※開発未満3※






ククールは慎重に様子をうかがいつつ、口唇を合わせたままそっと、
彼女の下腹部で重ね合わせたお互いの指を、濡れた裂け目の中に侵入させた…
「―――ッッん!!」
急激にもたらされた異物感に、ゼシカは驚いて身体を跳ねさせる。
しかしククールの口付けはなにごともないように優しく穏やかに続けられるので、ゼシカはもう
どこに気を置けばいいのかわからなくて、混乱するものの抵抗する気力を奪われていく。
ククールの指が、器用にゼシカと自分の中指を蠢かせ内側の粘膜を優しく擦ると、腰が自然に浮いた。
強くないゆるやかな快感がじわりと沸き上がる。息が上がって、口づけが苦しい。
「…気持ちいい?」
口唇の合間でククールが囁くと、ゼシカは息を大きく吸いながら、くたりと頷く。
素直なゼシカにククールは微笑むと、口づけを、今度は乳房へと移動させた。
「あっ…ん」
色づく部分を大きく含んで甘噛みされると、痺れるような快感が走る。
感じることに没頭しかけているゼシカを、ククールの低い声がすぐに引き戻した。
「ゼシカ…こっち」
「…ぇ…?」
ずっとゼシカの体内でゆるやかに快感を生み出し続けていた指が、ゼシカのお腹側の性感帯を
力をこめて撫であげると、ゼシカは声を上げ、否応なしにそこを意識せざるを得なくなる。
自分の信じられない場所に侵入している、いやらしい自分自身の指の存在を。
「お前の中、どんな風か教えて?」
「…ヤッ、ア、ぁ…あ、…。……………あつ…ぃ…」
「…濡れてる?」
湿った温度と、からみつく粘液を、指先にじっとりと感じながら、ゼシカは頷く。
ククールが、再びゼシカの胸を愛撫しだした。強い力で先端を抓られると、
「ひゃ、ぅ…ッ!」
全身が跳ね、胸にもたらされたはずの刺激が下半身に襲い来る。
瞬間的に飲み込んでいる指が締め付けられたのを感じた。そして新たな体液で指先が濡れたことも。
「……きゅ…て、なった…」
初めて実感した自分の身体の反応をゼシカはただ素直に口にし、荒い息のままククールをぼんやりと見上げる。
ククールは嬉しそうに破顔し、うん、と頷いた。
「それが、ゼシカが気持ちいいとオレも気持ちよくなるってこと」
「わたしが…きゅってしたら…クク、気持ちいいの…?」
「最高に」
「……こんなに濡れてるの……、…変じゃ、ない?」
「変じゃない。もっと濡らしていいよ。そして、もっとオレを気持ちよくしてくれる?」
「うん…」



ククールはゼシカと自分の指をシンクロさせて狭い内側を優しく侵しながら、
待ち焦がれるように震える乳房を、空いた手と口で今までよりも若干激しく噛み、揉みしだいた。
「あっ、ア…、ククール…ッ、ヤだ…ッ、や、ん…」
「指、どんどん締めつけてるの…わかるだろ…?」
「アンッ、アッ!ん、ぅん…ッ、……やだ、あっ」
「いつもゼシカのココは、オレをこんなにキツく締め付けてるんだぜ…抜かないで、って」
身体は官能にゆだねてしまっても、心にわずかに残った羞恥心がククールのあからさまな
挑発に反応する。ゼシカが身体を強張らせると、連動するかのように中がきゅううと締まった。
「んんん…ッッ、あぁっ、あっ、ヤだ、ヤだぁ、ダメ…!」
ゼシカは首を大きく振って乱れた。小さく暴れた拍子にククールに掴まれていた指が離され、
自らの体内からズルリと抜け出て力なくシーツに落とされる。ハァハァと息を荒げながら
濡れそぼった指先を呆然と見た後、ゼシカは腕を緩慢に持ち上げ、それをククールの口元に近づけた。
ククールが優雅にその手を取り、味わうかのように舐めはじめるのを、恍惚とした顔で見つめる。
それはどこか、姫君の手甲に誓いの口づけを捧げる騎士のような、ロマンティックな光景にも見えた。
騎士はぴちゃりと音を響かせて、姫君が零した 淫らな雫を恭しく舐め取っていく…
ゼシカはゾクリと身を震わせた。ただ指を舐めるだけの行為が、このうえなく卑猥に思えて。
「…ね、クク…私も、ククールをいっぱい気持ちよくしてあげたいから…だから、…だから、
 ―――……もっと私のことも、気持ちよく、して…ほしい…。……私、変なこと言ってる…?」
戸惑う瞳がたまらなく愛しく、かわいい。ククールは安心させるように笑い返して、
ゆっくりとゼシカに覆いかぶさった。小さくキスして、瞳を合わす。
「……仰せのままに」








タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2010年05月10日 03:35
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。