-⑥日常に戻りつつある日常に-
時刻は午後2時
「あー…昨日に引き続き上条さんはもうダメです…」
昨日と同じように美琴に引きずられるままアトラクションを周った上条は昨日と同じカフェで突っ伏している
「ねえ当麻…このあとオバケ屋敷なんだけど…行けそう?」
と突っ伏している上条に確認を取る美琴
「もうダメって言ったけど、少し休めば大丈夫だと思うぞ…」
そう言って上条は片手をヒラヒラと振る
「それじゃあ、お昼食べてないし適当に注文してくるから、ちょっと待ってて」
美琴はそう言いカウンターに歩いていった
「あー…昨日に引き続き上条さんはもうダメです…」
昨日と同じように美琴に引きずられるままアトラクションを周った上条は昨日と同じカフェで突っ伏している
「ねえ当麻…このあとオバケ屋敷なんだけど…行けそう?」
と突っ伏している上条に確認を取る美琴
「もうダメって言ったけど、少し休めば大丈夫だと思うぞ…」
そう言って上条は片手をヒラヒラと振る
「それじゃあ、お昼食べてないし適当に注文してくるから、ちょっと待ってて」
美琴はそう言いカウンターに歩いていった
「情けねえ…」
グッタリしながら上条はそう呟いた
「確かに情けないにゃー、カミやん」
「あー…土御門…」
後ろからいきなり声をかけられた上条だが反応が薄い
「…カミやんどうしたぜよ?なんかいつもと反応が違うぜい?」
ここで上条の様子がおかしいと土御門は思ったのだが
「くそサングラスがァ、どこで油売ってンだと思えばこンなところをぶらついてたとわなァ」
とイラついた白髪赤目の少年に言われ後ろから襟をいきなりつかまれ思いっきり引きずられて行った
グッタリしながら上条はそう呟いた
「確かに情けないにゃー、カミやん」
「あー…土御門…」
後ろからいきなり声をかけられた上条だが反応が薄い
「…カミやんどうしたぜよ?なんかいつもと反応が違うぜい?」
ここで上条の様子がおかしいと土御門は思ったのだが
「くそサングラスがァ、どこで油売ってンだと思えばこンなところをぶらついてたとわなァ」
とイラついた白髪赤目の少年に言われ後ろから襟をいきなりつかまれ思いっきり引きずられて行った
「あれ…土御門?…気の所為だったのか?」
上条は土御門の存在を曖昧にしながら、意識が遠のきそうになるのだった
上条は土御門の存在を曖昧にしながら、意識が遠のきそうになるのだった
・・・・・・・・・・・・・・・
「お待たせー、って当麻?」
美琴が昼食を持ってテーブルに戻ると上条は突っ伏したままの状態である
「寝ちゃったのかな?」
と上条の顔を覗き込んで見た美琴は、ん?と違和感を覚えた
「お、美琴…悪いな、もう少し休めば動けると思うんだ…」
先程よりグッタリしている上条、しかも顔色も悪くなっている
美琴が昼食を持ってテーブルに戻ると上条は突っ伏したままの状態である
「寝ちゃったのかな?」
と上条の顔を覗き込んで見た美琴は、ん?と違和感を覚えた
「お、美琴…悪いな、もう少し休めば動けると思うんだ…」
先程よりグッタリしている上条、しかも顔色も悪くなっている
「ちょ、さっきより具合悪くなってない!?」
そう言って昼食をテーブルに置き上条の額に手を当て…
「……なんで言わないのよ」
と美琴は上条に呟く
そう言って昼食をテーブルに置き上条の額に手を当て…
「……なんで言わないのよ」
と美琴は上条に呟く
「なんで、こんな熱があるのに言ってくれないのよ!」
周囲がなんだ?と視線を向けるくらい大声で叫んでいた
「あー、悪い美琴…朝は身体がだるいなーっては思ってたんだがここまで酷いとは思わなかった…」
あと朝からお前に心配かけたくなかった、と言うのだ
「まず、いいわ、それよりホテルの部屋に当麻を運ばないと看病も出来な…」
と言いかけた所でズゥンと上から音が響きフロアが揺れる
周囲がなんだ?と視線を向けるくらい大声で叫んでいた
「あー、悪い美琴…朝は身体がだるいなーっては思ってたんだがここまで酷いとは思わなかった…」
あと朝からお前に心配かけたくなかった、と言うのだ
「まず、いいわ、それよりホテルの部屋に当麻を運ばないと看病も出来な…」
と言いかけた所でズゥンと上から音が響きフロアが揺れる
「な、なによ?この揺れは…」
揺れは一度ではなく2度、3度とたて続けに起こった
そこに昨日会った土御門の義兄が走ってやってきた
「あー、やっぱりかにゃーカミやん」
と今の上条を見て平然と言うがその上条は動かない
「ちょっと、やっぱりってどういうことですか…?」
美琴は土御門に向かって聞く
「ん?さっき見たところ熱がありそうだにゃーと思っただけだぜい」
そう聞いた美琴はショックを受けた
朝から一緒にいたのにまったく気付いてやれなかった……
とくに昼食をとりに行く前やアトラクション周りのときに気付けたはずなのに…
そのことが美琴に重くのしかかる
揺れは一度ではなく2度、3度とたて続けに起こった
そこに昨日会った土御門の義兄が走ってやってきた
「あー、やっぱりかにゃーカミやん」
と今の上条を見て平然と言うがその上条は動かない
「ちょっと、やっぱりってどういうことですか…?」
美琴は土御門に向かって聞く
「ん?さっき見たところ熱がありそうだにゃーと思っただけだぜい」
そう聞いた美琴はショックを受けた
朝から一緒にいたのにまったく気付いてやれなかった……
とくに昼食をとりに行く前やアトラクション周りのときに気付けたはずなのに…
そのことが美琴に重くのしかかる
「ま、今はそれより上で事件が起きてるから下に逃げることをオススメするぜよ」
と言って土御門は上条を背負うと「すまねえ、土御門…」と上条
「ついて来るんだにゃー」
口調はふざけているが声はふざけていなかった…
と言って土御門は上条を背負うと「すまねえ、土御門…」と上条
「ついて来るんだにゃー」
口調はふざけているが声はふざけていなかった…
土御門について行くこと数分、改装中のアトラクションの業務員室に着いた
「ここなら氷もあるし、とりあえず人も来ないんだにゃー」
と言って途中で眠りに落ちた上条をソファーの上に降ろし、業務員用の冷蔵庫を指す
「事件が収まったらカミやんの携帯に連絡を入れるからそれまで看病を頼んだぜよ」
土御門はそう言って最後に「舞夏のとこに戻んないといけないしにゃー」と付け足した
「ここなら氷もあるし、とりあえず人も来ないんだにゃー」
と言って途中で眠りに落ちた上条をソファーの上に降ろし、業務員用の冷蔵庫を指す
「事件が収まったらカミやんの携帯に連絡を入れるからそれまで看病を頼んだぜよ」
土御門はそう言って最後に「舞夏のとこに戻んないといけないしにゃー」と付け足した
・・・・・・・・・・・・・・・・・
業務員室の戸を閉め土御門は…「とりあえず一つ返すぜい、カミやん」と聞こえないように言う
「にしても…このまま戻ったら一方通行に殺されるような気がするぜよ…別ルートでも行くかにゃー」
と土御門は先ほど自分を引っ張っていった少年を思い出し、苦笑いする
「にしても…このまま戻ったら一方通行に殺されるような気がするぜよ…別ルートでも行くかにゃー」
と土御門は先ほど自分を引っ張っていった少年を思い出し、苦笑いする
「ハァ…こんなのちゃっちゃと終らせるに限るぜい…」
土御門はそう呟き、来た道を戻って行くのであった
土御門はそう呟き、来た道を戻って行くのであった
・・・・・・・・・・・・・・・・・
美琴はここに連れて来た土御門に感謝しつつ上条を見て行動に移す
上条は息も浅く苦しそうだった…
冷蔵庫の氷で氷のうを作り、偶然見つけた救急箱から運よく熱冷ましの薬を見つけた
それらを上条に施し、呟いた
「言わないといけないんじゃない…私が気付かないといけなかったんだ…」
妹達のことで悩んでいた時と同じくらい美琴は絶望感が込み上げてきた
上条は息も浅く苦しそうだった…
冷蔵庫の氷で氷のうを作り、偶然見つけた救急箱から運よく熱冷ましの薬を見つけた
それらを上条に施し、呟いた
「言わないといけないんじゃない…私が気付かないといけなかったんだ…」
妹達のことで悩んでいた時と同じくらい美琴は絶望感が込み上げてきた
もしかして…私には当麻の横にいる資格がない…そう思うと悔しくて、悲しくて、自分に怒りさえも感じる…
いっそこのまま看病し終えたら別れてしまった方がいいのかなと
そんな風に考えてた時、ソファーに寝かせていた上条がうなされて言った
「美琴…いかないでくれ、俺にはお前が必要なんだ…美琴」と今の心境を打ち砕く一言を
美琴は泣きそうになるのを堪え
「当麻は寝言でも私の幻想を殺してくれるのね…」
そう言って美琴は上条を膝枕し「大丈夫、もうどこにも行かないわよ当麻」と頭を撫でた
心なしか上条は悪夢が終ったようにスヤスヤと落ち着きを取り戻した
いっそこのまま看病し終えたら別れてしまった方がいいのかなと
そんな風に考えてた時、ソファーに寝かせていた上条がうなされて言った
「美琴…いかないでくれ、俺にはお前が必要なんだ…美琴」と今の心境を打ち砕く一言を
美琴は泣きそうになるのを堪え
「当麻は寝言でも私の幻想を殺してくれるのね…」
そう言って美琴は上条を膝枕し「大丈夫、もうどこにも行かないわよ当麻」と頭を撫でた
心なしか上条は悪夢が終ったようにスヤスヤと落ち着きを取り戻した
美琴は思うことにした、気付けないなら気付くように努力すればいい
上条にすがるのではなく、支えられるようになろうと心に誓うのだった
上条にすがるのではなく、支えられるようになろうと心に誓うのだった
上ではまだ揺れが続いているがじきに収まるだろう…
今はまず上条を看病しよう、そう思うのだった
今はまず上条を看病しよう、そう思うのだった
□ □ □
地下一階を歩く白髪赤目の少年は呟く
「あのくそサングラスまたどこ行きやがった……くだらねェ事に時間使ってる暇ねェのによォ」
そこに電話が鳴り、出ると『大丈夫?ってミサカはミサカはあなたの身の安全を心配してみる』
プツッ…ハァと電話を切り溜息をつく少年
「あのくそサングラスまたどこ行きやがった……くだらねェ事に時間使ってる暇ねェのによォ」
そこに電話が鳴り、出ると『大丈夫?ってミサカはミサカはあなたの身の安全を心配してみる』
プツッ…ハァと電話を切り溜息をつく少年
~~♪~♪~~♪
・・・・・・・・・・
~♪~~~♪
・・・・
~~~♪~~♪
・・イラッ、カチャ
『なんで切っちゃうの!ってミサカはミサカは酷すぎるアナタの対応に文句を言ってみる』
「あァ?仕方ねエだろうが、こっちはこっちで忙しいンだからよォ」
と少年、一方通行はそっけなく斬り捨てるが
『今、友達と4人でいるけど安全なところはどこ、ってミサカはミサカは声を潜めて聞いてみる』
と言う一言に一方通行は走り出した
・・・・・・・・・・
~♪~~~♪
・・・・
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・・イラッ、カチャ
『なんで切っちゃうの!ってミサカはミサカは酷すぎるアナタの対応に文句を言ってみる』
「あァ?仕方ねエだろうが、こっちはこっちで忙しいンだからよォ」
と少年、一方通行はそっけなく斬り捨てるが
『今、友達と4人でいるけど安全なところはどこ、ってミサカはミサカは声を潜めて聞いてみる』
と言う一言に一方通行は走り出した
「今どこにいンだ?」
『今は地下一階のエレベーターから少し離れたところ、ってミサカはミサカは正確な場所が解らないって答えてみる』
チッ…一方通行は舌打ちをするとエレベーターの方に向かって行く
『今は地下一階のエレベーターから少し離れたところ、ってミサカはミサカは正確な場所が解らないって答えてみる』
チッ…一方通行は舌打ちをするとエレベーターの方に向かって行く
「跡つけられてンじゃねェだろうな」
『それは大丈夫かも、ってミサカはミサカは心配してくれるアナタが安心することを言ってみる』
と言っているが多分確証はないんだろう
『それは大丈夫かも、ってミサカはミサカは心配してくれるアナタが安心することを言ってみる』
と言っているが多分確証はないんだろう
「ハァ…俺が行くまで見つかるンじゃねェぞ、クソガキ」
そう言って駆ける一方通行は合流したメンバーに頭を抱えることになるのだが…一方通行はまだ知らない
そう言って駆ける一方通行は合流したメンバーに頭を抱えることになるのだが…一方通行はまだ知らない
□ □ □
午後5時23分 業務員室
「う…、あれ俺、なんで寝てたんだっけ」
そう言い上条は目を開ける
「美琴…?」
そこには安堵で泣きそうになる美琴の顔
「どうしたんだよ?泣きそうな顔し「ゴメンね、当麻」てんだ…」
美琴はそう言うと上条の頭を抱きしめる、上条の言葉が後半聞きにくくなったのはその為だ
「う…、あれ俺、なんで寝てたんだっけ」
そう言い上条は目を開ける
「美琴…?」
そこには安堵で泣きそうになる美琴の顔
「どうしたんだよ?泣きそうな顔し「ゴメンね、当麻」てんだ…」
美琴はそう言うと上条の頭を抱きしめる、上条の言葉が後半聞きにくくなったのはその為だ
「ゴメンね、当麻…私が気付いてあげられなかったのに、当麻にあたっちゃったし…」
美琴の顔は今見えない、でも多分泣いている…上条は
「気にすんな、俺は美琴が喜んでいる方が幸せなんだから…笑ってくれ…な?」
そう優しくささやいた
美琴は上条の頭を離し、「ありがとう」と笑った…その笑顔は泣いて目が腫れていたが上条は綺麗だと思った
美琴の顔は今見えない、でも多分泣いている…上条は
「気にすんな、俺は美琴が喜んでいる方が幸せなんだから…笑ってくれ…な?」
そう優しくささやいた
美琴は上条の頭を離し、「ありがとう」と笑った…その笑顔は泣いて目が腫れていたが上条は綺麗だと思った
・・・・・・・・
上条はこの部屋に来たことを覚えていない(カフェにいたことも覚えていなかった)ので美琴は状況説明をした
「………というわけなのよ、土御門の義兄さんには感謝しないとね」
言い終わると美琴は上条の頭を撫でる
実を言うと上条はまだ熱があり美琴に「起き上がっちゃダメ」と言われ、膝枕されたままなのである
しかし、上条は美琴の優しさに包まれているこの状況が嬉しくてたまらないのであった
「………というわけなのよ、土御門の義兄さんには感謝しないとね」
言い終わると美琴は上条の頭を撫でる
実を言うと上条はまだ熱があり美琴に「起き上がっちゃダメ」と言われ、膝枕されたままなのである
しかし、上条は美琴の優しさに包まれているこの状況が嬉しくてたまらないのであった
「なあ、美琴…」
「なに?当麻…」
見つめあう二人…見上げる上条と見下ろす美琴
この非常時に不謹慎だと思いつつも二人の距離は近づいていき…距離はゼロになった瞬間
「なに?当麻…」
見つめあう二人…見上げる上条と見下ろす美琴
この非常時に不謹慎だと思いつつも二人の距離は近づいていき…距離はゼロになった瞬間
ドドドドドドドッ……バァン!!!
走ってくる音が聞こえ、いきなり戸が開けられた…
戸の前に立っているのは一方通行、打ち止め、御坂妹、佐天、初春
その目の前には唇がくっついた上条と美琴
戸の前に立っているのは一方通行、打ち止め、御坂妹、佐天、初春
その目の前には唇がくっついた上条と美琴
・・・・・・・・・・・・・・・・・
7人は固まり、上層の揺れる音だけが響く…
いち早く口を開いたのは
「おぉー、ってミサカはミサカは大胆なお姉さまの行動に賞賛を送ってみたり」
打ち止めだった、美琴と上条のキスを見て拍手し始めた
それと同時に上条と美琴は顔を真っ赤にしてソファーの両端に逃げる
いち早く口を開いたのは
「おぉー、ってミサカはミサカは大胆なお姉さまの行動に賞賛を送ってみたり」
打ち止めだった、美琴と上条のキスを見て拍手し始めた
それと同時に上条と美琴は顔を真っ赤にしてソファーの両端に逃げる
上条としては移動した際にフラッと目眩がしたが今はそれどころじゃない
「……おい、ヒーローさんよォ…この非常時にそんなことやってる暇があったら手ェ貸して欲しいンだがなァ」
一方通行が頬を引きつらせ額には青筋が浮んでる
「お姉様の行動力に驚きつつ、ミサカはなんだか心配して損した気分になります、とミサカは告げます」
御坂妹は半眼になって上条と美琴を見る
「御坂さんって大胆ー」「意外ですねー」と喜ぶ佐天と初春
「……おい、ヒーローさんよォ…この非常時にそんなことやってる暇があったら手ェ貸して欲しいンだがなァ」
一方通行が頬を引きつらせ額には青筋が浮んでる
「お姉様の行動力に驚きつつ、ミサカはなんだか心配して損した気分になります、とミサカは告げます」
御坂妹は半眼になって上条と美琴を見る
「御坂さんって大胆ー」「意外ですねー」と喜ぶ佐天と初春
そんな中で上条と美琴は何も言えないでいた…
少し落ち着いて
「それで…なぜこのメンバーになったんだ?」
と上条は異様なメンバーに頭をかしげる
初春と佐天のコンビはありえる、打ち止めと一方通行もまたありえるがそうすると御坂妹があぶれる
そんなことを上条が考えていると「あー、それはですね……」と佐天が説明に入った
と上条は異様なメンバーに頭をかしげる
初春と佐天のコンビはありえる、打ち止めと一方通行もまたありえるがそうすると御坂妹があぶれる
そんなことを上条が考えていると「あー、それはですね……」と佐天が説明に入った
内容は美琴と間違えて御坂妹に話しかけ友達になったことから始まり、初春が面識のあった打ち止めを回収した後
事件が発生して一方通行に打ち止めが救援の連絡を取り、合流して逃げてるうちに現在に至ると…
事件が発生して一方通行に打ち止めが救援の連絡を取り、合流して逃げてるうちに現在に至ると…
「逃げてる理由は、一方通行の能力が多人数を守ることに向いてないからか…」
と上条は勝手に結論を出した
「悪ィかよ、向ねェもンは向かねェンだ」
と皮肉気に笑う一方通行そして
「それにここにば敵も来ねェだろ、俺は行くぜェ?ヒーローは具合悪ィみてェだし今日は寝ときやがれ」
そう言って一方通行は部屋を高速で出て行った、最後は上条の異常に気付いたのか珍しいことを言っていた
と上条は勝手に結論を出した
「悪ィかよ、向ねェもンは向かねェンだ」
と皮肉気に笑う一方通行そして
「それにここにば敵も来ねェだろ、俺は行くぜェ?ヒーローは具合悪ィみてェだし今日は寝ときやがれ」
そう言って一方通行は部屋を高速で出て行った、最後は上条の異常に気付いたのか珍しいことを言っていた
「あの人の珍しい一言にちょっと驚いたかも、ってミサカはミサカは今の心境を報告してみる」
打ち止めは「あの人も成長したんだ、って…」と一人うんうんと頷いている
打ち止めは「あの人も成長したんだ、って…」と一人うんうんと頷いている
「そういえば御坂さん、ご姉妹がいるならいるって教えてくれてもいいじゃないですか」
そう初春は言うのだが…美琴は少し考えてから無理のないように
「……実はね、妹の方は少し病弱であまり無理が出来ないから私でもなかなか会えないのよ…
で、打ち止めは助けて貰った一方通行にべったりだしね、紹介するタイミングがなかったの」
そう説明した…嘘は言ってはいないはずだ
そう初春は言うのだが…美琴は少し考えてから無理のないように
「……実はね、妹の方は少し病弱であまり無理が出来ないから私でもなかなか会えないのよ…
で、打ち止めは助けて貰った一方通行にべったりだしね、紹介するタイミングがなかったの」
そう説明した…嘘は言ってはいないはずだ
「まあ、それなら仕方ないですよね…」
と初春は納得したのか、してないのか微妙なところだが大丈夫だろう、そして佐天が
「そうそう御坂さん、妹さんとは双子なんですか?」と聞いてきて
歳は…一緒よね
「そ、そうよ…双子なんだけどね、性格はぜんぜん違うでしょ?あは、あははは」
「好みとか趣味はほとんど一緒だけどな」
と上条が足し
「ミサカはそんなに少女趣味ではありません、とミサカはアナタの前言撤回を要求します!」
御坂妹がその撤回を要求したところで美琴が
「少女趣味で悪かったわね!」
と怒りだし、「あと、当麻も余計なこと言わないっ!」と上条も一喝
「だからお姉様は、と…」「うるさいうるさい!」などと姉妹喧嘩が始まった…
と初春は納得したのか、してないのか微妙なところだが大丈夫だろう、そして佐天が
「そうそう御坂さん、妹さんとは双子なんですか?」と聞いてきて
歳は…一緒よね
「そ、そうよ…双子なんだけどね、性格はぜんぜん違うでしょ?あは、あははは」
「好みとか趣味はほとんど一緒だけどな」
と上条が足し
「ミサカはそんなに少女趣味ではありません、とミサカはアナタの前言撤回を要求します!」
御坂妹がその撤回を要求したところで美琴が
「少女趣味で悪かったわね!」
と怒りだし、「あと、当麻も余計なこと言わないっ!」と上条も一喝
「だからお姉様は、と…」「うるさいうるさい!」などと姉妹喧嘩が始まった…
「ほんと、仲良さそうだよね…」
呆れるように佐天が呟き、その横にいた打ち止めが
「お姉さまとお姉ちゃんの喧嘩はちょっとうるさいかも、ってミサカはミサカは眠い目を擦りながら言ってみる」
と言って、佐天の膝を枕にスヤスヤと寝息を立て始める
打ち止めはどうやら佐天をかなり気に入ってしまったようだ
呆れるように佐天が呟き、その横にいた打ち止めが
「お姉さまとお姉ちゃんの喧嘩はちょっとうるさいかも、ってミサカはミサカは眠い目を擦りながら言ってみる」
と言って、佐天の膝を枕にスヤスヤと寝息を立て始める
打ち止めはどうやら佐天をかなり気に入ってしまったようだ
そこに喧嘩を終えた美琴が
「佐天さん、かなり気に入られちゃってるわね」
と、佐天にくっついて気持ち良さそうに寝ている打ち止めを見て嬉しそうに話しかける
「佐天さん、かなり気に入られちゃってるわね」
と、佐天にくっついて気持ち良さそうに寝ている打ち止めを見て嬉しそうに話しかける
「私としては弟しかいなかったんで、妹がいたらこんな感じかなって御坂さんが少し羨ましいですよ」
佐天はそう言うと打ち止めの頭を撫でる、打ち止めはくすぐったそうに寝ながら笑っている
美琴は羨ましいという一言に少し複雑な気持ちになるのだが、妹達のことを考えると少し嬉しくはなるのだった
佐天はそう言うと打ち止めの頭を撫でる、打ち止めはくすぐったそうに寝ながら笑っている
美琴は羨ましいという一言に少し複雑な気持ちになるのだが、妹達のことを考えると少し嬉しくはなるのだった
「ねえ、妹さん…そんなに見つめられると困るんですけど…」
とこちらは喧嘩から戻ってきた御坂妹が初春をじっと見つめていた
「会った時から気になっていたのですが、その髪飾りはどうなっているのですか?とミサカは尋ねます」
「え?髪飾りに興味があるんですか?」
とこちらは髪飾りの談議に花を咲かせているようだ
とこちらは喧嘩から戻ってきた御坂妹が初春をじっと見つめていた
「会った時から気になっていたのですが、その髪飾りはどうなっているのですか?とミサカは尋ねます」
「え?髪飾りに興味があるんですか?」
とこちらは髪飾りの談議に花を咲かせているようだ
その一方で一人除け者の上条だが、元から体調が優れない為…今はもといたソファーに横になっている
「そう言えば…一方通行のやつ、敵が来るとか行ってたよな…手を貸せとか言ってた気もするしな…」
と動けないことに落ち着かない上条だが熱はまだ高いため本当に動けないのである…
アックア戦の時など、明らかに動けないはずなのに動けた自分に改めて驚く上条であった…
俺って人間…だよな?もしかして、実は改造されてました…てへ、ってなったら泣くぞ…
と一人意味もない妄想を広げるのだった
「そう言えば…一方通行のやつ、敵が来るとか行ってたよな…手を貸せとか言ってた気もするしな…」
と動けないことに落ち着かない上条だが熱はまだ高いため本当に動けないのである…
アックア戦の時など、明らかに動けないはずなのに動けた自分に改めて驚く上条であった…
俺って人間…だよな?もしかして、実は改造されてました…てへ、ってなったら泣くぞ…
と一人意味もない妄想を広げるのだった
現時刻は午後6時43分 もう少しで夜に入ろうとしている
□ □ □
少し時間は戻り午後6時10分 地上
「クソ…一方通行はどこに行った」
土御門は焦っている、今回の標的…犯行人物は計二十人、そのうち半数以上は捕縛し下部組織に引き渡した
残りの二人は未だに姿さえ確認できていないが…
ズンッという衝撃と共に目の前の絶叫マシンがひしゃげて形を変える
「チッ…どこにいやがるんだ…」
もう日も落ちる時間帯だ、この先になると急な不意打ちが来る可能性も上がる
捕まえた奴の一人の能力は精神感応で伝令役だったらしいから一緒に行動してなければ少しはやりやすくなるだろう
「クソ…一方通行はどこに行った」
土御門は焦っている、今回の標的…犯行人物は計二十人、そのうち半数以上は捕縛し下部組織に引き渡した
残りの二人は未だに姿さえ確認できていないが…
ズンッという衝撃と共に目の前の絶叫マシンがひしゃげて形を変える
「チッ…どこにいやがるんだ…」
もう日も落ちる時間帯だ、この先になると急な不意打ちが来る可能性も上がる
捕まえた奴の一人の能力は精神感応で伝令役だったらしいから一緒に行動してなければ少しはやりやすくなるだろう
ドサッ…
背後から何かが倒れる音がした、土御門は振り返ると人が二人いた
一人は地面に倒れピクピクと痙攣している、もう一人は土御門が今まで探していた白髪赤目の少年、一方通行だ
「くそサングラスが、今までどこぶらついてやがった」
一方通行がそう言うのも無理はないが
背後から何かが倒れる音がした、土御門は振り返ると人が二人いた
一人は地面に倒れピクピクと痙攣している、もう一人は土御門が今まで探していた白髪赤目の少年、一方通行だ
「くそサングラスが、今までどこぶらついてやがった」
一方通行がそう言うのも無理はないが
「俺もお前を探してたんだがな、一方通行…ちなみにお前がやったので十九人目だ」
「てェことは、あと一人か…楽勝じゃねェか」
そう言って一方通行は携帯を出し、下部組織に回収を頼んだ
「てェことは、あと一人か…楽勝じゃねェか」
そう言って一方通行は携帯を出し、下部組織に回収を頼んだ
「で…最後の一人なんだが…能力は風力使いらしいが…威力はアレを見れば一目瞭然か」
とぐにゃりとひしゃげた絶叫マシンを指す
「んで…海原の野郎ォと結標はまだ、他の仕事だったか?」
ちなみに一方通行は戦後、再び『グループ』に戻ることにした…しかし、なるべく打ち止めといる時間を増やして
とぐにゃりとひしゃげた絶叫マシンを指す
「んで…海原の野郎ォと結標はまだ、他の仕事だったか?」
ちなみに一方通行は戦後、再び『グループ』に戻ることにした…しかし、なるべく打ち止めといる時間を増やして
「ああ、まだ学園都市の外だな…帰るのは明日以降だろう」
土御門は面倒くさそうに溜息をつく
「……まァ、とにかくそいつを潰してさっさと帰るか、これじゃ開園は当分無理そォだしな」
「あれ、一方通行…お前もここに遊びに来てたくちか?」
……二人は視線を合わせ、ハァ…と大きな溜息をついた
土御門は面倒くさそうに溜息をつく
「……まァ、とにかくそいつを潰してさっさと帰るか、これじゃ開園は当分無理そォだしな」
「あれ、一方通行…お前もここに遊びに来てたくちか?」
……二人は視線を合わせ、ハァ…と大きな溜息をついた
「それじゃ、ホントに急がねえとな」
「ああ…」と珍しく意見が一致する二人だった
「ああ…」と珍しく意見が一致する二人だった
その後、最後の一人は無謀にも一方通行に奇襲をかけたところをボコボコにされ捕まったのである
時刻は7時34分 事件解決
ちなみにこの事件のせいで遊園地はひと月くらい閉園する事になるのだった
時刻は7時34分 事件解決
ちなみにこの事件のせいで遊園地はひと月くらい閉園する事になるのだった
□ □ □
時刻は午後9時過ぎ
現在、上条ら9人は歩いている…事件が解決したのはいいが終バス、終電時間が過ぎた為、代行バスが出たのだ
しかし、代行バスが第七学区まで出たはいいが…寮とは反対方向に降ろされた為に全員で歩く破目となった
それに夕飯も皆が取れなかった為に途中、第七学区のファミレスで食べてきたのである
現在、上条ら9人は歩いている…事件が解決したのはいいが終バス、終電時間が過ぎた為、代行バスが出たのだ
しかし、代行バスが第七学区まで出たはいいが…寮とは反対方向に降ろされた為に全員で歩く破目となった
それに夕飯も皆が取れなかった為に途中、第七学区のファミレスで食べてきたのである
「でも、皆無事でよかったかも、ってミサカはミサカは喜んでみる」
「ホントは第一位さんが無事だったのが嬉しいんだよね?」とこそこそと横で耳打ちする佐天
「ち、ちち違うもん!ってミサカはミサカは佐天のお姉ちゃんの読心術に驚いてみ…あっ」
目の覚めた打ち止めは佐天と手を繋いで先頭でそんな風に笑って歩いている
「ホントは第一位さんが無事だったのが嬉しいんだよね?」とこそこそと横で耳打ちする佐天
「ち、ちち違うもん!ってミサカはミサカは佐天のお姉ちゃんの読心術に驚いてみ…あっ」
目の覚めた打ち止めは佐天と手を繋いで先頭でそんな風に笑って歩いている
「お姉様…友達とはいいものですね、とミサカはお姉様に報告します」
どこか嬉しそうに前を歩く佐天とその横を歩く初春、舞夏を見ていた
事件の後、美琴の紹介で舞夏とも友達になることに成功した御坂妹は表情の波は小さいが本当に嬉しそうだった
「ま、これからどんどん友達が増えてくれれば私も安心だわ」
そう言って姉妹で笑いあうのであった
どこか嬉しそうに前を歩く佐天とその横を歩く初春、舞夏を見ていた
事件の後、美琴の紹介で舞夏とも友達になることに成功した御坂妹は表情の波は小さいが本当に嬉しそうだった
「ま、これからどんどん友達が増えてくれれば私も安心だわ」
そう言って姉妹で笑いあうのであった
「しらいにはみさかに妹がいること伏せといた方が良いと思うぞー」
「そうですよねーやっぱり、御坂さんより危険が…」
と佐天と打ち止めの横を歩く、初春と舞夏は白井黒子に美琴の妹のことを話すかどうか話しているらしい
「そうですよねーやっぱり、御坂さんより危険が…」
と佐天と打ち止めの横を歩く、初春と舞夏は白井黒子に美琴の妹のことを話すかどうか話しているらしい
「「「…………」」」
したがって男三人はひとまとめに後方を歩くわけで…
重い…ここだけ空気が…と上条は不幸だーと叫びたくなる程のストレスを感じずにはいられないのだった
したがって男三人はひとまとめに後方を歩くわけで…
重い…ここだけ空気が…と上条は不幸だーと叫びたくなる程のストレスを感じずにはいられないのだった
しばらく歩き
「あ、私はこっちですね…それじゃ皆さん、またー」
そう言って初春が横の道に歩いて行く
「また明日ー初春ー」「ばいばーい初春のおねえちゃん、って…」「初春さんまた会いましょう、とミサカは…」
と打ち止めと佐天、御坂妹が言う
そう言って初春が横の道に歩いて行く
「また明日ー初春ー」「ばいばーい初春のおねえちゃん、って…」「初春さんまた会いましょう、とミサカは…」
と打ち止めと佐天、御坂妹が言う
「それじゃーわたしはこっちだからなー、あでゅー」
「気をつけるんだぜい、舞夏ー」「土御門さんまた会いましょう、とミサカは…」
土御門と御坂妹が送る
「気をつけるんだぜい、舞夏ー」「土御門さんまた会いましょう、とミサカは…」
土御門と御坂妹が送る
病院の近くで御坂妹が抜け
次は佐天が抜けた、打ち止めが名残惜しそうにしていたが「メールでもしてね」の佐天の一言で大喜びした
その次は打ち止めと一方通行が抜け
次は佐天が抜けた、打ち止めが名残惜しそうにしていたが「メールでもしてね」の佐天の一言で大喜びした
その次は打ち止めと一方通行が抜け
「俺だけアウェイなんだにゃーカミやん、だから今日は部屋に帰らずに遊び通すんだぜよ」
またにゃーと言って上条の寮とは逆方向に歩いていった…
またにゃーと言って上条の寮とは逆方向に歩いていった…
「気を使ってもらったのか?」
そう、今日は美琴が俺と共同生活をする最後の日で本当はホテルに宿泊だったのだが閉園作業の為退去…
一応、今日被害にあった客は再開オープンの際に無料招待&宿泊が約束されたので大万歳なのだが
それでも、今日で共同生活は終了である
そう、今日は美琴が俺と共同生活をする最後の日で本当はホテルに宿泊だったのだが閉園作業の為退去…
一応、今日被害にあった客は再開オープンの際に無料招待&宿泊が約束されたので大万歳なのだが
それでも、今日で共同生活は終了である
「なんか、今週は濃い一週間でしたなあ…」
「そうね…能力は封じられるし、人に認識されなくなるし、事件に巻き込まれるし…でも当麻の恋人になれたし」
私にはそれが一番…そう言って美琴は上条の腕に寄添う
「そうね…能力は封じられるし、人に認識されなくなるし、事件に巻き込まれるし…でも当麻の恋人になれたし」
私にはそれが一番…そう言って美琴は上条の腕に寄添う
「明日さ、縁田にあった後さ、白井に話そうと思うんだ…俺たちのこと」
上条は寄添われたことにドキッとしたが、今日一日心の中で考えていたことを告げた
「……うん、私も当麻と一緒に行くわよ」
そう言って二人は上条の寮に着き、上条の部屋に入る
上条は寄添われたことにドキッとしたが、今日一日心の中で考えていたことを告げた
「……うん、私も当麻と一緒に行くわよ」
そう言って二人は上条の寮に着き、上条の部屋に入る
その時既に時刻は10時をとうに過ぎていた
「疲れたし、もったいないけど風呂入って寝ようぜ?」
「そうね、でも当麻は熱下がったばかりだから私が背中拭いてあげるわ」
そう言うなり美琴はいそいそと風呂に入りに行ってしまった
「ほんとに俺には勿体無い位の彼女ですよ…」
そう呟き、上条はぬるま湯を沸かすのであった
「そうね、でも当麻は熱下がったばかりだから私が背中拭いてあげるわ」
そう言うなり美琴はいそいそと風呂に入りに行ってしまった
「ほんとに俺には勿体無い位の彼女ですよ…」
そう呟き、上条はぬるま湯を沸かすのであった
それから少しして美琴が風呂から上がってきた
「当麻上がったよ?」
「ああ、わかった…それじゃ、お願いします」
上条は上半身の服を脱いで裸になる、ちなみに美琴が上がってくる前に下半身は着替え終えジャージになっていた
「当麻上がったよ?」
「ああ、わかった…それじゃ、お願いします」
上条は上半身の服を脱いで裸になる、ちなみに美琴が上がってくる前に下半身は着替え終えジャージになっていた
「…………」
共同生活で初めて見る上条の裸に美琴はドッキドキなのだ
「ん?どうした美琴…?」
と不思議に思う上条なのだが鈍感な為に気付かない
「う、ううん…なんでもない、ほら…タオル貸して」
そう言われ上条はぬるま湯で湿らせたタオルを美琴に渡す
共同生活で初めて見る上条の裸に美琴はドッキドキなのだ
「ん?どうした美琴…?」
と不思議に思う上条なのだが鈍感な為に気付かない
「う、ううん…なんでもない、ほら…タオル貸して」
そう言われ上条はぬるま湯で湿らせたタオルを美琴に渡す
「「…………」」
しばし無言でお互い身体を拭いていく
「なあ、美琴…これから色々あると思うけど、よろしくな」
上条はそう自分を拭きながら後ろの美琴に話しかける
「なによ、改まって…こっちこそ、迷惑かけるかもしれないけど……よろしくね」
今週は様々な事があり、成長した二人だが根幹の部分はいつもの二人なので結局はこんな話になる
「そういえば、始業式から一週間まるまる休んでんだよな…なんだかんだで来年進級出来っかな…」
と今年度早々、来年の心配をする上条
「大丈夫よ、留年しても私は当麻のこと嫌いにならないから」
そう言って笑う美琴
「上条さんはそこは信用してるんで、勉強を教えてもらえるとなお助かります…」
そこから身体を拭き終わった後もいろいろなことを話した…
しばし無言でお互い身体を拭いていく
「なあ、美琴…これから色々あると思うけど、よろしくな」
上条はそう自分を拭きながら後ろの美琴に話しかける
「なによ、改まって…こっちこそ、迷惑かけるかもしれないけど……よろしくね」
今週は様々な事があり、成長した二人だが根幹の部分はいつもの二人なので結局はこんな話になる
「そういえば、始業式から一週間まるまる休んでんだよな…なんだかんだで来年進級出来っかな…」
と今年度早々、来年の心配をする上条
「大丈夫よ、留年しても私は当麻のこと嫌いにならないから」
そう言って笑う美琴
「上条さんはそこは信用してるんで、勉強を教えてもらえるとなお助かります…」
そこから身体を拭き終わった後もいろいろなことを話した…
時刻は日付も変わり午前2時
「そろそろ寝ないとな…明日縁田との約束もあることだし」
「そうね…」
そうして二人は寝ることにする
しかし、風呂場に向かおうとする上条に美琴は…
「ねえ…当麻、一緒に寝てくれない…かな」
と言い出した
「そろそろ寝ないとな…明日縁田との約束もあることだし」
「そうね…」
そうして二人は寝ることにする
しかし、風呂場に向かおうとする上条に美琴は…
「ねえ…当麻、一緒に寝てくれない…かな」
と言い出した
「えっと…一応理由をお聞かせ願えますか?姫」
そら来たーと言わんばかりのタイミングだった上条は苦笑い
「一応最後の共同生活でしょ?なんか…寂しくなっちゃって」
そう言って美琴は少し目をウルウルさせる
そんな美琴を見た上条はすごく愛おしくなるのであった
「しゃあねえな…わかったよ」
上条は美琴が言ったその感じがわかるのである…
なぜなら自分も一生涯で最後とは言わないがしばらく一日中一緒に居られなくなる事に寂しく思っていたから
そら来たーと言わんばかりのタイミングだった上条は苦笑い
「一応最後の共同生活でしょ?なんか…寂しくなっちゃって」
そう言って美琴は少し目をウルウルさせる
そんな美琴を見た上条はすごく愛おしくなるのであった
「しゃあねえな…わかったよ」
上条は美琴が言ったその感じがわかるのである…
なぜなら自分も一生涯で最後とは言わないがしばらく一日中一緒に居られなくなる事に寂しく思っていたから
二人は仲良くベッドに入る、壁際に美琴テーブル側に上条と並ぶ
「当麻、腕枕して?」
「…………」
上条は無言で左腕を美琴の頭の下に入れるが…
「美琴…悪い」
そう言って上条は美琴を抱きしめた
「………!!!」
不意打ちに美琴は跳ねる勢いでビクッと身体を硬直させる
「このまま寝てもいいか?実を言うと恥かしながら上条さんも寂しいなと思ってたんですよ…」
そう上条が言うと極限まで緊張していた美琴は「ふにゃー」となって気絶してしまった
やっぱ可愛い……と上条は思うのだが同時にどうしようと思うのだ
「…気絶しちまったけど、起すべきなんだろうか…でもなあ、起きたら理性が飛ぶこと要求されそうな予感が…」
そこまで考えて…まっいいかと上条は思いこのまま寝る事にする
「当麻、腕枕して?」
「…………」
上条は無言で左腕を美琴の頭の下に入れるが…
「美琴…悪い」
そう言って上条は美琴を抱きしめた
「………!!!」
不意打ちに美琴は跳ねる勢いでビクッと身体を硬直させる
「このまま寝てもいいか?実を言うと恥かしながら上条さんも寂しいなと思ってたんですよ…」
そう上条が言うと極限まで緊張していた美琴は「ふにゃー」となって気絶してしまった
やっぱ可愛い……と上条は思うのだが同時にどうしようと思うのだ
「…気絶しちまったけど、起すべきなんだろうか…でもなあ、起きたら理性が飛ぶこと要求されそうな予感が…」
そこまで考えて…まっいいかと上条は思いこのまま寝る事にする
こうして上条と美琴の共同生活最終日は終るのであった