とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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小ネタ ちょっと捻ったネタです。 1



病院…。

上条当麻はとある病院のベッドに寝ていた。
たしか、不良に絡まれていたお嬢様学校の娘を助けようとして、
そのお嬢様から水鉄砲のようなもので撃たれたと思ったら、
感電して…。

「起きたかね」医者が俺に呼びかける。
「はい」俺はその医者に返事する。この医者、カエルみたいな顔だな
と思うぐらいには余裕があるみたいだ。

「俺は、確か、不良に絡まれた女の子を助けようとして…。」
「護身用の水スタンガンで撃たれたんだよ。
まあ、殺傷能力はないものだし、あまり、
大した怪我はしていないし、心電図も異常ないから、このまま何もなければ様子見を含めて明後日には退院できると思うよ。」
とカエル顔の医者。

あと、警察の人が、簡単に質問したいらしいけども、
大筋は女の子が説明してて、君は「助けようとして巻き込まれた」
とのことだったので…。大したことにはならないだろう。

「警察官…。」

「まあ、できればお世話にならないに越したことはないな」
とカエル顔の医者がいう。

「御坂美琴…。」

「あぁ、あのお嬢さんの名前か。知り合いか?」
と医者が聞く。

「あのお嬢さんって、不良に絡まれてた短髪のことか?」と俺は返す。

「あぁ、確かそんな名前だったような」と医者。

「いや、全然他人だけども…。なんとなく、頭に引っかかる名前で。
、そういや妙な夢をみましたよ。」

「どんな夢」とカエル顔の医者が聞く。

「その、御坂とやらの、クローン人間がたくさん出てきて超能力者と闘ったりする夢」

「そりゃまたすごい夢を見たね。よっぽど電撃がショックだったんだろう?、あとは、
直近にやったゲームとかの記憶も交じってるかもね。」と医者

「あぁ、なんか、アンチスキルとかいう変な警備隊みたいなのに追い回されたりもしたし、
。俺も右手を使えばあらゆる超能力を防げるわけのわからない能力を持っていたり…。
あとは荒唐無稽な話だよ。自分でもよく説明ができないぐらい。」

淡々とカルテに夢の内容を書き込む医者。
「こういう夢って、やっぱり脳がダメージをうけたとか?」と俺は心配になって聞く。

「まぁ、よくある話さ。混乱した状態で眠ると、頭が記憶を合理化しようとして変な夢を
見る。まあ、トラウマの類が出るかもしれないし、そういう時には、証拠になるから書いておいただけだ」と医者。


「そうか。で、その御坂とやらは…。無事なのか?」

「あぁ、そいつも一応診たけども、特に異常はなかったし、
今、警察で調べられているだろうけども…。刑事さんの話では
たいしたことにならなそうだし、明日、お見舞いに来るそうだ。」

「まあ、面倒ごとは、こりごりだから、お見舞いはいいよ。別に
怒ってもいないし…。」

「で、不良どもは?」と俺がきく。

「そっちも体にはたいしたことはなかったが、まあ、いろいろとやらかしてるみたいだから、しばらく
出てこれないかもな」と医者

「ふーん」


「御坂美琴か…。もう、会うこともないだろう。」医者が出て行ったあと、
俺はつぶやく。ふつうは交差しないだろう路、それがなにかのタイミングで
交差し、そしてまた別れる。
そう思うと、少し楽しいような、少しさみしい気がした。

小ネタ ちょっと捻ったネタです。 2



「おい…。単髪ビリビリ中学生お前、なにやってるんだ?」
と、俺は御坂美琴にといかける。

「なんだっていいじゃない」と御坂

「よくないだろ。自動販売機にけりとかいれるな?」

こうやって、交わるはずのない道は、もう一度交わった。

「いいじゃない。てゆうか、この前はありがとう。あんた、大丈夫だったの?見舞
も謝絶なんて」と御坂

「あぁ、別にたいしたことはないさ、変な夢をみたぐらいで、
何もない。見舞いを断ったのは、こっちも気をつかうし、面倒だからで他意はない。」
と俺は言う。

「何よそれ。あたしが加害者みたいじゃない」

「そんなことはないさ。お前だって、正当防衛だし、俺が勝手に割り込んだだけ」

「ふーん。かっこつけちゃって。ところで、変な夢ってどんな夢みたの?」

「あぁ滅茶苦茶な夢さ。お前が電撃を放つ超能力者で、お前のクローン人間と
イカレタ超能力者が戦ってて、俺の右手はあらゆる超能力を防いでと…。」

「すごい夢ね。」

「そうでもないさ。混乱した状態で意識を失ったりすると、こういうわけのわからない
夢を見るらしい、そういえば、アンチスキルなんていうのも出てきてたし」

「何よアンチスキルって」

「あぁ、最近やってたゲームで出てくる戦闘員だよ。これに追い回され得たりするあたり、
まあ、ゲームだとかなんだかとかの記憶と、突然スタンガンで撃たれた混乱が混ざって
わけのわからない状態になった。少なくとも医者はそういってた。」

「ごめん…。」

「謝ることはないさ。あぁ、お前、御坂美琴っていうんだってな?」

「何で知ってるの?」

「医者から聞いた。あと、夢にも名前が出てきて、名前が一致してたからびっくりしたよ。」

「ふーん」

「そういえばね、私も似たような夢をみたわ。」

「ふーん。」

「私のクローン2万人と、超能力者が闘ったり…。あんたの右手があらゆる超能力を消したり」

「なんだよ、俺が言ったことそのままじゃないか?復唱するなよ」

「ウソなんて言ってないわよ。」

「とってもなー。そんな偶然ありえねーだろう。じゃあ、お前、妹みたいなのがいるだろう」

「白井黒子のこと?っていうか何であんたが…」

「そいつも俺の夢に出てきたんだよ。おかしなことに風紀委員だとかいって警察の真似ごとみたいなことやってたんだぜ。」


「この娘?」

「そう。まぁ、どっかで何かを注意してるのを見たってところだろうけど。」


「テレポテーションが使えて、結標という似たような能力者と闘って、あんたが助けた」


「なんで、お前そんなこと知ってるんだ?ハハン。お前、俺が倒れたとき、寝言を聞いてたか?」

「そんなことするわけないでしょ?」

「お前、本当に学園都市三位の超能力者様だったりしてな。」

「なによ、確かに私はWAIS-R式の知能検査で知能指数130だし、まあ、全国3位の成績だし…って…。
あんたなんで、夢の中のあたしの設定知ってるの…。」

「なんだかよくわかんないな。ちなみに俺は140だが…。」

「あんたって人は夢のなかでも現実でもいちいちムカつくわね。」


「なんだかよくわかんねーけど、おんなじ夢を見るなんて…。
うへぇ気持悪い」

「何よ…。」

「案外、夢の中の世界が本当の世界で、今俺たちが夢をみているとか…。」

「だったら面白いわね。」

「また、どっかであったらよろしくな」

「あぁ。」

END


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