「まず、上条達の居場所は寮からラブホ、その次は常盤台の方はどこに逃げたと思ってるのかしら?同級生もいるから超電磁砲の行動パターンは分かると思うけど?」雲川は問う
「御坂様はよくお一人で行動なさるので行動パターンは分かりません…」
「まあだいたい予想してたから追求はしないが…」
ちなみに雲川の高校の生徒達は女子は緊張してかちこち、
男子は骨抜き状態である。
男子は骨抜き状態である。
「一つ質問してもよろしいでしょうか?」
「何だ?」
「御坂様の彼氏様はどのような方なのでしょうか?」
「アイツは不幸の塊だ。それも笑いごとにならない位にな。」
「よろしければ能力の方も教えて頂けると助かるのですが…」
「アイツはLV0だ。」
「そうですか、なら…」
「でも能力はある。全ての能力を打ち消す能力だ。」
「全ての能力を…?」驚きを隠せない常盤台の生徒
「更には学園都市最強を見事打ち倒した男だ。」
「「「「「「!?」」」」」」
これには上条のクラスメートも驚いた。
「そ、そうなんですか?」
「そうだけど。本人に聞けばいいのではないか?」
「そういえば一方通行は??」上条のクラスのだれかが聞く。
「そういえば捕まえた後そのままでしたわねえ。」常盤台の生徒が言う。
一瞬の沈黙。
「「「「「「「「ええーっ!!??」」」」」」」」
これには雲川も驚いたらしい。
土御門と一緒に捕まり「そのまま」にされた一方通行はというと………、
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す…」
網にかかった一方通行は復讐を誓っていた。
「まぁ、そいつは後で開放すればいいけど。上条達の捕獲を最優先する。」
「でもどうするんですか?あのバカは学園都市最強をも倒したのでしょう? 私達でどうにかできるのですか?」
動揺する吹寄だったがすぐに戻し、雲川に尋ねる。
雲川というと、何か考え事をしながら部屋に響く声で話す
「まず厄介なのは御坂嬢の電撃、並びにレールガンだ。どちらも強力な上応用性も高い。 そして上条当麻。彼には異能の力を打ち消すという右手がある。 これによって御坂嬢そして上条当麻には超能力は無効となる」
両校が独自に作戦を決行していたが、雲川芹亜の介入により一つにまとめられていた。
彼女の才能の高さは情報屋が保障する程だ。皆が雲川の作戦を音もたてず聴いている。
彼女の才能の高さは情報屋が保障する程だ。皆が雲川の作戦を音もたてず聴いている。
「そこで常盤台諸君が所持しているAIMジャマーを拝借したいんだけど。一つ聞きたい事がある」
「は、はい!」
突然の呼びかけに動揺する常盤台の生徒
「君たちは上条の寮に侵入する際AIMジャマーを所持していたはずだけど。なのに何故御坂嬢の能力が使えたのだ?」
「そ、それは…」
顔を赤らめる常盤台生徒。他の生徒も下を向いたまま顔を赤らめている
それはそうだ。なにせ自分の先輩そして常盤台のエース御坂美琴が自分たちの目の前でキスをしたのだ。
何も感じない方が異常だ。
「そ、それは、その…」
「いったい何があった?」
「キスしたんです!!」
常盤台中生徒の誰かが叫んだ。
「あのバカ!!白昼堂々唇を奪ったのか!?」
「以外に大胆だな…」
「羨ましい!!」
等々の声が聞こえる。
「まぁ、早速始めるか♪」
今、戦いの幕があける。
第一弾。
事もあろうに雲川は土御門を呼び出し、屋上へと連行。
もちろんだれも来るなと言っている。
そして彼女は言う。
「たしか貴様ら『グループ』にはあれがあったはずだけど。」
「にゃ、にゃんのことですかにゃー??」冷や汗タラタラ。
「とぼけても無駄だけど。これでも統括理事のブレインだし。」
そういって彼女は効き手の親指と人差し指を開いたり閉じたりする。
「垣根提督からとったと聞いてたけど。」
「にゃ、にゃー。」汗が滝のように流れ落ちる。もう冬に近いというのに。
そして彼女の手の動きの意味するところが明らかとなる。
「『ピンセット』を使って『アンダーライン』の情報を解析。そうすれば上条たちの動向もわかるはずだけど。」
「にゃーっ!!!!!!」
知られるはずのなかった情報を知られた土御門。
結局他の人に見せないという最低限の条件で貸す羽目になって、
「今日はカミやんを裏切ってばっかだにゃー…。ねーちんにバレたら殺されるぜい…。
グループには肉片の欠片にもならないんじゃにゃいかにゃー…。」
グループには肉片の欠片にもならないんじゃにゃいかにゃー…。」
「何をぶつぶつ言っている?さっさと起動させろ。」
「ただいま…。」
もはや奴隷状態の土御門だった…。
「ほうほう。これがピンセットか。いいえて妙だけど。」
そういいつつ何やらつかんでいるのだが………、
「フムフム。あーあれがこうなってああなって………」「にゃ?」
「なるほど、削板がご執心の本は『武士道』か。なかなか渋いけど。」「……遊んでるようにしか見えないんだにゃー。」
「そんなことはないけど。」「いやいや、遊んでるにゃー。」
「私はこれはこれで楽しんでるけど。」「…やっぱり遊んでるにゃー!!それなら返せーっ!!」
奪おうとする土御門。
守る雲川。
そのはずみでピンセットが何かをつかみ「ピピピッ」と鳴った。
「おっ、上条たちの場所がわかったけど。」
「にゃんですと!?どこですかにゃーっ!?」
「知りたいか?」
「知りたいぜい!!」
「あの二人は…」
「あの二人は?」
「黄泉川先生のお家♪」
「いや~本当に助かったぜ。ありがとな打ち止め。」
「いえいえってミサカはミサカは控えめに言ってみたり!」
「あんたはここで一方通行と暮らしてるの?」
「そうだよってミサカはミサカはあの人の日々を思い出してみたり♪」
打ち止めはくすぐりを耐えた後、追われてる二人を発見して連れて来たのだ。
「なんかパパとママっていつも追われてる気がするってミサカはミサカは呟いてみたり…」
「「お前(あんた)が言うな!!」」
「うわお!!息ぴったり!?ってミサカはミサカは驚いてみたり!!」
「困ったもんだぜい…」
「本当に困ったもんだけど…よりによって警備員よ。」
「どうすんだぜい?」
「そういえばあの人は助けないの?ってミサカはミサカは愛しのあの人のことを心配してみたり」
「「へ?」」
「あの人は絶賛捕縛中で、なんか殺気だってる、ってミサカはミサカはそっちの意味での心配をしてみたり」
「ヤバイな。あいつがいれば、簡単にあいつらを撒けたのに、今の状態じゃ助けた時点で殺されそうだ」
「それでも助けたほうがいいんじゃない。一応話せば矛先を変えてくれるかもしれないし」
……結局話し合った結果
「仕方ない、助けようか」
危険を侵し、一方通行という切り札を救出しに行く。
「おっ移動したらしいぞ♪」
「にゃーどこですたい?」
「こっちの方向に来ている。いや、右の方に行ったぞ?」
「にゃー!!大変ですたい!!そっちには一方通行が!!」
「何!?なら一方通行を連れてこい。網に入れたままでな。」
「にゃー!!」
「ん?」
「どうしたんだにゃー?」
「一方通行が動いている?」
「にゃにー!?どういうことだにゃー。」
「簡単なことだけど。」「にゃんれすと?」
「網を杭かなんかで固定してたのか?」「してたはずだにゃー。」
「でも、もやしっ子でもこれだけ時間が有ればはずせる。もしくは破れる。」
「にゃるほど。」
「それとこっちに向かってるみたいだけど。」
「にゃんですとーっ!?」
「まあこっちにはAIMジャマーがあるから迂闊に近寄れないと思うけど?」
「アイツがそんなんで諦めるかどうかにゃー・・・?」
「まあ大丈夫だとおもうけど。」
その時吹寄が駆け込んできた。
「どうした」
「大変です!!常盤台のテレポーターが攻めてきました!!」
「常盤台?確か今協力している学校名だと思うのだが…」
「常盤台の生徒が言うには『お姉様LOVE♪』の人種だそうです!!」
「分かっているがそのお姉様というのは」
「御坂美琴です。」
「まさに上条勢力だな…」
「所で土御門のバカはどこです?」
「ん?」
土御門は屋上にいなかった…。