小ネタ 君の寝てる間に
美琴から電撃混じりの告白を受けてから半年経った、ある日。
上条と御坂美琴は上条の寮にいる。
今日は不幸なことは美琴と歩いていて兄弟に勘違いされたことと・・・あとは・・
そんなことを考えながらベットに横になると美琴が
「今日、私泊るから」
「いやいや上条さんはまだそんなこと許してませんよ」
「なんでよ・・いいじゃあない」
「上条さんの理性が・・・」
ぼそぼそと上条が言葉を濁すと美琴は
「はぁ?なんか言った」
「とりあえず、駄目です。駄目なんです。駄目なんですよ」
なんでよ、やっぱり私に魅力がないからかな
私が子供だから?
いつも私からたまにはアンタからがっばと来てほしいわよ
そッッそれとも胸か?ムネなのか?
あぁ~なんかイライラしてきた。
「あぁ美琴さんバチバチしないでください」
「あぁ?アンタが悪いのよ!!ほんとに!!」
美琴がビリビリしている
これでは家電が、今修理にだしたら美琴のプレゼントを買う金が・・
ポフ
上条当麻は右手を美琴の頭に乗せ電撃を抑えた
「なら・・・ばッッ罰として・・・泊ってもいい?駄目かなぁ?」
美琴は上目遣いで見上げてくる
いや?いろんな意味で駄目ですよ
でも美琴があまりにも可愛くて
「くッッ暗いし雨降って・・・漏電したら危ないから・・・今日だけだからな!!今日だけだからな!!」
美琴と上条は風呂をすませ、ベットの隣に布団をひき
美琴にパジャマがわりにワイシャツを貸した
「したら寝るぞ。夜更かしは肌に悪いからな」
「アンタは、乙女か」
「ベットは美琴が使え、ジェントル上条さんはこっちで寝るから」
「アンタと私がいっっ一緒に寝ればいいじゃん」
美琴は毛布を頭にかぶり真っ赤な顔をして言った
座敷わらしみたいだな~
いや?今この子はなんと?
「アンタがベットで寝ないなら私は床の方でアンタと寝る」
「駄目です。上条さん高校生なんですよ」
「でも高校生の前に私の恋人なんだから・・・たまにはアンタからきてよ・・」
「美琴・・・わかった。でも背中向けて寝るからな?それが条件です」
美琴はコクリと頷き横になりながら
上条が電気を消すのを待った。
上条は美琴のいるベットの中に入り美琴に背中を向けた
「ちょっとアンタ・・・背中向けるの早くない?」
「・・・・・・」
「アンタねぇ」
「・・・・・ちょちょ美琴さん」
「うるさいわね、抱きついちゃ駄目なんて聞いてない。」
「上条さんの努力を・・・」
美琴は背中を向けて寝ている上条に
両手をまわし抱きついている
「おやすみ・・・当麻」
「おやすみ美琴」
「ねぇ?アンタほんとに背中向けて寝る気?またスルーですか?
スルー発動って!!しかも右手・・ずるい・・」
ぶつぶつと美琴が言っていたが無視していると
美琴の声が聞こえなくなった
「スゥースゥー」
美琴の寝息を背中に感じる
美琴の両手をほどき
ゴロリと向きを変え美琴をギュッッと抱きしめる。
「ほんとに・・・上条さんの気持ちも考えてほしいですね・・・お嬢様」
美琴を抱きしめながらつぶやく
「当麻・・・」
吐息まじりに美琴が自分の名前を呼ぶ
「なんだ?」
美琴からの返事はない
なぜなら彼女は眠っているのだからでも愛しい人に
名前を呼ばれれば返事をするのが男というもの
「はぁー上条さんはですね。美琴さんが大切なんですよ。わかってますか?」
大切だから卒業まではせめて待ちたいですよ
わかりますか?この男子高校生のモンモンとした気持ち・・・
でもまぁ
これぐらいはいいか
上条は美琴の唇を人差し指でなぞり
美琴の唇に自分の唇を重ねた。
そしてゆっくり顔をあげる
「アンタ・・・私が寝てるときに何してんのよ?」
目をぱっちりを開けた美琴がいた
「いや~ハハハ」
「アンタ、私起きてる時は自分からなんてたまにしかしないのにずるい」
美琴は離さないとばかりに当麻のシャツを掴む
「しかもコッチ向いてるし・・・」
「えぇ~おやすみなさい美琴」
「とりあえず、駄目です。駄目なんです。駄目なんですよ・・・上条さん?」
美琴はにやりと笑う
今日は何時に寝れるのかな
自分の理性は崩れないかな
長い長い夜はこれから・・・
おわり