VR奮闘記 1
がやって来る……トラウマになりそうなイベントだな」
美琴「運営はナニ考えてんだか、変なイベントが多すぎるのよ、バトルフィールドでは天使襲来とかやってたらしいし」
上条「それは聞いたことある、確か大量の天使が襲って来るのを撃退するイベントだったとか、幸か不幸か上条さんはそんなサプライズイベントに行合わねーけど」
美琴「アンタもわかったところで、これで失礼するわ」
上条「まあ待てよ、それで御坂の今日のその衣装は、やっぱりイベントの強制なんだな?どんなイベントだよ御坂?」
美琴「うっ、その、仮装でバトル」
上条「わざわざ仮装でバトル?そういや格闘トーナメントがあるとかなんとかスケジュールにあったな。仮装とは書いてなかったから御坂だけその条件?」
美琴「そうみたいね」
上条「仮装つーと、なんの仮装なんだ?」
美琴「『不思議の国のアリス』のアリスらしいけど、はあ」
上条「アリス?それにしてはスカートが短いんでねーの?」
美琴「それは言わないで!」
上条「格闘トーナメントだから、動き易くするため」
美琴「言うなっちゅうの!えっ、あああ遅かったか……」
上条「でもアレ、タッグマッチじゃなかったか?」
美琴「は~、そうよ、知り合いと組んでのタッグマッチ」
上条「なら相方がいなければ参加しないで済むんだろ?」
美琴「もう遅いわ」
上条「嫌そうにしてんのに、もう申し込み済ませちまってたのかよ?」
美琴「違うわ、強制って言ったでしょ、アンタ自分のを確認してみなさい」
上条「えっ、えーとこれだろ、はあっ!?おいおいおいおいおい、自分から申し込みしたことも承諾したこともねえのに何で参加する事になってるんだよ、俺が!?」
美琴「だから強制参加」
上条「ちょ、ちょっと待て俺が強制参加!?」
美琴「私が知り合いとね、一定時間一緒にいるとその人と強制的にタッグを組むようになってるの、うん、サプライズイベント初参加おめでとう」
上条「計ったな!!」
美琴「人聞きの悪いこと言わないでよ!声かけてきたのはアンタの方じゃない!私は参加したくなくて、知り合いに会うのを避けてたのよ!!」
上条「そ、それはそうでも最初に言ってくれたら良かったじゃねーかよ!解除する方法はないのか、これ?」
美琴「無理、逃げまわっても時間がくれば強制転移のうえにログアウトもさせてくれないわ」
上条「ログアウトもさせてくれない?げっ、ログアウトの欄が消えてやがる、なんてSAO……不幸だ」
美琴「私こそよ、こんな格好で」
上条「可愛い服で戦うのが嫌なのか?」
美琴「か、可愛い???」
上条「服がな」
美琴「…………ふっ、そういうヤツよアンタは。べ、別に服が可愛いのは問題じゃないのよ」
上条「なら、そのスカートが短いのが、でも常盤台の制服と一緒ぐらいだろ」
美琴「一緒じゃない!」
上条「見た目には違いがあるように見えねえけど?」
美琴「違うの!」
上条「どこが違うんだよ?」
美琴「無いの!」
上条「無いって……まさか、短パン?」
美琴「ぐぐぐぐぐっぐぐぐぬぬぬぬ」
上条「そっか、履いてないのか、短パン……」
美琴「ナニ、感慨深く言ってんじゃー!!」
上条「おこんなよ御坂」
美琴「デリカシーが無いのかアンタには!」
上条「心配すんな御坂、任せろ」
美琴「何が任せろよ!衆人環視のもとパンチラ晒せっちゅうのか!うううううううううっうわあーん」
上条「だから大丈夫だ、俺が御坂のパンチラを晒させたりはさせねー!」
美琴「え」
上条「俺が守る」
美琴「え」
上条「ここが仮想空間だからって運営の思惑通りにしていいって法は無いんだ」
美琴「え」
上条「そんなのくそくらえだ!それがパンチラを晒す運命、神のごとき運営の意図だとしても立ち向かわなきゃな!」
美琴「え」
上条「俺は御坂の世界を守るってあの魔術師に約束したんだ、こんな人が作った世界で御坂のパンチラをいいようにされてたまるかってんだ!」
美琴「え」
上条「待ってたんだろ?俺たちが俺たちでいられる世界を、パンチラを晒さないで済む世界を!さあ始めようぜ、運営の意図を挫いて俺と御坂の平和を取り戻すんだ」
美琴「パンチラ、パンチラって、それを平和を取り戻すってそんな大層なもんじゃ」
上条「HAPPY ENDを目指そうぜ御坂」
美琴「HAPPY ENDって格ゲーでどうやればなるのよううううううううううううううう!!!!!?」