紅い黒土
要注意団体:紅い黒土
位置:所在不明
内部構成:従業員14名
組織歴:2年程
‣所有デュナミス
スナイプバイオレイ(大鷲型、2体所持)、ランバートグレイ(猟犬型、二脚双腕型に切替可。4体所持)、プラズマテイルズ(妖獣型、人型に切替可)
‣概要
ケルゥス族が皇帝として長き歴史を築いた「アマレダ国家」に従事していた愛国者達の結成組織。復讐組織とも呼称される。
しかし、それは3年前までの話であり既に構成員達は大規模テロ発端中に全て捕縛、殺害され壊滅という結末を迎えた。
現在はアマレダ国家出身の犯罪者達が自ら名乗り出て活用しており、各国では「テロ組織の再来」と言わしめ不穏に陥らせている。明確な動向は定まっておらず、各々が好きな様に活動している状況である。
セントエルモにとって電子庭園の情報を掴んでいる人物の動向、武器商人による国内紛争国の深刻化、各組織の内部機密情報の漏洩(セントエルモの独自ネットワークや政王の位置特定の危険性)など知られてはならない情報を掴まれぬ事が必須事項である。
特装三課と衝突する事が多く、しかし利害の一致が生じれば対象の処理の為ならば協力関係になる事も。構成員の中には嘗ての知り合いなどが存在するも、明確には周知される事も無く干渉せず経過している。
補足①:アマレダ国家とは
皇帝制度を採用した
来訪区出身者であるウルグス達が大半を占める王国。
海上都市ヌーフやマディス連邦、当時の帝都ヴァレンシアに並ぶ「先進技術都市」を所有しており、国交関連でも驚異的な影響力を所持していた。
ウルグス不遇時代を一掃させ、人権の所有を数十年掛けて実現させた功績を持つ。ウルグス達からは「救世國」と称されている。
帝都ヴァレンシア占領及び人命軍による長期大規模テロ事件、レジスタンス達による「離反軍のレクイエム作戦」を経て国家維持は困難となり国は壊滅した。
皇帝一族の殆どは生き残っておらず、アマレダ国民達の多くは人命軍の研究機関の大規模実験の犠牲となった。生き残った者達も散り散りとなり、各国に保護を受ける状況である。
各国の移民達の受け入れは現在解決しているが、諸所での治安問題が今後の社会的課題として残っている。
皇帝一族は崇拝対象に近く、特に第二皇女は国民達からの信頼が厚かった。彼女の死を切っ掛けに戦争の引き金を引いたと噂されている。
補足②:ドラッグストア「黒角」とは
レイラが用心棒二人を雇って構えている個人経営型調剤薬局であり、喧嘩の絶えない客層に応える様に治療薬やある程度の疾患に対応した調合薬や蘭法薬を販売している。
その腕の評判は良いが、店主の人柄から店自体の評判は非常に悪い。また用心棒が居る所為か反感を買った客が返り討ちに遭うのが日常茶飯事。
便利屋も兼ねており、金額次第で依頼を受理する。小規模の犯罪組織の大抵は彼女らに潰されたとの噂がある。
極秘に麻薬販売も行われているが、治安組織の目を搔い潜って営んでいる。管理局の監視対象となっているが、ある程度取引材料として一部から黙認されている。
ナルク・オルダーゴース
性別:男
年齢:59
身長:179㎝
好きなもの:火薬、銃声、子供の成長
嫌いなもの:持論、中身の無い正義感、ビュッフェ
種族:ヒューマン
出身:アールデリオ準大陸-貧民街モレグ
所属:武器商人兼組織筆頭
グリア・カペル:指輪
一人称:ワタシ
二人称:キミ
「ワタシ達を悪の根源なんて言う子は意外といるけど、キミ達が培った死体の土壌と向き合った事はあるかい?いやぁ~腐臭に塗れてるじゃぁないか!」
「さぁさぁキミ達?己の美学に従ってお仕事してチョーダイね!」
人物:
センターパートに揺れる金髪、長い睫毛を逸脱させるキレ目の長身壮年。通称「オーナー」。暗く紅いスーツが特徴。銃器の取り扱い、剣術、東洋伝承の武術を兼ね備え底知れぬ財力を所持する。
「死の商人」と呼称される程の界隈では有名な人物であり、都市一つを支配する事も不可能ではないらしい。嘗ては海上都市開発に金銭的貢献した事で一躍有名となった事も。
動向は曖昧で、自らが戦争を引き起こす事は決して行わない。あくまで「肩入れ」する役割を好む。しかし自らが不備に陥る状況と理解した場合、対象を潰すべく使える物全てを駆使して執行する完璧主義者。
極秘組織群であるセントエルモの動向は少しばかり勘付いているが、保身の為に手を出さぬ様に構成員達にも徹底している。
特装三課の事は非常に気に入っており、遠回しに彼らの協力をしたり煽って戦闘状況を作りだすなど自らの立場を利用する事も。
構成員達を「子供達」と称して愛着を持って可愛がっている。別荘を多数所持しており、組織結成後は構成員達のセーフハウスとして提供している。
寵愛している反面、自らの素性が明かされる状況となる際には証拠隠滅を徹底し助ける事も無く処理を行う。冷徹かつ無慈悲な性格を持ち合わせ、決して構成員達は彼に盾突く事は無い。
彼の判断で多くの構成員達が私刑を受け、見捨てられた末に11名しか存命していない。これに関して異議を唱える者は決していない。理由は同意の上での処理だったからだという。
バイセクシャルと思い込んでいた時期があり、一度は家族を持った事はあったが上手くいかず多くの愛人と関係を持ちながらも天涯孤独に過ごしている。晩年にして無性愛者である事も自覚した。
武器商人に転身した理由は「金稼ぎは飽きた。コラプサーとは違う、組織と組織の衝突による戦争を我が手で牛耳ってみたい。」という短絡的な発想から。
各組織から狙われる事が多く、強靭なエージェントを雇っている。面隠鳥とアマレダは「大戦」後に手に入れた最高の武器らしい。
紅い黒土が壊滅後、大事な顧客を失った事を嘆いて死ぬほど退屈な思いに打ちひしがれていた。その際に同じく紅い黒土と繋がりのあったレイラから連絡を受ける。
「そんなに退屈なら組織になったらどうなんだ?」その一声を切っ掛けに組織を結成させた。様々な構成員を雇い、死に別れを繰り返し現在が安定している方だとか。
組織の方針は「退屈を忘れる様な事をしてお金を稼ぎましょう」と謡っており、余程の事が無ければ大抵の事は放任している。構成員達から敬語を使われなくとも特に気にしない。
構成員に女性が多いのは「逆らう男は好みじゃない」らしい。
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身体総合分析 |
【物理強度】標準
【機動力】高度
【生理的耐性】標準
【戦術判断】高度
【マナトニクス適性】擬術適性有り(年齢に伴い減少傾向)
既往歴:外傷関連(多岐に渡る為省略)
ナルクは一世一代にて膨大な富と名声を手に入れた。しかし、その事が彼を退屈という名の地獄に堕としてしまった。
貧民街育ちの彼は常に飢えていた。虫で食い繋いだ日々の様な飢餓状態、野垂れ死ぬ日を待ち続ける様な感覚に苛まれていた。
そんな彼を救ったのが戦争だった。奇獣や神、文明を破壊する兵器にクレーターを次々と作り出す群衆。種族関係なく火種となる光景に渇きが見る見る内に潤っていった。
火の灯が消える瞬間、また燃え盛る瞬間を見る事が彼の生きる理由となった。底なしの財力に感謝した、彼は死の商人となり国々が壊れる瞬間を目の当たりにする。
さぁ、次は何をしよう。我が子供達がイベントを教えてくれる。もっと火に薪を集めよう、燃え盛る炎の周りでダンスだって良い。
その命をどうか輝かせてくれ。
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面隠鳥
性別:男
年齢:約28年
身長:178㎝程
好きなもの:ヤトノ
嫌いなもの:ヤトノ
種族:スクリトゥム
出身:機装都市ヴァレンシア極秘研究施設
所属:ボディガード
グリア・カペル:指輪
一人称:私
二人称:君
「命を奪う事に躊躇はしない。私のしている事は決して殺戮では無い・・・目的の一つだ。黒き淀みを費やしてしまおう、悪夢も罪も我らの糧となる。君もそうだろう?」
「ヤトノ・・・あぁヤトノ!未だその傷痕を残す君はなんと愛らしいッ!私を捨てた裏切り者め!君は家族を寵愛するのか・・・貪欲な我が悪夢よ!償え、償え!!!」
「私は・・・私は貴方の後悔であり、悪意と情熱の面影だ!長き悪夢・・・長き私の世界よ!」
人物:
Dr.フタバが開発した「黒鷹機人神(キビトカミ)」の一体。ヘカトンケイルシリーズと同様に特殊ナノマシン技術を活用出来るが、彼らとは違い武器生成機能に特化している。
黒衣を纏いペストマスクで顔を隠し、アンティーク調の銃器と禍々しい大鎌を駆使して戦う。紅い黒土の新たな組織紋章のモチーフとなっている。
嘗て機装都市ヴァレンシア人命軍所属諜報機関[トルテンタンツ]の幹部だったヤトノの相棒であり、彼の手足として稼働していた。
国交問題において障害となる人物達を悉く暗殺し、彼の影として徹底した。しかし彼の思惑と裏腹にヤトノは人命軍から謀叛し、何も知らぬ彼は失意のまま姿を消した。
「大戦」が生じた時には既に人命軍に所属しておらず、ナルクに拾われるまでの経歴は不明であるが未解決事件の数々に関連している可能性が高い。
ナルクの片腕として活動しており、彼を狙う組織や犯罪者達を暗殺・殲滅しボディガードとしての役割を果たしている。
構成員達からとは問題なく交流を深めているが、ヤトノ関連となれば情緒不安定となる事からある種の地雷ワードとして触れない様に扱われている。
次世代スクリトゥム、人工神格者と称されるキビトカミであるが、当時開発された彼らはあくまで兵器運用特化であった事から感情部分が欠落していると言われている。
モチーフ:グリフォン
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使用武装 |
‣「偽装神機」
神機群雄を模した外骨格装甲形成システム。
装甲形成を独自に武器生成に活用しており、主に大鎌や銃器の生成に利用している。
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身体総合分析 |
【物理強度】強靭
【機動力】高度
【生理的耐性】強靭
【戦術判断】普通
【ナノマシン制御】良好
【マナトニクス適性】規格外
【機体名】黒鷹機人神:Gryps-B3
:レイラより提言
アレはやべーよ、薬物中毒者で野垂れてる連中よりも致命傷だ。簡単にはくたばらねぇ頑丈な病人ってのも気の毒だ、見てて退屈はしねぇけどよ。
ん?おいおい勘弁しろって。アレに付ける薬なんざある訳ねーだろ。自らのモデルに恋心を抱いた挙句、妻子を持ったら嫉妬に溺れて捨てられたなんてよ。三流ドラマを見てる様で吐き気がしちまう。
見てられねえって。制吐薬を何錠ほど処方すればいーんだ?加減しやがれよ低能が。
あー、強いて言うなら。愛する殿方を殺すか殺されるかしたら受け止め方によってはハッピーエンドじゃないか?知らねえけど。
グチグチ言ってねぇでさっさと行動に移せば良いのによ。
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アマレダ
性別:女
年齢:23
身長:152㎝
好きなもの:武術
嫌いなもの:虚勢、ドミニウス
種族:ケルゥス・ウルグス
出身:アマレダ国家
所属:ボディガード
グリア・カペル:首輪型
一人称:私
二人称:お前
「で?次は誰を嬲り殺せば良いんだ?尋問は苦手なんだよ、ウッカリ殺すから。」
「ドミニウス・・・アイツを許した訳じゃない。だが・・・妹を救えなかった私自身が一番憎たらしい・・・!」
「・・・シミラの他に、死にぞこないが揃ったものだ。ここでは私も同格の様だな。」
人物:
とある国の地下闘技場で頂点を極めた拳闘士。横暴な性格でスラングを好んで使うが、立派な巻き角の手入れは欠かさない。
地下闘技場王者を維持していたが、ナルクのスカウトを受け王者の座を放棄。自らの目的を果たす為、利害の一致という関係で彼の傘下に降りた。
高貴さを隠しきれぬ容姿を持つもその身は数々の闘争歴を示す外傷跡があり、嘗てアマレダ第一皇女だった面影も殆ど無い。
面隠鳥と同様、ナルクの片腕として外敵の駆除を行い各組織に恐れられてきた。面隠鳥とは憎悪対象が存在する仲であるが、所々馬が合わないらしい。
皇室育ちの頃より各武術を会得していたが、純粋な拳闘術での戦い方を一番好む。
シミラとは彼女が傭兵時代に要人警護の任務として護衛役を頼んだ時以来の旧知の仲。シミラ自身も待遇の高額報酬を受け取った事から「お得意様」扱いしていたらしい。
体術を会得している彼女に時折戦闘指南を頼む事が多く、最後辺りはお互い手加減無しでの死闘を繰り広げる事も。
シミラ曰く「明確に武術一つを極めた訳では無いが、純粋な戦闘能力と秘術がそれをカバーしている」らしく、彼女の言う通り秘術を身体強化に駆使して戦う。
無法者が比較的多い組織の中、事務的な作業も兼ねて出来る彼女を頼る者は多い。協力的な姿勢である事から、周囲からある程度の信頼関係は築いている。
元皇女である事を言われるも本人は既に「存在しない立場」である為、特に気にせず構成員達と同等の立場で接している。寧ろ皇女の立ち位置は元々居心地が悪かったらしい。
当時、国防軍所属のドミニウスによる第二皇女暗殺事件後、人命軍の思惑も発覚した事によりアマレダ国家は崩壊。一族は殆ど生き残っておらず、復讐の為幾度無くドミニウスを殺しかかるも全て失敗に終わる。
一時期、自らの種族のルーツである神格獣クシティに救われる事がある。しかし彼の神格らしからぬ振る舞いに失望し大陸を渡り、行き着く先が地下闘技場であった。
皇室時代は「護る為の力」を望んでいたが、全て失った事で「何も恐れぬ力」を求める様になった。
モチーフ:バーラル
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使用武装 |
‣「上位者屠リ」
上位者シリーズの一つ。元々は対上位者討伐用戦闘籠手、云わばメリケンサックである。
軽量化が徹底的に為されているが頑丈性は卓越しており、秘術を纏いて破壊力を増している。
一貫した体術・武術を持たぬ彼女の潜在能力を最大限に引き出す兵器。
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身体総合分析 |
【物理強度】高度
【機動力】高度
【生理的耐性】高度
【戦術判断】標準
【マナトニクス適性】秘術適性高度
【神格影響度】身体的影響は無し
既往歴:睡眠障害、外傷(多岐の為省略)
彼女は既に死人だ。国の誇りも、歴史も、全て何もかもが過去の産物だ。
家族が死んだあの日から、彼女の人生は閉ざされた。自らの行動理由を見出せぬまま。
彼女が死力を尽くせば、妹の仇を討つくらい造作も無い事だろう。
- しかし、その選択肢は候補になる事は無い。妹の初恋相手を殺せる事が出来るだろうか。
数年護衛役として従事していた彼を、兄の様に密かに慕っていた人間を彼女は殺せるのだろうか。
この葛藤はいずれ無駄になる。仇は決して極悪人ではない、妹の願いを叶えようとして罪を被った。
そんな彼を殺して何になる。これが残された者に課された足枷か。
どうやら服用中の薬も効かない様だ。レイラから別の薬を貰っておこう。
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バラム・ライアード
性別:女
年齢:不詳
身長:158㎝
好きなもの:嘘
嫌いなもの:ネタバレ、嘘を見抜く奴
種族:ルプス・ウルグス
出身:アマレダ国家居住区
所属:構成員(便利屋)、ドラッグストア「黒角」用心棒
グリア・カペル:首輪
一人称:オレ様
二人称:キミ/~ちゃん
「組織の一人として、絶対的信頼を以て戦いま~す。なんてね、どうせ嘘だろって?にしし・・・どうだろうね?」
「ほら、オレ様って嘘つきだから他人の嘘とか分かっちゃんだよね~。ナルクちゃんも同じ匂いがするねぇ?」
「んじゃ、ネタバラシしちゃうツマンナイ奴は即処刑だね~、さいなら。」
人物:
アマレダ国家滅亡後、ミランダ首都のスラム街「玄永砦」で生き抜いた薬物中毒、虚言癖の便利屋。
実弾系銃器、擬術搭載武器全般を使いこなし近接での暗殺術をも得意とするエキスパート。特にトラップの扱いに関しては一級軍人レベル。
身に着けているゴーグルは初めて仕事で殺した相手から奪った物。上下肢、腹部の多数箇所にはレイラが調合したドラッグの注射痕が痛々しく残っている。
嘘つきを自称する程の生粋の嘘吐きであり、普段から他人を揶揄い、悪戯好きの子供の様な言動が多い。その為構成員達は振り回されており、ナルクはそれを楽しんで容認している。
虚言が多い反面、相手の感情を逆撫でする発言や核心を突く事実を伝える等、挑発する為ならば容赦なく言葉をぶつけ衝突を誘う事が多い。
自らの意向を絶対に判らせず、発言内容が二転三転する事から誰も本音なのかは確信出来ていない。また驚異的な演者であり、感情の起伏も上手く操作できる。
自らの発言を信じて貰えない事を理解している為、実際に嘘に惑わされた者の行末を見て楽しむ。他者の嘘にはとても敏感であり、即座に見破る事で尋問役としても頼りになる存在。
演者である事から、わざと騙されたフリをして自分の嘘も付け加えて事態を大きくさせ楽しむ事が多い。
幼少期から天涯孤独でストリートチルドレンとして育ち、ミランダ首都に移民してからも変わらぬ極貧生活を強いられていた。
運悪く「精肉屋」構成員に拉致され、飼い犬同然の扱いを受けながら殺しの技術を教え込まれ「猟犬」の非正規雇用者に抜擢される等の脅威的才能開花を見せた。
当時の彼女は口数も少なく嘘を好まない少女であったが、劣悪な環境下で手を血に染めた事で心理的防衛反応も相まって人格形成が為され今に至る。
マナトニクス増幅術を幾度無く施術されており、身体強化・体内マナ増幅に成功しているが副作用として精神汚染が生じている。
薬物依存が深刻化となり、組織からも見限られてきた頃にレイラに交渉を受けアッサリと飼い主を裏切った。元々レイラも「精肉屋」と一悶着があった事もあり、人員確保兼ねて「精肉屋」を壊滅させた。
以来、「黒角」の一人として便利屋稼業を営んでいる。レイラという頭の切れる相棒が出来た事で今の様な楽しむ事を第一優先とする性格となった。
レイラが「紅い黒土」と協力関係となった事で自らも「楽しそうだから」という理由で加担している。
モチーフ:イタリアオオカミ
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使用武装 |
‣「イリテュム」
多種多様な形状をした投擲武器をマナによって一時具現化させる特殊武器鞘。
身体改造を施したお陰で高度なマナ適性を利用して多量の投擲武器を具現化させる事が可能。
元は国宝級の英雄遺品であり、ナルクが買い取った骨董品を気まぐれにプレゼントされた。
当の本人は銃器関連を好んでいたが、なんやかんや使いこなしている。
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身体総合分析 |
【物理強度】高度
【機動力】高度
【生理的耐性】標準
【戦術判断】標準
【マナトニクス適性】秘術適性高度
【神格影響度】干渉に伴い秘術適性上昇を確認
既往歴:重度薬物依存症、外傷多数
時には相手の事を想って優しい嘘を付く事があるが、全ては彼女の気分次第。
更に彼女と関わる時間が長い程その嘘に気付きにくくなる。そのうえ見破られてもはぐらかす。
結局は彼女の真意を見破る事は心を読んだりでもしない限り難しく、どう受け取るかは相手次第である。
彼女の真意を一つ暴露するとしたら、紅い黒土の事は割と気に入っている。
ドラッグに身を置いていた頃から快適な衣食住と大量の薬物を手に入れ大満足であったが、新しい刺激が手に入る事に期待を寄せているらしい。
組織がどの様に動いているのか、国々が亜種をどう扱うかは本人にとってはどうでもいい事だ。
今を生きる事に精一杯だからだ。
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レイラ・コークス
性別:女
年齢:不詳
身長:138㎝
好きなもの:薬物、利便の効く材料
嫌いなもの:役立たず、馬鹿
種族:バラエナ・ウルグス
出身:来訪区-神域アルウェウス
所属:構成員(薬剤師)、ドラッグストア「黒角」店主
グリア・カペル:腕輪型
一人称:オレ
二人称:テメー/あだ名
「ヤクを作って売り捌くだけ。余は全て事も無し、それも悪くねーが・・・ウチのオーナー同様に刺激が足りなくてな?」
「テメーら構成員が裏切ろーが消えよーが死ぬよーが自由だろ?オレ達はそういうスタンスだ。」
「おい、今度は花粉症の薬を作れってか?テメーは表の顔があンだから真面目にクリニックに行きやがれ!碌な仕事も寄越さねえのか!?」
人物:
来訪区に存在する「真実を隠した島」と称される神域アルウェウス出身のバラエナ族。彼女が何故大陸渡りを経たのか、両親の所在も生い立ちも殆ど覚えていないらしく気に留めていない。
拘ったデザインの眼鏡に金色の瞳、真っ黒な肌色を助長させる黒髪が特徴的。それらを凌駕するのが赤黒い威圧的な一本角に周囲は警戒心を持たせる。
兎に角口が悪く、初対面相手だろうと目上の人間だろうと平等に態度がとても悪い。暴言・下ネタは当たり前で、それらを駆使したマシンガントークが躊躇なく飛び交う。
リスクを考える傾向が強く、裏切られ慣れている所為か基本的に深く信用する事は無い。一線を引いた態度を維持しているが、一度認めた空いてに対して面倒見が良い。相手に合わせた調合薬や策を提供する事が多い。
海上都市ヌーフ下層地区「博打街」に店舗を構え、人生に溺れた憐れな客層に商品を売っている。ある程度壊れない様に、健康被害を及ばぬ様に調合して柔軟に対応している。
元は人命軍の研究員として従事しており、奇獣嵌合兵:レガトゥスの開発に携わっていた。元・「咢」開発部門主任のナキとは方向性は違うが、お互い趣味が合う部分がある事から少なからず交流していた。「大戦」勃発と同時にヤトノと共に謀叛を起こしたナキを見届け、自らも「この国は潮時だな」と悟り戦争に関わる事も無く失踪する。その後は秘術・擬術を踏まえた薬物研究を積み重ね、生計を立てる為にドラッグ販売を開始した。
当時の呼び名は『ドラッグ』ストアと安直な物だが、彼女以上に調合の卓越した麻薬売人は居なかった事から界隈では有名人となり、彼女のドラッグを求める者達が殺到するようになる。
ナルクと手を組む前はバラム、シミラと何でも屋の様な事をしており犯罪行為を幾度無くこなしている。バラムは組織から引き抜き、シミラは依頼上で裏切られた彼女を利害の一致で味方に引き入れた。
現在は構成員を駒として扱える事で活動幅が広がり、依頼を手配し自らは麻薬調合に専念でき充実した日々を過ごしている。
モチーフ:イッカク
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身体総合分析 |
【物理強度】高度
【機動力】標準
【生理的耐性】高度
【戦術判断】卓越
【マナトニクス適性】秘術適性高度
【神格影響度】干渉に伴い秘術適性上昇を確認
既往歴:薬剤性マナトニクス過剰性多臓器犠牲症(多岐に渡る薬物中毒に伴う多臓器の機能阻害、脳部への障害を及ぼす可能性大。レイラに限り他薬物にて症状緩和にて制御中。)
アルウェウス出身者は他のウルグスとかけ離れた潜在能力を持ち合わせている。秘術を扱える他、逸脱した脅威的な力を持っている事が多い。
彼女の持つ「魔角」は武器の攻撃を受け止め、マナを帯びた状態ではどの様な装甲をも貫く事が可能。しかし積極的に戦闘を行わない彼女がこれを活用する事は少ない。
もう一つの能力は「魔霧」。口から吐かれる霧の様な気体は、生物に幻覚を見せる事が可能。
霧の濃度に伴い、軽症であればメニエール病等の自律神経障害に近い症状程度だが重症に及ぶと強い幻覚症状に幻覚内での殺傷行為を「実際に受けたと錯覚し身体に同等のダメージが生じる」等の症状が確認されている。
魔霧はナルクから少しばかり不評を示されている。
ナルク「いやなんかさー、100歩譲って女の子だからさー・・・最近ワタシがやってるゲームのモンスターが使う技みたいな、こう・・・。」
レイラ「よし、テメーの言いたい事は良く分かった。それじゃあ部屋の戸締りを普段から心掛けている自分を今すぐ呪う事だな。」
スズナ「ひぃいいい!!!せ、せめてボクだけでもここから出してぇ!!!」
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シミラ・アーティ
性別:女
年齢:不詳
身長:165㎝
好きなもの:鍛錬、他流派との決闘
嫌いなもの:卑劣な手段
種族:カペル・ウルグス
出身:ミランダ首都「玄永砦」
所属:構成員(傭兵)、ドラッグストア「黒角」用心棒
グリア・カペル:背骨
一人称:私
二人称:貴方
「強者に出会えば心が躍る、当然の事です。何か問題でも?」
「私がここに身を置いているのはあくまで利害の一致。ただそれだけです。お互い利用しているに過ぎませんよ。」
「・・・キュウキ・バジャ。左目の借りを返される準備は出来ていますか?」
人物:
美しい金色の角を持つ黒と金のツートーンロングヘアが特徴的な女性。
常日頃、どんな時でもメイド服を着ておる。左目は失明しており、眼帯を着け任務時はガスマスクで口元を隠す。
一見礼儀正しい様に見えるがかなりの皮肉屋。表情も全く変えずに一言余計な発言が多く、周囲の反感を買う事も多い。
当の本人は気にする事も無く、怒りを買っても自らに原因があるとは思う事は決して無い。
与えられた仕事を完璧にこなすが、自分と張り合えるほどの強者に出会うと抑えが効かなくなり、仕事モードが解除され戦闘狂となる。
玄永砦の辺縁部出身で、どの区画の中でも最も人の命が軽いとされる劣圧な環境下で生まれた。物心着いた頃には既にマフィアに育てられて戦闘要員としての訓練も行っていた。
「九頭街」幹部であるヌサラ・ヒグチより体術【五元】を会得する。五元を完璧に習得するが為に限界をも越える壮絶な訓練の日々を送り、最終的に帝都ヴァレンシアに赴きレイラに頼み込みマナ増幅施術を受けた。
新たなる可能性を得た事で五元の境地にまで達し、再び「九頭街」構成員として戦いに明け暮れるも派閥争いに抗う事も出来ず、師のヌサラと自分だけが生き残る形で「九頭街」は壊滅。
「死ぬ時は教え子の手で死にたい」という最後の頼みを受け、激闘の末に師を超えた。以降、何処にも属さない傭兵として各地を放浪。アマレダ国家公認の傭兵として名を馳せる経歴を持つ。
「大戦」とアマレダ国家壊滅を迎え、数々の恨みを買っていた事で各組織から狙われる日々を送る。そんな中でレイラ、バラムの殺害任務を受け対峙。普段通りに依頼を遂行する筈だったが、雇い主が彼女ごと排除しようと3人へ攻撃を仕掛ける。これにより利害の一致が為され、報復を行った。この経緯を切っ掛けに当時のマナ増幅術の施術者だった腐れ縁からレイラの便利屋稼業の提案を承諾。様々な仕事こなす事となる。
同じ構成員であるアマレダは傭兵時代の雇い主であり、時折鍛錬に付き合っている。彼女に対しては反感を買う様な発言は全く無いらしく、他愛の無い会話をする場面も見受けられる。
普段からメイド服を着ているのは決して冥土として誰かに慕えていた訳ではない。当時、任務で敵対組織に冥土として潜入して暗殺を施行した際に着ていたらしい。
それまではロクな普段着が無く、初めて着た小奇麗な服がこのメイド服であった。依頼の報酬としてメイド服を無理矢理拝借した。
依頼主曰く「あんなに威圧されたら断れないだろ、別にいいけど」との事。今尚、メイド服以外の普段着は寝間着以外無いらしい。
モチーフ:アダックス
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武術 |
‣体術【五元】
幼い頃に徹底的に叩き込まれたシミラの戦闘能力の源とも言える体術。5つの型が存在する。
【無】 全ての基本となる型。ここに分類される体術は重要な物であるが故に基本型となる。
【火】 体の先端に力を集中させ、破壊力を増加させる。繰り出された攻撃は機械の体も容易く貫く。
【水】 受け身・護身術など防御に類する。並大抵の攻撃は容易く受け流す事が出来る。
【風】 移動・回避に類する。一般人には一瞬消えたように見えるとか。
【地】 肉体の限界を外し、肉体を硬化させる。体の一部を一時的に金属のように固くする。
一般的には同時に複数使用する事は不可能であるが、シミラは2種の肩を同時に使用する事で相手の予測から外れた攻撃手段を繰り出す事が出来る。
マナ増幅術を施した事によって、ウルグス特有の身体能力が合わさり上位奇獣複数との戦闘をも可能とした。
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身体総合分析 |
【物理強度】高度
【機動力】高度
【生理的耐性】高度
【戦術判断】標準
【マナトニクス適性】秘術適性高度
【神格影響度】身体的影響は無し
既往歴:左目欠損、他外傷多数
迂闊だった。仕込み刀でも無く、真っ向から仕掛けられた刀剣を避け切れなかった。
見抜いていた筈なのに、回避が遅れた。何故?相手は大柄なムステラ族だ。
恐れを知らぬが故、殺意に満ちた攻撃手段を繰り出す。だが彼は違う、冷静に殺戮を行う。
彼にとって殺しは「作業」だ。闘争を目的とした私とは全く違う。
しかし・・・・・。
その目は「戦士」の目だ。
私が求めている相手だ。帝都を単騎で撹乱させる程の力。想像も付かぬ戦闘能力。
施術を受けておらず、その身だけで生きてきたのか?五元を最大限を使ったとて、彼を殺せなかった。
不思議と満ち足りた気分だった。殺せなかった相手を見つける事が出来た。
次はいつ会う?出没不明の戦闘民族だ、バラムも登録している「猟犬」に在籍している事は知ってはいる。
だがそれしか情報が無い、待っているだけでは駄目な様だ。さぁ今日も鍛錬を続けるとしよう。
次は私が死ぬか、彼が死ぬかだ。
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ユメノ・レコー
性別:女
年齢:不詳
身長:147㎝
好きなもの:甘味、香辛料
嫌いなもの:無し
種族:ユビキタス・ウルグス
出身:不明
所属:構成員(傭兵)
グリア・カペル:手首
一人称:不明
二人称:不明
「℃んナ 情ホウ GA オノZo 未?」
「ソ剤 ハ 消モウ 画 HAゲ強い。 不ヤスの藻 タ異変。」
「The moon is beautiful. Nice Death.」
人物:
少女趣味の服装を好む、紅い黒土の情報機関として従事する少女。どの様な状況でアレ徹底した無口であり、会話は全て手持ちの旧時代の音声編集端末を使用する。
再生される音声はテレビやラジオ等の外部音声を取り入れたツギハギの合成音声。改造に改造を重ね、自動変換機能を搭載している。自らの発言内容を入力すると適切な言葉を合成して発言する事が出来る。
あくまで自らの情報を露出させないが為の手段と噂されているが、真意は不明。相手を殺害する場面では、人工音声を活用して流暢な台詞を読み上げ終止符を打つ。
一番と言って良い程評判の悪い趣味は「自らを狙い、返り討ちにした相手を拷問して音声を録音する」事らしい。用途は不明。
「玄永砦」を牛耳る情報屋として有名であったが、実態を知る者は居ないに等しい。元同業であったジュリアからは「電解支部が人の形をしている」、顧客のナキからは「本人の情報さえ知らなければ命の危険は無い」と称されている。善悪の判別はする事は無く、どの様な組織であれ金さえ払えば平等に取引を行う。「商品」は概要の一端さえも口頭で発する事無く、データ及び書類として小型金庫持参を条件にするなど厳重な取り扱いを徹底している。
情報の仕入れ方は盗聴・情報屋との取引・ハッキング等々と犯罪行為を含めた手段で仕入れている。彼女に恨みを持つ組織も少なくはなく、幾度無く命を狙われた事はある。一度、内部告発により崩落した大手企業が彼女を報復を目的に拉致及び拷問、惨殺したという噂があった。しかし何事も無かったかの様に出没し、その頃には元大手企業は一夜で壊滅。一人残らず行方不明となった。それ以来「死なずの情報屋」と称され彼女を狙う者は忽然と姿を消した。
店を構えてはいたが、お得意様だったナルクより組織介入を提案される。新たな情報ルートの確保を目的に快く承諾。相変わらず玄永砦で暇そうに小汚い店を構えるも、時折アジトに顔を見せている。
普段は構成員達と情報の売買を行い、頻繁に取引を行っている。組織介入後は継続的な収入源と情報源を手に入った為、比較的充実した日々を送っているらしい。
レイラとはナルク同様にお得意様であり、ナルクを紹介した張本人はレイラである。國津級(主に神格獣に関する情報)の情報をも保管しており、何処で仕入れたかは彼女のみが知る。
モチーフ:冬虫夏草
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身体総合分析 |
【物理強度】不明
【機動力】不明
【生理的耐性】不明
【戦術判断】不明
【マナトニクス適性】不明
【神格影響度】不明
既往歴:不明
ユキビタス族の持つ特異能力は、菌単位での寄生能力である。
一族のみが所有する秘術は電子寄生虫を体外へ排出し、生物や機械に取り付き意のままに操る事が可能。
機械の場合は内部へ干渉し、誤作動発現や電子ロック解除を施す事が出来る。また高度技術までは不可能であるがデータ移送等の作業はある程度出来る。
生物の場合は本人の意志が無い、疾患的理由から体動不可の者に限り操作する事は出来る。死体の場合、損傷が酷くなければ意のままに操る事ができ、彼女の手足となり武器となる。
取りつかれた者は経過に伴い寄生虫による細胞変化が発生し、徐々に外見がユメノに近付いてしまう。
これによってユメノは影武者を増やし、幾度無く命の危機を脱した。
だからこそ、彼女は「何処にでも居る情報屋」と恐れられている。例え紅い黒土構成員とて、本物のユメノは誰かを特定できていない。
襲撃を幾度無く受けた事で事務所の移転を繰り返してきたが、何度も全壊したとて彼女の情報ブランドに傷付く事は無い。
誰も彼女の情報を強奪出来なかったからだ。彼女の力さえも、誰も知らない。そんな愚か者は既に生きていないから。
「いやだ・・・もう〇〇も◇◇も限界だ・・・!!!頼む、頼む頼む頼む解放してくれ全部話しただろお願いだ死にたくないお願いだ助けっ。。。」
「Ah 恋ツ藻 尊ナコト ITTE オナ自二 為ったNA」
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スズナ・カワード
性別:女
年齢:不詳
身長:144㎝
好きなもの:カフェイン飲料
嫌いなもの:威圧的な要素
種族:コルゥ・ウルグス
出身:来訪区
所属:構成員(暗殺者)
グリア・カペル:指輪
一人称:ボク
二人称:お前
「ひ、ひひ・・・ボクだって力があるんだ・・・!一撃で仕留める事だって・・・!」
「ひっ…お、お願いします、血が出ない程度に・・・。」
「うぅ、今更レイヴン兄さんに顔向け出来ないよ・・・どうしよう。」
人物:
黄泉還りの特徴を持つ背中に黒い翼を持つ根暗・卑屈・気弱が揃った残念な少女。自らの情報が漏洩する事を非常に恐れている。
他のウルグスの中では逸脱した能力として、自らの意志で姿を鳥に近しい姿に変化させる事が可能で変化時は裸足・袖の無い衣服を心掛けている。
黒い頭髪に羽根も生えており、髪の毛同様に何度も生え替わるらしい。任意で腕を羽根化する事も可能だが一番スタミナを使うので苦手との事。
目元にはクマが出来ており、細身で不健康な雰囲気を漂わせている。現に神経症(ストレス性)の為不眠症に陥っている。
ヤタグロ・ファミリーの若首領「レイヴン」の姪であり、来訪区へ大陸渡りをした際に難民同様の生活を強いられ紛争地域ではぐれてしまう。以来一人でゴミ漁り、死体漁り等を生業とする「トンボ」として過ごし何時しか暗殺業に転身していた。
暗殺術は狩猟民族だった家族や狩猟頭達の動きを思い出しながら独学で技術を積み上げ、それなりの評判を持つ様になった。当時存命だったアマレダ国家に入国できず、身内が在住するヌーフにはヤタグロ・ファミリーの「金目的の殺生は御法度」の理念を反したとして戻れず玄永砦に落ちぶれていた。
素性を詮索しない依頼に気楽さを感じ、何も考えずに暗殺業を重ねていた末にレイラ暗殺任務にて返り討ちに遭う。それ以来彼女の玩具同然の扱いを受け、少額で暗殺業を強いられている。
プライドの欠片も無い性格な為か、紅い黒土の構成員達は特に同情せずパシリ扱いしている程。しかし実力は確かなもので、彼女を虐めていた者は数名存在していたが呆気なく殺されている。
あくまでレイラ達の様な「厄災級」に玩具扱いされている。他構成員からは腫物扱いされており結局は孤独である。
顔立ちは良く、細身で扱いやすいという事から嗜虐性癖を持つ数名からは特に玩具として活用されている。
モチーフ:嘴細鴉
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身体総合分析 |
【物理強度】標準
【機動力】高度
【生理的耐性】低度
【戦術判断】標準
【マナトニクス適性】高度
【神格影響度】秘術適性高度
既往歴:PTSD、不安性不眠症、大陸適応障害(ウルグスが発症する急激な環境変化に適応できず慢性化したストレス性疾患)
【捜索依頼者:ヤタグロ・ファミリー若首領「レイヴン・カワード」】
もう死んじまってるかもしれねぇけど、アイツの身元が知れるだけこの苦労は報われると思うんだ。
俺と同じ黄泉還りを持って生まれちまったから、故郷でも苦労はしてな。だけど運良く叔父の俺が同じだったから立ち回りはしっかり教えたんだ。
羽根の収納方法、羽根の手入れ、鳥化した際の戻り方、飛ぶ為の適性体重・・・俺みたいに苦労して欲しくなかった。
だけど、あの時手を離して無かったら苦労せず俺達と同じ家で安全に生きていけたんだろうよ。
黄泉還りはごく少数、大抵は来訪区側の神格獣の餌にされちまうってくらいだ。あの見た目じゃあ目立つだろうに、どうして手掛かり一つも無いんだ?
例え手を汚してたとしても、生きる為なんだろう。何してたって良いから帰ってきてくれ・・・そんな事を想う毎日だ。
…ああ、すまねえ愚痴は無用だったな。アイツの親父さんが死んでから、俺が親代わりみたいなもんだったからな。年も一回り違うのに俺の事を兄さんって呼ぶんだ。可愛いだろ?
もしかしたら、素性は絶対に晒すなって俺との約束を守っているんだろうか。お陰で手掛かり無しかもしれねぇ。そう思わずはいられねぇんだ。
ともかく、僅かな情報でも良い。何か判ったら教えてくれ。
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ラムカ・ハイディ
性別:女
年齢:不詳
身長:160㎝
好きなもの:金銭品、クーポン
嫌いなもの:無駄金
種族:アングイス・ウルグス
出身:来訪区
所属:構成員(二重工作員)、管理局特別支部遠征諜報課
グリア・カペル:腕輪
一人称:アタイ
二人称:アンタ、テメェ
「はい証拠隠滅♪何をするにも先立つ物は金っしょ。アンタはアタイに分け前を勿論くれるでしょ?内緒にしてあげるけど?」
「正面突破なんてアタイの流儀に反してるんだけどね。やっぱ裏で男操って掠め取るのが一番楽っしょ、ほらレイラに土産話さ。」
「お久しぶりですねヘリック管理官。今は下層地区担当になったので誘われたら酒に付き合いますよ。」
人物:
蛇の目、舌、体表に斑模様の鱗を持つ軽装にボサボサなポニーテールが特徴的な女性。
本名は不明で、過去のデータも彼女自身の記憶にも存在しない。素性の知れない人物は多く存在するが、記憶喪失者は彼女含め多くは無い。
下着は着けない主義で普通に潜入用衣装でスカートでも主義を曲げる事も無く、見られても気にしない程。
気さくで明るく、誰に対しても距離感を気にせずグイグイ踏み込む性格。その反面、一定のラインから絶対に踏み込ませない警戒心を持ち秘密主義者でもある。
根っからの守銭奴であり、儲け話に目が無く支払いも詳細に計算しケチ臭いと良く言われる。筋は必ず通し、金銭取引が為されば裏切る事は無い。
「何事も先立つ者は金」という考え方から、完璧思考が強い。普段は「アンタ」と相手を呼ぶが、キレたり焦ると「テメェ」と口調が荒くなる。
管理局の優秀な諜報員として従事していたが、紅い黒土の構成員として所属している。切っ掛けはスパイ活動を行っていた際にナルクに看破され、交渉を持ち掛けられた事から。
自らの諜報技術を経歴含め見事に見破られた事と、条件の良い雇用条件に魅力を感じた為二重工作員として心機一転した。
諜報員となった経緯は、「大戦」後に記憶喪失の状態で保護され社会復帰訓練施設で管理局を紹介される。その際に当時職員教育担当のヘリックに特技の活かせる遠征諜報課を推薦され本人も承諾した。
持ち前の才能と能力故、金への執着か明確でないが瞬く間に出世しチーフクラスに昇格している。恩人である事から現在もヘリック直々の情報提供や隠密任務に協力している。
彼女にとっては「金のなる木に住まわせてくれた恩人」として多少の借りがあるとの事。ヘリックの部下達からも評判は良く、特にエクトやシルリア・タロスとは箱街で飲む事が多い。大抵エクトの奢りらしい。
使用武器は主に銃器とナイフ系の軽量近接武器。特に拘りは強く無く、自らの能力を活かせるなら何でも良いらしい。
彼女のウルグスとしての特異能力は「蛇視」と「クロークスキン」の2種類であり、他のアングイス族の殆どは持ち合わせていない。
モチーフ:カパーヘッド
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特異能力 |
‣「蛇視」
種族の中でもごく稀に会得出来る彼女専用の秘術。相手と目を合わせマナ活性化を施すと、念力対象の内容に関する認識が曖昧化される一種の精神阻害術。
目を合わせる事が条件である為、目が見えない相手には効果は無い。中には読心術に長けた者には通用し辛く、ナルクには一切効果が無かったらしい。
‣「クロークスキン」
自身の身体を透明にし、一時的に身を隠す秘術。アングイス族の殆どは環境擬態を行えるが、完全な透明化は彼女のみが使用できる。
高度かつ複雑なマナ操作を伴うらしく、人為的な秘術の会得が為された可能性が高い。当の本人は記憶喪失しているので結局分からず。
この能力を活かして諜報員としての才覚を研ぎ澄ませ、水魚の交わりとも言うべき相性の良さである。
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もう一つの顔 |
‣「フアン・イェン」
彼女にとって使用頻度の高い偽名。ラムカのもう一つの顔であり、遠征諜報課チーフとして振舞う時に使われる。
自らの能力や培ってきた技能を用いて徹底的に自らの素性や痕跡を隠蔽しながら歩んでいる。
紅い黒土に所属しているラムカとは違い、一人称は「私」二人称は「貴方」になる。
言動や振る舞いは全く変わり、礼儀正しく丁寧であり職務に忠実かつ優秀。そんな印象を周囲に与えている。
守銭奴気質は変わらず、周囲には「守銭奴蛇のチーフ」と恐れられている。ストレートに言えばケチ。
クーポン券は目に入れば必ず持ち帰り、期間内に全て利用している。
同じく節約生活をしている部下達からある意味慕われており、格安情報を共有している。
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身体総合分析 |
【物理強度】標準
【機動力】卓越
【生理的耐性】標準
【戦術判断】高度
【マナトニクス適性】非常に高度
【神格影響度】飛躍的適性高度
既往歴:記憶喪失、外傷多岐
●●は来訪区出身で大家族の長女であり、9人の弟妹達が居る。過酷な環境を脱する為に大陸渡りを果たすも、ウルグスの社会的立場は不安定だった。
飢えを凌ぎながら奇獣に襲われぬ様毎日怯えながら暮らしていた。家族の助けになる為、盗みや騙し等あの手この手で金を稼ぐ方法を身に付けて行った。
アマレダ国家に入国する事が出来たが、移民の受け入れが行き届いていなかった。再び上を凌ぐ為、変わらぬ生活を送る事となった。
●●はアマレダ国家に赴任中のヴァレンシア研究部門顧問「クォーク」の人体実験の話を持ち掛けられた。勿論、罠である事は知っていた。
顔の見えぬ対象であれど、嘘を付いている事を知ってはいた。それでも彼女はこの話に乗る事にした。理由は簡単だ。
「前金を家族達に渡し、協力機関終了後に報酬と共に家族の元へ案内します。」その言葉に敢えて乗っかる事にしたのだ。実際に家族の元へ前金が渡った事を確認し、彼女は安堵した。
「これも家族の為、運良く生き残れば盗みに使える能力が得られるかもしれない」そう彼女は考えた・・・。
アマレダ国家崩壊、「大戦」勃発、ヴァレンシア消滅を経て●●は生き残った。記憶ごと全てを失う事となったが・・・。
ラムカは何故金銭に執着しているかは、本人さえも疑問に感じている。しかし、貯蓄されている事に強い安堵感に包まれる。
漠然とした焦燥感は、朧げに懐かしい気持ちにさせてくれる。全てを理解する事は出来ない事は自覚している。
今を生きる事に必死だからだ。
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カルセ・レッシュ
性別:女
年齢:不詳
身長:144㎝
好きなもの:面倒じゃない客
嫌いなもの:冷やかし、騒音
種族:ウェスペル・ウルグス
出身:来訪区
所属:構成員(密輸業者)
グリア・カペル:首輪
一人称:私
二人称:お前
「…これ、牛系統の家畜奇獣。それとも、「他の者」をお望み?」
「…ナルクと契約してから…。客増えた。面倒…。」
「…交渉成立。商材はこちら。」
人物:
近年、安全性と健康面から注目を浴びている奇獣肉を取り扱う精肉店「レッシュのブッチャー軒」を一人で切り盛りする少女。通販も対応しており、遠方客にも常連・お得意様であれば取引を行う。
青白い肌に青髪、蝙蝠特有の羽根は腰部から生えている。耳は非常に発達しており、騒音が苦手なので耳栓で調節している。また日に弱く、視力は低くは無いが日光があるだけで疼痛を感じるので目薬とサングラスは必須。
職業免状や高等資格を所持しており、他の構成員と比べ社会レベルは高め。実際に紅い黒土メンバーの中で唯一「ヌーフ登録民」であり、社会の恩恵を受ける事が可能。
寡黙で必要最低限しか話さず、口を開けば毒舌な台詞を吐き出す。淡々と仕事をこなす様子だが、意外と不真面目な一面が良く見られる。他人事に関しては殆ど無関心。
幅広い動物の食肉加工を行っており、希少部位も取り扱っている。黒い噂として人肉と取り扱っている等と風評被害を受けた事があるが、冗談だと笑い今日も常連が出向いている。
精肉店は表の姿であり、その正体は非合法武器・薬物を取り扱う密輸業者。個人で活動していた頃は「商品」を肉の中に隠して運搬していたが、紅い黒土に所属してからは包装機の実装や疑似肉型ケースの開発に伴い隠蔽技術は向上している。
人肉は過激派亜種が食す事が多く、非常に需要が高いらしい。その為、人種間のトラブルや紛争及びテロは彼女が少なからず関与している可能性がある。
迂闊に彼女に接近し、真相を解明しようとした者は大抵「商品」となっている。対象を生きたまま解剖する事が可能で、肉切り包丁や骨切り包丁・特注のマナトニクス搭載ノコギリを駆使して対象を刻む。
加工道具のストックは非常に多く、各動物や奇獣に合わせて多種多様に対応出来る様に揃えている。
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身体総合分析 |
【物理強度】標準
【機動力】高度
【生理的耐性】標準
【戦術判断】皆無
【マナトニクス適性】平均的
【神格影響度】身体的影響は無し
既往歴:先天性日光脆弱病(ウェスペル族必須の疾患。先祖が日に当たる事の無い種族だった事が由縁となっている。)、遺伝性白内障:軽度(日光に当たる機会が増えたウェスペル族が発症。水晶体の機能低下、白濁が原因。)
彼女は元々、料理人を志していた過去を持つ。料理の腕は確かで、都心部に店を携えても文句はない程だ。
しかし肝心の接客態度もとい他人に対しては適当な性格が災いとなり、料理の道は狭き門であった。良く言えば職人気質だったのだろう。
それを理解している人も存在し、時折知り合いの店を手伝う事があるらしい。店の水準に合わせて作る事ができ、再現するという技術から類稀な逸材である事は誰もが理解できる。
そんな彼女が、何故精肉店経営となり・・・密輸業者となったか。その真相を知る者は居ない。
彼女が唯一尊敬していた師は一流の料理人だった。どの様な食材でも、極上の一品へと昇華する事が出来る。
細胞単位で素材の声を聴き、最高の相性を組み合わせる事を至高としていた。
人生の師とも呼ぶべき「海主シェフ」は極上を極める為、数多くのシェフ達でフルコースを作り…彼女に振舞った。
その時の味を忘れられず、同時に挫折を感じた。自らも食材であると、教え込まれたのだから。
後に師は「深淵者達」の一人、レプティレ族の頂点捕食者「Ms.ジョンストン」として都市を地獄と一変させる。
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サフル
性別:女
年齢:不詳
身長:146㎝
好きなもの:ガム、楽しい事
嫌いなもの:不当な隠蔽行為、紛争
種族:ルプス・ウルグス
出身:来訪区
所属:構成員(ハッカー)
グリア・カペル:首輪
一人称:アタシ
二人称:あんた
「報酬はそれなりに出してくれたいーよ。何せ、楽しそうな情報なら満足できるけど。」
「…この防衛線、電海支部マルボの癖があるみたいだね。良い仕事をくれるねぇレイラ、俄然やる気が出るじゃんか!!!」
「電子庭園ってのは・・・アタシが生きてる内に辿り着けるか解らない。それでもアタシは頑張りたいのさ。」
人物:
紅い黒土きってのハッカーであり、電海支部の防衛線を唯一突破する事が出来る特A電海侵略者(サイバー犯罪と呼称される)。
左耳に裂傷痕、右耳に3つのピアスがあり髪型は定期的に切り替えている。行きつけの美容院があるらしい。
身に着けているSFチックなバイザーは、視覚部分でハッキングに必要な機能殆どを搭載している特注品。必要なデータを的確に獲得する事が可能。
効率は考えず、自分に不利益な取引があったとしても結果的に楽しめたなら満足するタイプ。過程を大事にする楽観主義者。
良く噛んでいるガムはレイラが作った蘭法薬の効能を活用した特注ガムであり、作業に集中する為に毎度注文している。
犯罪行為に及びながらも、各企業の不当行為を告発する活動を紅い黒土に所属する以前から行っている。
暇さえあれば端末を弄っている事が多い。
モチーフ:エゾオオカミ
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身体総合分析 |
【物理強度】標準
【機動力】標準
【生理的耐性】標準
【戦術判断】標準
【マナトニクス適性】平均的
【神格影響度】身体的影響は無し
既往歴:身体欠損(手術済)、左耳裂傷
元々、サフルには妹がいた。
年は近く、両親の居ない二人にとって掛け替えのない大切な家族だった。
来訪区に生きるルプス族は、神格獣との親和性が非常に高い事から信徒や深淵者・神格獣の恰好の餌となっていた。
力の無い者は返り討ちにする事も出来ず、大陸渡りをする他に生き残る方法は無かった。
不当な扱いを受けながらも玄永砦で知識を求め、生きる術を培った。
次第に姉妹は思う。弱き者が虐げられる状況に嫌気が差し、そのメッキを剝がしてしまおうと。
各企業の隠蔽工作を曝け出し、未然に紛争を招かずに潰す事に成功する。しかしそれも時間の問題であった。
追われる日々の中、足を取られてしまい姉妹は襲撃を受ける。
縛られた姉の前で、妹は首を刎ねられる。そして姉はその身に銃撃を受け、憎悪に塗れながら目を閉じる。
彼女が目を覚ました時、貫かれたその身に傷は無かった。首の包帯に違和感を抱える。
その縫い目をなぞる度、彼女は一人では無い事を身に染みる。
「アイツ程の技術は無いとしても、5体満足にテメーを生き返らせた。礼は働いて返してもらおうじゃねえか。」
レイラの謀叛行為に協力し、彼女は最強と云わしめた諜報機関「トルテンタンツ」へのハッキング行為を成し遂げる。
「大戦」でトルテンタンツへの勝算を暴いたのは工作員マルボと評されているが、彼は気付いていた。
名称不明のハッカーが突破口を開いていた。それを辿っていただけの事。
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最終更新:2021年12月31日 00:52