とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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小ネタ 進級祝い



「「「「かんぱーい!!」」」」

この状況は絶対におかしい。間違っている。

今日は終業式であり、デルタフォースの進級が決まったということで打ちあげをするのは良いだろう。
高校生の男達が好奇心でちょっとだけお酒を飲む…決して褒められた事ではないがこれくらいなら問題ではない。
問題は一緒に飲んでる相手が女子中学生という事と、空気が完全に合コンになっている事だ。

こうなっている原因は土御門の妹舞夏だ。

舞夏は進級祝いに土御門の部屋で料理を振る舞いパーティーをしようとしてくれた。
さらにモテない我々のためにと女友達を呼んでいてくれたのだ。
「仕方ないから酒は後日にするか」と考えていたらすでに全員のグラスに飲み物は注がれていた。

ただ舞夏が連れてきた女性陣が御坂 美琴と佐天 涙子という知り合いだがジャッジメントである白井 黒子を連れてきてない辺り舞夏が最初から飲む気満々なのには誰も気づいていない。
そして結局やんややんやと盛り上がりパーティー(合コン)が始まってしまったのだ。

「はいはーい!合コンという事で男性諸君に質問で~す!!」
舞夏がつれてきた……たしか佐天さんという子だ。
彼女が勢いよく手を上げて俺ら三人を順番に見ながら言ってきて。

「ぶっちゃけ、好みのタイプは!?」

「おー、さすがみさかの友達だー。合コンというものがわかっているなー。」

「ちょ!佐天さん……」

男性陣への質問なのに何故か美琴が顔を赤くしてこっちをチラチラと見ている気がする。
何だかんだ言っても女子校に通っている中学生、こういう雰囲気に戸惑っているのだろう。

俺ら三人は顔を見合わせ、土御門から言っていった。
「オレはロリが好きだにゃー。まぁ一番は妹なんだがな」

女性陣の空気が一瞬で凍った。

「へ、へ~。青髪さんは?」
佐天さんが急いで話題を変えたが変えた先は地雷原だった。

「ボクあ、義姉義妹義母義娘双子未亡人先輩後輩同級生女教師幼なじみお嬢様金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアセミロングショートヘアボブ縦ロールストレートツインテールポニーテールお下げ三つ編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護婦さんメイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さんロリショタツンデレチアガールスチュワーデスウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス病弱アルビノ電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックスガーターベルト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット水着バカ水着人外幽霊獣耳娘まであらゆる女性が好みなんよ~」

「男性ってみんなこんななんですね……」

「ちょっと!上条さんをこいつらと一緒にしないで下さい!!」

「ほー、じゃあ上条当麻は好みはどんななんだー?」
集まる視線、ただよう緊張←気のせい

「オレはお姉さん的な……お世話をしてくれる人かな?」

なんともいえない空気が漂い
「カミやん……合コンってのはちょっとおかしなこと言ったほうがおもろいんやで?」
ポンッ、肩に手を置いてきた青ピと横でウンウンと首をふってる土御門

「お前らに言われたくないわ!素で言ってドン引きされていただけだろう!」

その後、酒が進みグダグダな空気になっていき、上条の隣にはちゃっかり美琴がいる。

「で?アンタは普段からこうやって中学生に酒飲ませていやらしいことでもしようとしてるの?」

「はぁ?何言ってるんだお前?紳士的な上条さんはそんなことしようと思ったこと一度もありませんよ」
隣に座っていた御坂が上条にいきなり突っかかってきた。酔っているのか赤い顔で上条をにらみながら言っている。
しかし上条としてはその表情が可愛いと内心思い、緩みそうになる頬を必死にこらえてる。

「ふ~ん…本当かしらね?言っとくけど私の友達にちょっかい出さないでね」
御坂そう言いながらグラスを一気に傾けて中の飲み物を飲み干す。

「おいおい、御坂。お前飲んだことないんだろ?あんまり飲むなよ」
と言い、グラスを取り上げるがすでに手遅れっぽく目が据わっている。

「そもそも!なんでアンタは私を御坂って呼ぶの!?」

「……はぁ?」

「妹と紛らわしいじゃない、これからは美琴と呼びなさい!」

「わかったから、とりあえず水を持ってくるから待ってろ。」
立ち上がり水を取ってこようとする上条の手を御坂が引っ張った。
そして、上条を無理矢理座らせるとそのまま腕に絡みつき離さない。

「あの~?御坂さん?」

「アンタはここ!!どっかいっちゃダメ!……エヘヘ」
戸惑う上条、甘える美琴、そんな二人を実は最初から見てた4人。

「え~と……ちょっと離れてもらえませんか?御坂さん?」

「イヤ!それに名前!美琴って呼んで!」
ダメ、って上目遣い見られながら言われて断れる人がいるだろうか?
少なくとも上条さんには無理だった。

「み、み、美琴。そのみんな見てるからそろそろ……」

「イヤ!アンタは……当麻は私が目を離すとすぐフラグ立てちゃうんだもん!私がずっとそばにいるの!」

「ちょっと美琴落ち着け!!そして誰か助けてください!」

そんな二人を横目に周りの4人は
「カミやん……いつの間にか一人に絞ってくれたんやな!?これでフラグの乱立はなくなるでー!」
「カミやんはやっと年下の良さに気づいたんだな。それでこそオレの親友だにゃー。」
「うわー、御坂さんって大胆だなー。やっぱり違うな~」
「んー。これは上条当麻とみさかのためにそろそろお開きにするべきかなー。片付け始めよー、兄貴手伝ってー。」

4人は一言ずつ言い散らかしたものを片付け始めた、そして誰も上条に手を貸すものはいない。
「ちくしょー!不幸だー!!」
もう二度と美琴には酒を飲ませないと心に誓った上条さんでした。


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