新字体と旧字体

ここでは新字体と旧字体についての解説をします。
グリフウィキで様々な字形の漢字が見れます。
参考辞書:大字典(普及版) 発行者:講談社 編纂者:上田万年・岡田正之・飯島忠夫・栄田猛猪・飯田伝一 初版発行年:1965年(昭和40年)
「*」は漢字の一部分としての新旧関係を表す。その字単体の新旧関係ではない。

新旧字体表

新字体 旧字体及び新字体化がなされなかった漢字 備考
平、評など ハ* これらは丷の部分がハの形になります。
「益」や「㒸」など左記で挙げているものを除いた「逆(屰)」や「前」、「首」、「弟」、「美(⺷)」、「岡(𦉰)」などは丷の形になります。
半、判、伴など 絆、叛
关、送、咲など
兑、説、閲など 兌、說、閱、蛻
肖、消、削など 屑、鞘、稍
⺌貝、鎖 𧴪、瑣
尚、廠など 尙、氅、惝、敞
⺌冂小、幣、弊 㡀、蔽、瞥
龹、券、拳、勝、騰、謄など 𠔉、卷、捲、鰧
益、溢
丷酉、尊など 酋、樽、楢、擲
㒸、隊など 燧、隧
冬、終、寒、柊 冫* 疼、鼕 「於」は成り立ちが違うため冫にはならない。
仏、払 弗* 佛、拂、沸、彿 確認できる新字体はこの二つのみで「私」や「弘」は変わらない。
艹、艹 草冠。
⺍* 営、栄、労、蛍、鴬 營、榮、勞、螢、鶯 ⺍が入るものは全てこれらの省略です。
また⺽与の漢字は「与」の本字(旧字体)「與」との偏旁です(「譽」であれば「言」と「與」を組み合わせた漢字)。
単、戦、厳、獣など 單、戰、嚴、獸、憚
巣、悩、脳など 巢、惱、腦、瑙
学、覚など ⺽爻 學、覺、攪
誉、挙など ⺽与 譽、擧、襷、欅
桜など 櫻、纓
近、通、遊、送、選、違、込など 遜、遡、辻、迂、這、辿など 之繞。旧字体では点の数が二つになります。
状、壮、醤、寝など 狀、壯、醬、寢
大* 突、臭、戻、器、類、涙、捩など 犬* 突、臭、戾、器、類、淚、嗅 「大」が入るもの全てが置き換わるわけではない。
己* 巻、遷など 卷、捲、韆
包、泡、港、選、巽 巳* 鮑、鞄、巷、撰
雪、婦、尋、寝、慧 寢、彗、箒 旧字体ではヨの中の横棒が縦棒を突き抜けます。
縁、録、剥など 緣、錄、剝、碌、彙、篆
勵、邁、蠣、礪 ただし「栃」は国字で置き換えられない。
級、吸、扱 汲、笈 旧字体では二画目が乛になりその下に又を書きます。
叫、糾 (収) 旧字体では左の縦棒と横棒を一画で書きます(レに縦棒)。
「収」はレに縦棒だが旧字体は「收」。ただし「收」も同様にレに縦棒の二画。
忙、忘、妄、荒、望、網など 虻、芒、茫、魍、羸、氓 旧字体では横棒と三画目のくっついているところが角になります。
刃、(刄) 忍、認、靭 仞、劒、訒 旧字体では刀の左に点を書きます。
刄は俗字。
「籾」は国字で置き換えられない。
采、妥、乳、暖、爵など 淫、孵、鷄、煖、嚼、埒、稻、稱、隱、綵 爪冠。三つの点が旧字体では左点と右点二つとなります。
「愛」と「受」、「舜」を除いた漢字は全てこれになるとされる。
静、浄など 爭、靜、淨
偽など 爲、僞
祓、禊、祠、祀、祇 示偏。
蚋、訥、枘、衲 旧字体では人の部分が入になります。
駆、欧、殴、枢など 驅、歐、毆、樞、謳、鷗
所、戻、扇、偏、雇、啓など 戾、騙、篇 戸の旧字体。戸が入る漢字は全て戶になります。
炉、芦など 盧* 爐、蘆
尺* 沢、駅など 澤、驛
友* 抜、髪など 拔、髮
酔、粋、砕など 卒* 醉、粹、碎 ただし「枠」は国字で置き換えられない。
毋* 毎、海、梅、侮、悔、敏、繁など 母* 每、海、梅、侮、悔、敏、繁 「毒」を除いた毋が入る漢字が母になります。ただし、大字典では「毒」も「母」となっている。
韋、降、粦、舜、桀など 旧字体では左の縦棒と下の横棒を一画で書きます。
ただし「年」のヰは四画です。
形、刑、研、妍、笄 硏、姸、筓 「開」は成り立ちが違うため幵にはならない。

同じ字の三重の省略。
𣥖
田田
欠の旧字体。
予の旧字体。
旧の旧字体。
稲、児、陥、焔など 臼* 稻、兒、陷、焰、睨
鉱、拡 鑛、擴、曠
軽、経、頚など 輕、經、頸
弥、祢 爾* 彌、禰
旦* 担、胆 擔、膽、澹 確認できる新字体はこの二つのみで「坦」や「但」は変わらない。
柵、珊
芽、邪、雅、冴など 穿、訝、鴉 旧字体では左の縦棒と下の横棒を一画で書きます。
台の旧字体。
扇、習、翌、翼、翔、翻など 翅、煽、摺、褶、櫂 羽が入る漢字は全て羽になります。
また曜や濯などの二つのヨも羽になります。
絵など 繪、檜、獪
残、浅、銭、践、桟など 殘、淺、錢、踐、棧、餞、賤
挟、峡など 挾、峽
輛、魎、倆
舌* 乱、辞 𤔔 亂、辭 確認できる新字体はこの二つのみで「舐」や「刮」は変わらない。
虫の旧字体。
独、触 獨、觸、濁、躅 確認できる新字体はこの二つのみで「融」の虫は変わらない。
有* 堕、随、髄
墮、隨、髓、惰、楕 「辶(之繞)」と「阝(こざとへん)」が付くものに限り「有」の部分が「左月」に変わります。
亦* 変、恋、蛮、湾など 變、戀、蠻、灣、攣 「亦」が上に位置するものが対象で「跡」は変わらない。
蟷、鐺、襠
誠、盛、城など 成 旧字体では戊の中が丁になります。
併、塀、瓶、餅、迸など 倂、塀、甁、餠、逬
儘、贐
𠂢 派、脈 中の縦棒(四画目)がレになる。
契、潔、喫 禊、齧 刀の左側の部分の縦棒が横線三本を突き抜ける(丯)。
弧、孤、狐、瓢など 旧字体では内側の部分がム(レ丶)になります。
恢、詼 旧字体では厂が𠂇になります。
覆、要、遷、譚、賈、(覇)など 覈、鱏 栗、票、粟、覀の下に土がくるもの以外は全て襾になる。
静、浄など 靜、淨
糸の旧字体。
詮、筌、銓 旧字体では人の部分が入になります。
缶の旧字体。
読、続、涜 讀、續、瀆、贖
麺、麸、麹 麵、麩、麴 麦(麥)は来の旧字体(來)と夂を組み合わせた漢字です。
悪、唖 惡、啞、鐚
寿 鋳、祷など 鑄、禱、疇、濤
𠃊米 断、継 斷、繼
造、酷など 鵠、靠、慥 旧字体では⺧が牛になります。
節、櫛
誤、娯、虞 娛、茣、蜈、麌
程、逞 旧字体では王が𡈼になります。
申又 捜、痩 搜、瘦、艘、溲
豕* 塚、琢、啄 塚、琢 豕の左払いのところに点一つ。
確認できる新字体はこの三つのみ。
臣の旧字体。字形に違いは無いが画数が違い、囲いのLを一画で書きます。つまり、最初の一画目は一番上の横棒で最後にLを書きます。
𦣝、𦣞 姬、煕、頤 確認できる新字体は「姫」のみ。
声の旧字体。
余の旧字体。
篠、滌
医の旧字体。
𩙿 食偏。下のムがFの形になります。
都、暑、著、諸、諸、緒など 著、諸、箸、儲、賭 日の右上に点が付きます。
者が入る漢字は全て者になります。
清、晴、情など 淸、晴、錆、瀞 青が入る漢字は全て靑になります。
検、験、険、剣、倹、鹸など 檢、驗、險、劍、儉、鹼、瞼
日匂 掲、渇、褐など 葛、靄、蠍
東* 練、錬、欄、蘭 柬* 練、鍊、欄、諫、煉 「東」が含まれる漢字全てがなるわけではない。
音読みがランやレンのような読みのものが柬になる。
⺤夫 鶏、渓 鷄、溪
焼、暁 燒、曉、撓
捨、舗 旧字体では土の部分が干になります。
渉、頻 涉、頻、捗、瀕、顰 旧字体では少の右点が無くなります。
俱、惧 旧字体では目の縦棒が下の長い横棒にくっつきます。
惨、鯵 慘、滲、鰺
総、聡 總、聰
猟、蝋 獵、蠟
済、剤 濟、劑、臍
又虫 騒、掻 騷、搔
免の旧字体。
晩、勉 晚、勉、挽、娩、冕 旧字体では免の真ん中の縦棒と儿の左払いがくっつき一画になります。
涎、筵 旧字体では止の最後の二画を続けて書きます。
並の旧字体。
廃、醗、溌 廢、醱、潑
湿、顕 濕、顯
輸、諭、愉、癒 喩、揄
専の旧字体。
伝、転 傳、轉 確認できる新字体はこの二つのみ。
確認できる新字体は「団」のみ。
調、週、彫、鯛など 蜩、稠、雕、簓 旧字体では土の部分が横棒二本を貫く縦棒になります。
数、楼、薮など 數、樓、藪
偽など
顏、諺 旧字体では立の縦棒が㐅になります。
碑、痺、顰 旧字体では十の左上の点が無くなり、田の中の縦棒が左払いの一画になります。
⺤干凵 謡、揺、遥、瑶 謠、搖、遙、瑤
覀土 煙、甄など 旧字体では覀が西になります。
新字体の良の点無しが旧字体では良になります。
昌乚 縄、蝿 繩、蠅
旧字体では日の部分が⺜になります。
御、禦 旧字体では六画目と七画目を一筆で書きます。
県の旧字体。
旧字体ではEの中の横棒が縦棒を突き抜けます。
慎、鎮、填、顛など 愼、鎭、塡、顚
縱、聳
醤、奨 醬、奬
滯、蔕
艹口丨三 勤、謹 勤、謹、僅、懃
𦰩 漢、難、嘆 廿口夫 漢、難、嘆、灘、歎、艱
一由丶寸 博、薄、簿、縛 圑、搏、傅、榑 これは甫と寸の組み合わせた漢字です。
構、溝など 篝、韝 旧字体では冉の長い横棒の一つ上の横棒も突き抜けます。
概、慨 旣、既 槪、慨、廐
割、轄 旧字体では龶が丯になります。
兼の旧字体。上の丷がハになる。
嫌、謙、鎌、廉 簾、賺、蠊 旧字体では上の丷が左払いになります。
溺、鰯、嫋、蒻 旧字体では冫の部分が左払いになります。
滝、篭 瀧、籠、襲、朧
新字体の良の点無しが旧字体では良になります。
木の右上に点一つ。
褫、鷉、篪
墨、(黙)など 墨、(默) 「黙」は「里」と「犬」と「灬(れっか)」の組み合わせではなく「黒(黑)」と「犬」の組み合わせです。
𠂉一隹 権、観、勧、歓など 權、觀、勸、歡、灌
橫、廣
𢚩 隠、穏 隱、穩
増、層、贈、憎、僧 增、層、贈、憎、僧、噌
撃、繋 𣪠 擊、繫
鄕、鄉 響、饗、嚮
繡、蕭、瀟、鏽
𢦏业 纖、殲、懺、籤
龝、鬮
旧字体では立の縦棒が㐅になります。
旧字体では冫が氵になります。
冖と几の間に横棒一本。
夂と生の間に横棒一本。
齢、噛 齡、嚙
簡など 癇、燗
滿
襖、燠 旧字体では米の部分が釆になります。
婿
譲、嬢など 讓、孃 旧字体では六の点二つの部分が吅になります。
薬など 藥、轢、礫、擽
十罒衣 壊、懐 壞、懷
穢、噦
𤋱 勲、薫 勳、薰、燻
見の足のところに点一つ。
旧字体では王が𡈼になります。
山と𡈼の間に横棒一本。
罒と心の間に横棒一本。
鼾、嬶 旧字体では下の廾が丌になります。
瀝、靂、櫪
獰、檸、嚀 旧字体では罒が皿になります。
旧字体では戊の中が丶になります。
冖と禾の間に横棒一本。
讚、鑽
濱、嬪 旧字体では少の右点が無くなります。
憲 旧字体では龶が一番上の横棒が左払いの丰になります。
纜、攬、欖
(鬭)、鬪 鬭は旧字体として扱わないところがある。
鬥が門にされた漢字はこれのみ。

新字体と旧字体の異体字関係

新字体 旧字体及び新字体化がなされなかった漢字 備考
收(旧)が本字とされています。
柵、珊 册(旧)が本字とされています。
圍(旧)が本字とされています。
沒(旧)が本字とされています。
都、暑、諸、緒など 箸、儲、賭 者(旧)が本字とされています。
清、晴、情など 淸、晴 靑(旧)が本字とされています。
捨、舗 舍(旧)が本字とされています。
效(旧)が本字とされています。
竝(旧)が本字とされています。
屆(旧)が本字とされています。
輸、諭、愉、癒 喩、揄、愈 兪(旧)が本字とされています。
顏、諺 彥(旧)が本字とされています。
郞(旧)が本字とされています。
恆(旧)が本字とされています。
敍(旧)が本字とされています。
敕(旧)が本字とされています。
慎、鎮、填、顛など 愼、鎭、塡、顚 眞(旧)が本字とされています。
概、慨 旣、既 槪、慨、廐 旣(旧)が本字とされています。
祕(旧)が本字とされています。
朗(旧)が本字とされています。
橫、廣 黃(旧)が本字とされています。
教(新)が本字とされています。
溫(旧)が本字とされています。
襖、燠 奧(旧)が本字とされています。
婿 壻(旧)が本字とされています。
寬(旧)が本字とされています。
虜(旧)が本字とされています。
讚、鑽 贊(旧)が本字とされています。
襃(旧)が本字とされています。
賴(旧)が本字とされています。
衞(旧)が本字とされています。
隸(旧)が本字とされています。
犧(旧)が本字とされています。

本来は別字だがそれを統合したもの

こちらも参照ください。

新字体 旧字体及び新字体化がなされなかった漢字 備考
四つの異なる漢字が一つにされました。

新字体で画数が増えたもの

新字体 旧字体及び新字体化がなされなかった漢字 備考
叫、糾 (収) 旧字体ではレに縦棒の二画です。
己* 巻、圏、遷 卷、圈、倦、捲 下の己が㔾になり一画減ります。
韋、降、粦、舜、桀など ヰが入る漢字は全て三画の㐄になります。
ただし「年」はヰの形です。
芽、邪、雅、冴など 穿、訝、鴉 牙が入る漢字は全て四画の牙になります。
弧、孤、狐、瓢など 旧字体では内側の部分がム(レ丶)になり、一画減ります。
最初の一画目は一番上の横棒で最後に囲いのLを書きます。
涎、筵 旧字体では止の最後の二画を続けて書き、一画減ります。
渉、頻 涉、頻、捗、瀕、顰 構成される少の右の点が無くなります。
ただし、これは「歩」と「賓」のみで「少」や「砂」などの「少」の右の点は無くなりません。
濱、嬪
免の旧字体。下記と同様。
晩、勉 晚、勉、挽、娩、冕 免の真ん中の縦棒と儿の左払いがくっつき一画になります。
碑、痺、顰 旧字体では田の中の縦棒が左払いの一画になります。
卑が入る漢字は全て八画の卑になります。
御、禦 旧字体では六画目と七画目を一筆で書きます。
田の中の縦棒と力の二画目がくっつき一画減ります。

新字体で画数が変わらないもの

新字体 旧字体及び新字体化がなされなかった漢字 備考
平、評など ハ* これらは丷の部分がハの形になります。
「益」や「㒸」など左記で挙げているものを除いた「逆(屰)」や「前」、「首」、「弟」、「美(⺷)」、「岡(𦉰)」などは丷の形になります。
半、判、伴など 絆、叛
关、送、咲など
兑、説、閲など 兌、說、閱、蛻
肖、消、削など 屑、鞘、稍
⺌貝、鎖 𧴪、瑣
尚、廠など 尙、氅、惝、敞
⺌冂小、幣、弊 㡀、蔽、瞥
龹、券、拳、勝、騰、謄など 𠔉、卷、捲、鰧
益、溢
丷酉、尊など 酋、樽、楢、擲
㒸、隊など 燧、隧
冬、終、寒、柊、於 疼、鼕
巣、悩、脳など 巢、惱、腦、瑙
己* 包、泡、港、選、巽 巳* 鮑、鞄、巷、撰
雪、婦、尋、寝、慧 寢、彗、箒 旧字体ではヨの中の横棒が縦棒を突き抜けます。
縁、録、剥など 緣、錄、剝、碌、彙、篆
忙、忘、妄、荒、望、網など 虻、芒、茫、魍、羸、氓 旧字体では横棒と三画目のくっついているところが角になります。
刃、(刄) 忍、認、靭 仞、劒、訒 旧字体では刀の左に点を書きます。
刄は俗字。
「籾」は国字で置き換えられない。
采、妥、乳、暖、爵など 淫、孵、鷄、煖、嚼、埒、稻、稱、隱、綵 爪冠。三つの点が旧字体では左点二つと右点となります。
「愛」と「受」、「舜」を除いた漢字は全てこれになるとされる。
蚋、訥、枘、衲 旧字体では人の部分が入になります。
所、戻、扇、偏、雇、啓など 戾、騙、篇 戸の旧字体。戸が入る漢字は全て戶になります。
柵、珊
扇、習、翌、翼、翔、翻など 翅、煽、摺、褶、櫂 羽が入る漢字は全て羽になります。
また曜や濯などの二つのヨも羽になります。
𠂢 派、脈 中の縦棒(四画目)がレになる。
契、潔、喫 禊、齧 刀の左側の部分の縦棒が横線三本を突き抜ける(丯)。
恢、詼 旧字体では厂が𠂇になります。
覆、遷、譚、賈、(覇)など 覈、鱏 要、栗、票、粟、覀の下に土がくるもの以外は全て襾になる。
詮、筌、銓 旧字体では人の部分が入になります。
造、酷など 鵠、靠、慥 旧字体では⺧が牛になります。
誤、娯、虞 娛、茣、蜈、麌
程、逞 旧字体では王が𡈼になります。
清、晴、情など 淸、晴、錆、瀞 青が入る漢字は全て靑になります。
捨、舗 旧字体では土の部分が干になります。
俱、惧 旧字体では目の縦棒が下の長い横棒にくっつきます。
輸、諭、愉、癒 喩、揄
調、週、彫、鯛など 蜩、稠、雕、簓 旧字体では土の部分が横棒二本を貫く縦棒になります。
顏、諺 旧字体では立の縦棒が㐅になります。
覀土 煙、甄など 旧字体では覀が西になります。
旧字体では日の部分が⺜になります。
旧字体ではEの中の横棒が縦棒を突き抜けます。
慎、鎮、填、顛など 愼、鎭、塡、顚
一由丶寸 博、薄、簿、縛 圑、搏、傅、榑 これは甫と寸の組み合わせた漢字です。
構、溝など 篝、韝 旧字体では冉の長い横棒の一つ上の横棒も突き抜けます。
割、轄 旧字体では龶が丯になります。
兼の旧字体。上の丷がハになる。
嫌、謙、鎌、廉 簾、賺、蠊 旧字体では上の丷が左払いになります。
溺、鰯、嫋、蒻 旧字体では冫の部分が左払いになります。
旧字体では立の縦棒が㐅になります。
簡など 癇、燗
婿
穢、噦
旧字体では王が𡈼になります。
鼾、嬶 旧字体では下の廾が丌になります。
獰、檸、嚀 旧字体では罒が皿になります。
憲 旧字体では龶が一番上の横棒が左払いの丰になります。

新旧関係が定かでないもの

新字体 異体字 備考
大字典では「囘」は本字とす。
大字典では両者を別字とす。
大字典では「冴」は俗字とす。
大字典では「姙」を「妊に同じ」とす。
大字典では「畧」を「略に同じ」とす。
大字典では「强」は俗字とす。
大字典では「萠」は無記載。萌の字源欄に艹と明との形声とし、「朋にあらず」とあり。
大字典では「粘」を「俗に粘とかく」とす。
大字典では「群」を「羣に同じ」とす。
大字典では「携」は略字とす。
大字典では「隣」を「鄰に同じ」とす。
大字典では両者を同字とす

月について

新字体において「月(つき、にくづき、ふなづき)」は統合され、特殊な方法を使わないと表示出来ない。
この字形の違いは成り立ちで
月(つき)は中の二本の横棒が右の縦棒に付けないで少し間を空ける、
月(にくづき)は中の二本の横棒を右の縦棒にくっつける、
月(ふなづき)は中の二本の横棒が点になる、
です。

新字体 旧字体及び新字体化がなされなかった漢字 備考
月(つき) 望、期、朗、覇、朦、朧、朏
明、盟、萌
朔、遡、塑
月そのものに関することや時間に関するものはこれになる。
月(にくづき) 骨、肩、脅、膏、脊、肯、胄、脩
豚、膳、脆、臆、膠、膨
有、賄、宥、肴、鮪
胃、膚、謂、蝟
胡、湖、糊
育、撤、徹
肖、消、削、屑、宵
肙、絹、狷
胥、壻、糈
惰、墮、髓、隨
散、撒
猒、厭、黶、靨
体や肉に関するものは全てこれで、「つき」や「ふなづき」に比べ圧倒的に多い。
月(ふなづき) 服、朕
勝、騰、謄、藤

俞、輸、愉、諭、癒


煎、揃、剪
兪、喩、揄
舟に関するものがこれになる。
ただ、勝の箇条は全て「朕」と意義符の形声文字であったり、前の本字は「歬」であったりと推測が難しい。
その他
嘲、廟 意見が分かれる漢字。大字典では舟とす。
崩、棚 象形文字につき、月のいずれでもない。字体としては「ふなづき」で書く。
熊、罷 象形文字につき、月のいずれでもない。字体としては「にくづき」で書く。
襲、籠、寵、瀧 象形文字につき、月のいずれでもない。字体としては「にくづき」で書く。
贏、羸 象形文字につき、月のいずれでもない。字体としては「にくづき」で書く。
清、晴、情など 淸、晴、錆、瀞 青は月にあらず、旧字体は「靑」。字体としては「にくづき」で書く。
最終更新:2024年10月26日 10:45