「校則違反」を犯したモンスターが手札に戻るというルールである。初期DMのトンデモ効果を彷彿とさせるが…。
例によってその詳細は一切不明で、ハートランド学園の校則がはっきり示されていないのはもちろん、校則違反であるかどうかの判断は、神宮寺の息がかかった等々力の独断で決められる上に、その基準すら一貫されていない。
作中では凶器(鎖)の所持を指摘された
《ガガガマジシャン》と染髪(地毛じゃなかったのかよ)や制服改造等を指摘された
《ガガガガール》が手札に戻っていたが、ルール自体が酷いものである上にその内容もツッコミするのも呆れてしなくなるレベルである。
面倒臭いので箇条書きにする。
・《優等生神官サカキ》や《タタカワナイト》が持っている武器はいいのか。
・《ガガガガール》の金髪は天然じゃなかったという唐突な設定判明。
そして何故それを
等々力が知っていたのか。
また、《優等生神官サカキ》も金髪なのだが、こちらは触れられてすらいない。
・神宮司の召喚した《
模範巫女タマグシ》の巫女装束の裾が短くなるという謎の演出。
遊馬がこの点を校則違反だと指摘するも、《規律の鏡舞台》で元に戻ったことでお咎めなし。
というか、
ハートランド学園の女子制服のスカートはこれよりも短いのだが、それは無視なのか。
・このデュエル中に「
ガガガ学園」所属であることが判明した《ガガガマジシャン》や《ガガガガール》が、
何故ハートランド学園の校則で裁かれるのか。
・「バレなければ校則違反じゃない」として、
《ガガガガール》を《クリアー・ローブ》の効果で透明にするという斜め上の対策を講じる遊馬。
このように、もはやデュエルがデュエルではない。
これでどうやって勝つんだという話だが、結果として遊馬先生のよく分からない説得によって等々力が
寝返ったことで途中からルール自体が破棄されており、あとは
いつものホープである。
困難へのチャレンジも身も蓋もない結末といえよう。
最終更新:2019年11月02日 09:57