とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part014

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第2章-04


過剰防衛という法概念がある。
日本の刑法36条2では、
「防衛の程度を超えた行為は、情状により、
その刑を減軽し、又は免除することができる。
とある。」
つまり、正当防衛といえ、正当防衛を超えた過剰な防衛は
処罰の対象となる。ということだ。
レベル5の御坂美琴にとって結構、シビアな問題である。
御坂美琴は、白井黒子と付き合い始めて以降、
しばしば、ジャッジメントのお手伝い
として、(実際には、首を突っ込みすぎて
最後はほとんど自分が捜査を主導した気もするが)
学園都市の一部闇にかかわる事件を解決したが、
他のレベル5に襲撃された以外はいつも
過剰防衛として糾弾される
リスクを考慮しないわけにはいかなかった。

電撃だって、最強の高アンペア落雷なんて、一般人には
使ったことなどないし、
超電磁砲だって、衛星だのミサイルだの、怪獣だの
一方だのあの馬鹿以外には最大出力
で発射したことはない。

サロメはまあ。。。銀行をぶっ壊しているし、ICPOのデータに
絶滅犯と書いてあるから
そして、アンチスキルが事件を隠ぺいしたので、アンチスキルを
沈黙させたが、
木原唯一は、この町の独裁者の参謀、下手に動くと、過剰防衛で
アンチスキルに拘束される。

これは、まず、私は後ろに隠れているしかないわね。
となる。
戦略的撤退中だから、相手が手出ししなければ
引きこもりも立派な戦略だ。

まあ、木原唯一の手の内を確認してから行動しよう。

それに今は、木原唯一は師匠の木原脳幹の
かたきである、上里を倒すのが、第一目的であると
推測できるので上条当麻への優先順位は低いはずだ。


それに本来ならアレイスタのプランとやらの
最優先事項なはずだ。
「幻想殺し」の保持は

だが、
先日から木原唯一の動きでよくわからない事項がある。
「AAA」というパワードスーツの回収をしているようだが、
おそらく木原一族にとって相当重要な研究成果らしいが。
上里翔流と戦闘で破壊されたとある。そのさいに
木原脳幹はひん死となり
COLD SLEEP処分とある
AAAという用語がよくわからない。ANTI ART ATTACHMENT?

おそらくこれがどうやら、上条当麻、木原唯一と同じステージに
立つ突破口
いまは全容はまだ解析できないが、おそらく、SYSTEMにつながる
大きな断面。
今の閉塞した局面の突破口。
多分木原唯一への手がかり。

御坂美琴は、口をつぐみ、ソファに身を沈め、
情勢をまとめる。

アンダラインという監視ネットワークがある以上、
アレイスタがらみ
の話をするのは危険だ。

ふふ2日前はそんなこともしらなかったわね。
頭の中で独り言を反芻する。

幻想殺し、AAA、理想送り、一方通行、
木原唯一、MNW 、ドラゴン・・・
御坂美琴の今の自分だけの現実を構成する
現状の思念を押しつぶすように、遙かに大きな
「自分だけの現実」が構成されつつあることを
御坂美琴はいまだ知らない。
がちがちの科学脳に隠された、何かが、覚醒し
生まれようとしていることも知らない。

だが、閉塞を乗り越え、新たな天地が広がる
ことだけでははっきりと自覚できる。
それがひょっとしてもはや、既存の自分に
戻ることができない。何か
とてつもないものだとしても、もはや後戻りはできない。

そんなことは、・・・さいは投げたのだ。

そうもはや決めたことではないか?
そうね。もはや後戻りはできない。
これは、生きるか死ぬか究極の2択。

上条当麻
あなたが死んで、私がのうのうと生き延びる
なんてそんなことはあなたが望んでも私は
拒否するわ。
二人は一蓮托生なのよ。
死ぬときは一緒よ。









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