キノウツン藩国 @ ウィキ

海軍兵站システム

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海軍兵站システム



L:海軍兵站システム = {
 t:名称 = 海軍兵站システム(技術)
 t:要点 = 停泊する補給艦,積荷をデリックで積載中
 t:周辺環境 = 海辺に面した補給所
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *海軍兵站システムの技術カテゴリ = ,,組織技術。
  *海軍兵站システムの特殊効果 = ,条件発動,(海軍兵站システムを運用する国の)戦闘動員による燃料消費を75%。
 }
 t:→次のアイドレス = 補給士官(職業4),航空機・輸送機の開発(イベント),大規模修理工場(施設)



プレストーリー

「燃料を使いすぎです」
「じゃ、自前で何とか少なく出来るよう頑張るわ」
経理からそう言われたから作ってみた 30010102

キノウツン藩国は西国である。
燃料を生産する国であったが…それよりも消費量が莫大であった。
「どうしてこんなにうちは燃料使うんだっけ?」
試算を聞いて青狸は頭を抱えている。
「対空ミサイルにレーザー用のエネルギー、増槽用燃料にウォードレスの各種オプション。その他諸々だな。ちなみに歩兵編成でも相当量」
見積もりを書いた本人―はるが呟く。
「えー、これ何とかならないの。重編成組んだら国庫吹っ飛んじゃうよ」
「何とか出来ないわけでもないがー。」
「なるの!?」
言っておいて驚く青狸。
「兵站システム、自前で建てればいいんだ。燃料だけならそれでたぶん」
「うーん…今までだと他の国のをずっと使わせてもらってたもんねえ」
「まあ、だからうちで使う分くらいを賄えば輸出にも少しは余裕が出るだろ」
事も無げに言うはる。
「まあ確かにそうだね。市場にもある程度は燃料が出せるようになるし、作ってみようか」
ぽん、と肉球の形をしたにゃんにゃん共和国共通の認証印が押される。
この日、キノウツン藩国の海軍兵站システム作成が始まった。

海軍兵站システム

兵站

「システムで、なんで燃料が減るんだろう」
「別に燃料減らすためのもんじゃないんだがな……」
「え?」
「おまえさん、ロジスティックを節約術か何かと勘違いしておるだろう」
「ち、違うの?」

 兵站とは「作戦軍のために後方にあって、車両・軍需品の前送・補給・修理、後方連絡線の確保などに任ずる機関」である。
英語ではロジスティクス(logistics)であり、「兵站業、調達、貯蔵、輸送、宿営、糧食、交付及び人員・機材・補給品の護送などの業務」と訳される。
つまるところ、兵站とは後方支援であり、補給、整備、輸送、医療を統合した支援機能のことを指す。
 兵站システムとはこれら後方支援の部隊を動かすための組織、制度である。

補給

「よって、兵站システムの補給体制の計画力の向上や、効率化、迅速化、
最適化の結果として燃料が減ってるだけなのである」
「つまり、やりくりがうまくなったてことよね?」
「そうともいうな......いや、あれ?」
「なんだ、やっぱ節約術でいいんじゃないの」
「だーかーら」

 補給とは部隊が戦闘力を維持するために、部隊が必要な物資燃料を適時適所に充足させることをいう。
補給物資は後方支援施設から送られてくるが、支援施設には更に後方の支援施設から送られてきており、最終的に【策源地】と呼ばれる集積地から送られてくる。
 この策源地から前線までのルートを【後方連絡線】、あるいは【兵站ライン】と呼ぶ。
 また、兵站ラインの中でも更に重要ラインを【補給幹線(MSR)】と呼び、策源地及び兵站ライン上の支援施設のことを【支援地域】という。
 つまり後方支援組織は、これら支援地域とそれらが連接する交通網で構成されている。


兵站ライン図
  • 策源地や基地などの補給基地を支援地域と呼ぶ。


 補給業務は実際の補給必要量の決定、補給物資燃料の確保、配分活動、からなる。
 補給必要量の決定は作戦の各期、または全期間中の必要量を確定し、指揮部隊に対して配給可能な補給量予想を明示するために行われ、これにより補給能力の限界を明らかにして、作戦全般の構想上の参考とするためのものである。

 しかしながら、補給支援は、複雑であり広範であり多岐であり、そして鈍重であり脆弱である。
 補給品目を取ってみれば、各種武器、食料、燃料、弾薬、通信機器、被服、車両、戦車、I=D等の装備品及び木材などの資材、鉄条網など多様に存在する。
 これらは品目ごとに取り扱い方が異なるため全てを一括に管理することは出来ず、自然的に管理方法は複雑化且つ肥大化する。
 その結果、陸路においてはこれらを充分に運ぶことはできないため、常続的な物資追送を要する。部隊は兵站ラインという鎖のついた足かせを嵌めて歩かねばならず、迅速なフットワークが阻害される。
 同様に海路では容積と積み込みが、空路では容積と重量が問題で、後方支援を鈍重なものとしている。
 これらの補給車、補給船、補給機は基本的に武装を持たないため、敵の攻撃に脆弱である。

 以上から、後方支援には先験的な計画性と、融通性、継続性、強靱性、効率が重要である。
 後方支援は、作戦前段階から状況を認識し準備を進め、実施へとこぎつけられる高い計画性を持って行われなければならない。
 また、敵の行動を予測することは困難であるため、あらゆる状況変化に適応できる融通性も必要である。
 同様に、脆弱な部隊を護り補給を行うために、確実な交通路の確保、及び支援部隊の管理自営力の保持、相互支援などによる継続性、強靱性の維持が必要である。
 作戦における補給品の需要は複雑にして膨大、なにより急を要する。そのため質、量が必ずしも満たされることはないのが通常である。
 したがって補給業務は緊急の事態や場所に対して、効率的に万全の補給を事前配置し、あるいは追送することが重要なのである。

海軍の兵站システム

「でも海軍ないよね、うち」
「空軍も基地で補給するのは一緒である。その基地も後方の
支援施設からの補給が必要ではあるな。
 それに、自国に空母こそないが、他国の船に自国の航空機
を載せることもあるだろう。
 その時の機材の積み込みは誰がやる?
 答えは当然、キノウツンの後方支援部隊さ。
 故に、どこまでいっても兵站組織というものは重要なのである」
「ふーん」
「それに、前線となる基地と輸送路の確保、各国とのやりとり
もまた彼らの仕事。
 それらは概ね海軍を端として発展し、今なお共和国において
相互支援関係を結んでいるのである」

 海軍式の兵站システムとは支援地域(補給基地)の確保及び、積み降ろしの効率化である。
 前者は、海路の選定や中継となる支援施設の確保や他国での相互使用協定などで、後者は大型の軍事港や集積所、パレットやコンテナ輸送システムの確立である。
 これらの効率的な輸送方法は、一部航空機においても使用されている。

まとめ

「――結論として、海軍兵站システムとは後方支援組織の
結成・見直しと体制の確立のことである。
 それらは、後方支援が安全かつ迅速、最適に行えるための
仕組みなのだよ。
 結果として燃料消費が減るだけで、燃料を減らすための
技術ではないというわけである。わかったか?」
「でも、うちの国ってどう考えても燃料減らすために――」
「そこは気にするな」



技術解説

 海軍兵站システムの長として羅幻王国では、軍全体の戦闘消費を1/5にまで削減することができるという。
 彼らの卓越した後方支援ロジスティックス――補給技術に頼り切りのキノウツンではあったが、おそらくそれは今後も同様であろう。
 ただし、やはり支援だけ受けていて自国で補給技術が確立されていないというものも考え物である。
 今後、彼らの支援に頼れないシーンというのはどうしても増えてくる。
 歩兵一人で24万t、ラビプラス一機で61万t。
 燃料生産国ではあるが、それよりも消費が多いのがキノウツンであった。

  • 後方支援部隊の設立


 キノウツンにも後方支援部隊は存在したが、今までは兵站システムの技術供与を受ける聯合国の要請に応じて緊急派遣する人員として機能していた。
これを常設の補給部隊とし、通常運営時は独自の兵站システムを構成することとした。
 この独自システムは羅幻・宰相府・FEGなどの主な兵站システム享受国の方式を包括した上で大雑把にしたものであった。
大雑把というのは、細かい部分は真似しないということであり、これには二つの利点があった。
一つは、割と少ない人数で対応できること。
そして、もう一つは聯合国の兵站システムの力を借りる際に円滑に業務引き継ぎが行えることであった。



人事構成図
  • 特徴として兼務が多く、大雑把で最低限の人数されている。



  • 輸送手段の再構築
 キノウツンの燃料供給はパイプラインを主としている。
 そのため、道路交通はあまり使われてはいなかったが、これを見直し燃料供給施設から戦地後方までの道路網を整備しなおした。
 海上運輸に至っても民間から大型輸送船を買い取り、補給船として改装しなおし、この際に民間から補給船乗組員を応募した。

  • 支援施設の充実
 陸路用の支援施設を、随所に設置。
 必要に応じて、事前補給を行えるようにした。
 必要なのでメイド喫茶は存在する。(ただしメイドさんは駐在していない)

  • 補給施設の超大型化
 併せて、湾岸の補給施設を超大型化。
 港は存在したが補給戦用の軍用港はなかったのであった。
 もちろんメイド喫茶も併設されている。

  • 燃料の軽量化
 これは、キノウツンの得意技術である。
 逆にキノウツン以外では使用する局面が限られてしまうが、主立った戦闘燃料をキノウツン製地熱電池「飛梅雷球」に変更した。
 「飛梅雷球」と既存の液体燃料では、通常に用いた場合の質量燃費比は2倍以上の効率が出るため、キノウツン兵站システムの根幹とも言えるポイントであった。 

海辺に面した補給所「メイドマガジン」

「補給所にもメイド喫茶あるの?」
「HAHAHA」

 冗談だと思ったらしい。

「ないわけないじゃないか」
「だよねー。え?」
「え?」



 メイドさんの弾薬庫の名前どおり、弾薬庫を改装して作られたのがこの喫茶店である。
 こんなところにも経費削減...というわけではなく、速やかに経営を開始するために、軍設営の弾薬庫を一個大目に作ってそこにメイド喫茶を建ててるのであった。
 軍だけあって仮設ガレージなら、一日もあれば作れてしまうのである。

 もっとも本当にガレージしか作られないため、倉庫が出来てからはメイドさん達の仕事である。
 水道、ガス設備の構築、インテリア、エクステリアの配置、食器、食材その他の搬入、仕込み、準備。
 それを一夜のうちに終了させて、次の日には開店してしまうのがメイドさんだった。

「まあ、さすがに天井とか壁とかガレージのままですけど」

 打ちっ放しのコンクリ、むき出しの鉄骨。
 逆にそれが雰囲気となっているという意見もあるのだが、メイド喫茶としては華やかさが欲しいところと苦笑する。
 まあ、そんなメイドさんも場所がら、ツナギの上からエプロンを着込んだスタイルと荒っぽい雰囲気である。
 マッチしていると言えばマッチしているのだろう。

アフターストーリー

「しかし、T16になって兵站システムとはなあ」

 メイドマガジンでテキーラをあおる高原。
 この店、夜には酒も出るが、さすがに軍の膝元で不貞を働くものもいない。
 落ち着いた空気と拳の効いたBGMが、風通しの良い店内に流れている。

 はるはウィスキーをちびちび飲んでいた。
 沢邑はなにやらメイドに指導している。

 兵站ライン作成班のメンツだった。

「そだなあ、俺は――ここにいる奴の命なら預かれるけど」
「さよか」

 皆まで聞かなかった。
 高原とて、今まで世話になっておきながら、結局取得するのかという思いはある。
 できれば最後まで、頼り頼られるそんな国でいたい。

 しかし、それでも――

 キノウツンはピーキーな職業を有する国である。
 危険も多く、限定的な場所に出向くことも多い。
 燃料費が嵩むとは言え、そう言う場所に他国から派遣された人員を連れていくのは、どうしても気が引ける。
 編成上の都合もある。
 降下能力の特殊制限が100%制限になったのが決定的だった。
 ムラマサ3の対抗能力も、同様だろう。
 キノウツンが最大限の性能を発揮するには、100%キノウツンの国民で編成する必要がある。
 ここからの戦いは、仲間の生き死にに許可を取る暇はない。
 だから、俺たちは、俺たちだけで戦場に出る。

 そう決めたのだ。

「これで自由に戦えるってことだろ」
「危険な戦場に出る機会が増えるってことだけどな...」
「なあに、いつものことだ」
「...かもなあ」

 ぼやいてウィスキーを煽るはるに苦笑して、高原は追加でウーロン茶を頼んだ。


おまけ


イラスト(はる・沢邑勝海)
文章(高原鋼一郎)