とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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友達ルート? 1



とある帰り道

美琴「最近本当に寒いわね~」

上条「あぁそうだな」

美琴「私は最近ゲコ太ぬいぐるみを抱いて寝てるのよねー、これ結構暖かいのよ?」

上条「ふ~んそうなのか(御坂はゲコ太大好きだったな。幸せそうに抱きながら眠る可愛い美琴たんが目に浮かぶぜ……)」

美琴「アンタはどうなの?」

上条「お、俺か?俺は……まずエアコンは付けないな。ていうか壊れてる」

美琴「まぁアンタ貧乏だから直したいけど直せないってわけね」

上条「……事実なだけに何も言い返せないぜ。まぁそれでストーブとかはないから基本部屋の中は寒いんだよ」

美琴「それで寝るときは大丈夫なの?」

上条「一応毛布とかあるけどやっぱりちょっと冷えるんだよなぁ」

美琴「厚いやつ出せばいいんじゃない?」

上条「無かったしそれに買えるほどの金が無いんですのことよ……はぁ」

美琴「そっか………………………………あのさ?」

上条「ん?なんだ?」


美琴「そ、その……私がアンタんちに行って抱かせてあげようか?も、もちろんア、アンタがよかったら、なんだけど……………」

上条「え?(……………あれ今御坂は何て言った?「抱かせてあげようか?」…………そ、それってつまり肌と肌で
   温め合うっていうそそそそういう感じのあれですか?って…えええええええええええええええええ!!!!!!?????)

美琴「私はア、アンタだったら別に構わないんだけど……あ、でもこういうのって初めてだから………………」

上条「あ!あの!その!み、御坂が良ければいいんじゃないでしょうか!(って何言っちゃってんの俺ェェェェェ!!!!!!!!!
   いや、そりゃいつかはそうなれればいいなぁなんて思ってはおりましたけれども!!!!)

美琴「あ、そう?よかった~。人に私物貸すの初めてなのよね~。それでアンタはゲコ太とピョン子のどっちの抱き枕にする?」

上条「………………………………………………………………………へ?抱き枕?」

美琴「そうよ?アンタんちまで行って抱き枕貸してあげようかって言ってるんだけど…………………あれ?どうしたの?」

上条「いやなんでもないですなんでもないです。あと抱き枕は遠慮しておきますのことよ(ですよねー、そういうオチですよねー。
   いつもの事です。はい。いやいや上条さんは最初から分かっておりましたのことよ?当然じゃないですかー。
   ………………………べ、別にガッカリなんかしてないんだからね!…………グスッ)」

美琴「そ、そっか。(抱き枕にトラウマでもあるのかな?)じゃあアンタの家は本当に寒いままなの?」

上条「いや………………炬燵くらいならあるぞ?」

美琴「こ、炬燵!!??アンタんちにそれあるの!?」

上条「あ、あぁ……あるけどそれがどう……」

美琴「……………………………………」ジーーー ナニカヲキタイスルメ

上条「…………………」

美琴「……………………………………」ジーーーー キラキラ

上条「…………………」

美琴「……………………………………」ジーーーーー キラキラ

上条「…………………………………………」テレ カオヲソラス

上条「…………………その……ウチ、くるか?」

美琴「行く!!!!!!」



上条(これっていわゆる友達ルートってやつに入ったっぽくね?)
  
上条(いやだってあれだぞ?普通に二人で下校したり買い物手伝ってもらったり遊びに行ったり家で料理なんか作ってもらったり。
   こういうのって仲のいい友達とすることだよな?御坂と普通に友情深めちゃってないか?
   いやいやよくよく考えてみればたかが普通の高校生がお嬢様?と友達になれたことの方がすごいんだけどさ。
   うぅ………………………変じゃない、けど……………違う……………違うんだ……………なんで、こうなった…………………
   御坂に告白したい。でも……………………………できない
   今の心地良い関係のままでも告白して壊れるよりはマシだ。なんて怖がってるだけなのは分かってる。けど、やっぱり出来ない。
   これじゃいつまで経っても変わらない。
   あいつの気持ちが分からない
   どうすればいいのか、分からない
   あいつが好きだっていうことは分かるのに………………………………)


美琴(最近は結構仲良くなれたかな?なんて思う。きっと勘違いじゃない。だって本当に楽しそうに笑ってくれるから。
   そんな笑顔をされるとこっちだって楽しくなる。『御坂といると何だか落ち着くんだよなー』とか思ってくれていたら
   さらに嬉しいけど……さすがにそこまでじゃないかな?
   ……………………やっぱりまだ告白なんか出来るわけがない。さすがにアイツの無自覚な言動にも慣れてきた……と思う。
   良い雰囲気かもしれない、なんて思う事もあった。でも相手はあの鈍感なのだ。期待してはいけない。
   それでも少しずつ良くなっていけばいいかなと思っていた。最近までは、ね。
   アイツには好きな人がいるらしい。いや、いる。最近のアイツの様子を見てて確信に至った。あれは恋をしている。
   隠そうとしてるみたいだけど間違いない。だって自分だってしてるんだから。
   その日の夜は布団の中で少し泣きながらこれからどうしようかと考えていた。
   結果、私は普段通りアイツの『仲の良い女友達』でいることに決めた。もちろん諦めた訳ではない、これ重要。
   結局私はアイツの傍にいると楽しいし心地良いのだ。離れることなんて出来るわけがない。
   いつかその気持ちが私に向けばいいな、なんて汚い事を心の底できっと思ってるんだろうけどそんなのは気にしない。
   いつかそのことでアイツが相談をしてくるかもしれない。でもやっぱり私はアイツに幸せになって欲しいから
   力の限り協力するだろう。っていうかフラグ立てまくるアイツの事だから告白でもすれば一発で終わりだろうけど。
   それにしてもこの鈍感馬鹿…………最近は私が勉強に付き合ってあげてるから馬鹿はやめとこうかな?この鈍感が
   ここまで好きになる女の人ってどんな人だろ?羨ましいなぁ。
   まぁとにかく!相談なんかいくらでもしなさいよ?だって…………友達、なんだから)


上条宅

上条「ただいまっと」

美琴「お邪魔しまーすってあれが炬燵!?………………さ、先に暖めとく!!!」

上条「お、おい!?……………まぁいいけどよ」


夕食後

上条「というわけで夕飯は二人で作って食べ終えた訳だが」

美琴「誰に言ってるの?」

上条「……………まぁそんなことより門限は大丈夫なのか?」

美琴「…………正直ずっと炬燵に入っていたいのよね~……ということで今日も泊めてくれない?明日休みだし?」テヲアワセル

上条「……………まぁ、いいんだが………………………大丈夫なのか?」

美琴「うん。実は妹に代わってもらってるのよね」

上条「え……それって……いいのか?」

美琴「大丈夫よ。黒子には私の妹って説明しておいてあるから。やっぱり人との接し方とか学んで欲しいし。
   あっ、あと私の友達の佐天さんや初春さんとも友達なのよ?もちろん黒子もだけど。結構楽しそうにしてたな」

上条「へぇそうなのか……………なんかいいな、そういうの」

美琴「そうね。最近は個性が強く出てきてる妹もたくさん出てきているんですよ?って妹達が言ってたって番外個体が言ってたわ」

上条「まぎらわしいな…………そういえば今更だけど一応男の俺の部屋にそんなに泊まってお前はいいのか?」

美琴「……?なにが?」

上条「いや……だからその………」

美琴「………あ!……つまりアンタが女の子の私を襲っちゃうと?」ニヤニヤ

上条「な!?んなわけねえだろ!!!!」

美琴「冗談よ!私はアンタを信頼してるからさ。ね?」

上条「お、おう……(あれ?もしかして俺、男としてすら見られてないんじゃないか?………はぁ)」



上条「まぁ泊まるのはいいんだが………ん?御坂は何ていう番組を見てるんだ?」

美琴「えっとね………『世界の恐怖映像最強版絶叫度100%ベストオブベスト!』ってやつかな」

上条「……つまり超怖い映像みせますよ的なやつか……………………お前怖いの大丈夫だっけ?」

美琴「な、なな何言ってんのよ!大丈夫に決まってるでしょ!!そ、それに他に面白そうな番組が無かったのよ!」アタフタ

上条「ふ~ん」ニヤニヤ

美琴「うぅ……なによぉ?」

上条「いや別に~?それじゃあ上条さんも見ましょうかね~」コタツハイル


ちなみに現在の状況は上条さんの右側(すぐ隣ではない)に美琴、正面には炬燵を挟んでテレビがあります。
わかりにくいですね。すいません。
    

10分後

上条(ん~、これ思ってたより怖いな)

美琴「………………………」ピタ

上条「…………ど、どうしたんでせう?美琴せんせー?上条さんの右手握ってきたりしてー?」ニヤニヤ

美琴「い、いいじゃない!え、えと……そ、そう!うっかり漏電したら困るのはアンタでしょ!」

上条「まぁ、そうだけどな(素直に怖いと言えばいいのに…………恐る恐る手を握ってくる美琴たん萌え!)」


30分後

上条(前言撤回、これ無茶苦茶怖い。一つ見るごとに鳥肌立つとか………どんだけだよ)

美琴「………………………………………………あ、あのさ」

上条「ん?な、なんだ?」

美琴「そ、その……………………………………………………隣、行ってもいい?」カオアカクシテウワメヅカイ

上条「べ、別に構いませんの事よ?(グハァ!!!なんだこの可愛い生き物は!!!!!!って、うおおおおおおおおおおおお!!
   み、御坂がと、とととと隣に座っただと!?お、落ち着け!上条当麻!こういうときは素数を数えるんだ!!
   1、3510……ニヘラ って『みこと』じゃねーよ!ついでに素数でもねーし!!……………マジで落ち着こうか、俺)」

美琴「……?」



さらに30分後

上条(上条さんは紳士上条さんは紳士上条さんは紳士上条さんは紳士上条さんは紳士上条さんは紳士上条さんは紳士上条さんは)

美琴「あ、あ、う、後ろ、後ろにいるってイヤーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」ウデニダキツク

上条(小さいながら確かに主張してくる胸がぁぁぁぁぁ!!!!!はっ!違う違う上条さんは紳士上条さんは紳士上条さんは紳士
   上条さんは紳士上条さんは紳士上条さんは紳士上条さんは紳士上条さんは紳士上条さんは紳士………)


さらにさらに30分後

上条(フフフ……こう何度も抱き付かれたりしてるとさすがに上条さんも落ち着いて対処出来るようになるんですのことよ。
   それにしてもホントに怖いな、この番組。こういうのってやらせが多いとかよく聞くけど………これは違う!!!!
   なんというか本物っぽいというかそういう雰囲気が漂ってきて本当に怖い。いやマジで)

美琴「あ、あ、か、鏡に写ってる女の子の方が動いてない…………………………うぅ…………」ナミダメデウデニダキツク

上条(おぅふ…………………………………………………いいいやいやど、どどど動揺なんてし、していませんのことよ?
   …………………………………………………ホ、ホントだぞ?)

さらにさらにさらに30分後 番組終了

上条(最後のはヤバかったな…………………………)

美琴「……………………………………………………」ガクガクブルブル

上条「………………………………えっと……俺が先に風呂入ろうか?(多分今入ったら怖いだろうし、鏡とか)」

美琴「うん……いいよ(ありがとね)」



リビング(ベットのある部屋)

美琴「………………………………………………………………………………………………」シーン

美琴(うぅ、でもやっぱり一人になるのも怖いわね)


ガサッ!


美琴「ウニャ!!!???」

美琴(……な、なんだ。窓にビニール袋がぶつかっただけか………………何か変な声出ちゃったわね………)

美琴(…………そういえば窓に顔の陰みたいの映ってたっていうのをやってたな~)

美琴「…………………………………………………………………………………………と、当麻~?」ガクガクブルブル



数十分後

上条「あがりましたのことよ~っと」リビングノドアアケル

美琴「おそい~~~~~!!!!!」ナミダメウワメヅカイデダキツク

上条「ど、どどどうしたんでせう!?美琴さん?(ぐはぁ!!!!いきなりのその三段攻撃はやばいやばいやばいやばい!!!!)」

美琴「一人なのも怖かったのよ!!!!」

上条「え~と……と、ととととりあえずそろそろ風呂に入ればいいんじゃないでしょうか?」

美琴「は、入るけど……そ、その……扉の前にいてね?」ウルウル

上条「あ、ああ分かった!」



洗面所の扉の前(風呂場と洗面所が繋がってるという設定。本編はどうだったかなw)

美琴「ね、ねぇそこにいるよね~?」ヌギヌギ

上条「ああ、い、いいいいるぞ!!??(と、扉の向こうには御坂がは、はだ……だだだだめだだめだ!想像しちゃだめだ!!!!)」

美琴「ん………ありがと」ガチャ

上条「お、おう(入ったかな?)」


ジャーーー ツメタイッ!……カガミミルノコワイナー


上条「………………………………ふぅ~~助かった」トビラノマエニスワリコム


ジャーーーー アァキモチイイナー……ウーン…モウチョットコウムネガネー…… 


上条「………………………………………何も聞こえない何も聞こえない何も聞こえない何も聞こえない何も聞こえない何も聞こえない
   何も聞こえない何も聞こえない何も聞こえない何も聞こえない何も聞こえない何も聞こえない」ミミフサグ



数分後

美琴「ちょっと~?ドア開けたいんだけど~?」

上条「あ、あぁ、いまどく」ヨッコラセ

ガチャ

上条(………髪がまだ若干濡れてる美琴さんも色っぽくて最高ですハイ)

美琴「ありがとね……ってどうしたの?顔赤いわよ?」

上条「い、いやこれはその……ちょっと長く風呂に入ってたからだぞ?うん。(この言い訳の仕方はちょっと苦しいぜ!)」

美琴「そっか。まぁそれよりもう結構遅いしそろそろ寝ない?」

上条「……あぁそうだな」


リビング

美琴「で、私は今日もベットで寝ちゃっていいの?」

上条「もちろんだ。女の子を床で眠らせておいて自分はベットっていうわけにはいかないからな」

美琴「じゃ、じゃあ遠慮なくそうさせてもらうけど………アンタは風呂なんかで寝ないでよね?」ジト

上条「あ、あぁ分かってるって(うぅ、一緒の部屋で寝るというのか……床だけど)」

美琴「泊まらせてもらってる身なのに家主を風呂場で寝かすとか絶対おかしいし!」

上条「よし、それじゃ電気消すぞ」パチッ

美琴「………………………………………………………………………………………………………………」シーン

上条「………………………………………………………………………………………………………………」シーン

美琴「……………………………………………………………………………………………ね、ねぇまだ起きてるよね?」オキアガル

上条「ああ」

美琴「そ、その…………………で、できれば手を繋いでおいてほしいなぁ……なんて」

上条「え、えっと……?(何……だと?)」オキアガル

美琴「さ、さっきの番組を思い出しちゃって怖いのよ!!察しなさいよ!!!」カァァ

上条「…………………なるほど、それならばお安い御用ですのことよ!(まぁそんなもんですよねー………はぁ)」テヲツカム

美琴「ひゃ!……………………………あ、ああありがと……」ヨコニナル

上条(クソッ!このデレは反則だぜ!!!)

上条(…………………………ていうかこれだと俺寝れなくね?…………………し、仕方ないな~御坂が寝るまで待ってやるか~)デレ


数分後

上条(…………………………やっと寝たか。まぁ数分しか経ってないんだろうけど、すごく長く感じたな)

上条(さて、そろそろ手を離して…………………離し…………………………あれ?離れねーぞ?………寝てるのにどんだけ
   強く握ってんだよ…………………………それだけ信頼してるってことなのか?
   ………………………………………………ったく、嬉しいじゃねーかちくしょう)アタマナデル

上条(…………………今は『仲の良い信頼できる友達』かもしれない、けど……いつかは………………まあ……とりあえず今は……)

上条「……………おやすみ、美琴」



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