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{2010年3月14日 締 切 新聞論評 学籍番号 200914029 氏名 平中隆義}
1.新聞情報:
2.要約:
北アフリカ・中東情勢の混乱で原油相場は当面、リビアの不足分を補うためサウジアラビアなどが増産に踏み切ったが、原油の品質の違いで欧州では品薄感が強いなどの波乱含みの展開が続きそうだ。(89文字)
3.論評:
リビアからの供給減などで原油価格は1バレル100ドル超の高値が続き、値動きも荒い。ただ、世界の需給は緩いのが実態だ。供給不安が後退し、東日本巨大地震による日本の需要減も売り材料となれば、急落する可能性もある。
ロンドン市場の北海ブレント原油は11日終値が113・84ドル。ニューヨーク市場のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油は101・16ドルを付けている。
国際エネルギー機関(IEA)によると、今年1~3月期の世界の原油需要は新興国の消費増などで前年同期比2・7%増の日量8870万バレルになる見通し。一方、リーマン・ショック後の2009年から減産体制をとる石油輸出国機構(OPEC)は、500万バレル以上の生産余力がある。
最大の消費国、米国の在庫も過剰だ。今月4日時点の原油在庫は3億4889万バレルと年初比4・7%多い。北アフリカ・中東情勢の混乱が一時的にであれ沈静化すれば、急落するとの予想も多い。地震による製油所火災で日本の原油処理量は落ちる。その場合、ブレントは100ドルを割り、WTIは90ドル以下の水準まで下がる可能性がある。(479文字)
{2010年3月14日 締 切 新聞論評 学籍番号 200914029 氏名 平中隆義}
1.新聞情報:
- 見出し:原油、中東混迷で値動き荒く――需給緩和で下げ圧力も
- 新聞名:日本経済新聞 夕刊
- 発行日:2011年3月14日
- 面5面
2.要約:
北アフリカ・中東情勢の混乱で原油相場は当面、リビアの不足分を補うためサウジアラビアなどが増産に踏み切ったが、原油の品質の違いで欧州では品薄感が強いなどの波乱含みの展開が続きそうだ。(89文字)
3.論評:
リビアからの供給減などで原油価格は1バレル100ドル超の高値が続き、値動きも荒い。ただ、世界の需給は緩いのが実態だ。供給不安が後退し、東日本巨大地震による日本の需要減も売り材料となれば、急落する可能性もある。
ロンドン市場の北海ブレント原油は11日終値が113・84ドル。ニューヨーク市場のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油は101・16ドルを付けている。
国際エネルギー機関(IEA)によると、今年1~3月期の世界の原油需要は新興国の消費増などで前年同期比2・7%増の日量8870万バレルになる見通し。一方、リーマン・ショック後の2009年から減産体制をとる石油輸出国機構(OPEC)は、500万バレル以上の生産余力がある。
最大の消費国、米国の在庫も過剰だ。今月4日時点の原油在庫は3億4889万バレルと年初比4・7%多い。北アフリカ・中東情勢の混乱が一時的にであれ沈静化すれば、急落するとの予想も多い。地震による製油所火災で日本の原油処理量は落ちる。その場合、ブレントは100ドルを割り、WTIは90ドル以下の水準まで下がる可能性がある。(479文字)