とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

10-222

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小ネタ こっちのが危ない



「当麻ー次はどれ乗る?」
「待て待て、そんなに慌てなくても乗り物は逃げませんことよ!」
「せっかくなんだからいろいろ乗りたいの!それに…」

(久しぶりのデート、2人っきり…思いっきり楽しまなきゃ損だ)
「それに?」
「なっ何でもないわよ…ほら行くわよ!」
 恥ずかしくなって彼の手を取りぐんぐん進んでいく。

 前方不注意。

「美琴っ…!」
「えっ!?」
 後ろに引っ張られて――気が付いたら抱き寄せられていた。

「~~~!」
 背中越しに伝わる彼の息遣い。
「危なっーこらこら、ちゃんと前向いて歩け」
彼はやれやれといった風で…ぶつかりそうになった相手に会釈している。

 どうやら私は人にぶつかりそうになったらしい…。

「…………」

(それにしたって…)
 頬が赤くなるのを抑えられない。

「…こっちのが危ないわよ」

不意に抱きしめられたことの方が、ぶつかるより危ないと感じる美琴さんでしたとさ。

(終)


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