2009年10月26日〆切 新聞論評 1901436 西岡保明
1.新聞情報
2.要約
鳩山首相は所信表明演説で「変革」を繰り返し訴え、自らの政治理念の説明に比重を置く。経済政策では自民党政権時代からの転換を明確にしているが、その主張は具体性を欠くもので、危機感は伝わってこない。
(96文字)
3.論評
鳩山由紀夫首相は初の所信表明演説で、「変革」や「友愛政治」など自らの政治理念の説明に比重を置いている。だが、課題である経済政策での主張は具体性を欠くもので、危機感は伝わってこない。支え合いの精神などではなく、具体的な主張をする必要がある。衆院選マニフェストで掲げた子ども手当や高校無償化、ガソリン税の暫定税率の廃止などメニューは並べる。しかし、国と地方を合わせた長期債務残高が800兆円を超す中、どう財源を確保して実行に移すのかは不透明だ。まずそれらを明確にしなければならない。他にも外交の大半を「東アジア共同体」構想の説明に充てるが、防災や医療、文化交流、留学生の受け入れ拡充などの具体策は新味に欠けている。
(302文字)
4.コメント
1.新聞情報
- 見出し 臨時国会が召集、首相所信表明、理念に重点、具体策見えず――経済政策、危機感薄く。
- 発行日 2009年10月26日
- 新聞社 日本経済新聞、夕刊
- 面数 2面
2.要約
鳩山首相は所信表明演説で「変革」を繰り返し訴え、自らの政治理念の説明に比重を置く。経済政策では自民党政権時代からの転換を明確にしているが、その主張は具体性を欠くもので、危機感は伝わってこない。
(96文字)
3.論評
鳩山由紀夫首相は初の所信表明演説で、「変革」や「友愛政治」など自らの政治理念の説明に比重を置いている。だが、課題である経済政策での主張は具体性を欠くもので、危機感は伝わってこない。支え合いの精神などではなく、具体的な主張をする必要がある。衆院選マニフェストで掲げた子ども手当や高校無償化、ガソリン税の暫定税率の廃止などメニューは並べる。しかし、国と地方を合わせた長期債務残高が800兆円を超す中、どう財源を確保して実行に移すのかは不透明だ。まずそれらを明確にしなければならない。他にも外交の大半を「東アジア共同体」構想の説明に充てるが、防災や医療、文化交流、留学生の受け入れ拡充などの具体策は新味に欠けている。
(302文字)
4.コメント