    • 吊る:垂れ下げる。
    • 釣る:物に引っ掛けて浮かす。誘う。
    • 攣る:筋肉が強張ること。
  • 弦、絃、鉉
    • 弦:弓や楽器に張りわたす糸。
    • 絃:弦に同じ。
    • 鉉:弦に同じ。金属の弦。
  • 擘く、劈く
    • 擘く:勢いよく突き破る。
    • 劈く:擘くに同じ。

つ(音)

て(訓)

  • 手斧、釿
    • 手斧:木材を削る鍬のような形をした道具。
    • 釿:手斧に同じ。
  • 手車、輦、輦車
    • 手車:輿を付けた人力で動かす車。
    • 輦:手車に同じ。
    • 輦車:手車に同じ。
  • 梃子梃手子
    • 梃子:大きな力を加えるための長い棒または柄。
    • 梃:梃子に同じ。
    • 手子:梃子に同じ。
  • 貂、黄鼬
    • 貂:イタチ科の哺乳類。
    • 黄鼬:貂に同じ。

て(音)

と(訓)

  • 戸、門
    • 戸:外と内の間にある開閉できる物。扉。
    • 門:戸に同じ。入り口。
  • 問う、訪う
    • 問う:訊く。質問。
    • 訪う:訪ねる。
  • 尊い、貴い
    • 尊い:徳が高い。
    • 貴い:高い。高貴。
  • 通す、徹す、透す
    • 通す:通行できるようにする。穴などに物を入れる。
    • 徹す:通すに同じ。意志や筋などを貫く。徹する。
    • 透す:濾す。透明な物または隙間から裏側を見る。
  • 咎、科
    • 咎:罪。
    • 科:咎に同じ。
  • 解す、溶す、融す、梳す
    • 解す:閉じているものを開ける。結ばれているものを(ほど)く。
    • 溶す:個体を液体にする。
    • 融す:溶すに同じ。
    • 梳す:髪を整える。梳る。
  • 咎める、尤める
    • 咎める:責める。
    • 尤める:咎めるに同じ。
  • 時、斎、鬨、鯨波
    • 時:物質の動き。または日と月の動き。
    • 斎:仏教での飯時または食事。
    • 鬨:戦が始まる時の掛け声。
    • 鯨波:鬨に同じ。
  • 研ぐ、磨ぐ
    • 研ぐ:刃などを鋭くする。
    • 磨ぐ:研ぐに同じ。
  • 刺、棘
    • 刺:棘に同じ。
    • 棘:植物などに付いた鋭い突起物。
  • 所、処
    • 所:()
    • 処:所に同じ。
  • 閉す、鎖す
    • 閉す:閉める。鎖すに同じ。
    • 鎖す:閉まり切る。鬱ぎ込む。
  • 年、歳
    • 年:一年。陽暦で365日の(あいだ)をいう
    • 歳:齢。
  • 利し、鋭し、疾し、敏し
    • 利し:刃が鋭い。感覚が鋭い。
    • 鋭し:利しに同じ。
    • 疾し:早いまたは速い。
    • 敏し:賢しい。利しに同じ。
  • 閉じる、綴じる
    • 閉じる:開いている物の閉める。
    • 綴じる:重ねて一つに合わせる。糸や紐など物の縫うもしくは結ぶ。
  • 橡、栃、杼、栩
    • 橡:トチノキ科の落葉高木。
    • 栃:橡に同じ。
    • 杼:橡に同じ。
    • 栩:橡に同じ。
  • 整える、調える、斉える
    • 整える:並べること。乱れているものを直す。
    • 調える:取り揃える。
    • 斉える:調えるに同じ。
  • 止まる、停まる、留まる
    • 止まる:同じ所に居る。
    • 停まる:止まるに同じ。
    • 留まる:止まるに同じ。
  • 唱える、称える
    • 唱える:文を声に出して読む。
    • 称える:唱えるに同じ。
  • 帳、帷
    • 帳:垂れ衣。
    • 帷:帳に同じ。
  • 鳶、鴟、鵄
    • 鳶:タカ科の鳥。
    • 鴟:鳶に同じ。
    • 鵄:鳶に同じ。
  • 扉、闔
    • 扉:戸。
    • 闔:扉に同じ。
  • 飛ぶ、跳ぶ
    • 飛ぶ:翼などを使って空を進むこと。空を横に進むこと。
    • 跳ぶ:足に力を入れて宙に浮くこと。跳躍。
  • 恍ける、惚ける
    • 恍ける:知らない振りをする。ぼんやりする。
    • 惚ける:恍けるに同じ。年をとって頭の働きが鈍る。
  • 灯、点
    • 灯:火。明かり。
    • 点:灯に同じ。
  • 点す、灯す、燃す
    • 点す:火を点けること。
    • 灯す:点すに同じ。
    • 燃す:点すに同じ。
  • 枢、扉
    • 枢:(とまら)の受け。
    • 扉:枢に同じ。
  • 苫、篷
    • 苫:菅や茅などで編んだ物。
    • 篷:苫に同じ。
  • 友、朋、伴、部、侶
    • 友:親しい間柄である人。仲間。
    • 朋:友に同じ。
    • 伴:側近。
    • 部:友に同じ。
    • 侶:伴に同じ。
  • 艫、舳
    • 艫:船の後端部。
    • 舳:艫に同じ。
  • 巴、鞆絵
    • 巴:尾がついた二つ以上の丸が渦巻くように描かれた文様の名。
    • 鞆絵:巴に同じ。
  • 輩、儕、儔
    • 輩:同じ集団に居る人ら。仲間。
    • 儕:輩に同じ。
    • 儔:輩に同じ。
  • 灯火、灯、燭
    • 灯火:明かり。
    • 灯:灯火に同じ。
    • 燭:灯火に同じ。
  • 䌫、艫綱
    • 䌫:船を繋ぎ留める綱。
    • 艫綱:䌫に同じ。
  • 取る、摂る、採る、捕る、撮る、執る

と(音)

な行

な(訓)

  • 成る、為る、鳴る

な(音)

に(訓)

に(音)

ぬ(訓)

ぬ(音)

ね(訓)

ね(音)

の(訓)

  • 乗る、載る

の(音)

は行

は(訓)

は(音)

ひ(訓)

ひ(音)

ふ(訓)

ふ(音)

  • 付、附
    • 付:与える。交付。
    • 附:傍ら。附属。

へ(訓)

へ(音)

ほ(訓)

ほ(音)

  • 放、抛
    • 放:外に向けて出す。放出。放り出す。「放任」。()く。「釈放」。
    • 抛:投げる。「抛物線」。捨てる。

ま行

ま(訓)

ま(音)

み(訓)

み(音)

む(訓)

む(音)

め(訓)

め(音)

も(訓)

も(音)

や行

や(訓)

や(音)

ゆ(訓)

ゆ(音)

よ(訓)

よ(音)

  • 欲、慾
    • 欲:欲しがる。「欲望」。
    • 慾:欲しいという気持ち。「食欲」。「欲」に通ず。
      • 一例:概ね言葉の後ろに「よく」が付くものは「慾」がより正しい表記です。

ら行

ら(訓)

ら(音)

  • 乱、濫
    • 乱:乱す。「騒乱」。
    • 濫:溢れる。「氾濫」。過度である。「濫用」。
      • 一例:騒ぎを起こすなどの意味がある言葉は「乱」の字がより正しいです。

り(訓)

り(音)

る(訓)

る(音)

れ(訓)

れ(音)

  • 連、聯
    • 連:連なり、または連なっている。「連峰」。
    • 聯:繋がり。「聯盟」。「連」に通ず。
      • 一例:「れんらく」は連なりではなく繋がりなのでより正しい表記は「聯絡」となります。
        また、「れんけつ」は連ねるという意味もあるため「連結」でも「聯結」でも可です。

ろ(訓)

ろ(音)

わ行

わ(訓)

わ(音)

新字体と旧字体で別字とされている漢字

本来は使い分けられる漢字をまとめます。

使い分けが熟語として残っているもの。

  • 弁、辨、辯、瓣、辦
    • 弁:帽子。
    • 辨:分ける。「辨別」。「辨償」。
    • 辯:言葉。「辯解」。「辯護」。方言。「東北辯」。
    • 瓣:花びら。管の途中にある開閉部分。「瓣膜」。

使い分けが熟語として残っていないもの。

  • 欠、缺
    • 欠:あくび。不足している。
    • 缺:不足している。破損している。
  • 予、豫
    • 予:与える。我。
    • 豫:予め。
  • 台、臺
    • 台:星の名前。中国の地名(「台湾」の「台」は「臺」)。
    • 臺:机。物などを乗せる平たい物。
  • 糸、絲
    • 糸:細い糸。
    • 絲:撚り糸。絹糸。
  • 缶、罐
    • 缶:胴が太く口が小さい容器。ほとぎ。
    • 罐:水を汲む容器。瓶。釣瓶。
  • 芸、藝
    • 芸:植物の名前。
    • 藝:技。技芸。
  • 戻、戾
    • 戻:車の両側の扉。
    • 戾:叛く。悖る。乱暴。
  • 余、餘
    • 余:我。
    • 餘:余る。
  • 証、證
    • 証:諫める。
    • 證:検証。根拠。
最終更新:2022年05月26日 19:07