とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part45

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集



うえでぃんぐ


第12学区のとある教会。
わざと魔術的記号が外されたそこに、近くのファミレスで昼食を終えた一同が揃った。
一同とは、真剣な表情の一方通行、打ち止め、番外個体、芳川、やる気のない上条、美琴、10032号、好奇心旺盛なインデックスである。

「いい、愛穂が『結婚しましょう』と言われたのは昨日の事」

今から最終決戦に挑むかのような黄泉川家の横で、上条達は浮かない表情だ。

なんでオレ達ついてきたの?

「まだ、あの書類に著名するまでは時間があるはず。反対、応援、どちらにするにせよ情報が足りないわ」

神妙にうなずく残りの黄泉川家。

なんでオレ達ついてきたのでせう?

「そのために、私たちはここに立っている。愛穂を見つけたら、全員に連絡すること!! 解散!!」

思い思いに散る黄泉川家。

なんでオレ達はついてきたのか!!?

「あー、トイレいってくる。インデックス頼む」

「あいよー」


上条が離れる。
残ったのは美琴と妹とインデックス。
そこで、以前から考えていたことをお願いしてみた。

「ねぇ、インデックスを抱っこしてみてくれない?」

「別に構いませんよ、とミサカは実はずっと抱っこしたかったという願望を隠し、ウキウキ了承します」

隠せてないって。と、いいながら美琴はインデックスを渡す。
さらに、

「ちょっとごめんよー」

と、いいながら、妹のゴーグルを拝借する。
そのまま気分で頭に着けてみた。
インデックスは終始キョトンとしていた。
ママが2人いて混乱しているのかもしれない。
美琴は2人を見る。

(まぁ、やっぱり親子には見えないよねぇ)

無理なのはわかっている。
でも、この子を抱いている自分が、この子の母に見えないのが、少し、悔しかった。


一方通行は黄泉川を発見。
彼女はレストランスペースで男性と話していた。
どでかい植木の裏に隠れ、
携帯を取り出す。
しかし、そこで彼の動きが止まった。

(……アイツ……)

あんな顔、できたのか?

いつもと違う、女性らしい和やかな服装。
靴はあれほど嫌っていたヒール。
髪もまとめていない。
うっすら化粧もしている。
いつもの豪快な笑みはなく、風で草木が揺れるような笑み。

いつもの黄泉川とは全く違う。
しかし、幸せそうな女性がそこにいた。

(……オレが行動するのは……)

アイツにとっては幸福なのか?


美琴がちょっと落ち込んでいた時、上条はトイレから出てきた。
そして、ふむ、と一息ついた上条は、
てくてく歩み寄って ビシッ と美琴にチョップする。

「いった!!」

ゴーグルが妹に返された。

「悪ぃな御坂妹。うちのジャイアン女子バージョンが無理やり取ったんだろ?」

「なにおう!!?」

「そ、そうなんです、とミサカはここぞとばかりにお姉さまを落としにかかります」

「おいコラ!!」

「あんまり妹をいじめちゃだめだろ」

「……じゃあ、アンタが代わりに痛い目みる? スネ夫」

「髪の毛しか見てませんよね!! どちらかというとのび太ですよ!!」

「いばるな!!……ん?」

2人の近くに見知らぬおばさんが立っていた。

「さぁさぁ、お待たせしました。準備できましたよ。では行きましょう」

「「へ?」」

次の瞬間、妹とインデックスの前から2人は消えていた。

流石上条と美琴、トラブルに合うプロである。










ウィキ募集バナー