第三.五話 幸せ時間(「幸せ設計」の美琴視点)
―セブンスミストでのデート翌日 いつもの自販機前―
美琴「あと15分ぐらい…かしら?」
5ヶ月前(6月)から当麻と付き合いだしてからずっと『放課後の待ち合わせ場所』になっている例の自販機前に到着。
さっきメールで今日のHR終了報告が来たから、いつも大体あと15分ぐらいで到着…なんだけど、
さっきメールで今日のHR終了報告が来たから、いつも大体あと15分ぐらいで到着…なんだけど、
美琴(でも、当麻(アイツ)のことだからまた遅れてくるんだろうな…)
いつもの不幸とか、ここ数日は一端覧祭の準備(当麻は客寄せ要員らしいから主に力作業の手伝い)とかで遅れてくるのはいつものことだし、こんな時間にドキドキするだけ損なのよね…
…ってか、客寄せ要員って何よ。
なんでよりによって私の彼氏にほかの女の子とのフラグ立てさせようとしてるのよ当麻のクラスメイト!
なんでよりによって私の彼氏にほかの女の子とのフラグ立てさせようとしてるのよ当麻のクラスメイト!
…という怒りにまかせて自販機蹴って出てきた『ヤシの実サイダー』を飲み干し、空き缶をゴミ箱に入れ、あの日に母から貰ったあの録音データでも聴こうと思ってカバンを開け…ようとしたら
当麻「(抱きっ)みーこーとーたんっ♪」
美琴「ふにゃ!?///」
美琴「ふにゃ!?///」
ふにゃ!? にゃ、にゃに事!? 突然当麻が後ろから抱きついた!?
い、いつのまに? 電磁レーダー使ってにゃかったから気付かにゃかったじゃにゃいのもうっ!
…じゃにゃくて、にゃんにゃのよ突然!?そりゃ嬉しいんだけと驚いたのと恥ずかしいのと、あと後ろからじゃ…ねぇ///
い、いつのまに? 電磁レーダー使ってにゃかったから気付かにゃかったじゃにゃいのもうっ!
…じゃにゃくて、にゃんにゃのよ突然!?そりゃ嬉しいんだけと驚いたのと恥ずかしいのと、あと後ろからじゃ…ねぇ///
美琴「と、当みゃ!? いったいどうしたにょ今日は!? それとそにょ腕を離しにゃさい! あと『たん』言うにゃ///」
いやぁそんな真っ赤な顔+ふにゃりing状態で説得力のない台詞を言われても…(笑)と言いたげな顔をした当麻は
当麻「いや、今日は補習も無いし、一端覧祭の準備も力作業が無いっぽかったんで…」
美琴「そうじゃにゃくて、にゃんでいきにゃり抱きついてきたのか…」
当麻「あぁ、最近寒くなってきた中で待っててくれてた美琴たんをあたためてあげたかったのと、
付き合いだしてからあんまりこういう事してなかったなーって思ったからやってみたかったのと」
美琴「そうじゃにゃくて、にゃんでいきにゃり抱きついてきたのか…」
当麻「あぁ、最近寒くなってきた中で待っててくれてた美琴たんをあたためてあげたかったのと、
付き合いだしてからあんまりこういう事してなかったなーって思ったからやってみたかったのと」
と言って、私の頬に頬寄せてきた…今日の当麻すごく優しくて私嬉しい///じゃにゃくて!(汗
美琴「だから『たん』言うにゃ///……あと、やっぱり離して」
当麻「なんで?」
当麻「なんで?」
まったく、付き合って半年経ってもなんでこう鈍いのよ当麻は。
言うの恥ずかしい事なんだけど、はっきり言わないとやっぱり理解できないみたいね…
言うの恥ずかしい事なんだけど、はっきり言わないとやっぱり理解できないみたいね…
美琴「後ろからだと、私が抱きつき返せないから//////」
当麻「…(しばし考)…あー」
当麻「…(しばし考)…あー」
まったく、女の子にこんな恥ずかしい台詞言わせるだなんて…
けど、ちゃんと言ったらやっぱり実行してくれる。本当に良い彼氏だなー当麻は///
いったん離れ、私の隣に座り、再び私をぎゅっと抱きしめてくれた。
けど、ちゃんと言ったらやっぱり実行してくれる。本当に良い彼氏だなー当麻は///
いったん離れ、私の隣に座り、再び私をぎゅっと抱きしめてくれた。
美琴「えへ///」(ぎゅっ)
その愛と優しさと当麻の感触を堪能すべく、私もぎゅっと抱きつき返した。
『ガサッ』
…え? 何? 後ろに誰かいるの!? ここあんまり人来ないハズなのに!?
美琴「ふにゃ!?」
…あれ? 振り返って見たけど、誰もいない…?
当麻「ん? どうしたんだ? 美琴」
美琴「……後ろに誰か居たような気がしたんだけど…気のせいだったみたい」
美琴「……後ろに誰か居たような気がしたんだけど…気のせいだったみたい」
この後、『見れば見るほど可愛いなー美琴は』『だって大好きな当麻がすごく優しくしてくれるんだもん』
『それは大好きな美琴たんがいつにも増して可愛いから』『えへへ/// でも『たん』は言うな』
と、いつも以上に嬉しいトークをしていたら、
『それは大好きな美琴たんがいつにも増して可愛いから』『えへへ/// でも『たん』は言うな』
と、いつも以上に嬉しいトークをしていたら、
警備A「あのー…もしもし? そこのお二人さん?」
当麻「え? あー警備員の方ですか」
美琴「何か事件でも?」
美琴「何か事件でも?」
警備A「いえ、既に最終下校時刻を経過していますので、早めに帰宅するようにと…」
当麻&美琴「「あー、ありがとうございます」」(ハモリ)
もうこんな時間か…もっとこの嬉しい時間を堪能したかったけどしょうがないか。
警備員の人が何やらげんなりした顔してたのは…疲れてるのかしら?
警備員の人が何やらげんなりした顔してたのは…疲れてるのかしら?
そんな訳で、昨日と同様に当麻に寮まで送ってもらった後、部屋の鍵をあけたら…
黒子「お゛ね゛ぇ゛さ゛ま゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛」
と涙声で叫びつつ枕に顔ドラムしてる黒子を発見。何があったのよもう…
黒子「わたくしというものがありながら、あの類人猿とぉぉぉお」(顔ドラム継続中)
あちゃー、さっき自販機前で後ろにいたのは黒子か…明日は要警戒ね、これは。
その後、珍しく夕方の仕事に遅刻ギリギリの時間に来た土御門に何があったのか聞いたんだけど
『んー? ちょっと掃除ロボ捕まえるのに手間取っただけだぞー?』
と言われ……たけど、何か訳ありっぽい顔してる…何だろう。まぁ追及しても簡単には情報漏らさないのよねー土御門は。
『んー? ちょっと掃除ロボ捕まえるのに手間取っただけだぞー?』
と言われ……たけど、何か訳ありっぽい顔してる…何だろう。まぁ追及しても簡単には情報漏らさないのよねー土御門は。
あんまり気にしないで、早く寝よう。明日の朝は早く動かないと…
―翌朝 通学路内某所―
黒子『この類人猿がぁ~!』
…やーっぱり、こうなるだろうと思った。だからとりあえず、電撃で足止めしておいた。
これによって黒子が焦げた事は…まぁ黒子の自業自得なんだし、放っておこう。遅刻も同じく。
これによって黒子が焦げた事は…まぁ黒子の自業自得なんだし、放っておこう。遅刻も同じく。
美琴「それにしても、今日の当麻はやけに鞄を大事そうに死守していたわね…何が入っていたのかしら?」