バレンバン地方と呼ばれる地域はシュヴェリン王国南部に位置し王国の国土の4割程にあたる約1500平方キロの砂丘地帯である。
ただし、砂丘地帯といっても全てが砂ではなく、礫地や表層が砂に覆われているだけの荒地等が過半を占めている。

バレンバン地方の中心、海岸線からおよそ20キロほどには「死の湖」と呼ばれる数キロ四方にも及ぶ表面が固形化した黒い沼のような原油の湖がある。

この湖の周辺の生態系はほぼ全滅しているその理由は原油が地表に湧き出し周囲に気化したガスが漂っているためである。

即採油できるところが魅力だが、底が浅く水深(油深?)は平均1~2メートル、最大でも5メートル程度に過ぎない為、本格的な採油施設を作らねば採油量は限定的です。

当初、帝國の石油技術者達は、『薄い原油の膜が湖の表層を覆っている』と考えていた。

つまり『湖の底から原油が噴出している』と考えていたのであるが、実際は『原油の噴出により原油の湖が出来た』のである。順序が逆なのだ。

嬉しい誤算である。

埋蔵量は推測すら出来ず、恐らくこれ程大規模な油田地帯は、この世界には――無論、元の世界にも――他に存在しないだろう。

周辺国にとって作物も作れず獣もおらず、人も住めないこの地域は厄介物以外なにものでもなくカナ姫の祖父王が周辺諸国と争ったハルマヘラ戦争終結の代償としてこの地を要求した時も何の異論もでなかったという。

<バレンバン防空軍>
航空情報隊-電波警戒隊(電探の複数配置)、対空監視隊、通信隊、他
防空飛行団-3個戦闘機戦隊(一式戦Ⅱ型・二式単戦二式複戦)、偵察飛行隊、他
高射砲旅団-4個高射連隊(高射砲大隊、機関砲大隊、照空大隊、他)、他
防空司令部、付隊

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最終更新:2007年01月15日 18:32