とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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kinsho_second

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「井ノ原砲、発射用意だにゃーっ!!」
「なーっ!?」
土御門の裏切りに絶句する上条。

「総員、対ショック対閃光防御!!」
「ヤ○ト!?ってか閃光とかでないよね!?」
ついでに真夜につっこむのも忘れない。

ちなみに閃光が出るか出ないかは
「全力で投げたことないからわかんないけど、もしかしたら出るかも。ほら大気圏突入みたいに。」
真夜によるとそういうことらしい。

「上条さん宇宙じゃなくて超低空で星になってしまうのでは!?」
「にゃー。でもかみやんなら大丈夫だぜい」
「「だよねー。」」

「納得してんじゃねえ!って白雪サン、巨人が動かなくなったけどなんで?」
「ん?それはね、もう私たち動かなくてよくなったし。それなら動かすエネルギーで発射台を防ぐ防壁にしようかと。」

「発射するのすでに決定事項!?っておい真夜?なに精神集中させてんの?」

「これはな、お前を全力で投げるための準備だよ。」
「全力で投げると上条さん死んでしまいますが?って土御門?何上条さんの右手に袋かぶせてますか!?」

土御門は問いには答えずにっこりと笑う。
そして

「発射10秒前!!!」
「9」…………

「「「3」」」「待ってくれ!俺はまだ死にたく…」
「「「0、発射!!!」」」

「テメエらあとおおおおおでえええええおおおおおおおおっぼおおおおおおえtttってろおおおおお!!!!」
(テメエら後で覚えてろ)ドップラー効果を残し上条は発射された。

そのスピード 秒速1000メートル。 約マッハ3
上条は美琴のコインと同じ感覚を味わいながら飛ぶ。

しかし皆さんお忘れではないだろうか?

これは2段加速の一段目にすぎない。

さらに言っておこう。
秒速1000メートルで飛んだため、土御門たちに悪態付いてる間にもう騎士団長のところに。

空中を横っ跳び(?)している上条と騎士団長との目があった。
普通そんなスピードでそんなことはありえないはずだが、よく交通事故にあうとその瞬間だけ世界がスローモーションで見えるといわれる。
上条の場合もまさしくそれであった。

そして上条は騎士団長が微笑むのを見た。

そして騎士団長が剣をふるうのを見た。
秒速1000メートルで進む上条よりずっと早く振られた剣は上条の足をとらえて。
上条の速度を


秒速2000メートルまで加速した。


上条が最強二人にぶつかって3人そろって競技場の外学区の外れまで吹っ飛ぶまでコンマ何秒か。



二段加速によって上条は星になってもおかしくないスピードで飛んでいった。
しかし上条は無事だ。なぜだろう?実は人間の体というのは経験や運動をしていると、どんどん強靭する。これは上条の体も同じだ。
太く太くなろうとする体中の筋肉繊維。だが、上条の心は脳細胞にそのような暇を与えない。
そして細胞は別の進化の道を選んだ。筋肉繊の束はそれ以上太くなるのをあきらめ、その細さのままで強靭になる道を選んだ。
上条の皮が剥がれないのもそれが原因だろう。
最低限の再生。より強くなる為に、間接や骨すらも、上条の生き方に成長の仕方を変化をさせた。
骨はより硬く、間接は脱臼を繰り返すうちに癖を通り越して、より強靭になるようになるように進化したのだ。
これは人体の奇跡ともいえるだろう。
おや、そんな説明をしているうちに三人はやっと止った。

「……いきなり何ですかァ!?」
「おお、今日はラッキーデイか?上条当麻が降ってきたぞ」

そしてその強靭な体を持つ男が本気の目をする。

「テメェら、いい加減幕を閉じようぜ?ハンデでテメェら二人同時に来い」

上条当麻、ノリで生きる男、二人に明確な殺意が現れた。これは、




本気で上条を殺ルつもりの目だった。




だが上条は揺るがない。

「今日は妻とデートの約束があるんでね、さっさとテメェらをぶっ飛ばす!!」



 当麻、一方通行、フィアンマ、三者三様に強がってはいたが限界が近づいていた。
 まず当麻は騎士団長と真夜の二段加速撃ち出しの影響で、一方通行とフィアンマは今までの戦いと当麻との衝突が原因だ。

「さて、俺様から一つ提案だ。せっかく段取りを完全無視して一堂に会してるんだ。次の一撃で決着を付けるのはどうだ?」
「そいつァ悪くねェ考えだなァ。俺は賛成だが上条、てめェはどうなんだ?」
「俺もその意見に賛成だ。まどろっこしいのは無しで、一気に決めちまおうぜ(つーかこんな奴らと長期戦なんで出来るかーっ!)」

 全員の意見が一致した所で一方通行は黒き悪魔の右腕を人並みの大きさに変化し、黒翼を黒き悪魔の右腕へと取り込み、新たなる一つの力を生み出す。
 フィアンマは30~40kmはあり、地図を切り裂くような巨大な剣を威力はそのままに小型に変質させた。
 当麻は不思議に思っていた、この二人の最後の一撃を喰らえば間違いなく死ぬというのに、

(何でかなぁ、負ける気がしねぇんだよな。右手はいつも通りで特に強化してるわけでもない。ただ……)

 帰りを待っている親友、仲間、義妹、家族、そして何より世界一愛してる美琴の笑顔が頭をよぎり、死ぬ自信が全く湧かないのだ。
 特に美琴の愛らしい笑顔を思い浮かべるたびに体に力が漲って来るのが手に取るように分かった、『幻想殺し』にさしたる変化は無いというのに。

(ほぅ、ここに来て更に闘気を滾らせるか当麻よ。それでこそだ、それでこそ俺様がライバルと認めた男。その強さを倒してこそ、俺様との友情は確固たるものになる)
(そンな状態でまだ力を上げるのかよ、上条。やっぱりてめェは最高だァ! 多分てめェに力を与えてンのは御坂だろうなァ。だったら俺は打ち止めの笑顔だァ!)

 特に申し合わせたわけでもない、しかしタイミングはこの上なく最良の形で駆け出し、三人ともが最後の最高の一撃を揮う。

「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!」」」

――――――――――

 当麻、一方通行、フィアンマが最後の激突をする数秒前、騎士団長の『移動速度』で引っ張ってこられたカメラマン浜面。
 そして決定的瞬間を撮った浜面が見たもの、それは三人を中心に吹き荒ぶ烈風、そして立ち上る綺麗な光の柱だった。

「うわっ!!!」
「くっ!!」

 浜面が吹き飛ばないように騎士団長が守る(撮影の邪魔にならないように)。
 巻き起こる土煙が晴れ、最後まで立っていた者、それは、


「「誰もいない!?」」
騎士団長と浜面は驚く。

だが、後ろからやってきた土御門が言う。

「よーく見るぜよ二人とも。巨大なクレータができてるから立っててものぞきこまないと見えないんだぜい。」
「なるほど。そういうことか。」
「やはりあの3人は化け物だな。」

そんなことを言い名が3人はクレータの縁まで行く(すぐそこであった。)
そして見たものとは。

カルデラ。のような地形であった。
カルデラとは…ようはクレータの中央部分が盛り上がった状態の地形である。
つまりその中央部分だけフィアンマやアクセラレータの破壊が及ばなかったことを意味する。

そんなことができるのは。
カルデラの中央の丘で仁王立ちできる人物は。
一人しかいない。
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