うえでぃんぐ
第12学区のとある教会。
わざと魔術的記号が外されたそこに、近くのファミレスで昼食を終えた一同が揃った。
一同とは、真剣な表情の一方通行、打ち止め、番外個体、芳川、やる気のない上条、美琴、10032号、好奇心旺盛なインデックスである。
わざと魔術的記号が外されたそこに、近くのファミレスで昼食を終えた一同が揃った。
一同とは、真剣な表情の一方通行、打ち止め、番外個体、芳川、やる気のない上条、美琴、10032号、好奇心旺盛なインデックスである。
「いい、愛穂が『結婚しましょう』と言われたのは昨日の事」
今から最終決戦に挑むかのような黄泉川家の横で、上条達は浮かない表情だ。
なんでオレ達ついてきたの?
「まだ、あの書類に著名するまでは時間があるはず。反対、応援、どちらにするにせよ情報が足りないわ」
神妙にうなずく残りの黄泉川家。
なんでオレ達ついてきたのでせう?
「そのために、私たちはここに立っている。愛穂を見つけたら、全員に連絡すること!! 解散!!」
思い思いに散る黄泉川家。
なんでオレ達はついてきたのか!!?
「あー、トイレいってくる。インデックス頼む」
「あいよー」
上条が離れる。
残ったのは美琴と妹とインデックス。
そこで、以前から考えていたことをお願いしてみた。
残ったのは美琴と妹とインデックス。
そこで、以前から考えていたことをお願いしてみた。
「ねぇ、インデックスを抱っこしてみてくれない?」
「別に構いませんよ、とミサカは実はずっと抱っこしたかったという願望を隠し、ウキウキ了承します」
隠せてないって。と、いいながら美琴はインデックスを渡す。
さらに、
さらに、
「ちょっとごめんよー」
と、いいながら、妹のゴーグルを拝借する。
そのまま気分で頭に着けてみた。
インデックスは終始キョトンとしていた。
ママが2人いて混乱しているのかもしれない。
美琴は2人を見る。
そのまま気分で頭に着けてみた。
インデックスは終始キョトンとしていた。
ママが2人いて混乱しているのかもしれない。
美琴は2人を見る。
(まぁ、やっぱり親子には見えないよねぇ)
無理なのはわかっている。
でも、この子を抱いている自分が、この子の母に見えないのが、少し、悔しかった。
でも、この子を抱いている自分が、この子の母に見えないのが、少し、悔しかった。
一方通行は黄泉川を発見。
彼女はレストランスペースで男性と話していた。
どでかい植木の裏に隠れ、
携帯を取り出す。
しかし、そこで彼の動きが止まった。
彼女はレストランスペースで男性と話していた。
どでかい植木の裏に隠れ、
携帯を取り出す。
しかし、そこで彼の動きが止まった。
(……アイツ……)
あんな顔、できたのか?
いつもと違う、女性らしい和やかな服装。
靴はあれほど嫌っていたヒール。
髪もまとめていない。
うっすら化粧もしている。
いつもの豪快な笑みはなく、風で草木が揺れるような笑み。
靴はあれほど嫌っていたヒール。
髪もまとめていない。
うっすら化粧もしている。
いつもの豪快な笑みはなく、風で草木が揺れるような笑み。
いつもの黄泉川とは全く違う。
しかし、幸せそうな女性がそこにいた。
しかし、幸せそうな女性がそこにいた。
(……オレが行動するのは……)
アイツにとっては幸福なのか?
美琴がちょっと落ち込んでいた時、上条はトイレから出てきた。
そして、ふむ、と一息ついた上条は、
てくてく歩み寄って ビシッ と美琴にチョップする。
そして、ふむ、と一息ついた上条は、
てくてく歩み寄って ビシッ と美琴にチョップする。
「いった!!」
ゴーグルが妹に返された。
「悪ぃな御坂妹。うちのジャイアン女子バージョンが無理やり取ったんだろ?」
「なにおう!!?」
「そ、そうなんです、とミサカはここぞとばかりにお姉さまを落としにかかります」
「おいコラ!!」
「あんまり妹をいじめちゃだめだろ」
「……じゃあ、アンタが代わりに痛い目みる? スネ夫」
「髪の毛しか見てませんよね!! どちらかというとのび太ですよ!!」
「いばるな!!……ん?」
2人の近くに見知らぬおばさんが立っていた。
「さぁさぁ、お待たせしました。準備できましたよ。では行きましょう」
「「へ?」」
次の瞬間、妹とインデックスの前から2人は消えていた。
流石上条と美琴、トラブルに合うプロである。