ばいく

公式

正式には「オートバイ」と呼ぶ。
海外では「モーターサイクル」等と呼ぶのが一般的。
広義では「原動機(エンジン、モーター)を搭載した二輪車」である。

本作「ペルソナ4」においては、主人公の相棒・花村陽介が将来的にバイクの免許を取ることを目指し、空いている時間の大半をジュネスのバイトに費やしている様が断片的に語られているが、この背後設定が2012年6月にPlayStation Vitaにて発売されたアッパーバージョン「ペルソナ4 ザ・ゴールデン (以下、P4Gと略)」において追加要素の一つとして盛り込まれている。

日本の法律上「バイクの分類」はおおざっぱに言って―
  • 排気量50ccまでの「原動機付自転車(通称、原付)」
  • 排気量50ccから125ccまでの「小型自動二輪車(通称、原付二種)」
  • 排気量125ccから400ccまでの「普通自動二輪車」
  • 排気量400cc以上の「大型自動二輪車」
―といった風に分かれている。
このうち、排気量400ccまでのバイクが運転可能な「普通自動二輪車免許(通称、中免)」までについては高校一年生…厳密には「16歳以上」から取得可能で、P4Gにおいて主人公を始めとした自称特別捜査隊の面々が取得するのは、実技試験が無く筆記試験によって取得可能な「原付免許」である。

バイクの免許を取得することで、徒歩では行くことのできない地域にも移動できるようになり、何度か乗り回していくうちに「土地勘」が身に付いていくと、少し離れた沖名市にもバイクを経由して移動可能となる。
この他、テレビの世界のダンジョン探索中の戦闘において、戦闘に非参加のメンバーがバイクに乗って駆けつけ追撃を行う「出張追撃」、夏休みの終盤に自称特別捜査隊の面々がバイクに乗って海に出掛けるイベントがある他、各メンバーと共にバイクに乗って遠出して時間を過ごすイベントも複数用意されている。
特に最後の「バイクに乗って遠出して時間を過ごすイベント」は、各メンバーのペルソナ能力に直に影響する為、円滑な戦闘を行う上でも欠かせない。

総じて、バイク関連のイベントはP4Gにおいて追加された諸要素の中でも「特に注目度の高いもの」と言える。

P4Gにおいて自称特別捜査隊の面々が搭乗しているバイクの各車種について明確なソースは無いが、ムービーシーン等から車種を推測した人の言によると、以下の通りらしい。括弧内は余談。

主人公:ベスパS50(中古でも10代で購入するにはかなり高価)
花村陽介:ホンダ・ズーマー(中古なら陽介の財布でもなんとか)
里中千枝:ホンダ・スーパーカブC100(最初期モデルらしい。具体的にいうと約50年前)
天城雪子:富士重工・ラビットs301(戦前の車種で現在生産終了。実は排気量125cc。50ccに換装済み?)
巽完二:ブリヂストン・アシスタ(下手な二輪車より高価。ただし電動機が確認されないという証言も)
久慈川りせ:スズキ・チョイノリ(通勤が前提の車種。ツーリングするなら要根気)
白鐘直斗:プジョー・ヴォーグ(高級外車、財源はじーちゃんか?)

このうち、主人公が乗るバイクは堂島遼太郎が若かりし頃に使用していた「お下がり」で、かなり年季の入った代物。
遼太郎も主人公と同じくらいの頃に親に黙って免許を取得したらしい。
他にも千枝は知り合いから借り受けたもの、雪子は旅館で使っているものを、りせは事務所の物を借りると免許取得のイベントの時に言っている。

因みにクマは、クマぐるみの足の裏にローラースケートを仕込んでバイクに乗る自称特別捜査隊を追っかけてくる。

出張追撃は各人の追撃と効果は同じ。完二・クマ・直斗以外は全員バイクを敵にぶつける上に、完二は自転車を思いっきり地面に叩き付けている。クマは追撃部分のモーションが通常の追撃と全く変わらない。

非公式

本作に限らず、歴代のペルソナシリーズにおいても、「バイクに乗ること」を趣味・日常としている人物は意外と多い。

  • 「ペルソナ2罪/罰」の周防達哉
個人的な趣味として「罪」の冒頭において、故障したバイクを修理している他、ムービーシーン等においてもバイクを運転している様子が描かれている。
また、彼の十八番の「物真似」のレパートリーにも、バイクのエンジン音の音真似が存在する。
同じくペルソナ2の登場人物で実兄の周防克哉の言動の通りなら、彼は自動二輪免許を取得済みの模様。
PSP版「PERSONA2罰」のアディショナルシナリオ「孤影 1」においても、宮代詩織とのやり取りで免許証を見せている。

  • 「ペルソナ2罰」の南条圭
聖エルミン学園を卒業後、オックスフォード大学に進学した頃に「今までの自分がやらなかったことをやってみよう」という思いから、車体に「1」とペインティングされたハーレーを所持。
大学が休みの頃にはこれに乗ってヨーロッパ全土を渡り歩いていた、とのこと。
現時点において、全シリーズの中で所持・搭乗しているバイクについて明示されているのは彼のみ。

  • 「ペルソナ3」の桐条美鶴
彼女自身がオートバイいじりやツーリングが趣味であることを公言し、物語中でもバイクに乗ってシャドウ討伐の場に赴いたこともある。
当人の言から察するに、オートバイは「柵に囲まれた日常から抜け出したい」という心理の表れと解釈している模様。
多忙故、ツーリングに出かける時間は殆ど無いようだが、運転の腕前はなかなかのものらしい。

  • 劇場版「ペルソナ3」の主人公(結城理)
趣味や所持している免許については言及されていないが、劇場版第一章にて山岸風花の救出に向かった仲間の元へと美鶴のバイクで駆けつけている。
運転しながら片手を離してペルソナ召喚できていることから、そこそこの技術があるものと推測される。

  • 「ペルソナ×探偵NAOTO」での白鐘直斗
バイク変形可能なロボット・黒神創世をパートナーとしている。小説の表紙にもなっているバイク形態の創世に跨がる直斗のイラストは非常に印象的。作中においても、度々バイクに変形した創世に乗っているシーンがある。直斗曰く、創世は「僕のバイク」。
桐条製の人型兵器がジェネシス(創世)からバイク変形が可能なタイプとなっているのは上述の桐条グループ宗家の娘である桐条美鶴のバイク好きが関係しているのかもしれないが、真相は定かではない。

また、メガテンシリーズにおいては「バイク=暴走族=反体制、暴力のイコン」という表層的なイメージからか、「バイクに乗った悪魔」が登場することも多々ある。
その更なる元ネタとしては「崩壊した世紀末世界」繋がりで「北斗の拳」が挙げられるが。あちらだと大抵ならず者達が乗り回しているイメージがある。

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最終更新:2024年07月24日 13:53