とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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小ネタ 砂糖よりも甘い空間




学園都市最強の超能力者、一方通行は番外固体とともにカフェでコーヒーを飲んでいた。
黄泉川に夕飯の材料の買い出しを頼まれたのだ。
なぜ番外固体がいるのか。どうやらまたミサカネットワークの負の感情とかいうもののせいらしい。
夕飯まで十分時間があるのでこうして寄り道をしているわけだが。

(甘ェハワイで飲ンだのより甘ェ今すぐにでも吐きだしてェ)

別に番外固体が砂糖を大量に入れたわけではない。
番外固体がミルクを入れたわけでもない。
番外固体がタピオカをどばどば入れたわけでもない。

ならばなぜこんなに甘いのか。
原因は彼の目の前のこいつらだ。

「はい。当麻あ~ん」
「あ~ん」
「美味しい?」
「美琴がくれるものならなんでも美味しいよ」
「もう、当麻ったら」

何なんだこのバッカップルは。
カフェで休憩していたらデート中の2人に遭遇、そのまま相席されたのだ。
正直さっさと出ていってほしい。
何事もなく時間が過ぎて欲しい。
だがこんな状況で番外固体が黙っているわけがない。

「そんなにラブラブだともしかしてもうヤっちゃってたりするのかなー?」
上条の指輪をみて番外固体はさらに喋る。
「どうやら指輪を渡せたみたいだしニヤニヤそんなにラブラブだしニマニマもしかしたら子供もできてたりホクホク」
今までだったら顔を真っ赤にするであろうがこの2人にはもう通用しない。
「そ、そんな子供とかども当麻がいいんだったら私は今すぐにでもそんまま結婚とかきゃー!」
「おいおい美琴。結婚も子供も美琴が20歳になってからだろ?」
「そうだったわな。ごめん浮かれてた」
さすがの番外固体も2人の甘い空間に引いている。
しょうがない、助け舟でも出してやるか。
「おい番外個体帰ンぞ。あンまり遅いと黄泉川にどやされる」
「そ、そうだね。じゃ、じゃーねーお2人さーん。お幸せにー」
なんとかいつもの調子に戻そうとする番外固体だがどこかぎこちない。
「じゃーねー二人共」
「おう、またな」
これ以上バカップルといられない一方通行と番外固体はカフェから去っていく。
(ちっ、口ン中が甘ったるい。帰りに缶コーヒー買ってくか)
そうしている間にもバカップルはいちゃいちゃするだけだった。








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