は:第四次島内探索結果報告書-各施設及び制御システムⅠ
前記:第四次島内探索による発見した各施設の概要です。
報告者:エクト
書類監査担当:亡月
大型研究所【パンドリディエール】
西北部に存在する巨大施設群の一つ。四角形の巨大建造物が約20戸が連結している。地面が特別な鉄製で建造されている為とても頑丈である。
各施設は4つに区分されており、それぞれ第一~四研究棟と名称を付けられている。
研究棟内部は酷く荒廃しており、端末等の機械類は殆ど破壊されていた。二箇所のみ残存しており、それらからデータの採取には成功している。
第19端末:研究棟に所属する研究者が登録された名簿が記されている。また被験者と思しき人物の名簿も記されているが一部のみでそれ以外は破損データとして読み取れず。 |
第25端末:機構島AIについて記された資料を確認。AIの性能及び被験者となった少女の人事ファイルが記されている。 |
第19端末のデータは破損が酷く、一部データもグレンヴィル関連情報(グレンヴィル鎮圧任務を参照)しか確認出来ませんでした。
第25端末のデータは修復済。AIとAI該当者についての情報を取得する事が出来た。
下記はそれを簡略化し表記したものである。
【島内管理システム MER-13e11】
機構島のエネルギー生産・供給や人工生物の監理を行うプログラム。
まるで10代の少女の様に振る舞う疑似人格と思われていたが、その実は素体となった脳と脊髄が厳重に保管されており今でも活動している事から、機構島の制御装置を体とする人間であると言えなくも無い。人間脳と電子頭脳のそれぞれを用いて違った役割のもとに島全体を管理している。
それぞれの役割は、下記に記述する。
【MER(人間脳)】
立ち入り禁止区域となっている島内の一部に補完されている脳と脊髄の部分。
感情と理解の一部、そして成長を担う。
人格は島内で創設者に育てられた少女のまま残っており、明るく聡明で同じ年の頃の少女と比べていくらか落ち着いている。育ての親の影響か知的好奇心が旺盛で、自らが興味を示した物には質問責めとも言える勢いで詰め寄る様な一面もある。
「施設の保持」「人口生命体や生育環境の飼育・管理」を任されているほか、他の知的生命体との接触によって感情や知能を成長させてゆく様に命令信号を与えられている。
脳への負担を最大限に抑える為、13e11から受け取る情報は人間の脳が理解できる範疇にフィルタリングされており、長い年月を経て島の動きを学習して来た。
島の各区域には彼女との「感覚」が
リンク付けされており、それらを弄ると彼女の感覚となって反応する。
【13e11(電子頭脳)】
島内に張り巡らされたセンサーやカメラ、集音器をもとに機構島の環境を最良に保つ電子頭脳。ある意味ではMARの持つ技能、あるいは四肢と言っても差し支えない。
13e11は常にエネルギーの生産効率や機材の稼働状況、外環境の変化に目を配っており、それらの情報を精査して人間の脳の範疇に収まる情報へと変換し、伝達する役割を持つ。
変換されて受け取った情報を元にMARが命令を出し、それをプログラムに変換して13e11が実行するというのが平時の機構島のメカニズムであるが、MARが休眠状態に入っている場合は、彼女の思考パターンや反応を分析して"MARならこうするであろう"という管理を行う。何らかの異常を発見した際には「感覚」を使って伝達し、発痛物質の強弱で異常のレベルを伝える。
また、膨大な年月で培った記憶に関してはすべてこちらが補完しており、MARが思い出したい際には文字通り記憶を探る事となる。
人間脳部分には寿命がある為、代替脳の作成がいずれは必要になるのだが、それに関しては13e11が担当している。
しかし、島内の荒廃部分の状況から管理機能が疎かになっている箇所が目立っている。
この様に命令系統ではMARが優位で、感知・制御系統では13e11が優位といった形で分担されているが、無論どちらかが欠けてしまっては機能不全に陥る繊細な装置でもある。
AI該当者:メルの人事ファイル
適合時年齢:11歳
種族:惑星〇〇〇人類
人物:
惑星〇〇〇に生存している人類の孤児。光歴◇◇◇に孤児を約1〇〇人と共に彼女をも回収し、適合試験にて彼女が一番適合率が高かった事からAI該当者として抜擢された。
責任者はDr.ランダルの予定だったが、別研究の都合により
Dr.コラプサーが担当となった。彼より養育を受けていた事もあり、父親として尊敬していた事が当人より確認された。研究者達の指示に拒否的反応は示さず、AI適合時まで非常にスムーズに進歩に貢献してくれた協力者の一人である。
人工フォトナー保管室へ続く地下螺旋階段が設置しており、内部の端末データは全て破損している。
エクト、ホムンクルスが最初の調査時にここを通り地下へと進んだとされる。
人工フォトナー保管室
人工フォトナー失敗被検体及び機構島動力維持システム貢献者と称されている、グレンヴィル・アッカルドを保管及び幽閉していたエリア。
地形は平坦であるが、さざ波の様に常に水辺が出来ている。グレンヴィルを中心に多数の配管が繋がれていた。また、フォトンスフィアが大量に辺り周囲に形成されており、フォトン反応の数値も膨大である事が確認されている。
亜空間転移オブジェクトについて
通称「ダクトシンボル」と表記。
現在は稼働する事は無いが、マザーシップに似た造形をしている。
突如として稼働した際は、人工音声にて転移機能を実施した。廃棄生物監視エリアへと転送させた理由は未だ不明であり、再稼働の危険を踏まえて厳重保管対象となっている。
廃棄生物監視エリア[ディスケィド]
【第三下層部:絶境極地区域【ガルガンチュアポケット】】(局地環境エリア)に分布されているエリアの一つ。
フォトンが通用しない程の危険因子が含まれた外気が生じている超危険エリア。
在腐種と称されたエネミー群の住処であり、通常装備のアークスでは長時間の任務は不可能とされている。詳細についてはコールが記載した文書を参照の事。
自然保護区Ⅳ【ルヴェリッサ:人工大海】下部3F~5F
コ・ハナ捜索の際に改めて開拓したエリア。
3F:古代機構が多数存在するが、全て破損しているのか稼働する事無い事から破損から長い期間が経過していると思われる。
4F:指定外管理区へと繋がっている通路であるが、床が非常に不安定かつ所々水没している事から大人数での移動は非常に危険とされている。
5F:完全に水没しており、言わば水道の様な役割となっている。
指定外管理区【アルタロス:水中庭園】
地面が水面になっている状態で、多数の樹木が生い茂るエリア。規模としてはアークスロビーに近い規模である。
壁側には水流が上空に向かって流れており、庭園の様な内装も人工的に造られた箇所が目立っている。
庭園の中には多岐に渡る花が咲いているが、惑星特有の花や限定的にしか咲かない筈の花等も確認されている。
エネルギー変換炉:直結装置[システム1]生成炉(バクテリア)が建造物内部に設置されている。
エネルギー変換炉:直結装置[システム1]生成炉(バクテリア)
モレグの巨大端末に表記されていなかった事から、[システム1]の補助機能を担ってると思われる。分析の結果、[システム1]で生じたエネルギーをもとに水中庭園の内部環境を維持していると思われる。この位置を要に、水上都市の環境保持及びエネルギー供給に貢献している事が分かった。
アポストルス研究施設[AEL]
端末は界忌種によって破壊されたと思われ、有力な情報を得る事は叶わなかった。
また、[システム1]生成炉(バクテリア)が設置されている。
【アルタロス:潮沼】に存在する制御システムと同機である事は確認済。
[システム1]生成炉(バクテリア)
エンティ・アマルガムとの遭遇に伴い、関連保護区が
[Ⅲ-アルタロス:潮沼]
[Ⅹ-廃棄生物監視エリア]
[Ⅴ-ルヴェリッサ:人工大海]
の3つである事が判明した。発菌現象によるエネルギー生成をメインとして稼働している。
巨大樹メタリーエルス
水中庭園を経由にてアクセス出来るが、それ以外の到達方法が限られている。
巨大な樹木が存在しており、視界には捉えきれない程の規模であり、推測では水上都市部分まで侵食していると思われる。
内部にはAI補助回路管理室があり、AIに対するエネルギー供給に貢献していると思われる。
機械樹【トレント・ヴァジュ】が存在するが、文献を探ると同一化若しくは同じ位置に二種類が組み合わさって存在している説が浮上している。
決戦雷鋼都市惑星ユールドゥルム
[核棲神フール]が惑星を占める神として崇拝していながら惑星ウォパル同様に古代機構と呼ばれる兵器を運用していた惑星。
人類同士の戦争の末に兵器のみの破壊行為により環境の崩壊が生じ、結果として人類は惑星から脱出、惑星は兵器のみが生きる世界となった経緯がある。
オラクルでの表向きの情報ではそう記されているが、実際は全人類は脱出用のシップ諸共自らが製造した巨大兵器によって滅ぼされている。
その際フールは自らの判断で人類を見捨て、自滅したとされる。
現在、惑星は稼働停止した古代機構を土台に、新たな自然が生まれつつある。
自然保護区Ⅶ:【ユールドゥルム:機装都市】
ユールドゥルムの最大都市を再現したエリア。
永続的なエネルギー生成技術が搭載されており、多数の古代機構が製造され都市開発に貢献している。
古代機構の管理及び研究データの保管を行っているエリア。
また、監視機能も搭載されており【第二下層部:絶対監視区域【ティターン・プリズナード】】セキュリティルームにて確認された監視設備と酷似しており、5個の巨大モニターより各々の内部環境を確認する事が出来る。
最終更新:2018年10月30日 01:08