A.P.240/10/19
(13:23)
ヘリック:アレン、出撃予定の日にちは明日の筈だぞ。なんで勝手に動いてんだ。
アレン:ヘリック。君は荒っぽくとも冷静沈着に任務をこなす男であることは以前から評価していた。だが慎重過ぎるんだ。さっさと出撃すれば良いものの、何故早く行かないのだ?君は時間が無いと言っていただろう?だったら現場に行くしかあるまいよ。
ヘリック;ああそうだな、確かにそう言ったな。コイツは今動いて無くてもいつ動くか分かんねえ。そりゃ動かんのも最初だけかもしれねえけどよ、こっちは採取したデータを分析してる所でもう少しで解る所ってのは知ってる筈だろ?そんなに情報公開1つもしなかったのが気に食わなかったのか?
アレン:違うと言ったら嘘になる。ああそうさ、まるで秘密を隠すかのように振る舞いやがって、研究者である俺の心境は理解出来んだろ?博士号を持ち合わせ様々な功績を残しておきながらハイエナ潰しをしている情報部管理官殿?
ヘリック;イヤミを言う暇があったら出撃をやめろ。今遠方監視で島を見ているが敵性反応が僅かながらに確認されたんだ。だから少しは待てよ、もし連れてった部下たちを無駄死にさせたくなかったら俺の言うことくらいは聞いたっていいだろ!
アレン:だからその慎重過ぎる振る舞いが俺は気に食わないと言ってんだろが!アークスだって雇用したんだぞこっちは!この日の為に改造を施したAISだってある。俺の最高傑作だ、危険だと絶対に言わせんぞ。虚空機関が残した情報という名の財宝が腐っていくのは非常に勿体無い。それを如何に活用するかだ。そこまで言うならお前も来たらどうだ?その頃には島のエネミー共も鎮圧している頃だ、まぁ「いたら」だけどな!
ヘリック:ハッ。勝手にしてろ。そう言うんだったら俺も行かせてもらうよ。お前に着いていった部下とアークス諸君が可哀想だしな。
(ヘリックは出撃準備及び人員確保の為、急遽調査チームメンバーに任務要請を行い、緊急作戦の概要説明を完了し、キャンプシップへと赴きました)
(13:58)
ヘリック:アレン、今からそっちに向かう。状況報告をしてくれ。
アレン:フン、お前の言った通り敵性反応があったぞ。まぁ、アークス諸君が一層してくれたがな。
ヘリック:それは良かったことで。
アレン:ん・・・?おい、どうした?何だあのエネミーは・・・おい!AISを起動させろ!
ヘリック:おい、どうした?
アレン:何をしている!早く起動させろと・・・は?AISが起動しないだと?何故だ!フォトン反応は充分にある筈だろ!?異常は見られないが作動しないだと・・・?な、なんだあのエネミー・・・おい!早くしないと此方に被害が・・・!
ヘリック:アレン?おいアレンどうしたんだ!
アレン:黙れ!オペレーターから聞けば良いだろ!今こっちは聞く余裕も無いんだよ!くそったれ!アークスだろお前ら!?早くアイツをなんとかしろ!
ヘリック:ああくそ!
(通信切り替えを行い、ヒルダと通信開始する)
ヘリック:ヒルダ、今何が起きてる!?
ヒルダ:ヘリック!アレンから話は聞いているな?非常にまずいことが起きた。機構島に強力な敵性反応が8・・・いや、11・・・?居住区跡エリアと水上都市外部エリアより新たなる敵性反応を確認。調査部隊の位置に向かっている。ヘリック、早急に機構島に向かったほうが良い。私もウォパルに赴いているアークスを至急手配するが非常にまずいぞ。今多数のエネミーと対峙している状況だ。
ヘリック:あーくそ、嫌な予感当たったわ。今すぐ向かう!
ヒルダ:移動中も状況報告は行う。あまり期待はしない方が良いがな。
ヘリック:ああ、俺もそれは感じてる。
<通信終了>
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