とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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kinsho_second

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だれでも歓迎! 編集
ところかわって宿泊予定の部屋へ到着。


上条「へぇ…結構いい部屋じゃねーか。」
美琴「そ、そうね。(こ、ここで今夜あいつと朝まで…)」
上条「御坂、顔赤いけど大丈夫か?せっかく旅行きて風邪ひいちゃつまんねーぞ?」


 美琴の顔を赤らめる原因に気づくことなく、美琴の額に手をあて体温を確かめる上条。


上条「んー。ちょっと体温が高い気もするけど…」
美琴「だ、大丈夫よ!ちょっと色々騒いで疲れただけよ!」


打ち止め「うー。なんかすっかり忘れられてる気がするってミサカはミサカは頑張って自己主張してみたり!おーい!」


 ピョンピョン跳ねながら一所懸命に自己主張をするも虚しく部屋を占拠する上条と美琴の桃色空間から、完全に閉め出された打ち止めであった。
一方(うぜェ・・・・・)同様に蚊帳の外状態の学園都市最強のレベル5
打ち止め「う~、パパとママがラブラブで構ってくれない、とミサカはミサカは悲しんでみたり」
美琴「ちょ、ち、違うわよ! そ、そんなラブラブって・・・」
上条「あのー、そのパパママは、いいかげんやめてもらえませんでせうか?」
パパ、ママと呼ばれることには激しく反応する二人であった。打ち止め「ダメー! とミサカはミサカは力いっぱい拒否してみたり!」


上条「何故でせう?」
打ち止め「その呼び方が一番しっくりきたから、とミサカはミサカは素直な感想を述べてみたり」
上条「し、しっくりって・・・」
打ち止め「いいじゃないかー! とミサカはミサカは二人のことをパパ、ママと呼びたいんだー! と力強く訴えてみたり」
上条「はあー、わかったわかった。好きにしてくれ・・・」
結局折れる上条さんだった。
美琴「ま、まあ、私も別に構わないわよ。(///)」
何かちょっぴり嬉しそうな美琴さんだった。
一方(とンだ茶番だなァ。)
「おい、一方通行、お前何やってんだよ。打ち止めの保護者だろ?そんなところですねてねーで、こっちこいよ」


くっ、と呆然としてる一方通行の手からコーヒーを奪い取り、引っ張る当麻。打ち止めがはねて喜んでいる。
青髪ピアス「なんやー! このほのぼの空間はー!」
土御門「カミやんにこんな癒し系の空気は似合わないにゃー! こんな幻想ブチ壊してやるにゃー!」
電撃から復活した青髪ピアス&土御門が襲撃してきた。
土御門「いくぜい、青髪! 嫉妬と妬みのツープラトンにゃー!」
そして………15秒後。
上条「……あー、美琴さん?」
美琴「大丈夫よ、ちゃんと加減しといたから。」


土御門「さ、流石レベル5、瞬殺にゃー……グフッ」
青ピ「だ、だからこれはカミやんのポジション……ガクッ」
あっという間に黒焦げにされました。
上条さんたちの部屋の外で、中の様子を伺う人影が。
黒子「ああ、お姉様。なぜこのようなことに・・・」
初春「(あ、あの人はやっぱりあの時の!? まさかこんなところでまた逢えるなんて・・・!)」
黒子「初春? 聞いてますの?」
初春「は、はい!? な、な、な、なんですか!?」
黒子「? どうかなさいましたの?」
佐天「うーいはるーん♪ 何やってんのー? あ、白井さんも何してんです?」
盛大に初春のスカートをめくりながら大声で佐天登場。
初春「!? ? …ッ!!」
 初春慌てる。バランスを崩す。ドアに頭をぶつける。
白井「まるで私がオマケのような言いぐさですのね、佐天さん。初春は……本当に何をやってますの?」
 真っ赤になったまま、いい音を立てた頭を抱える初春。それを見おろす白井。そしてケタケタ笑う佐天。
その頃室内では。
上条「えーっと、集合時間までまだ時間があるようですけれど、これからどういたしませうか?」
打ち止め「温泉入りたいーっ、ってミサカはミサカは初めての温泉にちょっと興奮気味に言ってみたり」
上条「温泉・・・もう入っちゃってもいいのか? 入浴時間とか決まってんじゃないのか?」
美琴「まあ、人数が人数だから、自由に入っていいとは思えないわね」
上条「じゃあ温泉はまだ駄目ということで」
打ち止め「ぶーぶー、ってミサカはミサカは不満たらたらにブーイングしてみたり」
一方通行「うるせェンだよクソガキ! 黙ってテレビでも見てろ!」
上条「あー、そうですね。もめ事は勘弁ですから、大人しくテレビでも見ましょう」
ピッ!
画面にはいきなりAVチャンネルが映し出される。
一瞬固まる、上条一家+1。
美琴「あんたはってヤツはっ…!」
上条「えっ!? ちょ、ちょっと待ってください、御坂さん! これは私が悪いのでしょうか!? ただ普通にテレビ付けただけなんですけど!? 付けていきなりあんなものが映し出されたのは、どう考えても上条さんに責任があるとは思えないのですが! っていうか、学生の泊まる部屋にあんなものが映るよう設定してた旅館の人が悪いのではないですかね!?」
ちなみに今はチャンネル変えられて、打ち止めがカナミンを観ている。
打ち「わーい、行けーーーっカナミーン!!!ってミサカはミサカはさけんでみたりっ!」
一方「女風呂の時間だってよ。さっさと行けクソガキ」
打ち止め「カァーナァーミィーンー! ってミサカはミサカは言葉にならない魂の抗議をしてみる!」
超電磁砲「の、覗いたりとかするんじゃないわよバカ!」
上条「ミサカサンそんなこと言ってる場合じゃ……ってちっちゃいミサカ妹!襖を蹴るなぁ!」


同時刻。やつらが動き出した。
やつら、そう『男子のぞき軍団』が。


青髪ピアス「(女子が風呂へ移動を開始したでー!)」
土御門「(それじゃあ、我らも早速行動開始するにゃー!)」
男子生徒一同「(おーっ!!!)」
覗く気満々な男子たちを率いるのはやはりこの二人。
一方通行「悪ィが、こっから先は一方通行だ」
馬鹿共を止めるため最強が全開モードで立ちふさがる。
「誰だか知らんが、そういうことなら僕も手伝おう。
 あの子もいるんだ、ここは通らせないよ―――魔女狩りの王!!」
青髪「ええいここはたてをつかうんやっ!」


上条「いやまて私上条当麻はちょ、のぞきはいけないことだとおもうんですがっ!お願いだからおれ盾ちがうからっ!」


土御門「なにいってるにゃー?お前の右手は何のためにあるんだぜい?」
上条「少なくともこういう事態のためにはねえよっ!あーもーっ!不幸だーっ!」
一方通行「なンか知らねェが、コイツらはここで止めるぞ。・・・・チッ、オマエが相手ならコイツの出番だな」
ステイルを仲間と見做し、そして上条が前に出ると能力の代わりに拳銃を抜いて口で銜えてスライド。籠めたのは訓練用のゴム弾だがアタルとイタイ。それを躊躇なくレベル0の少年に向けて撃つ。撃つ。撃つ。
上条「ぎゃー! 危ない! 危ないですよ! 一方通行さん! やめてください!」
そんな上条さんの願いが届くはずもなく、一方通行は撃つ。撃って撃って撃ちまくる。
しかし、その時…


ジリリリリリリリリリリリリィ!!!


火災報知器のベルが鳴り響く。
青髪ピアス「何事やー?」
土御門「あっちの神父(ステイル)の出した炎に、火災報知器が反応したみたいにゃーっ」
小萌「もー、一体何の騒ぎですか!?」
黄泉川「あっちの方から聞こえるじゃん」


騒ぎを聞きつけた教師二人の声がこちらに近づいてくる。


土御門「やばいにゃー! 先生たちがこっちに来るにゃー!」
青髪ピアス「くっ! ここはいったんバラけるでー!」
覗き男子たちは散開し、あくまでも覗きの実行を図る。
一方通行「チッ、妙な時だけ運のいいヤロウだな」
そう言って、自分は宛がわれた部屋へと戻る。流石に懲りたはすだ。そう思いたい。
上条「……また病院いきかもな……だれか治せる系の能力者……っと効かねえんだっけか」
小萌「わわっ、上条ちゃんが大変なことになってるですよーっ!?」


ゴム弾は肋骨が折れるかもしれないということでアンニュイになっている当麻。
ちなみに他のやつらは全員逃げた。


黄泉川「…………。この弾、一方通行がもってたやつじゃん!!!」
上条「……カミジョーさんとしてはもうぼろぼろで立てない状態です……」
吹寄「そこで何をやっているの上条当麻っ!?」
白雪「あれえ、上条君だぁ……」
茜川「……何やってるの?」


ぞろぞろでてきた女子。(当麻のクラスメイトのみのようだ)
土御門「……にゃー。何かまたカミヤンのフラグが増えてるにゃーっ!!」ジャキッ!(銃を構える音、中身は衝槍弾頭)
初春「えーっと、そこの金髪サングラスの人、少しいいでしょうか?」
偶然にも銃を構えた土御門を発見した初春。
初春「風紀委員(ジャッジメント)ですけど、何してるんですか?」
土御門「(しまったにゃー!)」


無言で一気に逃げる土御門。


初春「こちら初春です! 先ほどの騒ぎの関係者と思われる怪しい人物を発見。現在旅館内逃走中。至急応援をお願いします!」


携帯を取り出し、他の風紀委員に応援を要請する初春。
黒子「(せっかくこれからお姉様と温泉というこの時に事件なんてー!)」
黒子のもとにも当然報告は届いていた。
美琴「黒子? どうかしたの? さっき向こうが騒がしいみたいだったけど、何か事件?」


打ち止めに手を引かれながら先を進んでいた美琴が、立ち止まった黒子の方に振り返る。


その頃懲りるという事を知らぬ『覗き軍団』は……、
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