連載 - 夢幻泡影-27h - 「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

中央高校学園祭・・・たった数日の間なのに大盛況を見せた伝統行事もいよいよ大詰めとなったが、
裂邪達は早くも、既に暗くなった家路を辿っていた

(裂邪>今日はどうだった？
(ミナワ>はい、とても楽しかったです♪
(裂邪>お世辞じゃなくて本心で言ってくれよ？；
(ミナワ>お世辞だなんてとんでもない！金魚救いをした事、クレープを食べた事、倒れちゃった事、
　　　　　ふわふわの生き物を貰った事、逃げられちゃった事、そして、色んな人に出会った事・・・
　　　　　私にとっては、どれもかけがえの無い思い出です！　それに・・・

少し顔を赤らめ、裂邪に寄り添うミナワ

(ミナワ>・・・ご主人様と、ずっと一緒でしたから♪
(裂邪>チクショー！「可愛い」以上の表現が無いこの世界が嫌いだー！！
(ミナワ>うひゃん///　ご、ご主人様ぁ、苦しいですぅ///
(裂邪>あぁすまん、つい・・・
(ミナワ>・・・でも、今は・・・・・・このまま歩きたいです///
(裂邪>大好きだよミナワ！
(ミナワ>私も、ご主人様のことが大好きです！

ﾄﾞｫｫｫｫ･･･ﾝ

(ミナワ>あ、花火！
(裂邪>そうか、確か学園祭の締めは花火だったな

ﾄﾞｫｫｫｫ･･･ﾝ､ﾄﾞｫｫｫｫｫ･･･ﾝ

(ミナワ>・・・綺麗ですね
(裂邪>あぁ・・・・・・・・ミナワ
(ミナワ>何ですか？
(裂邪>・・・名前で呼んでくれない？
(ミナワ>えぇぇぇぇぇぇぇぇ！？///
(裂邪>１度だけ！　１度だけでいいから！
(ミナワ>で、でもぉ・・・恥ずかしい///
(裂邪>いいじゃん名前言うくらい！ファイトミナワ！！

真っ赤になってもじもじしているミナワ

(ミナワ>レ・・・・・・・・・・レ・・・・・・・・・・・・レ、ツ・・・・・・・・・・・・・

もう１歩、もう１歩なのに、踏み出せない、言い出せない
そんな状態が続き、ただ、花火の音が空しく響く

しかし、ついに、ミナワは裂邪をじっと見て、

(ミナワ>レ・・・レツｙ

ドォォォォォォォォォ・・・ン
学園祭の終わりを告げる、大きな花火が響いた

(裂邪>・・・・・・・・・・・・・・・言った？
(ミナワ>・・・・・・・・・・・・・・・言いました///
(裂邪>ワンモア！ワンモア！！
(ミナワ>無理です！１度だけって言ったじゃないですか！///
(裂邪>今のは花火が被ったからノーカンだろ！？　言え！言うんだ！
(ミナワ>ダメなものはらめぇ！！///
(裂邪>ちょっコラッ逃げるな！

比較的微笑ましいけどやっぱりもげろな１日であった

　　　...END