とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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小ネタ 大覇星祭、閉会式直後。



上条「ぐあ……。ま、負けた。初日の結果で予想はできてたけどやっぱり負けた……」
美琴「ふ、ふん。私が予告したとおりだったわね。何だかんだ言って泣き見てんのアンタじゃない。せいぜい我が身を呪って反省すれば?」
上条「あーあ、せめて初日の怪我がなけりゃなあ。……不幸だ」
美琴「今更泣きついたって無駄だかんね。ちゃんと罰ゲームはやるから首を洗って待ってなさい」
上条「わかってるよ……好きにしてくれ」
美琴「…………」
上条「あ、おい? 俺のハチマキ取んなよ!? それはまた来年……」
美琴「どうせ来年まで使わないんでしょ? アンタのクラスが白組って決まったわけでもないし、来年まで預かっててあげる。来年私のクラスが白組だったらこれ使わせてもらうわよ」
上条「だったらそんな汗臭いハチマキなんか止めて新しいの買えば良いだろ?」
美琴「ああここに油性ペンあるからついでに名前書いといて。アンタから預かった物って忘れると困るから」
上条「聞けよ! ……ったく。まあ良いか、名前を書くくらいなら。ほれ、『上条当麻』ってな」
美琴「……ありがと」
上条「それは俺のハチマキだし、お礼を言われるような事は何もしちゃいねーよ」
美琴「う、うん。そうよね。そう言えばこのハチマキってさ、アンタが棒倒しの時着けてた奴でしょ?」
上条「そうだけど。それが?」
美琴「あの乱戦を勝ち抜いたのなら勝利の御利益あるかもね。……ふふっ」
上条「あん? それでもお前達常盤台中学との直接対決には負けたんだぞ?」
美琴「それでもいい。……来年まで預かっておくから、忘れんじゃないわよ?」
上条「だったらお前のその赤のハチマキよこせ。来年まで俺が預かっておくから」
美琴「…………え?」
上条「ほれ、ついでにお前もハチマキに名前書いとけ。返し忘れたら困る」
美琴「う、うん。…………はい、書けた」
上条「よし。んじゃこれでハチマキトレードな。来年俺が赤組だったらこのハチマキを使わせてもらうから」
美琴「えっと……それ私の名前が入ってるけど、良いの?」
上条「良いも何も、お前だって俺の名前入りハチマキ持ってるじゃねーか。それと同じだろ? 無くすなよ?」
美琴「うん。アンタも無くさないでよね。それ大事なハチマキなんだから」
上条「それじゃ、今日は今年の互いの健闘を称えて」
美琴「来年の互いの健闘を誓って」
二人「ファイト!」

 ちなみに、翌年上条さんには『必勝』の綺麗な刺繍が施されたハチマキが渡されます。



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