メサラジン(商品名:ペンタサ)
IBD(潰瘍性大腸炎、クローン病)の薬剤療法で炎症を抑制するために用いられる5-アミノサリチル酸を含む薬の一つで、元来使われていたサラゾスルファピリジンの副作用を解消するために開発された。メサラジンはサラゾスルファピリジンの成分のうち副作用の原因となっていたスルファピリジンを除き、5-アミノサリチル酸だけを含んだものを顆粒状にし、その周囲を水に対して不溶性のエチルセルロースの皮膜で包んだものです。この薬剤は服用後、胃では溶けずに小腸から大腸にわたって徐々に溶けて効果を示します。小腸の治療にも使えるため、クローン病の治療にも用いることが可能です。また、サラゾスルファピリジンに特有の副作用である男性不妊は起こりませんが、非常に低い確率で発疹、かゆみ、食欲不振、むかつき、嘔吐、発熱、腹痛、下痢などが起こることがあります。
商品名はペンタサといい経口剤と注腸薬があります。
ペンタサ錠250 : 潰瘍性大腸炎、クローン病治療薬

(製薬メーカーページより引用)
ペンタサ錠250は、現在欧米を中心に世界40数カ国で市販され、 潰瘍性大腸炎およびクローン病という難治性疾患の第一選択薬と して広く用いられています。日本では、日清製粉(株)がFerring社 より本剤を導入し、1990年から開発を進め、厚生労働省の承認を 取得後、1996年より発売を開始しました。また、厚生労働省の審査 を受け希少疾病用医薬品に指定されています。
希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)
患者数が少なく、重篤な疾病を対象とする医薬品で、医療上特にその必要性が高いとして 厚生労働省の指定を受けたものを希少疾病用医薬品という。
患者数が少なく、重篤な疾病を対象とする医薬品で、医療上特にその必要性が高いとして 厚生労働省の指定を受けたものを希少疾病用医薬品という。
ペンタサ注腸1g :潰瘍性大腸炎治療薬

(製薬メーカーページより引用)
ペンタサ注腸1gは、現在世界20数カ国で市販されています。 病変部位へ充分な薬剤を到達させたいという専門医や患者さんの願いを解決するため 、学会からの要請を受け厚生労働省の指導のもとに申請し承認された医薬品です。
参考文献&URL:
「潰瘍性大腸炎、クローン病に克つ!」 著:高添正和(マキノ出版)