とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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だからさ、一体何をやれば恋人っぽく見える訳?




「すまん美琴! 次の日曜日【やすみ】、俺の恋人としてデートしてくれ!」
「ふぁっ!!!?」

そんな会話をしたのは、3日ほど前の事だった。
上条が頭を下げながら衝撃の一言【こくはく】を急にしてくるものだから、
美琴も一瞬何を言われたのか分からなかったが、
頭の中で何度も何度も考えを反芻しても『俺【かみじょう】の恋人としてデートしてくれ』という言葉は、
『上条の恋人としてデートをする』という意味にしかならなかった。
美琴は『当然』いつもの気絶【ふにゃー】をしかけたが、
そうなる前に上条が事の顛末を説明したので、事なきを得たのだった。

上条の説明によれば、今度の日曜日に乙姫【いとこ】が半分は社会見学、
半分は観光(と言うかこちらがメインイベントなのだろうが)目的で学園都市にやってくるらしい。
外部と完全に遮断されているイメージのある学園都市だが、以外と観光事業などにも力を入れている。
第3学区や第6学区などが特に有名だ。勿論、厳しい監視体制が敷かれるが。

そんな訳で乙姫から電話を一報もらった上条だったのだが、
会話の流れで乙姫から『そう言えば、おにーちゃんって彼女さんとかいるの?』と聞かれた。
乙姫の計画としては、その後『いないんだったら私が立候補しちゃおっかなー…な~んて』と、
冗談交じりに告白しようとしていたのだが、その前に上条が、
「い、いるね! めちゃくちゃいるね彼女なんて! しかも相手は超有名人でめっちゃ可愛いし!」
と見栄を張った返事をしやがったのだ。
おそらく従妹からナメられたらアカンとでも思ったのだろうが、
流石はフラグブレイクに定評のある上条さんである。
予定が大幅に狂った事と愛しのおにーちゃんに彼女がいると分かった事のダブルパンチで、
急激に不機嫌になった乙姫は、『じゃあその彼女さんも連れてきてよね! 絶対だからね!』と、
半ば逆ギレされる形で電話を切られたのである。

結果、上条は架空の彼女持参で乙姫をお迎えする事となった訳だが、
しかしその相手役に困ってしまった。
まず同居人【インデックス】は無理だ。
乙姫とインデックスは夏に会っているので、ウソがすぐにバレてしまう。
それに上条はとっさに『超有名人』などと言ってしまった。
確かに魔術サイドでは超有名なのだが、乙姫のような一般人にはピンとくる人物ではない。
となると必然的に、その矛先はレベル5に向けられる。
学園都市においてレベル5以上に有名な人物など、後は統括理事会のメンバーくらいしかいないが、
そんなお偉いさんとデートもクソもないだろう。
だが第四位とは顔見知り程度だし、第五位は顔すら知らない。
(正確に言えば第五位とは何度も会っているのだが、事情があって上条はその事を記憶できない)
第一位、第二位、第七位は男性なのでそもそも論外だ。第六位は何かもう全然知らん。
で、結局お相手役に選ばれたのは美琴だった、という訳なのだ。

こうして美琴は、上条の一日彼女となってしまったのである。
奇しくも夏休みの終わりの日と状況が全く同じだ。
あの時と違うのは、恋人をやってくれと頼んだのが今度は上条だという事と、
美琴が上条への気持ちを自覚してしまっている、という所だろう。


そんなこんなで、日曜日【デートとうじつ】。

「こんにちは! 竜神乙姫です!」
「お、おーよく来たな。今日は俺…達が色んな所を案内してやっから」
「うん! ありがとう、おにーちゃん! ……で、こっちの人が…?」
「あ、ああ、は、はじめまして! 御坂美琴です! よ、よろしくね竜神さん!」
「…乙姫でいいよ、おねーちゃん。…ふ~ん? この人がそうなんだ~……確かに可愛いね…」

乙姫は美琴を値踏みするようにジトーっと見つめる。

「ねぇ…おねーちゃんはおにーちゃんの……その…彼女さんなんだよね?」
「はにゃっ!!? そ、そそそ、そうよ!?
 わわ、私がコイツの……か…かか…彼……女…です。はい……」

顔を真っ赤にして歯切れの悪い返事をする彼女【みこと】。
若干疑わしいが、付き合い始めならこんなウブな反応をしてもおかしくはないので、

「…そっかー…本当にいたんだー……彼女さん」

と頬を膨らませる乙姫。やはり、地味にショックらしい。

「よ、よし! じゃあ簡単だけど自己紹介も済んだ事だし、観光案内といきますか!
 乙姫、どっか行きたい所とかあるか? やっぱ第6学区かね」
「あっ! 私、学園都市っぽい所がいい! 何か昔のSFみたいな、未来未来した場所!」
「それなら第22学区がいいんじゃないかしら。第7学区【ここ】からも近いし」
「第22学区ってどういう所?」
「うん。ずーっと地下まで施設開発が続いてる所なんだけど…どうかな?」
「ホント!? 行ってみたい行ってみたい!」

学園都市の外からのゲストという事もあり、学園都市に近未来的な憧れを持っている乙姫。
美琴の提案した「ずーっと地下まで施設開発が続いてる所」に瞳をキラキラさせた彼女は、
先程までの沈んだ気持ちはどこへやら、一気にテンションを高くさせる。

どうやら行き先は決まったようだ。
三人は第22学区へと向かうバスへと乗り込んでいった。

そんな三人の後ろ姿を見つめながら、石の様に固まる別の三人組。

「き、聞いた…?」
「は、はい聞きました…」
「お…おおお…おね、おね………」
「御坂さん…確かに言ってたよね…?」
「は、はい確かに言ってました…」
「おおおおねおねおねねねねね………」
「かかかか彼女って言ってたよねぇっ!!?」
「はははははい確かに彼女って言ってましたっ!!!」
「お姉様あああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」


 ◇


「うわ~、すっごいねぇ~! 綺麗~…」

乙姫は天井を見上げながら、感嘆の声を漏らしていた。
第22学区へとたどり着いた三人は、さっそく地下市街に降りたのだが、
学園都市でも屈指の近未来的な街並みに乙姫は感動していたのだ。
中でも天井部の巨大スクリーンに映し出されているプラネタリウムには甚く感激したようで、
先程から首を下に向けようとしない。
その素直で純粋な様子に、美琴もクスッと笑って同意する。

「ふふっ、そうね。私もこの雰囲気は好きかな」
「だよね! ロマンチックでいいよね!」
「あ、そう言えばあっちのお店に可愛い小物が売ってんのよね」
「そうなんだ! じゃあ後で行ってみ…アレ!? 何あのお菓子、見た事ないんですけど!?」
「ああ、あれは学園都市でしか作ってない―――」

女子同士の会話に入れず、ただただ沈黙する上条。
しかも女性特有の「オチもなく、あっちこっちに飛ぶ話題」にも付いて行けなかった。
気付けば上条が自分のお耳をそっ閉じしている間に、いつの間にか二人は、
理想のデート場所について語り合っていた。
ほんの数秒前は、全く関係ない話【スイーツのはなし】で盛り上がっていた筈なのだが。

「そうねぇ…私は雪が降ってる桟橋とかがいいかな」
「あはは! おねーちゃん、本当にロマンチストだね!
 おにーちゃんとの初デートがそうだったの?」
「えっ!!? …あ、ああ、うん。そ、そそ、そうなの!」

普通に友達感覚で乙姫と話していた美琴だったのだが、
彼女のふいの一言で、今現在、上条と付き合っている設定だという事を思い出した。

「アアア、アンタとの……そにょ…初デ……デート…とかも! そそそんな感じだったわよね!?」
「……えっ!!? あ、ああ。そうだな。美味しかったよな、アレ」

とっさに話を振られた上条は、
まさか「二人の会話を聞いてませんでした」とは言えず、適当な返事をする。
しかも、その直前に二人が話していたスイーツの話が頭の中に僅かに残っていたのだろう。
上条は「美味しかった」と相槌をしてしまった。
しかし二人は初デートした時の事を話してると思っているので、

「おお、お、おに、おにーちゃん!!?
 美味しかったって…美味しかったってまままさかおねーちゃんをっ!!?」
「アアアアアンタああああああああ!!! だだだ、誰がそこまで設t…いや、
 そんな事までしてないでしょっ!!? ごご、誤解されるような事言わないでよ馬鹿っ!」

上条の「美味しかった」を意味深に捉えてしまった二人は、瞬時に赤面してしまった。
対して上条は、二人のリアクションに訳が分からず、

「……へ?」

と目を点にさせるのだった。

そんな三人の後ろ姿を見つめながら、石の様に固まる二人組。

「…な、なぁ……今カミやん…何て言うた…?」
「……オレの記憶が確かなら、初めてのデートであの常盤台の子を美味しく……
 的な事を言っていたぜい…」
「ゆ…夢なんとちゃうの…?
 カミやんがあんなかわええ子と付き合ってたんもショックやのに、その上……」
「…残念だけど現実っぽいにゃー……」
「……………」
「……………」
「うぉおおおおおおああああああ!!! あんのボケカスコラァアアアアアアアア!!!」
「戦争だぜぇぇぇぇい!!! こうなったら戦争だにゃーーーーーー!!!」


 ◇


三人はゲームセンターに来ていた。
ここは以前、上条が風斬と初めて会った時に、インデックスも連れて三人で来た所なのだが、
実は美琴もご贔屓にしている場所だった。
と言うのも、美琴の代名詞でもある超電磁砲。
その弾丸【コイン】の補充場所として、普段から重宝しているのだ。
おかげでイメージキャラクターにでもされたのか、
メダルゲームの近くに美琴のポスターとかが貼ってあったりして、
美琴は顔を真っ赤にして縮こまっている。超有名人【レベル5】にも辛い事があるのだ。

さて。何故、観光に来た乙姫をゲーセンなんてありふれた場所に連れて来たのかだが、

「うわっ! すっごいすっごい! これって立体映像って奴!?
 うわぁ! しかも実際に触れるんだ! うわ、うわ~っ!」

という事だから。
科学技術が20~30年進んでいる学園都市のVFXに、乙姫は興奮しっぱなしである。
学園都市の外にも3D映像を使った映画などはあるが、それとは正に比較にならない。
乙姫の観光目的は学園都市の科学力を肌で満喫する事なので、
その為にゲームセンターというツールは、あながち間違ったチョイスでもないのだ。

「あっ! おにーちゃん、このプリクラ撮ろうよ! 何かコスプレもできるみたいだよ!?」

そんな中、乙姫はやや古い型のプリントシールに機に食いついた。
これは外の世界にも普通にあるタイプの物だ。
どうやらこの娘、学園都市の科学力云々とか完全に忘れて、
単純にゲーセンで遊んでいる感覚になっているらしい。
それにしてもこのプリントシール機、上条にとって嫌な思い出【トラウマ】があるのだが。

「い、いや。せっかくだから、もっと学園都市っぽい物をだね……」
「いいからいいから! ほら、おねーちゃんも!」
「えっ、えっ!? わ、私も!?」

乙姫は上条【おにーちゃん】の制止を振り切り、
やや強引に美琴【おねーちゃん】の腕を引っ張りながら、近くの試着室に連れ込み、
そのまま試着室のカーテンを閉めた。その目的は勿論、一緒にコスプレをする為である。
もう完全にデジャヴだ。上条の中で、嫌な記憶が鮮明に蘇る。

「うん、OK。じゃあ上条さんはしばらくぶらついてますので、終わったら声かけて―――」

この後の展開が容易に想像できるので、二人を残してその場から立ち去ろうとした上条。
しかし、それすらも『あの時』と同じだったのだ。
あの、インデックスと風斬の着替えをガッツリと覗いてしまった『あの時』と。

すとん、と。
何の前触れもなく、いきなりカーテンが真下に落ちた。

「「「あ」」」

三人が同時に声を出した。
試着室の中には、乙姫が無理やり脱がしたのか、半裸の美琴がそこにいた。
白くてきめ細かい肩とお腹をさらし、胸には可愛らしいピンクのブラを着けている。
幸か不幸か、乙姫はまだ着替える前だったので被害は無かったが、
美琴は思いっきり見られてしまった。よりにもよって上条に。

「にゃあああああああああああああ!!!」
「うおおおおい!!! 今の上条さんのせいではありませんですことよ!?」

瞬間、うっすらと目に涙を浮かべながら、美琴は上条目掛けて電撃をぶっ放した。
上条の反論もごもっともなのだが、何故なのか同情できない。
ちなみに電撃は、いつも通り右手で打ち消したのでご安心を。

そんな三人姿を見つめながら、石の様に固まる二人組。

「………ひょうか…」
「い、言わないで……分かってるから……」
「…だよね。じゃあ思いっきり噛み付いてもいいのかな…?」
「それは…うん………いいんじゃ…ない、かな…?」


 ◇


「あ~、楽しかった~!」

乙姫は満足げにゲーセンを出た。
その両腕には美琴と撮ったコスプレ姿のプリクラや、クレーンゲームのぬいぐるみなどが、
所狭しと抱えられている。

「じゃあね、おにーちゃん。今日は来て良かったよ」
「もう帰るのか? まだ午前中だぞ」
「うん。ホントはもっといたかったんだけど、時間が限られてるから」

冒頭で説明したように、観光客には厳しい監視体制が敷かれる。
それは学園都市の科学技術を外部に漏らさないようにする為な訳だが、
今回の乙姫にも「午前中のみ」という制約があったようだ。

「おねーちゃんも、ありがとう! …おにーちゃんと仲良くしてあげてね」
「へにゃっ!!? う、うん! ま、ま、任せといて!」

何をどう『任せて』なのか、小一時間ほど問い詰めてみたいものだ。
終始ギクシャクしていた美琴に、乙姫は何か感じ取っているのか、
「う~ん」と首をひねり、ずっと疑問だった事を口に出す。

「おにーちゃんとおねーちゃん、本当に付き合ってるんだよね?」

上条と美琴は、一気にビクッと背筋を伸ばす。

「あああ、当たり前だろ!? もう、超ラブラブだもんなっ! 美琴!」
「ふえっ!!? そ、そそ、そう、ね! 私とアンタは…そにょ…こいびろ…なんらひ……」

その返答に、乙姫はとんでもない爆弾を放り投げた。

「なら証明して見せてよ。例えば……チューするとか」
「「………え…?」」

目が点になる二人。その直後。

「「ええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?」」

同時に絶叫する。

「い、いいい、いや、待て乙姫! 俺たちはもっと健全なお付き合いをしておりましてですね!?
 そ、そういう事はまだちょっと早いと言いますか何と言いますか!!!」
「ききき、きしゅ…こいちゅと……きしゅ………ふにゃ…」

上条は慌てて言い訳をして、美琴は上条とのキスを想像してトリップした。
しかし乙姫は逃がしてくれない。

「できないの? 恋人なのに? じゃあやっぱり……」
「わーっ! でで、できるぞ! そんなんできるに決まってますがな!
 よよよし! そんなら今からやってやろうじゃねーかコンチクショウ!」

乙姫に怪しまれて、とっさにとんでもない事を言ってしまう上条。
寝耳に水なのは、当然ながら美琴である。

「えええええええええっ!!!!? ホホホ、ホントにしちゃう訳っ!!?
 今から私とアンタが!? ホントに…キ…キスしちゃうのおおおおおおおおお!!!!?」
「ちょ、美琴! 落ち着けって!」

頭から蒸気機関車のように勢い良く煙を出す美琴に、上条は人差し指を立てて小声で話す。
勿論、乙姫に聞こえないようにする為だ。

(安心しろって! 実際にする訳じゃなくて、フリだけだから!)
(……え? フ、フリ…?)

どうやら上条は、寸止めのキスで何とか誤魔化そうとしているらしい。
直接唇と唇を接触させる訳ではない。とは言え、それだけでも美琴にとっては大きな試練である。
だがそうでもしなければ乙姫の疑いを晴らす事はできないだろう。
冷静に考えれば、上条の見栄に付き合わずに、「実は恋人じゃなかったんだ~。ゴメンね!」
とでも謝れば【ぶっちゃければ】良いだけの話なのだが、
テンパっているのか、それとも本心ではフリでもキスしたいと思っているのか、
美琴は上条の提案に乗る。

「わ…わかっひゃわよ!!! きしゅすりぇばいいじゃらいっ!!!」

ろれつが回ってはいないが、美琴は目をギュッと瞑り臨戦態勢に入る【こころのじゅんびをすませる】。
心なしか少し顔を上に向けて、ほんのり唇も突き出して。


だが美琴のそんな苦労は報われる事はなかった。何故なら。

「させるかあああああああああああでぇぇぇすのおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」
「おおおお!? 初春! 今まさに決定的瞬間だよ! 白井さんが邪魔に入ったけど」
「みみみ御坂さんもしかしてそれキスぬふぇ~~~」
「おうおう、カミやん! 見せ付けてくれるやないけ」
「こりゃあ、一発ぶん殴るぐらいじゃ済まなさそうぜよ」
「とうま。今なら言い訳ぐらい聞いてあげるんだよ。
 ただし聞くだけで許しはしないかも。 ねっ? ひょうか」
「う、うん。私も…これはちょっと擁護できない…です。すみません…」
「上条…貴様という奴は何故いつもそうなの!!!」
「上条君。今日の私はかなりデンジャラスだから。魔法のステッキも。MAXパワーでいくね」
「か、か、上条ちゃん!? せせせ先生はそういう事はちょっと早いと思うのです!
 しかもお相手は常盤台の生徒さんじゃないですか! ちゅ、中学生とだなんてそんな!」
「どうにも嫌な予感がすると思ったら案の定だけど…
 そのリビドーを少しは他にも向けてほしいんだけど!? 例えば私とか!」
「あ~らぁ…どこぞの泥棒力全開のメス猫さんが上条さんを誘惑してるみたいねぇ、御坂さぁん?」
「ありゃ? 大将と第三位って、いつの間にあんな仲になってたんだ?」
「知らねェよ。三下とオリジナルがいつから付き合っていよォが、そンなのは本人達の勝手だろ」

このタイミングでこの状況を、大勢の知り合いに見られていたからだ。
と言うか、佐天初春白井青髪土御門インデックス風斬以外にも、
どれだけの人が二人を目撃していたのか。ちょっと見られすぎではないだろうか。
ちなみにだが、他の者に目撃されると面倒なのでこの場にはいないが、
少し離れた場所には打ち止め、御坂妹、番外個体の妹達【ミサカ3しまい】もいたりする。
今頃はこの映像がMNWに流れ込み、悪い意味でお祭り騒ぎになっている事だろう。
そう、お忘れではないだろう。上条当麻が「不幸体質」だという事を。



上条はお決まりの「不幸だー」という台詞を言う間も無く、『不幸』な目に遭うのだった。
後に乙姫はこの時の事をこう語っている。

「あ…ありのまま起こった事を話すよ!
 『おにーちゃんとおねーちゃんがキスしようとしてると思ったら
  いつのまにかおにーちゃんがたくさんの人から酷い事をされていた』
 な…何を言っているのか分からないと思うけど私も何が起きたのか分からなかった…」

と。










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