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2009年11月24日 締 切 新聞論評 学籍番号1914074 氏名 中村信也
1.新聞情報
2.要約
温暖化ガスの排出量取引市場が拡大を続けている。欧米の前年同期の2・2倍に増え、通年でも倍増が確実な情勢だ。だが、日本では排出量上限枠を企業ごとに割り当てる仕組みがまだ導入されていない(91字)
3.論評
現在欧米では、温暖化ガスの排出量取引市場が拡大を続けており、欧米の前年同期の2・2倍に増え、通年でも倍増が確実だと言われている。日本でも、市場開設の働きが見られており、世界的に拡大している市場の一つと言ってもいいだろう。また、その動き自体が国内の取引導入の更なる後押しともなり、一層の成長が見込めると言ってもいい。
この温暖化ガス排出取引市場の仕組みだが、欧米では、欧州の排出量取引制度(ETS)に基づく先物などの取引が主流である。欧州連合(EU)域内の事業所ごとに排出量上限枠を割り当て、過不足分を売買する仕組みで、電力会社や金融機関などが取引に参加しているようだ。この仕組みは2005年に始まった仕組みである。肝心の日本においては、この仕組みが導入されておらず、本格的な市場導入には至っていない。
私は、温暖化ガスの排出量取引は金融機関等のビジネスであって、この取引によって温暖化ガス削減につながるとは考えられない。この取引の裏を読むと、資金さえあれば温暖化ガスを排出することができるということだからだ。また、日本は民主党が公約として掲げる温暖化ガス25%削減を宣言している。日本は、環境問題解決を謳ったビジネスのカモになってしまう可能性があるのだ。このビジネスのインフラを整える必要性はないと感じる。
(554字)
4.コメント
2009年11月24日 締 切 新聞論評 学籍番号1914074 氏名 中村信也
1.新聞情報
- 見出し: 温暖化ガス今年見通し、世界の排出量取引倍増、日本の導入後押し。
- 発行日:2009年11月23日
- 新聞社:日本経済新聞
- 面数:3面
2.要約
温暖化ガスの排出量取引市場が拡大を続けている。欧米の前年同期の2・2倍に増え、通年でも倍増が確実な情勢だ。だが、日本では排出量上限枠を企業ごとに割り当てる仕組みがまだ導入されていない(91字)
3.論評
現在欧米では、温暖化ガスの排出量取引市場が拡大を続けており、欧米の前年同期の2・2倍に増え、通年でも倍増が確実だと言われている。日本でも、市場開設の働きが見られており、世界的に拡大している市場の一つと言ってもいいだろう。また、その動き自体が国内の取引導入の更なる後押しともなり、一層の成長が見込めると言ってもいい。
この温暖化ガス排出取引市場の仕組みだが、欧米では、欧州の排出量取引制度(ETS)に基づく先物などの取引が主流である。欧州連合(EU)域内の事業所ごとに排出量上限枠を割り当て、過不足分を売買する仕組みで、電力会社や金融機関などが取引に参加しているようだ。この仕組みは2005年に始まった仕組みである。肝心の日本においては、この仕組みが導入されておらず、本格的な市場導入には至っていない。
私は、温暖化ガスの排出量取引は金融機関等のビジネスであって、この取引によって温暖化ガス削減につながるとは考えられない。この取引の裏を読むと、資金さえあれば温暖化ガスを排出することができるということだからだ。また、日本は民主党が公約として掲げる温暖化ガス25%削減を宣言している。日本は、環境問題解決を謳ったビジネスのカモになってしまう可能性があるのだ。このビジネスのインフラを整える必要性はないと感じる。
(554字)
4.コメント