とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part08

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匿名ユーザー

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<エピローグ  『私』と「わたし」の幸せ>



   私は、彼等二人に何か、時代を超えて自分達と似ているところがあると思うのです。



   だからこんな形でしか、彼等二人の本当の愛を、確かめることができなかったのでしょう。



   幻想を殺して取り戻せる記憶など、所詮『夢』でしかないのです。     



   それを乗り越えていく過程…。



   ――若い頃の私達に似てますよね?



   結局、彼等に「答え」なんて見つけられませんでしたが…


   ………
   ……
   …



   『なぜこんなことまでして、お前は結論を出せないんだ?』




   …あら、それを他でもない、あなたが仰いますか? 



   …
   ……
   ………


   確かに『私』の記憶の中で、彼等と共に過ごした日々は、単なる幻想にすぎないのかもしれません。



   あなたと共に、夢見ていた日々の思い出が、私には眩しすぎたからでしょう。   



   しかし彼等二人が、手と手で紡いでいく物語は、……これから始まるのですよ?



   例えいつでも、彼等二人を見ていたとしても、彼等の一挙一投足を忘れない能力を持っていたとしても、



   彼等やその仲間達、家族と共に、ずっと一緒にいたとしても、





   ……その一生は語り尽くせない程の、――――笑顔と希望に満ちている。




   そういうところが『私』にとって、彼等二人の未来に「答え」を見出せない、最大の要因なのでしょうね。




   ――――――パタン。



         ・
         ・
         ・




   あら、…何かお忘れ物ですか?




   おやおやいけませんね、大事な家族を部屋に置いてきてしまうなんて…




   ほら、彼等が帰ってきましたよ。 皆で迎えてあげましょう。




   急いで急いで、でも転ばないように気を付けて。




   ―――『神』が愛する二人を引き離すことなど、ありはしない。




   ずっと言いたかった言葉があるのでしょう? 最終確認です。…覚えていますね?




   ―――なぜなら、…神様だって恋をするのだ。




   「「ただいま、インデックス!」」




   ―――そして、「ここ」にいるのは確かに、




   「おかえり、みこと!とうま!」   




   ―――私達の、可愛らしい娘なのだから…










    == HAPPY END ==







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