小ネタ 自販機前の数十年
「げ、ビリビリ……」
「ビリビリじゃなくて御坂美琴だっつってんだろ!!」
「はいはい。お前缶ジュースを2本も持って…優柔不断なのか?」
「違う違う、自販機で2本出たのよ。いる?」
「お!! いいのか? いやぁ、喉渇いてたんだよー。お前もたまには優し……ガラナ青汁かよ!!」
「アンタ、貰っといて文句言う気?」
「これなら貰わない方がよかったんじゃ……ゴクッ ……まずい」
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「おっす!!」
「あ、アンタ!! この前はどこに行ってたのよ!!」
「なんでどこかに行くのに御坂に許可もらわなきゃなんだよ?」
「そ、それは……その……」
「まぁ、いいや。おっ!! 一口もーらいっ!!」
「あっ!!!!」//////
「ゴクッゴクッ ……っくー!! 喉渇いてたんだよー!! ヤシの実サイダーもおつなもんだな!!」
「なっ、なにしてんのよ!!!」/////////
「そんなに怒んなくても……ほら、返すよ」
「え、ええっ!!!???」//////////
「ほらっ」
「えっ!? あ、あの、その…ぜ、全部あげるわよバカーーーーー!!」
「あっ、おい!!……なんなんだよ? ゴクッ」
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「よ、よお」
「お、ぉおっす!!」
「ぐ、偶然だな!!」
「そ、そうね!!」
「…………」
「…………」
「な、なんか飲むか!!?」
「う、うん!!!」
ガタタンッ
「ほいっ!!」
「あ、ああありがと!!」
ゴクッゴクッ ゴクッゴクッ
((あ、味なんてわかんない!!))
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「ふふふん、ふっふふん、ふっふっふーん」
「えい」
「ちべたっ!!」
「お待たせ」
「お待たせじゃないわよ!! どんだけ待たされたと思ってんのよ!! 」
「わ、悪かったよ」
「40分よ!! 40分!! アニメ1話より長いのよ!!?」
「あー……」
「なによ?」
「集合時間の30分も前から待ってたの? そんなに楽しみだったんだ」
「えっ? あ、ち、違う!! そうじゃなくて!!」//////////
「違うの?」
「っ!!……ち、違わないわよ、楽しみでしょうがなかったわよ!!」
「オレもだよ」
「!!!!」
「さ、ジュースのんだら行こうぜ」
「うん!!」
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「なんか飲むか?」
「うん!!」
チャリン、ガタタンッ
「ほい」
「ありがとう。ゴクッ……はい」
「おう……ゴクッ……ほい」
「ゴクッ……はい」
「なぁ」
「ん?」
「残りは帰って口移しな」
「~~~~//////////」コクッ
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「なんか飲むかー?」
「ん~温かいお茶で」
「この暑いのに温かいお茶なんか売ってるかよ。なんでまた?」
「お腹冷したくないのよ、もう自分だけの体じゃないんだから」
「……えっ?」
「そんくらいの気は使えるようになってよ? ぱーぱ?」
「ほ、ホントか!!?」
「1ヶ月だって。……産んでも、いいかな?」
「あたりまえだろ!!!!」ガシッ
「あははっ!! ちょっと!! く、苦しいってば!!」
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「何か飲む?」
「そうだな」
「まことがっ!! まことがぼたんおす!!」
「よしよーし、頼んだぞ麻琴!!」
「あっ!! 麻琴!! それはっ……あーあ」
「が、ガラナ青汁……」
「はいっ!! ぱぱどーぞ!!」
「……」
「……」
「頑張って」
「…………ま、まずい」
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「げ、ビリビリ……」
「ビリビリじゃなくて上条麻琴だっつってんだろ!!」