とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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※これは肩揉みの話です。



柔らかい。上条当麻が最初に抱いた感想はそれだった。
現在触れている美琴の肌は女性特有の柔らかさがあり、いつまでも触っていたくなる。
今まで意識して柔肌を触ったことなどなかったからか、手の動きがぎこちない。

「んっ……あっ……」

美琴が吐息と共に声を漏らした。
ぎこちない動きになっていて自信がない上条は、美琴が本当に気持ちいいのかわからない。
だから、訊いてみることにした。

「気持ちいいのか?」
「………………」

だが、美琴は答えない。
後ろから揉んでいるため、美琴の表情がわからないのだが、もし前から見ていれば美琴の顔が赤く染まっていたのを見ることができただろう。
上条は聞こえていなかったのだろうかと思って、もう一度訊ねる。

「気持ちいいのか?」

すると美琴の肩が跳ね上がった。
偶然にも耳元で囁くように訊いていることに気づかなかった上条にはなぜ美琴が跳ね上がったのかわからなかった。

「きっ……気持ちいいわよ…! だから……もっとして?」

美琴は赤い顔のまま上目遣いで頼んできた。
そんなことをされて断れる人なんていないだろう。上条はそう思う。
ドキッとした心を抑えるように、敢えて美琴の方は向かないで、上条は答えた。

「お、おう……」


(以下略)


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