「こんな汚れた世界の空気を吸っても生きていけるって事は、僕も汚れた人間だったんだ。」
20歳、本作の主人公。 父・
紅音也と同じくバイオリン製作者。バイオリン奏者としてもかなりの腕前を持つ。いつか父の作ったバイオリンを超えたいと思っている。
父から受け継いだバイオリン工房に住む。人と接するのがちょっと苦手。近所の住人ともほぼ接触が無く
お化け太郎と呼ばれている。
最初はただの優しい青年だったが、
ライダーとして戦うにつれて、成長していく。
ベルトの力で
仮面ライダーキバに変身する、人間と
ファンガイア族の間に生まれた。純血である事を守るファンガイアの
掟の中ではあってはいけない存在。出生の経緯は不明となっている。生まれる前からライダーとなる運命を背負った男。 その行動は本能で突き動かされており、自分がなぜ変身できるのか、なぜファンガイアと戦うのかもわかっていない。キバットに噛まれることにより魔皇力が活性化した渡は普段の弱々しい部分が無くなり、力強くスピーディな戦いを見せる。キバではない時は腕立て伏せも満足にできない。
ブービートラップ制作の才能があるらしく、本格的に引きこもりが再発した際には、彼の手によって紅邸は半ば要塞と化した。
バイオリンの職人としての腕は確かのもので、天才バイオリニストの
宮澤ひとみの誰も請け負わなかったバイオリンの修復を完璧にこなした。修復技術はその筋の人たちの噂になるほど。木材の選定からニスの調合すべてにおいて妥協はせず自分の思う理想に近づけなかった時には
破棄してしまいもう一度一から作り直す。ただ問題なのは妥協しない分その事に没頭しすぎ周りの人間に迷惑をかけていることに気がつかない点。そんな社会において生きる事に不器用な渡のフォローと窓口的な役目を果たしているのが、渡のバイオリンの生徒、
静香である。
現在に存在する渡とその過去
紅音也の所有する家に来たのは約一年前。近所の住人との接触を絶ちひっそり暮らしていた。周囲の人間からは気味悪がられ嫌われていた。近所の世話焼きの中学生、
野村静香以外とは、ほぼ会話も無い。自宅の工房で毎日バイオリンの製作に没頭する。誰が
この世アレルギーなどという嘘の病気で外界との接触を絶たせるようになったのかは不明。また渡もその嘘の病気を疑いもせず信じきっていた。
社会や人とのかかわりをしないまま大人になってしまった渡は、通常の人が大きくなるまでに経験する事が抜け落ちている。
以後自分に欠けている部分は何なのか悩み様々な人物との出会いと別れを繰り返し成長していく。自分とどこか似ている人見知りの激しい女性の
鈴木深央と出会い、やがてお互い惹かれあい好意を持ち始める。しかしお互いそれぞれ言えない秘密を抱えたまま運命の歯車が動きはじめていく。
宿命との出会いと再会
幼少の頃、人見知りが激しいためなかなか友達も出来ずいじめられていた渡を助けた
太牙と名乗る少年と出会う。何故かお互い気が合い友達として遊んでいたがいつの日か太牙は渡の前から姿を消してしまう。時が経ち、大人になった渡は強盗犯に襲われているところを公園で偶然通りかかった
登太牙に助けてもらいしばらくぶりの再会をする。
「魔界城の王」ではキバである事が知られている状況となっているが、
麻生恵ら周囲の人間は頼もしい味方と好意的に見ている。また本作で父・紅音也と初対面、共闘する事になる。アークに支配された際に彼のファンガイアとしての本来の姿と思われるキバ飛翔態が登場した。キバの特殊形態だが、ライダーというよりはドラゴンといった方がふさわしい様相となる。ちなみにこの形態は
エンペラーフォーム時にタツロットのレバーを4回連続して引くことでも変身できるようである。
テレまんがヒーローズの漫画版でも類似した展開があったが、飛翔態ではなく
キバフォームの一部の封印が解けた状態。つまりはエンペラーフォームへ移行する途中部分という特殊形態が登場した(キバットの目は黒く染まっている)。
漫画版では本編より幾分か子供っぽく描かれている。名護とは共にファンガイアと戦う仲間として付き合っているらしく、序盤のファンガイア襲撃に対して、見事な連携プレイを見せている。
クライマックス刑事にて紆余曲折を経て、良太郎達と接触。変わり者の彼らに興味を示す。その後、苦戦している彼らの元に参戦(この時、良太郎は渡がキバである事を初めて知った)ネガタロス打倒に大いに貢献する事となった。
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最終更新:2009年04月06日 08:53