とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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想い 7




今日で上条は退院する。
美琴は病院の入口の前にいた。
上条が出てきて何を言おうかと美琴は考えていた。
退院おめでとうと、祝ってやればいいのか。
それとも何か気の利いたことを言おうか。
けれどもそれはなんなのだろうか。
無理してもいい言葉など浮かばない。
そうこうしているうちに上条が出てきた。
まだ包帯が取れていないが、充分動けるほどには回復していた。
それを見たら自然と笑顔がこぼれた。
これでデートに誘えると、
彼に料理を振る舞えると。
これからは、彼氏彼女の幸せを味わえると、
上条に幸せを与えることができると。
「ただいま、美琴」
それを聞いた瞬間、肩の力が抜けた。
無理しなくていいんだと、
今の私が言えることを言えばいいんだと理解した。
それはとても簡単な言葉だった。
けれどもそれは美琴にとっても、上条にとっても、最高の言葉だった。

「おかえり。当麻」







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