第7学区、地下街。
情報屋の張り巡らした網はジャッジメントにまで及ぶといわれているため4バカは地下街をバラバラに逃走していた。
トランシーバーモードにした4バカ
「こちら上条!!誰か応答しろ!!」
「にゃー!!カミやん!!毎度のことながら青ピが捕まったもようだぜい!!」
「アイツは何でそんなに捕まれやすいンだよォ!!」
「しょうがないぜい!!まだ青ピは狩られる方に慣れてないんだぜい!!」
「二度ネタは受けないぞ土御門…」
「そんなことよりこっちに何人かきたぞォ!!」
「こっちにも来たぜい!!」
「なっ!!!!」
「どうしたカミやん!!」
「美琴!?」
数分後、路地裏。
「なんで美琴まで走ってたんだよ?」
「いやー。ハハハー。友達におみやげ買うの忘れててさー。」
「美琴まで!?てか白井は?」
「あっさり捕まった。なんかAIMジャマーまで持ち出されてね。」
「マジかよ?…じゃあ何で美琴は逃げ切ったんだ?」
「当麻との追いかけっこで慣れてるから」キッパリ
「…あー。そういう事。…で、この後どうする?」
美琴は作戦を伝える。
「取り敢えずまいて当麻の家に行こ。逃げ回ってもしょうがないしね。」
「そうだなってのわっ!!」いきなり火の玉が飛んできた。
「今のLV4はあったよな…。」
「こっちにはLV5がいるから安心して撃ってるんじゃない?」
「そんなこと言ってる暇があったらさっさと行くぞ!!」
二人は駈け出す。
同時刻。 常盤台中学。
白井黒子は粘っていた。同級生の取り調べに対して
「ですから、お姉さまがだれと付き合っていようと私には守秘義務がありますので。」
という感じで絶対にしゃべらない。
黒子自身、これがお姉さまのためと思っているのだが。
「「不幸だぁーっ!!」」
逆に追跡部隊を頑張らせる結果となっていた。
そして土御門や一方通行はというと……、
「にゃー。追い詰められたにゃー。」「ったく、どォすンだよォ。」
追いまわされた末に合流していた。
「グループにでも助けてもらうかァ?」「馬鹿言うにゃ。」
グループとははっきり言って互いの利害が一致している時だけ行動を共にする集団である。
こんな馬鹿騒ぎにつきあうことはないのは明白である。
「ンじゃァ、どォすンだよ?」
彼らがいる路地裏はすでに包囲されつつあった。
土御門は作戦を伝える。
「最強の出番だぜい♪」
「人任せかよォ!!」
「ほらほら、どんどん来たぜい?ほどほどにやっちゃえ♪」
「しゃァねェなァ!!」
実は結構乗り気の一方通行
だが!
「なんだァ?能力が使えねェ」
「早くするにゃ」
一方通行は能力を使おうとするが使えない。
美琴を捕まえようとしている常盤台の生徒達がAIMジャマーを使っているからだ。
「どうすんだァ?もうそこまできてるぜェ」
「「「「「裏切り者~~~~」」」」」
絶体絶命の土御門と一方通行。
同時刻 ミサカ20001号(ラストオーダー)
そのころ打ち止めもまた逃げていた。
「ハワイに行っていたんですよね、とミサカは確認を取ります」
「行って来たよってミサカはミサカは答えてみたり」
「下位個体のへのお土産は買ってないんですか、とミサカは最終確認をします」
「買えなかったんだよーってミサカはミサカは叫んでみる」
「こちらミサカ10032号。只今より上位個体の捕獲作戦を開始します。学園都市にいるミサカは協力してください」
「「「「「「ラジャー」」」」」」
同時刻。とある高校。
「あれれ~?」「どうしたじゃん、小萌先生?」
小萌先生の声にやってきた黄泉川が見たものとは……
もぬけの殻の教室。
ご丁寧に吹寄の座席には早退届。
「…またあの馬鹿4人がしでかしたじゃん。」
「にゃー!!卑怯者ーー!!!」
土御門が叫ぶ。
彼らは現在捕縛されている。件のロケット投網で。
彼らは現在捕縛されている。件のロケット投網で。
常盤台の人脈を使えばこんなの簡単に手に入るらしい。
「なンで常盤台なンだよォ!?」すると捕縛用投網にかかった『獲物』を見ていた常盤台の『お嬢様』たちは、
「違うようですね。」「ですね。」
「「何がだよォ!?(にゃー!!)」」
「お姉さまとお付き合いしているのはツンツン頭の黒髪の方ということでしたが……」
はっきり言おう。『獲物』は金髪と白髪。全然違う。
もっと早く気がつけよ。お嬢様!
もっと早く気がつけよ。お嬢様!
「お二方、この方をご存知ですか?」
その手にはモンタージュ。
知らない人間なら分からないだろうが、まぎれもなく「上条当麻」のである。
「しっ、しらにゃいにゃー。」
「嘘ですわね。」心理関係の能力者らしき少女が言う。
「彼はこのモンタージュの正体を知っています。それも詳しく。これ以上は私の能力では……。」
「しっているのですか?」
「知らにゃいにゃー。」「もし知っているとしたらどォすンだァ?」
「にゃに言ってんだ一方通行」わめく土御門。
だが、
「教えていただいた方は解放いたしますわ。」
土御門のサングラスが光る。
そして。
「そいつの寮を知ってるにゃーっ!!」「テメエ!!!!」
かくて
土御門は解放され、とある高校の学生寮へと向かう。
彼が先導する常盤台軍が到着するまで5分19秒。
土御門は解放され、とある高校の学生寮へと向かう。
彼が先導する常盤台軍が到着するまで5分19秒。
同時刻:とある高校の学生寮
「ふぅー何とか寮についたけどこれからどうする?」
「そうねぇ。まぁ騒ぎが収まるまで待機じゃない?」
「土御門や一方通行とははぐれちまったからなぁ」
「じゃあ今日当麻と一緒に一晩過ごそう♪」
「美琴…」
「当麻…」
そんなラブラブな雰囲気の中常盤台軍が到着するまで3分25秒
「そこは行き止まりですよラストオーダー。とミサカは勝利宣言をいたします。」
「かっ、下位個体に何ができる!ってミサカはミサカは言ってみる。」
「一応言っておきますが壁を登るのは無駄ですよ。とミサカは告げます。」
見ると後ろのビルの窓から撃ちおろし体制のミサカ19090号がいる。
見ると後ろのビルの窓から撃ちおろし体制のミサカ19090号がいる。
かくて上個体は捕まり、
「くすぐったいよーっみひゃはひゃやああああははh!!!」
くすぐられて悶えるのであった。
くすぐられて悶えるのであった。
そして
ついに
常盤台軍がとある高校の学生寮前についた。
「ここだぜい。」土御門の目の前にはインターホン
ピンポーン
「はーい、今出まーす。」覗き窓越しに外をうかがう上条当麻。
みるとそこには土御門しかいない。
土御門の策に乗せられた彼が今、疑いもせずドアを開けた………!!