Little Love Melody 1
――カラオケボックス
不幸な少年は重い体を動かし、一人で第六学区にあるカラオケボックスに向かっていた。
理由は―――とある催しのクラス代表に選ばれてしまったからだ。
いや…青髪ピアスと土御門にハメられた。という言い方が一番正しい。本人にやる気なんざあるワケがない。
では、何故!カラオケに向かっているのか、それは『どうせなら少しウォーミングアップくらいしといた方が…』
と彼のどこかにある、惨めな姿は見せられない。という感情からだった。
(あぁ~だりぃ…。人の事ハメといてアイツらは付き合いもしねぇし…)
頭をポリポリと掻きながら、どんよりと曇った空を見上げる。そして、今日は何かがありそうだな――と根拠のない予感がした。
その頃、常盤台のお嬢様は上条が向かうカラオケボックスに一足早く到着していた。
約束をしていたワケではなく、ストレス発散を兼ねて遊びに来ただけ…。
普段からゲーセンに行ったり、コンビニで立ち読みもするお嬢様なので珍しい行動でもない。
(う~ん。何時間にしようかしら…)
店員が「お客様…?」と尋ねているのを聞きもせずに料金表とにらめっこしていた。
常盤台の制服を着てれば嫌でも目立つのだがそんなのは全く気にしていない様子。
そして数十秒で出した結論は「一番奥の部屋、テキトーに借りるから」
細かい事はどうでも良い…という実にオトコマエな心の持ち主だ。
美琴が入室して間もなくだった、彼は少し周りを気にしながら入店。そして受付の前で眉間にシワを寄せ料金表を眺めていた。
(喉を軽く慣らすだけなら30分でも…いや、でも1時間でも料金はあんまり変わんねぇし…)
「お客様、どういたしますか?」
先程の事が頭の隅にある店員は慎重に対応する、振る舞いを見るに比較的長く勤めていそうな雰囲気があった。
「ん~じゃ一時間でお願いします、部屋は奥の方で開いてる所を…」
「かしこまりました、ではご案内いたします。あ、その時の状況によっては延長も可能なのでご利用ください」
店員の後に続いて、部屋へ向かう。案外静かなもんだな――と思いつつ、部屋の前まで到着した。
どうやら一番奥の部屋は埋まってるようだ、声は聞き取れなくとも音の方は微かに聞こえる。
廊下の方は突き当たりではなく、お手洗いになっており奥に男性、手前に女性。そして入り口には消毒液が置かれていた。
「お飲み物の注文がごさいましたら、承りますがいかがでしょうか?」
メニューに目を通す、学園都市にもかかわらず、何故かアルコール類が目立つが下の方にしっかりとソフトドリンクの欄があった。
定番のコーラやらオレンジジュース、学園都市の自販機等では危ないジュースを多々取り扱っているのだが
店となるとかなりまとも…いや普通のラインナップになっている。
飲み放題コースが500円というリーズナブルな価格で設定されているのだけれど
1時間じゃ元が取れるかも怪しいので、とりあえず無難にメロンソーダを頼むことにした。
「じゃ、メロンソーダでお願いします」
「かしこまりました、そちらのルームサービス専用の受け取り口から間もなくしますと、お飲み物が出てまいりますのでお取り下さい。では失礼します」
歌っている時に飲み物等が部屋に運び込まれないようにと配慮しているようだった
実際に飲み物というのは微妙な時間差で部屋に運び込まれるので歌ってる時に来る例が多い気もする。
しかし店員が部屋のドアを閉めた瞬間に注文したメロンソーダが受け取り口に出てきたのだ
彼は『どんな早業だ!』と心の中で受け取り口に向かい突っ込んだ上で飲み物を受け取った。
――当麻と美琴が交差する時、何が始まる…?
隣の部屋では美琴が早速、高得点を獲得していた。もちろん自慢の能力で機械を操作したりはしていない。
基本的に何をやっても上位の得点.成績を取れるくらい万能なスキルの持ち主。
ゲーセンのパンチングマシーンを始め音楽ゲーム、格闘ゲーム等々……。
ダメなモノというのは気合と根性でひたすらやりこみ攻略する。
しかし、まだ攻略出来ていないモノもあるのだが……。
「きらめき~踊る♪ 電光 この世界 暗闇を 駆け抜ける~♪――」
お互い、隣に不幸な少年、そして常盤台のお嬢様が居ることをまだ知らない。
再び部屋を戻す。上条はというと未だに座ったままで飲み物を飲んでいた。
曲を探してるというワケではなく、一人で歌うことに若干の後ろめたさがあるようだった。
(いざ、来てみると誰に見られてるワケでもねぇのになんかなぁ…あれってもしかしたら
誰かが居るからこそ歌わなきゃ…ってなって歌えるもんなのか? とりあえず気分転換に顔でも洗ってくっかな……)
てな調子で部屋を出て、右側奥にあるお手洗いに向かおうとした…が。
自分の部屋の右隣、いわゆるこのカラオケボックスで一番奥の部屋に見覚えのある顔がいた。覗こうと思い、見たワケではない。
何気な~くお手洗いに向かおうと一歩踏み出したら、自然と目に入ってしまったのだ。
「――約束の言葉を ぎゅっと抱いて進んでゆ……」
目が合った。
美琴は握っていたマイクをそのままポトりと落とし、上条は目を逸らしお手洗いに向かって逃げた。
気持ちの整理を始めたのは美琴だった、体が先に動いたとしても『あの馬鹿』に無意味な電撃を飛ばすくらいの事しか出来ないのは自分でも理解していた…
(なんであの馬鹿がここに居るワケ!? しかも私、ベストまで脱いで本気で歌ってたってのに…。
とりあえず取っ捕まえて話聞かないと気が済まないわ。右奥は確か…トイレ! いくらアイツでも逃げられないでしょうね…)
彼は早速、男子トイレに逃げ込んだ。美琴の事が目に入ってから数秒間見つめてしまった事に反省しつつ
御坂美琴が何故ここに居るのかを考えていた…。
(なんで休みの日の朝っぱらから常盤台のお嬢様がカラオケボックスなんかにいんだよ……。しかも思いっ切り目が合っちまったし…あ~不幸だ)
場所を考えると逃げる事は不可能…もしこの場から逃げれたとしても、御坂美琴以外の人間にも追われるハメになるだろう。
ここは大人しく観念する事にした…。
ガチャ…と男子トイレのドアが開いた、そこからまるで署まで輸送される容疑者のように顔を伏せた上条が現れた。
「自分から観念するなんてアンタも少しは成長したのね」
髪の先からパチパチと電気を飛ばしている美琴、腕を組んでいるのでどうやら直接的な攻撃をする気はないらしい。
「覗くとかそういうつもりは一切なかったと言いますか……ですから、見逃して下さい!」
上条が顔をあげた次の瞬間―――目の前の光景に声が出なくなった、電撃とかそういうのではない…。
視覚的な刺激と言えば分かりやすいだろう。
確かに目の前にいるのは御坂美琴なのだが、ベストを着ていない…これだけならば何にも思わないのだが
ボタンが外れて微妙に乱れたシャツの間から下着が見えたり見えなかったり…。
「見逃す…ねぇ。アンタは何か私から逃げなきゃならない事をしたのかしら…?」
「……ふ、服…」
目線を左斜め上に逸らしながら美琴に伝える。
それを伝えられた美琴は下に目線を向ける……。
「ひゃ……何見てんのよ!!」
「うおっ!?」
オトコマエな性格の美琴がオンナノコな悲鳴をあげた瞬間に『バチっと』電撃が放たれたが
この超至近距離でも彼の右手は反応し打ち消す。
「ちょっと来なさい!」
「不幸だ……」
美琴は左手で襟元を隠しながら、上条の手を掴み部屋へ連れ込んだ。
――ビリビリ使い
「あっち向いてて…」
「自分から連れ込んどいてそれはないだろ…」
「じゃこっち向いてて…」
「見てろっていうんですか!?」
「んなワケないでしょーが!」
「…外出てるから着替え終えたら呼べよ」
「…あの、その…外に出たらさっきみたいに覗かれるかもしれないから…」
「わかったわかった、壁の方向いてりゃ良いんだろ?(ったく何のプレイですか?)」
「……うん」
上条は靴を脱ぎ、L字型ソファーに正座する形で美琴に背を向ける。
美琴は乱れたシャツを一回脱いで着直す。何故か背を向ける形ではなく上条の背を見る形で着替えているのだが……。
――数分後
「あの~そろそろよろしいでしょうか…?」
「ダメ」
「足の痺れというのが限界に……」
「それくらい耐えなさいよ」
「不幸だ……」
――更に数分後
「御坂、一つ聞いて良いか?」
「なによ」
「本当に着替えてる途中でしょうか…?」
「当たり前じゃない、見たら黒焦げにしてやるんだから…」
「痺れに苦しむ上条さんを見て楽しんでいる。というのではない?」
「う~ん…。電撃は効かないけど、そういうのなら効くって事?」
「逆質問!? いや…まあ上条さんも人間ですから…というより早く着替えてください!」
「あ、うん…」
――更に更に数分後
「ふーっ ふーっ ふーっ」
「呼吸オカシイけど大丈夫…?」
「色々と限界なんですけど…」
「1つ目は?」
「痺れ」
「2つ目は?」
「怒り」
「3つ目は…?」
「我慢」
「全部我慢しなさいよ」
「だから我慢も限界だっつてんの! 今から5秒後にもう楽になるからな、その後になんかあっても上条さんは一切の責任を負いません!」
「ちょ、待って!」
美琴の制止なんて当然無視である、1・・・2・・・3・・・4・・・。
「5! さすがに数十分したから着替え終わってるよ……な?」
目に入ったのは上から、水色の下着、スカート、ルーズソックスの順番だった。
シャツの方とベストの方はソファーの上にどういうワケか綺麗に畳んで置いてあった……。
顔を赤く…尚且つ涙目で上条を見つめている美琴
上条の方は足が痺れているせいもあり、微妙な角度から美琴を眺める形となっている。
「良いスタイルしてるな~御坂も立派な女性じゃないか~。…………ご、ごめんなさい!!!」
「いいからさっさとあっち向きなさいよ!いつまで見てるつもり!?」
「いや…ですから足が痺れてですね…」
「電撃と痺れ……どっちが良いか選びなさい…」
次の瞬間、膝を使ってクルっと壁の方に再びポジションを戻した。この間2.06秒。
美琴はササッと服を着用し、足の痺れがとれた上条と向かい合う形で座っている。
「で、なんでアンタはここにいたワケ?」
「そっちはどうなんだ? 常盤台のお嬢様が朝から一人カラオケですかぁ?」
「人の裸見た後によくそういう態度が取れるわね……」
「見たくて見たワケじゃねぇよ!!」
「ふ~ん。そう…私の裸なんか別に見たくなかったと? そうよね~男ってのはもっと胸が大きい人の方が好きなんだろうし。
仕方ないか…どうせ私の裸くらいじゃなんとも思わないわよねー」
「あの~そこまでは申しておりません…。それと…健全な男子たるもの、女性の裸を見たら多少なりともああいう感情は抱くに決まってるのです」
「ああいう感情ってなによ…」
「言葉で表せと言われると非常にピンクな事になりますので…それにまだ御坂さんは中学生ですし」
「アンタの中で中学生と高校生の間になにがあるのかしら? もし私が高校生だったら話してるワケ?」
「そういうワケでは……」
「安心しなさい、私の隣にはいつも十八禁どころじゃ済まない変態がいるから…多少の事じゃ驚きもしないわよ」
美琴はその後「さっさと話した話した」と続けた、その表情に先程まで顔を赤くして涙目になっていたオンナノコの姿はなかった。
「……変な感情と言いますか、疚しい感情と言いますか…そういうのが出てきてしまうんです、ハイ」
「へぇ~。それを私にも持ったと…?」
「仕方ねぇじゃねぇか! 俺だって男ですよ男!」
「という事は…脈はアリって事…?」
「ん?なんか言ったか?」
「ううん、何でもない。 アンタって勢いに任せるタイプ?それとも慎重に進めるタイプ?」
「そんな情報を聞き出してナニを企んでいらっしゃるのですか御坂さん…。まあどっちかといえば前者だろうな」
「ふ~ん。じゃ、子どもっぽいモノと大人っぽいモノどっちが好き…?」
「そりゃ大人っぽいモノに決まってるだろ」
「うっ……」
痛手を突かれたように軽く俯く。
「どうした?」
「な、なんでもないわよ……」
「あーでも、子どもっぽいモノも素敵だと思うぞ、非科学的だけど夢ってもんがある。
それにそういうモノが好きな人って純粋っぽいし。あっ、これは俺の個人的なイメージだから気にすんなよ」
「…そうよね、そう、絶対にそうよ! 今日の所は帰るわ、何かあったら連絡しなさいよね。明日は暇だから」
「あのー御坂さーん?」
「じゃ、また明日ね!」
「あ……明日? ちょっと待て…って行っちまった…。 「明日は暇だから」の次に出た言葉が「また明日ね」…?」
そこに一人取り残された少年は考える、これって明日の予定を勝手に埋められたという事なのだろうか…と。
そして時計の針を見たら、10時50分…。
結局一曲も歌えぬままカラオケボックスを去る事になりそうだ、しかし延長してまで歌いたい、練習しようなんざ思ってはいなかった。
隣の部屋にある伝票を取り、少年は店を去る。さっきと同じように空は曇っている…。
でも今日はもう何も起こりそうにない――根拠のない予感がそう告げた。
―――モノホン(本物)のお嬢様、御坂美琴
「~♪ ♪~ ~♪」
カラオケの帰り、眺める空は上条と一緒。しかし彼女の心はどうも晴れ渡っているようだった。
意中の男性に裸(正確には上の下着、いわゆるブラジャー)を見られたりでもしたら、普通に考えてすぐに立ち直るのは無理だ。
だが彼女はそれ以上の収穫に心が弾んでいた。
自分が上条の守備範囲内に居る事…尚且つ大まかな趣味と自分の趣味に対する気持ちまでも知ることが出来た。
こんなのが下着を見られたくらいで分かるんなら、安いモノだと考えを切り替えて目的地へ向かっていた。
そこは様々な服屋が一つの施設に詰まっている「Seventh mist」
虚空爆破事件の舞台ともなった場所でもあり、上条が女の子と初春…そして美琴を幻想殺しを使い救った場所でもある。
当時は半壊の状態でしばらく営業を見合わせていたが、安全が確保された現在は普通に営業している。
(とりあえずは仕入れよね!)
どうやらお嬢様マネーの本気を出すらしい、以前目を奪われたパジャマのある売り場は脇目もふらずに素通り
たどり着いた先はちょっとオトナなゾーン――実際に美琴は身長が百六十センチ以上あり
中学生として平均以上のスタイルの持ち主だ。
そして、様々な吊るし飾りに書いてある文字に目を取られながら物色を開始。
(う~ん、どれどれ?)
最初に目をつけたのは今までの趣味とは真逆ともいえよう、Sexyなゾーンだった。
チェック模様の服に、ニーハイブーツ、そしてガーター付きのニーハイソックス……。
それをコーディネートしたマネキンを見て―――
(これならアイツも少しは気にしてくれるんじゃないかしら…)
等と考え始めた時にはもう店員を呼び、ご購入。
試着は後でで良いやという気持ちでモノを買う辺りはさすがお嬢様。
次に目をつけたのは大人しめのワンピース等が飾ってあるコーナー
美琴の感性で可愛いと思えるモノがズラッと並べられている。
(どこまでが良いのかしら…買って合せてみるのが一番よね)
サイズだけを確かめ、並んでいる服達を片手一杯になるまで抱える。
そしてすぐにお会計……この場に上条が居合わせたらどういう反応をするのかは想像出来やしない。
そして最後の目的地は下着売り場だった
(べ、別に見せるワケじゃないんだから、どんなのを着てたって構わないわよね…)
と自分を納得させて中へと入って行く。逆だろう…と美琴に突っ込む人物はここにはいない。
そこは見てて恥ずかしくなる下着から、大人しめの下着…いわゆるSexy~普通まで幅広く扱っている。
美琴は普段の自分が行く方向とは逆に向かう―――「どうせ見せるワケじゃないんだから」と再び自分を納得させて…。
(うわぁ…布ちっさ……)
自分の胸と下着を交互に見比べる…しかし自分の胸の負けを確信。
(ま、まだ成長途中だから仕方ないわよね…。ムサシノ牛乳、ムサシノ牛乳……)
結局は自分のサイズに見合った黒の下着をご購入、黒というだけでどこかオトナっぽく見えたというのが購入理由。
これで本日の仕入れは終了のようだが、直接美琴が寮に帰る様子はない。
常盤台中学生は校則で外出時の私服着用を認めておらず、大体は制服での行動と定められている為、迂闊に持ち帰り等は出来ない。
多少の量ならまだしも、紙袋一杯の服を持って帰れば寮監のチェックにも引っ掛かるだろう。
(問題はこの服をどこに隠すかね…。あ、そうだ…ホテル!)
そして、服を隠す為だけにホテルの一室を借りたお嬢様、部屋に入る為にカードキーを渡されたが
こんなモノは必要ないと言わんばかりに自分の能力で簡単にロックを解除し入室。
確かにここなら服を隠す以外にも試着等、色々出来るのだが……。上条が見たら気を失いかねない行動だろう。
一人ファッションショーは夕方まで続いた……。
美琴は雲の間から夕焼けが差しているのをホテルの窓から確認し、少し驚くも手際よく服を整理…。
それを見て今日の所はとりあえず寮に帰る事にした。
帰り際に上条へメールを送ろうと携帯を確認…しかし先手を打たれていた。
恐らく買い物…試着で夢中になっていたので気付かなかったのだろう。
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200*/**/** 15:26
件名:さっきの事だけど
from:上条当麻
明日どっか行くって事で良いんだよな?
待ち合わせ場所も時間も言われなかったから
良く分からなかったけど…。
とりあえずどっか行くんなら
明日の午前9時にいつもの自販機前で待ってる。
来ないんなら連絡くれ、それ以外の場合は来い。分かったな?
今日のお前はいつもより可愛かった…うん。
もう少しで中学生に手を出した凄い人になってたかも…。
なんてな。じゃ、また明日。
―――――――――――――――――――――――――――――
美琴はこれを見て、反射的にニ文字を打ち返信した。
「馬鹿…」―――そして
――――――
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BACKボタンを2回押し、受信ボックスへ戻った時。上条当麻からのメールには保護を意味する南京錠マークが付いていた。
――続くない。