※開発未満4※





「……仰せのままに。…もう焦らさないから、思いっきりイっていいよ」
「え?―――…ッッアアァ!!」
身構える間もなく、割れ目の上で触れられるのをずっと待ち焦がれていた小さな突起が強く抓まれ、
ゼシカの快感は一気に限界まで登りつめる。堪えようと股間に力を入れると、まだ中に飲み込んでいた
ククールの長い指の存在を否応なしに感じ、微妙なしこりを自ら刺激してしまう。
そんな健気な抵抗を無駄な足掻きとばかりに、ククールの口唇が痛いほどに張りつめた乳首に噛みついた。
「~~~ッッンン―――ッッ!!!!!!」
そしてゼシカは優しくイかされる。ビクビクと何度も繰り返し跳ねた身体はククールに強く抱きしめられ、
しばらく硬直したあと徐々に弛緩して、ベッドの上にドサリと全てを投げ出した。
「…ぁっ、ぁ…っ、ハ…ッ…はぁ、はぁ、…ん…っ」
絶頂の余韻が尾を引き、ゼシカはイったあとも小さな喘ぎ声がずっと抑えられない。
キツく閉じられた瞳から新たな涙が頬を伝い、ククールは嬉しそうに微笑みながらそれを舐め取る。
「……ぁ、ぅ……クク……クク……。……気持ちいぃ……」
小さな喘ぎに交じる、うわ言のような囁き。
快感を口にすることを何よりも恥じ入るゼシカが、耐えきれず泣きながらそれを訴えてくる…
ククールはもう前置きは必要ないと悟った。
…ちがう、むしろこれ以上の前置きなど、自分が我慢できない。
ゼシカに負けないくらい、とっくの昔にククールの下半身も限界間近なのだ。
「…じゃあ、…次はオレを気持ちよくして、くれよ…」
ベルトを外しズボンを下ろす間も惜しく、おざなりに引きずり出してゼシカにわざわざ見せつけると、
これ以上ないくらい顔を赤くして泣きそうになるゼシカの反応があまりに望んだ通りのもので、
ククールは最後の理性がいともたやすくぶち壊されるのを感じた。
解放され、そして怒涛のように溢れ出すのは、自分でも制御できない男の本能のみだ。




ククールは口唇の端を釣り上げて、視線を逸らそうとするゼシカの顔を覗き込む。
「もっと見ろよ。お前コレ大好きだろ?」
「……ッ!!」
「隠すなよ。一回挿れたらめちゃくちゃ締め付けてなかなか離してくれないくせに」
「やめ…ッ」
「今サラ恥ずかしい?こんなに毎日ゼシカの中に挿れてやってるのに、まだ慣れない?」
慣れる慣れないの話じゃなく、この先どれだけ回数を重ねようとも、
このゼシカがこんなものをまじまじ見れる日はやって来ないと、ククールは断言できる。
「…じゃあゼシカが慣れるまで、ずーっと挿れててやってもいいんだぜ…?」
――かわいそうだ、という感覚がなくなる。やりすぎだ、という自制もなくなる。
ひたすら小さく首を振り続けるしかない純情なゼシカをどうしようもない下品な言葉でいたぶって、
ククールはお互いの興奮を極限まで高めていくことだけに夢中になる。
「まさかゼシカのココは、さっきのでもう満足したってことないよな」
「あっ…んぅ、ア…」
指の数をさらに増やしてゼシカの中で蠢かすと、イったばかりで敏感になっている内壁は
満足どころかさらなる快感を催促するように無意識にククールの長い指を締め、濡らした。
ゼシカ自身も、それに気づいていないわけがない。セックスという行為に慣れつつある身体は
一度イかされたこの後に、指ではなく今まさに見せつけられている“コレ”によって
どれほどの悦びがもたらされるのか、すでに教え込まされているのだから。
ゼシカはわけもわからず啼く。本能が羞恥心を凌駕し、思考などまともに働かない。
「…まだ…だめ…ダメ……ッ、ぁ、…もっと…やだ、もっと…」
「もっと?」
「だって、まだ、…もっと…気持ちいいの…ある、から、ぜんぜ…っ足りない…」
「気持ちいいのって…?」
ゼシカはククールが自分に何を求めているのか敏感に感じ取り、目まいのようなぐるぐるした感覚を味わう。
―――恥ずかしい、恥ずかしい…でも、もう逆らえない。鼓動がどんどん増していく、酸素が、足りない。
ゼシカが2人の下半身の間におそるおそる手を差し入れた直後、ククールがピクリと反応した。
「いちばん気持ちいいのは、…コレ…だから…。…おねがい、ね……クク…」
「……ッ」
ククールが苦しげに片目を細め、息を止めた。
つい先日までセックスのセの字も知らなかった純粋培養だとは信じられないくらい、…エロかった。
濡れる身体も、絞り出されるような声も、恥辱にまみれた表情も、快楽に堕ちた仕草も、そして、
…そそり立つククール自身を撫であげる無邪気なはずのその指先が、あり得ないほどエロい。
もうほんの少し油断していたら、この不意打ちに爆発していたかもしれないほどの、淫らさ。
やっぱりこの天然小悪魔は恐ろしい。
こっちが踊らされないうちに、さっさと快楽の虜にしてしまおう。
しかしククールの賢明な判断もむなしく、脅威はここで終わらなかった。




「………?………ねぇ、ククールも…」
「…なに?」
「…………ぁ…、……ククールも、……濡れる、の…?」
「!」

遠慮がちに尋ねながらゼシカが先端に指を這わせそっと握りしめた瞬間、
ククールは高速でその手を掴んで自身から強引に引き離した。
(だから純真そのものみたいな顔でそういうこと訊くのは ヤ メ ロ !!)
…と心中で悲鳴をあげながら。
全てをリードしてしかるべき経験豊富な男が、性の知識などまるで皆無な小娘に急所を突かれて
のたうっている、ある意味滑稽な光景。追い詰めているはずが、いとも簡単に立場を逆転させられる。
(今のはキタ…ッ!ヤバイくらいキタ…ッ!やっべ、マジでなんか今ヤバかった…!!)
心臓がドックンンドックン脈打っているが、色男のプライドにかけて
死ぬ気で動揺を抑え平静を装うと、びっくりしているゼシカににっこりと笑ってみせる。
「…この淫乱」
「えっ!?」
本音がポロリと零れつつ、ククールは不気味に笑みを張り付けたまま取り上げた手をゼシカの口に近づけた。
細く白い指先は、己が欲望の証によってわずかに濡れている。
「舐められるよな?」
「えっ、…えっ!?待…っ…ご、ごめんなさい、私変なこと言っ…」
「いいから」
問答無用で口唇に指先を押し付けると、ゼシカの顔がますます真っ赤に染まる。
眉をハの字にして困惑するが、ククールの正体不明な笑顔の圧力に抗えるわけもない。
赤い舌先で、差し出された自分の指を…いや、指先を濡らすソレを、…チロリと舐める。
それを見ていたククールは、怒りに似た表情でもはや開き直り、我慢できず先走っている
その“液体”を掬い取って自分の指に存分にからませ、ゼシカの目前に示して見せた。
「……。……ん、ぅ」
ほんの少しの躊躇があったが、言われるまでもなくゼシカはククールの指をスルリと銜えこむ。
暖かい口腔内に長い指をまとめて飲み込み、舌を動かしてすでに濡れている指をさらに濡らすように。
元々の味などわからなくなるほどにとにかく懸命にしゃぶっていると、水音が脳内に反響し、変な気分になる。
なんだかよくわからないけど、とてもいやらしいモノを舐めているという自覚はある…
ゼシカは指を深く飲み込んだまま、不安げな上目づかいでククールを見上げた。
これでいいの?とでも言うように。
…ククールは笑う。そんなわけはないのに、絶対にコイツはオレを誘っていると決めつけて、笑う。

               **

「……ゼシカのとおんなじ、オレのやらしー汁……おいしい?」
「んふ…っ!……ッ」
言われた瞬間 急激に我に返り、ゼシカは思わず口から指を引きずり出していた。
糸を引いた唾液を口元でぬぐいながら、真っ赤になって横向き、枕に顔を埋める。
ゼシカによって存分に濡らされた指をこれ見よがしに乳房になすりつけながら、ククールは笑みが抑えきれない。
「お前のその顔、ホントたまんね…」
「んあっ!!!」
いきなり先端で入口のヒダをいじられてゼシカは思わず声を出した。
片足を高く持ち上げられると、何一つ隠すことはできない。
晒された割れ目を、滲み出る“やらしー汁”でぬめりを持ってくすぐってくるソレがもたらす
最高の快楽を唐突に思い出した身体が、素直に、淫らに、反応した。
ゼシカは、奥が急激に疼き出し何かがドクリと溢れ出て、下肢を伝っていったのを感じた。
はぁはぁ、と荒い息を、お互いもう隠せない。ゼシカが懇願する。
「クク、クク…もぅ…もう、ダメ、いじわる、しないでぇ…ッ、…おね、がい…!」
物欲しげに開閉し、一人で濡音すら響かせている入口はあまりにも淫らで、ククールの我慢もここが限界だった。
「…クソ、前置き長すぎた…ッ、……あんまもたねぇかも…ッ…!」
「ア、アッ、……や、―――あああぁぁっっ!!!!」
歓喜の悲鳴と、獣のような呻き声。
しかし解けきった秘部が飲み込むように男の欲望をなんなく受け入れたのも途中までで、
感じすぎた内壁は逆にそれを拒むかのように内をキツく締め付け、それ以上スムーズに進まない。
ククールは怒張を中程まで挿入したところで舌打ちした。
「お、まえ…ッ、感じすぎ、だろ…」
「アッ、だっ…んあ、アッ、あ、あん、あっ」
「…ヤバイって…っ、…クソ…」
苦し紛れにククールは体制を変える。ゼシカを抱き起こし膝の上に乗せると、少し前かがみに
自分にもたれさせ、細い腰を自身に押し付けるように抱きこむ。
「―――ひゃ…っ!」
ズル、という音が聞こえた気がした。


「ヤァッ、あっ、ダ、メッ―――くぅ、ぅ…ッッ!!」
敏感な両壁を強引に引き裂かれこすられる快感と、最奥を突かれた快感が一度に襲いかかり、
ゼシカは小さな絶頂を迎えてしまう。大量の蜜が新たに湧き出て男の欲望をぬるりと包み込み、
強い締め付けのあとに激しく痙攣し続ける入口はククールに拷問のような強烈な快感をもたらす。
「…ぅぁ、…こ、の…淫乱…ッ!」
「あぁっ、アッ、アッ…っあん、ダメッ、ダメぇ、クク…!!」
ククールは怒声を上げながら顔を歪ませ、最初から激しい律動をしかけた。率直に、なんの余裕もない。
ゼシカも今までに見たことがないほど乱れ、自らもぎごちなく腰を揺すっている。
あらゆる蜜をないまぜにした粘り気のある水音がやたらと大きく響き、2人の耳を犯した。
ゼシカにぎゅうと抱きしめられると、お互いに最強と認める豊満な胸があり得ない柔らかさで
まったく無自覚に顔面に押し付けられ、ククールは上下に跳ねる身体と共に激しくうねる両の乳房を
鼻先でかき分けるようにして谷間に舌を這わせ、乳首にも跡が残るほど強く吸いついた。
「アァァッ…!!ダメ、ま…た、あっ、んぅ…ッッ!!」
胸が弱いゼシカは、ビクビク身体を跳ねさせそれだけでまた小さく達する。そのたびに思い切り
締め付けてくるキツい内壁はククールのすべてを逃すまい、絞り取ろうとするかのように淫猥にからみつく。
ククールはもう一度ゼシカを押し倒し、両腿を押さえつけて最大限にまで開かせてから、容赦なく注挿を開始した。
…正直入れるのも抜くのも、色んな意味でキツい。しかしもうここまできて駆け引きなど必要ない。
あとはクライマックスに向けて頭を空っぽにするだけだ。







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最終更新:2010年05月10日 03:30
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