炎症性腸疾患:IBD(Inflammatory Bowel Disease)
複数の腸炎の病気の総称なのではじめに分類します。
分類
この病気はその発生原因から分類することができます。
- 特異性炎症
腸炎の原因がウィルス・細菌・寄生虫・放射能・薬剤・食品によるもの。
- 非特異性炎症
腸炎の原因が不明なもの。
の2通りがあり、このサイトで主に扱うクローン病(Crohn’s Disease)と潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis)は発症原因がはっきりしていないので、非特異性炎症に分類されます。
症状
大腸の粘膜にびらん?(粘膜表面が浅く欠損すること)や潰瘍?(粘膜を越えて組織が深く欠損すること)が形成され、下痢、血便、腹痛や発熱などの症状を呈する原因不明の大腸の炎症性疾患です。主に直腸や大腸に連続して表れます。
全消化管で縦走潰瘍(腸管の縦軸方向に長い深い潰瘍)や敷石像(道に石を敷いたような、でこぼこした隆起)、内視鏡検査時の生検(組織を一部採取し、顕微鏡で調べる検査)で、見られる特徴的な炎症所見の様な特徴が見られるとき。また、クローン病では、病変の分布が非連続性で、病変と病変の間に正常の部分が存在する、とびとびの病変が見られることがよくあります
詳しい症状についてはそれぞれの関連ページを見てください。
原因
遺伝、喫煙、食事、感染、免疫、精神的などの多くが原因として考えられいろいろな研究が行われていますが、現在のところ決定的な原因明らかにされていません。
30才以下の若年層に多いことから不規則な生活や、食文化の変化、職場や学校でのストレスなどではないかと考えられます。喫煙に関しては管理人の場合は当てはまりませんでした。
参考文献URL:
国立大学法人三重大学大学院医学研究科
生命医科学先攻病態修復医学講座
消化管・小児外科学教室
下部消化管グループ
http://www.medic.mie-u.ac.jp/geka2/kabu%20mokuji.htm
生命医科学先攻病態修復医学講座
消化管・小児外科学教室
下部消化管グループ
http://www.medic.mie-u.ac.jp/geka2/kabu%20mokuji.htm