とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part020

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第2章-10


昨日の敵は今日の友という言葉がある。
 人の世の情勢のうつろいやすさを示す言葉である。

敵の敵は味方というけれど、明日はどうなるかわからないわね。
でも・・・
まあ、今日は今日、明日は明日
今日うまくいったことを喜びましょ。今は
明日は明日考えましょ。

ただ・・偽装かどうかは確認する必要があるわね・・
と脳内でつぶやき、能力の精度を高くする。
最近、能力で強化したPCと脳のリンク機能を使い
情報の精査を始める。
御坂美琴は、PDAから携帯の位置情報周辺の
監視カメラの映像に切り替え、発信者の
映像を脳内に出力する。
同時にその周辺の衛星画像1時間分ほどを
秒単位の時間で分析する。
99.9%上里本人ね。間違いない

さあ。。。電話ね。

美琴:もしもし、上里さん?
上里:本当アドバイスありがとうございました。
美琴:そうですか、で・・彼女はどんな天地を望んでました?
上里:冷静に話を聞く時間もありませんでした。なんとか
送ったレベルですよ。
美琴:御無事でまずはなによりです。で妖精はどうします?
上里:まあ美琴さんには大変お世話になりましたので、
しばらくは静観です。
   当面は上条さんとは友人付き合いさせてもらいますよ、
美琴:ええそのほうがいいでしょ。私も上里さんとは
敵対するつもりはありませんし。
上里:これはこれは、まあ後日お時間でもとって食事でもいかがです。  
美琴:ええ当麻となら歓迎しますわ。ではおやすみなさい。

美琴はちいさく息を吐き、首を伸ばす。
夷をもって夷を制すというけれど、自分や当麻じゃうまく
いかなかったでしょうね。
もちは餅屋とはよく言ったものね。
あっさりしたものね。
自分の今の手駒では、大事になるわりに成果は乏しいそうだし。
戦略的撤退は楽なものね。
でも・・・最終決戦はそう遠くはないかな。
まあいいわ・・今晩くらいは楽させてもらいましょ。
ここ3日、今まで使っていなかった、脳を使ったし、正直疲れたわ。
美琴は両腕を伸ばし、ラジオ体操のように回し、ほぐす。

そして、気持ちを切り替える。


まずは食事にしましょ。不幸な彼氏をくわさないとね・・・

美琴は、昼前に作ったカレーを温め、味見をする。ふふ
いい香りね。スパイスがしみておいしいわ。
このチキンがうまいのよね、やっぱりカレーはタンドリチキンよね。

さあて、料理は気がまぎれるわね。
香ばしい香りと、いかにもカレーというにおいが食欲をそそる。
そして、冷蔵庫から小物を取り出し、加工を始める。
レタスと、キュウリを、ファミレスのマニュアルのように
正確にカティングし、
料理本のサラダの見本写真のように配列する。
それをシンプルだが落ち着いた色合いの
白磁の食器に配膳する。
美琴はてきぱきと、配膳し、食卓の上に3人分+2@の
食事を無駄のない、落ち着いた
態度で並べる。

美琴:さあ・・当麻、インデックス、それとオティヌスさん、
スフインクスさん
   食事が準備できました。どうぞこちらへ。
上条:おお・・・うまそうだな。美琴・・
インデックス:美琴・・手際いいんだね。気にいったんだよ。
オティヌス:見かけは悪くないな。

  では、4人 いただきます。

美琴:当麻・インデックスおかわりはちゃんとあるから
   そんながつかつしなくともいいのよ。
   でも、なんか・・ちゃんと食べてもらって本当幸せだな。


そして、食事中はとりとめないの会話や、
上里ハーレムの話、僧正の話で盛り上がる。
当麻は、不幸な話を面白おかしくかたり、インデックスは、
魔神の存在の人類史
における意義、オティヌスはカレーのうんちくやら北欧神話を話した。
そして美琴は当麻に語りだす。

美琴:まるで家族みたいね。毎日でもいいわよ。
私が当麻の胃袋を満たしてあげるわ・・
当麻:え・・それって
美琴:ふふ・・忘れたの私達は恋人なのよ。
私は、常盤台を捨てて、あなたを選んだ。
   それはあなただけではないわ。インデックスも
   オティヌスもスフインクスも
   すべて私の恋人の世界として受け入れるわ・
   そしてあなたの不幸もね。
当麻:いいのか・・本当に 美琴は、
美琴:私の自分だけの現実は当麻なしにはもう存在しないのよ。
   常盤台だろうが、超電磁砲だろうが当麻にとって不要なら
全部捨てるわ。命だって捧げるわよ。
   だから当麻、私を捨てないで。
当麻:美琴の気持ちはすごいうれしし、確かに俺は、御坂美琴
の本気の告白を受け入れた
   だけど、俺の不幸を・・いや・・悪いうまく言えないことを
言ってごめん。
   いいさ・・これが俺の不幸なら受け入れるさ。
それに正直、こんな食事が食えるなら
   安いもんだ。
美琴:ふふ・・ははは・・当麻らしいわね。
いいわ少しづつお互いを見つめあおう。
   それでだめならだめで仕方ないわ・
   でも当麻。私は壁があれば乗り越えないとすまない性格なの。
   だから、覚悟しなさい。私は全力であなたを振り向かせるわよ。
当麻:おお美琴らしいな。美琴の元気なところは大好きだよ。
おてやわらかにな。
   で怖いのは解決したか。もうダイジョブそうだけど。
美琴:そうね。当麻と話したら、元気がでてきたわ。本当ありがとう。
   元気になったとこで思い出したけど、当麻課題は?
当麻:あ・・
美琴:あ・じゃないわよ あじゃ。
   後片付けの間に全部残っている課題出すのよ。
   じゃ・・30分後からね。課題をやろう。
   私が先輩じゃあんたも困るでしょ。
   「上条当麻」

インデックスは十杯目のカレーをたべながら、
2人の話を聞こえないふりをしながら
聞いていた。美琴の必死の告白をほほえましく、
同時にまぶしく見ていた。

そして、美琴は思う。
今日の幸せを守る。

そして美琴は誓う。
私は非力かもしれない。
でもどんな手を使っても、
私がそのために死ぬことはあっても、
この幸せのためにすべてをささげると。

上条当麻
私は上条当麻とその周りの世界を守るために
すべてをささげます。
当麻は私だけを守ってね。











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