「君の命は百円だよ」
ピエロは笑顔で言った。
「厳密に言うともっと安いけどね。こう言ったほうがわかりやすいだろ」
「そうだな、そっちのほうがイメージしやすい」
「随分冷静だね」
「それが取り柄だ」
「そうだな、そっちのほうがイメージしやすい」
「随分冷静だね」
「それが取り柄だ」
手足にかけられた手錠は本物。
いくら力を入れてもびくともしない。
いくら力を入れてもびくともしない。
「【マク○ナルドのハンバーガーには人肉が混ざっている】か。随分悪趣味な都市伝説だな」
「挑発はほどほどにしたほうがいいよ。ミンチになる時間が早くなるから」
「別に気にしない。なんなら、今すぐにでも実行すればいい」
「……生意気なガキは好きじゃないよ」
「挑発はほどほどにしたほうがいいよ。ミンチになる時間が早くなるから」
「別に気にしない。なんなら、今すぐにでも実行すればいい」
「……生意気なガキは好きじゃないよ」
ピエロは肉切り包丁を手にした。
やけに様になっている。
やけに様になっている。
「今まで何人バラした?」
「君は今まで食べたハンバーガーの数を覚えているかい?」
「四個だ」
「随分少ないね」
「ああ、だって俺は」
「君は今まで食べたハンバーガーの数を覚えているかい?」
「四個だ」
「随分少ないね」
「ああ、だって俺は」
下半身に慣れた痛み。
「フライドチキンが好きだからな」
「なっ!?」
「なっ!?」
ピエロが驚愕の表情を浮かべた。
「サイコキラーが何を驚いている」
「……そりゃ驚くよ。いくら僕が手馴れだからって六本足の人間は捌いたことがない」
「足が四本増えただけだ。気にするな」
「いやいや、そこまで図太くないよ。しかも、それが商売敵の都市伝説とあっちゃね」
「……そりゃ驚くよ。いくら僕が手馴れだからって六本足の人間は捌いたことがない」
「足が四本増えただけだ。気にするな」
「いやいや、そこまで図太くないよ。しかも、それが商売敵の都市伝説とあっちゃね」
俺の契約都市伝説は、【ケン○ッキーに使われている鶏は六本足】。
飲食系都市伝説の中ではメジャーな方だ。
飲食系都市伝説の中ではメジャーな方だ。
「まさか、手錠を外さずに移動を可能にするなんてね」
「といっても、割と不便だぞ。いくら、足が六本あるといっても中心の二本が使えないから歩きにくくてしょうがない」
「いいんだよ、それで。じゃないと、捌くのが余計難しくなる」
「といっても、割と不便だぞ。いくら、足が六本あるといっても中心の二本が使えないから歩きにくくてしょうがない」
「いいんだよ、それで。じゃないと、捌くのが余計難しくなる」
いつの間にか、ピエロは空いていた手にも肉切り包丁を握っていた。
「包丁の二刀流ってのはどうなんだ?」
「君の足が六本なんだ。このくらいしないと見劣りする」
「そうかい」
「君の足が六本なんだ。このくらいしないと見劣りする」
「そうかい」
会話はそれっきりだった。
俺とピエロは睨み合う。
一瞬の隙も見逃さないとばかりに。
俺とピエロは睨み合う。
一瞬の隙も見逃さないとばかりに。
「ラン」
ピエロが小さく呟いた。
「ラン」
俺も同じ言葉を口にする。
「ルー」
「ルー」
「ルー」
俺と奴はほぼ同時に動き出した。
おまけ(六本足の獣を一通り読んでからどうぞ)
「カーネル君、昨日そんなことしてたの!?」
「ファーストフード界の名誉のためだ」
「その情熱を他のものにも向けようよ! でも、わざと捕まる必要はあったの?」
「工場を特定するためだ。捕まれば、精肉にするため連れて行ってくれる」
「あ、そっか。……あのさ、工場には『人肉ハンバーグなら腐るほどあった』オブラートに包もうよ!!」
「事実だしな」
「だからこそだよ! ちなみに、生存者は?」
「一人いた」
「おお!」
「蹴り飛ばしておいた」
「ファ!?」
「錯乱して襲いかかってきたからな」
「ああ、なるほど。その後は?」
「師匠に任せておいた。人肉バーガーの話を俺にしたのも師匠だ」
「ふーん、本当に血なまぐさい春休みを送っているね。カーネル君は」
「いつものことだ」
「当たり前のように言わないでよ! 私もめちゃくちゃ覚えがあるけど!」
「だったら言うな」
「……来月、高校に入ってもこんな感じなのかな?」
「知らん」
「ファーストフード界の名誉のためだ」
「その情熱を他のものにも向けようよ! でも、わざと捕まる必要はあったの?」
「工場を特定するためだ。捕まれば、精肉にするため連れて行ってくれる」
「あ、そっか。……あのさ、工場には『人肉ハンバーグなら腐るほどあった』オブラートに包もうよ!!」
「事実だしな」
「だからこそだよ! ちなみに、生存者は?」
「一人いた」
「おお!」
「蹴り飛ばしておいた」
「ファ!?」
「錯乱して襲いかかってきたからな」
「ああ、なるほど。その後は?」
「師匠に任せておいた。人肉バーガーの話を俺にしたのも師匠だ」
「ふーん、本当に血なまぐさい春休みを送っているね。カーネル君は」
「いつものことだ」
「当たり前のように言わないでよ! 私もめちゃくちゃ覚えがあるけど!」
「だったら言うな」
「……来月、高校に入ってもこんな感じなのかな?」
「知らん」
言葉通り、彼は知らなかった。
この春、一人の少女と元巫女と関係を持つことを。
この春、一人の少女と元巫女と関係を持つことを。