小ネタ 大覇星祭のフォークダンス
上条「ひめ。なにゆえに私めはこの列に引っ張られてるんでしょうか」
美琴「見てわからない?フォークダンスで男側が足りないから連れてきたんじゃない」
上条「ひめ。私めは初日の大けがで体中のあちこちがバキバキいってダンスどころじゃ
ないんですが」
美琴「常盤台中学の列で踊れるなんて学園都市の男子生徒なら涙で前が見えなくなる状
況よ。しかも常盤台の生徒自らのお誘いなんだから、少しは感謝しなさい」
上条「ひめ。そもそもこの列、男子の方は十分余ってるみたいですが」
美琴「うっさいわね!黙って踊りなさいよ!」
上条「曲に合わせてどさくさ紛れに足踏むな足!痛い痛い痛い痛いってば!」
美琴「アンタが下手くそだからでしょ!」
上条「ううう、不幸だ……。いったい俺が何をした」
美琴「アンタねぇ。……わっ、私がほかの男と、お、踊ってても、いいって言うの?」
上条「??別にいいんじゃねぇの?フォークダンスなんだし」
美琴「あ、あ、アンタは……アンタって奴は……」
上条「ちょ、ちょっと御坂たん手首の関節極めないで今はダンス中でぶべば!?」
美琴「く、黒子!アンタコイツの頭にドロップキックかましてそのまま離脱すんじゃ
ないわよ!ねぇちょっとアンタ大丈夫?起きてよ、後ろから次の人が来ちゃうでしょ
しっかりして目を開けてーー!」
場面転換。
上条「……うう、一瞬三途の川が見えたような……あれ?御坂?俺はここで何を?」
美琴「アンタ、黒子のドロップキックで吹っ飛ばされたのよ。しょうがないから私が
観客席までアンタを担いできたの。アンタ重いから苦労したわ」
上条「……えーと……このアングルは……もしかして私めの頭があなたさまの膝枕で
痛ぇぇぇっ!?み、御坂落ち着け!パチパチ電気いわすなぁ!」
美琴「怪我人は少し寝てなさい!」
上条「ひゃい……」
美琴「黒子はあとでシメとくから。ゴメン……頭、痛む?」
上条「後頭部が痛いのは慣れてるからいいけど……御坂」
美琴「な、なによ……」
上条「ひめの太ももがすべすべしてなかなかきもちいおぼべぴゃやめてよして首閉め
ないでごめんなさい決してやましい気持ちで言ったのでは死ぬ死ぬギブギブ今度こそ
三途の川渡っちゃうーー!?」
美琴「よ、よ、余計な感想はいらないから!」
上条「ひゃ、ひゃ、ひゃい……すんませんでしたぁ……」
美琴「(す、すべすべって…………////)」
ここには書いてないけど黒子が木の陰でハンカチかみしめながら「おのれあの
若ぞぉぉ」とか言って、美琴の膝枕に涙してます。終わり。