そして試合当日………
数が多いため「予選」と称するグループ①から⑳までのトーナメント戦が為された。
内容は「決闘」。
2×2の戦いである。
勝利条件は相手を叩きのめして戦闘不能にする事。ただこれだけ。
内容は「決闘」。
2×2の戦いである。
勝利条件は相手を叩きのめして戦闘不能にする事。ただこれだけ。
ちなみに4バカップルはうまい具合に別々のトーナメントになっている。
それを知った一方通行が上条の方を見て「実に残念だァ。」
と言ったのは言うまでもない。
それを知った一方通行が上条の方を見て「実に残念だァ。」
と言ったのは言うまでもない。
予選の内容をあっさりさっくりまとめると。
~白井×青ピ組~
開始と同時に相手の頭上にコンクリートの塊をテレポート。
開始と同時に相手の頭上にコンクリートの塊をテレポート。
それだけ。青ピの出番皆無。
「楽やわー。」
「楽やわー。」
「そうお思いでしたら肩もんでいただけませんの?」
「ええでー。ついでにちょーっと下までも揉ませてもらえるとええn……」
「このエセ関西人がっ!!」ボフッ!!
「そげふっ!!」
~美琴×当麻組~
相手の攻撃を右手で無効化してレールガンで吹き飛ばす。
相手の攻撃を右手で無効化してレールガンで吹き飛ばす。
「美琴、人は狙わないんじゃ?」
「相手も能力者だし、ハワイがかかってるのにそんな事言ってられないわよ!!」
~一方通行×10032号組~
開始と同時にもやしが突撃。
相手をひっつかんで高度30~50メートル(高さはその時の気分で決めている。)に投げ飛ばし、自分もジャンプして空中で
相手をひっつかんで高度30~50メートル(高さはその時の気分で決めている。)に投げ飛ばし、自分もジャンプして空中で
「こっから先は一方通行だァ!!」
「「そげふっ!!!」」
「「そげふっ!!!」」
妹の出番なし。
一方土御門×白雪組は……
~土御門×白雪組~
白雪が吹雪を起こし自分達も巻き込まれ場外負け…。(運が悪いことに相手は火炎系だったのだ。)
白雪が吹雪を起こし自分達も巻き込まれ場外負け…。(運が悪いことに相手は火炎系だったのだ。)
「月夜…慣れないことはするもんじゃないぜい?」
「うう…だって…」
「?」
「元春とハワイ行きたかったんだもん…」上目遣いで言う白雪
(にゃーーーーーーーーーーーーー!!俺のタイプは義妹、俺のタイプは義妹……)
いや、そっちの方が危ないですよ!!土御門さん!!
ちなみに、この大会は実に大きなイベントとで外からも人はやってくる。予選は見れないが、
二十組のバトルは見ることができる。勿論外からあの親達もやってくる…。
二十組のバトルは見ることができる。勿論外からあの親達もやってくる…。
準備のため本戦は予選の数日後に行われる。
本戦出場20組は予選終了後一度集められ、本戦の内容の説明を受けた。
説明された内容は以下の通り。
説明された内容は以下の通り。
【名称】
『競争』
『競争』
【内容】
①ペアの片方を「中にいる人間だけに効くAIMジャマー」&「爆弾♪」付きの箱に閉じ込める。閉じ込められた本人が出ることは認められない。能力無しにあけるのは不可能(学園都市開発の特殊鋼板製)。
①ペアの片方を「中にいる人間だけに効くAIMジャマー」&「爆弾♪」付きの箱に閉じ込める。閉じ込められた本人が出ることは認められない。能力無しにあけるのは不可能(学園都市開発の特殊鋼板製)。
②もう片方は相方を全長12キロの「障害物だらけのコース」を走って爆弾を解除し、解放せねねばならない。ただし解放時爆弾を解除せず、能力で開ける事は認められる(可能かどうかは別として。)またテレポートなどの自分自身を転移させる移動系能力の使用は2回まで認められる。
③爆弾の解除コードは走者にスタートの時「口頭で」伝える。メモは禁止。
(記憶力を試すという名目)
(記憶力を試すという名目)
④「障害物」について。
能力を使用した妨害・AIMジャマーなど。それらを組み合わせたトラップもある。
能力を使用した妨害・AIMジャマーなど。それらを組み合わせたトラップもある。
なお。
本戦出場者の父兄にはその連絡と学園都市に入る許可が下りています。
本戦出場者の父兄にはその連絡と学園都市に入る許可が下りています。
本戦の朝
「刀夜さん、この列車ですよね。」
「そうだよ母さん。それにしても『最強能力者決定バトル』の本戦に当麻が出るとはなあ。」
「あらあら。もしかして刀夜さん驚いているの?」
「そりゃそうさ。母さんは驚かなかったのかい?」
「息子を信じる事も肝要ですよ……それにペアを組んでる美琴さんに失礼じゃありません?」
「だよなあ。…にしても当麻にはもったいないような気もするが……。」
「あらあら。もしかして刀夜さん的にはあの子が当麻さんの嫁なのかしら?」
「んなわけないかー…あの美人の美鈴さんの娘さんだし……って母さん!?キャリーバックを投げるのはどうかと思いますが!?うぎゃーっ!!」
その時後ろから声が。
「ああ、詩菜さん。いたいたー。」
「あら美鈴さん、今日はよろしくお願いしますね。」
詩菜と美鈴はご近所である。
また子供たちがペアを組んで出場という事もあり、3人で行こうという事になったのだが。
また子供たちがペアを組んで出場という事もあり、3人で行こうという事になったのだが。
「実は昨日旦那が帰ってきてさー、一緒に行くことになったんだけど。」
「あらあら。当麻さん的には大変な事態になりそうですねえ。……ってあら?」
見ると刀夜が固まっている。
その視線の先には一人の中年男性。
その視線の先には一人の中年男性。
詩菜が???となっていると美鈴が
「あっ、お父さん。こっちこっちー。」
すると刀夜がみていたまさにその人物が手を振りながらやってきて刀夜の方を見て固まった。
まったくわけのわからない嫁二人。
そして男二人は同時に言った。
「「ロンドンの酔っ払い(ナンパ男)!!」」ちなみに酔っ払いが旅掛、ナンパ男が刀夜。
「「えええっ!?父さんたちお知り合い??」」
「「驚きましたな。まさかあなたが……。」」
たっぷり10秒は沈黙した後、ダンディーズは口を開く。
「イヤこの度は息子の当麻が娘さんと試合に出るそうで。」
「上条当麻ときいてもしやと思ってはいたのですが、あなたの息子さんでしたか。」
「「「「世界って狭いですねえ。」」」」
かくて4人は学園都市へと向かう。
旅掛的には卒倒の、刀夜的には驚愕の、
女二人にとっては「ヒューヒュー」ものの光景を目の当たりにするとも知らずに。
同時刻。
とある高校の学生寮からバカップルが出撃した。
ハワイへ行くために。
親が来ているというただ一つの不安材料についてはこのように話していた……。