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2009年10月26日 締 切 新聞論評 学籍番号1914082 氏名 上田聡
1.新聞情報
2.要約
アティーヤ副首相は「原油取引の米ドル決済が良いのか、バスケット方式を探るべきかの議論は続いている」と述べた。また、湾岸産油国では、ドル安の進行による石油収入の実質価値の目減りに不満を強めている。(97字)
3.論評
カタールのエネルギー責任者であるカティーヤ副首相は原油取引について、ドル決済を続けるべきか、通貨バスケット方式を選択すべきかの議論はまだ続いていると述べた。原油取引の決済通貨を巡っては、中東の湾岸諸国が日本や中国、ロシアなどと米ドル決済を中止する秘密交渉を続けていると報じ、サウジアラビアやクウェートなどが否定していた。国際的な政治経済を考えると原油決済通貨の変更はあり得ないと考えられるが、米売りに夢中になっている投資家にとっては、ドル売りを後押しする格好の材料となったようで、実際に今月上旬のドル安をより一層強めている。
この記事や、10月上旬の秘密交渉の記事の米ドル決済廃止はにわかには信じがたいが、このような話が持ち上がるほどに米ドルの信用がなくなっているのは事実である。実際に、先進国の中でも米に依存の強い日本の日経平均株価は伸び悩みをみせており、日本においても米への不満は大きいといえる。現在民主党政権で、アメリカとの関係を見直すという考えが強まっているが、日本の政治的立ち位置を考えたうえで相応の対応を図って頂きたい。(464字)
4.コメント
2009年10月26日 締 切 新聞論評 学籍番号1914082 氏名 上田聡
1.新聞情報
- 見出し:原油の米ドル決済、見直し議論継続、カタール副首相が発言。
- 発行日:2009年10月22日
- 新聞社:日本経済新聞、朝刊
- 面 数:7面
2.要約
アティーヤ副首相は「原油取引の米ドル決済が良いのか、バスケット方式を探るべきかの議論は続いている」と述べた。また、湾岸産油国では、ドル安の進行による石油収入の実質価値の目減りに不満を強めている。(97字)
3.論評
カタールのエネルギー責任者であるカティーヤ副首相は原油取引について、ドル決済を続けるべきか、通貨バスケット方式を選択すべきかの議論はまだ続いていると述べた。原油取引の決済通貨を巡っては、中東の湾岸諸国が日本や中国、ロシアなどと米ドル決済を中止する秘密交渉を続けていると報じ、サウジアラビアやクウェートなどが否定していた。国際的な政治経済を考えると原油決済通貨の変更はあり得ないと考えられるが、米売りに夢中になっている投資家にとっては、ドル売りを後押しする格好の材料となったようで、実際に今月上旬のドル安をより一層強めている。
この記事や、10月上旬の秘密交渉の記事の米ドル決済廃止はにわかには信じがたいが、このような話が持ち上がるほどに米ドルの信用がなくなっているのは事実である。実際に、先進国の中でも米に依存の強い日本の日経平均株価は伸び悩みをみせており、日本においても米への不満は大きいといえる。現在民主党政権で、アメリカとの関係を見直すという考えが強まっているが、日本の政治的立ち位置を考えたうえで相応の対応を図って頂きたい。(464字)
4.コメント