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{2011年11月7日 締 切 新聞論評 学籍番号 200814033 氏名 歳納京子}
1.新聞情報
2.要約:
年7月時点で過去最多の205万人となった生活保護の受給者数は、月平均で最も少ない1995年度(約88万人)に比べると約2.3倍に達した。年金だけでは暮らせない高齢者世帯のほか、働ける世代を含んだその他の世帯も2倍以上に増えた。(109文字)
3.論評
生活保護法は「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を実現するために1950年に制定された。厚生労働省が年齢や世帯構成、居住地域などに応じて決めている最低生活費から給料や年金などの収入を差し引いた額を支給して生活費を支えている。よって、年金や賃金収入の合計が最低生活費を下回る状態ならば、賃金収入が増えても生活費の総額は変わらない。雇用の悪化により賃金が伸び悩む中「働かない方が得」という状態を生み出しているとの指摘もあり、働ける世代の受給者増に歯止めがかかっていないのである。
こうした中、今年10月から職業訓練中の失業者に生活費(月10万円)を支給する「求職者支援制度」が恒久化した。厚生労働省は「いったん保護を受けてもできるだけ早く仕事をして自立できるようにしたい」とこの制度に期待を寄せている。求職者にとっては有益であるかもしれないが、私としては年金などに頼らざるを得ない高齢者について「社会とのつながりをもってなるべく自立できるように対応したい」と述べるにとどまり、具体策が示されていないことの方が問題ではないかと感じた。(461文字)
{2011年11月7日 締 切 新聞論評 学籍番号 200814033 氏名 歳納京子}
1.新聞情報
- 見出し:生活保護「働き盛り」も受給者2倍 最多205万人
- 新聞名:日本経済新聞 日刊
- 発行日:2011年11月7日
- 面:1面
2.要約:
年7月時点で過去最多の205万人となった生活保護の受給者数は、月平均で最も少ない1995年度(約88万人)に比べると約2.3倍に達した。年金だけでは暮らせない高齢者世帯のほか、働ける世代を含んだその他の世帯も2倍以上に増えた。(109文字)
3.論評
生活保護法は「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を実現するために1950年に制定された。厚生労働省が年齢や世帯構成、居住地域などに応じて決めている最低生活費から給料や年金などの収入を差し引いた額を支給して生活費を支えている。よって、年金や賃金収入の合計が最低生活費を下回る状態ならば、賃金収入が増えても生活費の総額は変わらない。雇用の悪化により賃金が伸び悩む中「働かない方が得」という状態を生み出しているとの指摘もあり、働ける世代の受給者増に歯止めがかかっていないのである。
こうした中、今年10月から職業訓練中の失業者に生活費(月10万円)を支給する「求職者支援制度」が恒久化した。厚生労働省は「いったん保護を受けてもできるだけ早く仕事をして自立できるようにしたい」とこの制度に期待を寄せている。求職者にとっては有益であるかもしれないが、私としては年金などに頼らざるを得ない高齢者について「社会とのつながりをもってなるべく自立できるように対応したい」と述べるにとどまり、具体策が示されていないことの方が問題ではないかと感じた。(461文字)
- 負の所得税ということが近年話題になってますよね。
働けば賃金が低くなるという現制度に問題があるように感じます。
こういった話題に並行した形でベーシックインカムとかが議論されますよね。 -- (薦田(^^ω)) 2011-11-09 21:35:19 - ベーシックインカムいいたいだけやろ!!!!11 -- (西田ファミリア) 2011-11-10 13:43:50