とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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だれでも歓迎! 編集
とあるパンフレットが。


能力測定に役立つという事で学校を通じて学園都市に住む中学生以上の生徒全員に配られた。



♪最強能力者決定バトル大会♪


① 期日 X月X日 
午前7:30分受付開始
  10:30 試合開始
返信されたはがき、もしくはメール(詳細下記)と参加費6千円(ペアでの料金です。)をご持参ください。


★なお、当日は混雑が予想されるため受付を数か所に分散しております。
かならず返信されたはがき、もしくはメールに明記されている受付にお越しください。
理由の如何にかかわらず、それ以外の受付場所では参加できません。


② 試合内容
当日お知らせします♪お楽しみに♪
動きやすい服装(ジャージなど)を着用してお越しください。なお外出時制服着用となっている学校の生徒様でも大会参加者は私服(ただし明らかに運動に適さないものは除く。)を着用できます。
③ 申し込み方法


往復はがきに必要事項を明記の上、下記大会事務局まで郵送してください。
そののち事務局より返信をお送りしますので当日受付に提示してください。参加券とお引き換えいたします。


また申し込みは大会ホームページでも受け付けております。その場合は返信されたメールとそこに記載された特殊な画像を受付に提示してください。
URL:http.○○○○○○/○○○@○○.otm.ne.jp



締切日 X月G日消印有効 メール締め切りも同日とさせていただきます。



★はがきとメールでダブル申し込みをされますと大会規定違反として申し込みを却下のうえ、ジャッジメントなど関係諸機関に通達する場合もありますのでご注意ください。


⑥参加資格
学園都市に在籍している中学生以上の生徒であること。
ただし過去1年以内に2回以上アンチスキルに拘留されたものは除く。


★かならず二人一組で申し込みください。個人の参加は認められておりません。


⑦優勝賞品
1等:ハワイペア2泊3日の旅 
2等:草津温泉ペア1泊2日の旅
3等:…………………


⑧ 事務局所在地・連絡先
電話番号:フリーダイヤル0120-○○○-○○○
郵便番号○○○-○○○○
東京都学園都市第9学区○○
URL:http.○○○○○○/○○○@○○.otm.ne.jp


★なお、大会とは関係のないメール、いたずら電話とみなされた場合、罰金600万円を申しつけます♪ご了承ください。




なぜペアかというと、個人一人での能力測定はもう十分であり、能力者二人・それも恋人同士・友人同士などで組んだ場合の能力測定が重要だとの理由からである。


これを読んだとある高校の彼らは……。




「『最強能力者決定バトル大会』、ねえ………」上条がぼやく。


「一応、殺しあいじゃにゃくてゲームというか試合らしいにゃー。……けどにゃー。」


「そうはいっても俺ら無能力者に勝ち目はねえからなあ……。」


「「はぁーーーーーーーーー。」」盛大にため息をつく二人であった。


「なーに二人して溜め息なんてついてんのかなー?」


「ああ月夜、いやにゃー、これなんだけどにゃー……。」


「んー?それならさっき携帯で申し込み済ませたよ。もちろん♪元春とペアで。」


「「ブッ!!」」盛大に噴き出した。


「にゃにゃにゃんですとーーーっ!!??うちは一言も聞いてないですたい!」


「えーーー、だって面白そうだしー。元春もこういうの好きだと思ってたんだけどー」


「あっちゃーーっ、確かこれ辞退するといろいろ面倒だぞー。事務局は大目に見てくれるけど、同時に学校の先生にも連絡が入ってるから……噂じゃーあのゴリラに説教されるらしい。」


「にゃーーーーーーっ!!!!辞退は完全に不可能にゃーーっ!!」


「そういうわけだから。出よ♪♪」


「にゃー。」涙声で言い、突っ伏す元春。それを慰める月夜。周りの男子が睨んでいるのは気のせいではない。


その時。他人事だとのんびり構えていた上条の携帯が震えた。


「おっ、美琴からだ。………もしもし、何だ美琴?」


「当麻―、『最強能力者決定バトル大会』の申し込み済ませたからー♪」


「………はい?」


「だーかーらー、一緒に出るってことよん♪」


「……相談すら受けた覚えがないのですが。」


「えーーー。でも事後承諾はだめって書いてないし。」


「………普通書かないわな。」


「と、言うわけだから。今日アンタんちでちょっとばかし特訓するわよー。」


「えーーーーーっ!!!!!」


「えー、じゃない。これ決定事項だからっ♪じゃぁねー」ブツッ


「なっ!おい待て美琴っ!…………切りやがった。」


「……んじゃあ、お決まりのあれと行きますかにゃー??」


「……そうだな。せーのっ!!」


「「「「不幸だぁーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!」」」」


声が2人多いのは気のせいか? そうではない。
上条たちが振り返ると、同じようにパンフレットと携帯を前に頭を抱える一方通行と青ピの姿が。


青ピは白井が原因だから理解できる。


が!


「おい、アクセラレータ?安心するにゃー。打ち止めはまだ小学生だぜい。」


「アホが。あのくそガキが上位個体ってェのを忘れたのかァ!?」


「えーーっと……つまりー……。」


「来ンのは10032号だとよォ!クソッ!!」


一方通行が悪態をついてるのと同時刻。




アメリカ合衆国。
「次の映画の舞台はハワイよーーーっ!!!!」


「………はい?」周りにいた人間はあっけにとられている。


「だーかーらー♪」最初の空気読まない発言をした見た目18歳の『監督』は続ける。


「私的にハワイの空気にビビッと来ちゃったのよー!もう次の映画はハワイ以外考えらんない!!皆、行くわよハワイ!!」


この女の名前はビバリー=シースルー。
浜面大絶賛のB級映画を撮った監督である。


「……監督。……どこにそんな金が?」周囲を代表して助監督が質問する。


「んー?この間の映画が大ヒット(常人に言わせれば他のよりはマシ。)ですっごく金あるじゃーん(それでどうにか今食っていけてる)それ使ってハリウッド顔負けのすんごいの撮って原資を100倍くらいにするのよ!!!」


この妄想力だけは世界一だろうなと思いつつ、助監督は冷静に返す。


「マジで言ってるとすれば、あなたの脳はカメレベルですな。」


「んんんー?言ってくれるじゃーん、それじゃ♪」


彼女は助監督に向いて、



バチーンと気持ち悪いウィンクを一発かまし、




こう言った!!


「ファック・ユー♪(ブ・チ・コ・ロ・シ・確・定ね♪)」


今、数多くの人物たちの物語が
常夏の島、ハワイで交錯する!!!!!




「おっ、いたいたアクセラレータ。捜したじゃんよー。」


「あァン?何の用だァ黄泉川?(あとゴリラも)」


「目上に向かってその言い方は無いじゃんよー。話は打ち止めの事じゃん♪」


「あのクソガキがァ!!今度は何しでかしたンだァ!?」


「事務局の方から連絡で、その子がイタズラ電話してるそうだ。幸い子供だからという事で穏便に処理してもらったが、謝るこっちの身にもなれ!」


「げっ!辞退しなくてもゴリラが来たにゃーっ!!一方通行の馬鹿ヤローーっ!!」
土御門はその0.5秒後に二人から破壊され(あまりにグロいので詳細ははぶく。)、白雪から保健室で介抱されることとなった。


「おい、一方通行……おまえ日頃打ち止めにどんな教育してんだよ?」


アクセラレータは自信たっぷりに答える。


「好きな様にやらせてる。」


「テメェ!!それは教育とはいわないんだよ!!」


「うっせェ!!だいたい俺はだなァ、仕事していてまともにあのガキと会ってねェンだよ!!」


「俺は今、温泉旅行に行った時に打ち止めがいった放置プレイ好きって言葉の意味がよっくわかった!!」


「テメェなンて色ンな女に手ェ出してンだろォがよォ!!」


「俺は美琴しか愛してませんがなにか!!」


「こんな時にのろけてンじゃねェ!!」


ちなみにこの二人の会話はどなり声なのでだだ漏れである。ではなぜ誰も注意しないかというと、
この間の乱闘のせいでこの二人の恐ろしさを知ったからである。(特に吹寄のビビりようなんてすごいものである。)


だが、一人だけ物申すゴリラがここに。


「貴様ら学校でなんという話をしてるんだ!?」


さすが災誤先生。あなたしかこの二人に意見できるゴ、じゃなかった、人間はいない。


しかし彼をよく知る者なら気がつくだろう。
彼らしからぬ丁重さを併せ持つことに。



手が若干震えていることに。




だが。


頭に血が上ってそんなことに気がつかない二人は言う。


「三下はすっこンでろッ!!!!!!!」


「黙れこのド素人がっ!!!!!」


その時、吹寄が立ちあがった。
「ふ、二人とも、こ、これ飲んで落ちついてっ!!」半分涙声。


その両手にはシュガースティックらしきものが2本づつ計4本。


「あァン?何のつもりだデコ女?」いつも通りの一方通行。


「まぁいい。ちょうど甘いものが欲しいと思っていた所だ。」いつもとは逆に上から目線の上条当麻。


二人はそれを半ば奪い取り、乱暴に開け、


「「水ッ!!!」」


「「はいっ!!!」」間髪いれず、茜川と伊井が水筒を差し出す。


男二人は返事もせずにスティックを流し込み、水筒をグビッと飲む。


クラス全員が思った。


「助かった。」と。


なぜならその中身は「精神安定剤」。それも3秒で効くスグレモノ。
側面に堂々と書いてあるため皆分かった。


ただしブチぎれている二人は見てもいないため気付かず。


精神状態は能力の行使に直結するため、学園都市にはこういうものがある。


ちなみに使用目安は1人1日1本。
これだけでも2人のキレっぷり、吹寄の慌てぶりがわかるだろう。


だが。
その幻想は打ち砕かれる。


二人は水筒を机に叩きつけ、またもぴったり同時に言った。


「「さァって、続きを始めましょうかァ!!!!!」」


とある学校全体が悲鳴で震えたのは言うまでもない。



   人類最後の希望、災誤も例外ではなく。


教室すみで泣いていた………それもオンオンと。


「「「「あのゴリラを泣かせた!?」」」」


この2人は後々伝説になるだろう……
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